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夜明けの門通りにある教会の１つ。ウクライナ東方カトリックという、東方正教（ビザンチン）の儀礼を残しながらローマ法王に仕える珍しい宗派の教会です。１６世紀のポーランド・リトアニア連合国が正教徒の多いウクライナ・ベラルーシに進出した結果、宗教的妥協のために興った宗派だそう。礼拝はウクライナ語で行われているそうです。

夜明けの門から新市街側に出て城壁沿いに左手に廻り込み、淋しげ（怪しげともいう）な通りを抜けた先に、びっくりするくらい立派な城塞がありました。周辺は広くて開放的で、緑の斜面が心地良い。
地球の歩き方には地図に『・円形城塞』と書かれているのみで何も補足説明がありませんでしたが、日本人以外にはメジャーな観光スポットのようで観光客が結構いました。丘の端からの眺めが良く、旧市街が見渡せました。

ゲディミノ大通りを歩いていて発見しました。なんじゃこの像！写真で見たことある、国立ドラマ劇場だ。
この３体の像は音楽・舞踏・学術・文芸などを司るギリシア神話の女神、ミューズ。女性なのか…。それぞれ表情が異なりドラマ、悲劇、喜劇を表しているそうです。ドラマって何だろう…「劇」そのものってことでしょうか。

大聖堂のファサードの前から延びる大通りです。通り沿いにはカフェが多く並び、中央郵便局、国立ドラマ劇場などがあります。横断歩道や信号があまり無いので、道の反対側に気になるお店があってもついスルーしてしまいました。

市庁舎広場にある、ピンクの外観が可愛い教会です。1604年にイエズス会によって建てられました。聖カジミエル（カジミェシュ）はリトアニア及びリトアニアの若者達の守護聖人だそう。カジミエルは１５世紀のリトアニア大公国の大公の次男で、大変な徳をもって生き、また国家を統治し、素晴らしい慈愛と叡智を持った人物として記憶されているそうです。彼の遺体は現在も大聖堂に安置されているらしい。
この教会は、帝政ロシア時代は頭の王冠が玉葱に付け替えられて正教教会となり、第一次世界大戦のドイツ占領下ではプロテスタント教会に、ソ連時代には無神論博物館にされたそうです。

旧市庁舎が建っている広場です。石畳の広場で結構広いですが、周囲に建物が不規則に建っていて、あちこちに駐車場（路駐？）、街灯、立木があるのでごちゃっとして感じます。しかし周りにお店が色々あってスーパーRimiもあるので、この辺りのホテルに滞在したら過ごしやすそうだなと思いました。石畳がカラフルなので、高い建物から見たら面白そうですし。

大聖堂と王宮周辺にある広場です。かなり広大で、天気が良いと白亜の大聖堂が綺麗に見えました。広場の中心にはゲディミナス大公像が建っています。
地元の若造がスケボーで走り回っているし、あちこち階段のような段差があるので、写真撮影の際は周囲に気をつけて下さい。

王宮は代々のリトアニア大公が住んだ白亜の宮殿。リトアニア独立回復後に再建され、2013年に博物館として公開されました。現在も一部建設中だそう。
元々の王宮は１５世紀頃には存在していたとされ、その後増改築されてルネッサンス様式とバロック様式の特徴をもつ宮殿となりました。1655年にモスクワ軍に占領された際に破壊され、１９世紀後半には取り壊されて以後は公園となっていたそうです。

１８世紀に大聖堂と同じ建築家によって建てられたので、デザインが似ています。元々は１４世紀前半に建てられたゴシック様式の市庁舎が建っていたそうですが、火災と戦争でダメージを受け続け、1781年に時計台が倒れて現在の建物に全面改築されたとのこと。

見つけると幸せになれるという人魚像。橋の近くにあると聞いていましたが、聖アンナ教会近くの橋ではないようだ。川沿いに南へ進み、赤いとんがり屋根のお城のような外観が特徴的なロシア教会の近くで発見！意外に表情があどけなくて可愛かったです。若そう。

聖アンナ教会は１５世紀末に建てられた、後期ゴシック様式の教会。３３種類もの異なる形のレンガが使われており、その曲線的美しさはフランボワイアン（火焔式）ゴシック建築の傑作とされているそうです。建設から500年以上も当初の姿を留めている、ヴィリニュスでは珍しい教会だそう。
ナポレオンがこの教会を気に入り、「このままフランスに持ち帰りたい」と言ったことで有名です。

