はまちゃんさんのクチコミ(275ページ)全8,702件

明治村の５丁目にあります。明治21年（1888年）群馬県前橋市に設けられた監獄の雑居房です。建物の構造は和洋折衷ですが、房廻りの構造は江戸時代以来の日本の牢屋の形式となっています。飲食から排便に至るまで同じ狭い房内で行われるので、不衛生になりがちなため、房廻り、廊下とも全て吹きさらしにして風通しを良くしているらしいが、冬はどんなに寒かったことでしょう。

明治村の５丁目、金沢監獄正門の近くにあります。大正3年（1914年）に完成した東京駅本屋に合わせてその折駅前広場を整備する中で、建設されたもの。駅本屋との調和をはかるため、駅本屋のデザインを十二分に意識した設計がなされ、外観は隅切り八角形で化粧レンガを張って仕上げています。東京駅には、やはりレンガ造りの建物が似合います。

明治村の５丁目、村の北の端っこにあります。明治45年（1912年）隅田川にかけられた大橋で、設計監理には東京市の技術陣が当たったが、鉄材は全てアメリカのカーネギー社の製品が使われているそうです。大正12年の関東大震災の折には、他の鉄橋が落ちる中で、この新大橋だけが残り、避難の道として多数の人命を救ったとか。橋の一部だけが移設されたものですが、橋と池と内閣文庫や川崎銀行本店が重なる景色は美しい。

明治村の５丁目、村の北の端っこに建っています。明治44年（1911年）、皇居大手門内に造られた明治政府の中央図書館の本館と事務棟です。レンガ・石造建築の本格的なルネッサンス様式の重厚なデザインは貫禄があります。館内には日本を中心に世界の有名な建築のミニチュアが展示されています。

明治村の５丁目、村の北の端っこに建っています。昭和2年（1927年）に竣工の東京都中央区日本橋にあった川崎銀行本店ビルの一部です。昭和61年ビル立て替えのため取り壊され、正面左側角の外壁部分が明治村へ移築されたもの。部分移設のため全体像が把握できなくて残念ですが、移設された部分だけ見ても重量感のある素晴らしいデザインだと思います。屋上は展望台になっていて、明治村を一望できます。

明治村の５丁目、村の端っこに建っています。明治12年（1879年）、長崎湾の伊王島に創建された教会堂です。当時は、まだキリスト教禁制の影響を色濃く残している時期であったことから、内部はコウモリ天井の美しいゴシック様式ですが、外観はちょっと立派な農家にしか見えないような建物になっています。通常は教会敷地の岩山に作る“ルルドの洞窟”を室内に設けているのも珍しい。

明治村の５丁目、金沢監獄正門の奥の池のほとりにあります。明治37年（1904年）、広島湾から瀬戸内海への出口、宮島の脇の小さな島である小那沙美島に建てられた燈台です。工期を短縮するために、鋳鉄造の組み立て式燈台になっていて、10ｋｍ先まで光が届いたとか。小さな灯台ですが、池のアクセントになっています。

明治村５丁目の中央付近にあります。明治20年（1887年）、山形県天童市に架けられた石造のアーチ橋で、「多嘉橋」と呼ばれていたそうです。幅8ｍ足らず、長さ13ｍほどの小さな橋ですが、池や周囲の景色と相まって絵になる風景です。

明治村の５丁目に建っています。明治40年（1907年）、石川県金沢市に造られた金沢監獄の正門です。当時の洋風建築の流行であったと言うレンガ造に石の帯状装飾の門は、左右に二階建の看視塔がありますが、ちよっと見は、監獄の正門と思えないほど美しいデザインです。近くに、金沢監獄中央看守所・監房があり、模型が置かれているので、それを見て全体像を確認したら良いと思います。

明治村の５丁目、入鹿池に面したところに建っています。明治23年（1890年）京都市中京区河原町三條に建てられたカトリックの教会堂で、フランス人神父の監督の下に、本国から取寄せた設計原案に基づき、日本人の手で造られたものだそうです。レンガ造と木造との併用の白亜の教会は、中に入ると厳かで凜とした雰囲気があり敬虔な気持ちにさせられました。