１か所に建っているので、様式の異なる建築が集まった１つの教会だと思い込んでいましたが、聖アンナ教会・聖ベルナルディン教会という別の２つの教会でした。横から見ると別の建物だと分かります。奥にあるのが聖ベルナルディン教会です。
聖ベルナルディン教会は、１５世紀半ばにヴィリニュスにやってきたフランシスコ会によって創設されました。現在の建物は、１６世紀の改築後のものだそう。主祭壇の金の十字架は奇跡を起こすといわれているそうです。

観光客で賑わう石畳の通りです。歩行者天国で道幅はあまり広くなく、レストランや土産物屋が並び、絵画や編み物を売る地元の人たちの姿があります。
通りの先にはゲディミナスの丘が見えます。通りを抜けると大聖堂の横に出ました。

ハレス市場に近いホテルに滞在していたので行くチャンスは何度もあったんですが、１６時過ぎにいざ入ってみたら既にほぼ全てのお店が撤退しており、入り口横のベーカリーが営業しているのみでした。その後ほんの１０分後くらいに前を通ったら、もう入口のシャッターが閉まっていました。

車内で払う場合の運賃は1.00EUR。運転席と客席を仕切るドアに開いた小窓にお金を置くと、運転手が受け取ってお釣りと切符を返してくれます。
駅にわりと近いホテルに滞在していたので、トロリーバスで一気に旧市街の奥まで行き、観光しながら歩いて戻りました。ヴィリニュス旧市街は広いので、徒歩だけで廻ろうとすると大変です。
「STOTIS（駅）」という単語だけ覚えていれば、もし道に迷ってもヴィリニュス駅まで戻れます。

ヴィリニュス旧市街と新市街の境目にある門です。元々９つあった城壁のうち、唯一残っているのがこの夜明けの門。イコンは1363年にアルギルダス公がクリミア半島から持ち帰ったとも、バルボラ妃をモデルにして書かれたともいわれているそうです。
門をくぐって振り返ってびっくり、旧市街側と全然デザインが違う！屋根の形まで違う。新市街側（クリーム色の方）上部に見える赤いリトアニアの国章に注目。いまではリトアニアのどこでも見られる国章ですが、ソ連時代はここでしか見られなかったそうです。

ヴィリニュスの中心に建ち、町のシンボルでもある主教座教会です。
元々この場所には、ペルクーナス（雷神。死神ピクラス、穀物の神パトリムパスと並ぶリトアニア神話の三大神）を祀る神殿があったと言われているそうです。最初の教会は１３世紀に、十字軍騎士団の圧力に負けてキリスト教を受け入れたミンダウガス王によって建てられました。しかし彼は暗殺され、この場所もペルクーナス崇拝の聖地に戻されます。しかし1387年にヨガイラ公によってリトアニアはキリスト教化され、教会がまた建て直されました。
現在のクラシック様式の建築は、１８世紀の大改修によるものだそう。

ヴィリニュスを代表するバロック建築のカトリック教会。漆喰彫刻が素晴らしい事で知られる教会です。建物そのものは1668-1675年にかけて造られ、その後３０年以上かけて彫刻が彫られました。2000以上もあるこの漆喰彫刻群には、一つとして同じものはないといわれているそう。イタリアから招かれた彫刻家達の主導で、数百人の地元の職人が加わり製作に当たったそうです。モチーフは聖人、天使や想像上の生き物、植物やその他の無生物まで多岐に亘り、製作に関わった人々の技術と想像力が集約されています。なぜ建設当時風の衣装を着ているマグダラのマリア像は、教会の右端の通路を奥まで行って振り返った辺りで見られます。

聖ペテロ＆パウロ教会から旧市街に向かって坂を下っていたら、山に入る道を発見しました。これはもしやと思って上ってみると、思った通り３つの十字架の丘に出ました。階段は疲れるのであまり上りたくなかったんですが、展望台の手前以外は階段ではなくずっと坂道でした。尤も展望台の手前の階段も、斜面の獣道を上ればスルー出来ます。
旧市街が見下ろせますが、だいぶ距離があるので景色はそこそこ。しかしゲディミナス城を見下ろせるのはここからだけでしょう。それだけで登る価値があります。

ゲディミナス城はヴィリニュスとリトアニアのシンボルです。ゲディミナス（1275-1341年）はリトアニア大公国の君主であり、実質的な創始者。12世紀にゲディミナスによってこの丘の上に木造の要塞が作られ、1409年にヴィタウタスによって煉瓦造りの要塞に変えられたそう。

上からの眺めが良いですが、足ツボマッサージのような固定された石がゴロゴロした急坂を上るので、足腰とか靴に自信がない方はリフトを使った方が良いと思います。