明治村の４丁目に建っています。明治初年大阪府池田市に建てられ、戎座と呼ばれていたが、明治25年（1892年）に同じ池田市の猪名川の川岸に移され、名称も呉服座と改められた芝居小屋です。ここでは地方巡業の歌舞伎をはじめ、落語、浪曲、講談、漫才等様々なものが演じられたほか、尾崎行雄や幸徳秋水らが演説会に使ったこともあったとか。桟敷や花道、楽屋、回り舞台、奈落など芝居小屋の構造が良く判ります。重要文化財に指定されています。

明治村の４丁目に建っています。明治初年（1868年）静岡県焼津市に建てられた家で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、東京で教鞭をとっていたとき、夏を焼津で過ごすようになり、その時身を寄せていた家だそうです。木造二階建桟瓦葺の簡素な町家です。1904年に出版された“怪談”はこの家で書かれたこともあったのでしょうか？学生時代に読んだことを思い出しました。

明治村の４丁目に建っています。明治末年（1910年）頃に建てられた、東京本郷弓町にあった理髪店喜之床です。二階は石川啄木が郷里の函館から家族を呼び寄せて、明治42年6月から東京ではじめて家族で生活をしていたそうです。店内には、当時の鏡や椅子等が置かれて理髪店の雰囲気を再現しています。

明治村の４丁目、入鹿池のそばに建っています。明治42年（1909年）伊勢外宮前の角地に建てられた郵便局舎です。木造平家建銅板葺で、郵便局とは思えない中央の円錐ドームや正面の左右に小ドームが載ったデザインは見応えがあります。入口を入ると円形のホールがあり、その周囲にはカウンターが設けられています。当時の郵便ポストや郵便の歴史が分かる資料が展示されています。

明治村の４丁目、入鹿池のそばに建っています。明治22年（1889年）頃、ハワイ島の町ヒロのワイルック川のほとりに建てられた教会で、その後教会の役目を終えて、周辺の日本人の集会所となった建物だそうです。小さな建物ですが、川のほとりに建てられたことから出水や湿気に対応するため高床式になってるのが特徴で、ハワイ移民の苦労が偲ばれます。建物の傍らにはハワイ王国の国旗が掲げられています。

明治村の４丁目、入鹿池のそばに建っています。1907年（明治40年）頃、シアトルに建てられたもの。当初はアメリカ人の住まいであったが、1930年代（昭和5～14年）に日系移民の所有となったが、戦後は日系一世のための福音教会として使われていたものとか。
建物は、大量生産による規格木材を使用して、現代で言うところの“2×4工法”で造られていると聞き、９０年近くも前の規格や技術に感心しました。

明治村の４丁目に建っています。明治11年（1878年）に建てられた陸軍病院で、元々は六棟の病棟があったそうですが、病棟のうちの一棟と管理棟が移設されています。質素な造りの病院ではありますが、周囲にベランダを配置して明るく、病院らしくない雰囲気が素敵です。内部には、大正7年（1918年）に開発され、海外にも輸出されたダイアナ号と言う医療用X線装置が展示されています。

明治村の4丁目、正面入り口から入って番号順に進んで真ん中より少し先に建っています。明治6年（1873年）名古屋市中区二の丸に建てられた歩兵第六聯隊の兵舎です。明治政府は軍事組織や訓練方法だけでなく、兵舎等の軍用建造物についてもフランスから学んだそうで、この兵舎はフランスの建築書を基に海外の例に学んで造られたそうです。
兵舎内には木製のベッドが並び、３８式歩兵銃が展示され、中隊長室、下士官室等が当時の姿に復原されているなど見所があります。

明治村の4丁目に建っています。明治23年（1890年）、東京都渋谷区広尾に建てられた病院です。大変質素で落ち着いた雰囲気の建物ですが、病室窓の鎧戸の上部や軒の飾りなど細かい細工を見ることが出来ます。内部にはベットが並べられ、赤十字に関する資料や手術道具などが展示されています。120年以上も前に、このような立派な病院が作られていたことに驚きました。

明治村の4丁目、正門から入って番号順に回ると調度中間辺りになるところに建っています。大正6年（1917年）金沢の第四高等学校に建てられたもので、柔道、剣道、弓道の三つの道場を兼ね備えた大きな建築物です。木造下見板張桟瓦葺の地味な建物ですが、柔道場には床の弾力を増すために床下にスプリングを入れるなどの工夫がされているとか。道内には“無声堂”と書かれた額が掲げてあり、『修練を通じて、声なき心の声を聞き、眼に見えない本質を見ること』を意味しているそうです。


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