夢追人さんのクチコミ(18ページ)全1,032件

　江ノ電長谷駅から200ｍほど西に歩き、小さな踏切を横ぎると鳥居があり、その奥に御霊神社がある。源頼朝の鎌倉入り以前からあった古社で、平安時代の武将・鎌倉権五郎景正を祀る。景正は、金沢での合戦の際に左眼を射られながらも、敵を討ち取ったという。9月には独特の面をつけて練り歩く面掛行列があるそうだ。なお境内は撮影禁止である。

　江ノ電極楽寺駅から東に約200ｍ歩くと「極楽寺切通」しである。その手前右の小道を登ると成就院である。切通の東の墓所からも寺に登る小道がある。成就院は真言宗大覚寺派の寺院で、鎌倉前期、空海が修行を行ったところで、三代執権の北条泰時がこの寺を創建した。本尊の不動明王は、恋人と手を組むような形から縁結びのお不動さんと呼ばれている。

　江ノ電極楽寺駅の裏手（北側）にある真言律宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来、開基は北条重時、開山は僧忍性である。忍性が建てた貧民救済の病院や療養所があったと言われる。駅から徒歩約5分で、手前に導地蔵堂があり、山門は茅葺でなかなか趣がある。山門を入り参道を歩くと両脇に八重一重桜の木が並んでいるが、2月末に訪れたためまだつぼみだった。

　江の島の最西端、土産物店や食堂の前の急な階段を降りると芭蕉句碑があり、その少し先に海岸に降りる道がある。関東大震災による隆起で現れた海蝕台がある。相承院の稚児が悲恋により崖から身を投げたという伝説が残る。訪れたときは晴天だったが、残念ながら雲がかかり富士は見えなかった。海の向こうに藤沢の町と湘南海岸が見えた。

　江島神社中津宮の西側は、江の島の頂上部分で比較的平坦、サムエルコッキング苑と南側には花壇と展望所がある。ちょうど河津桜が満開だった。サムエルコッキング苑内には展望灯台「江の島シーキャンドル」がある。入場料が必要だが、海抜約100ｍの高さから見る景色は素晴らしい。

　波の浸食によってできた海蝕洞窟である。江の島信仰発祥・龍神伝説の地である。２つの洞窟があり、最初の洞窟に入ると、両壁に江の島の歴史や文化、自然を紹介したパネルが展示してある。洞窟の奥を左折すると、スタッフがロウソクの灯りを手渡してくれて、それをもって奥に入るといくつかの仏像が置かれており、神秘的である。第２洞窟はイルミネーションで綺麗だが‥‥‥。洞窟の狭い部分の天上はクッションが貼り付けられているが、背の高い人はぶつからないよう注意が必要だ。入場料500円である。

　明治時代の英国人サムエル・コッキングが造営した和洋折衷の庭園で、当時の温室などの遺構が見学できる。資料室ではコッキングや庭園の紹介ビデオが流れ、床はガラス張りになっていて当時の建築煉瓦などが見える。庭園の北側にある展望所からは、江の島海岸と青い海が見える。昼間の入園料は無料となっていたが、庭園の奥にある江の島シーキャンドルは有料だった。

　青銅の鳥居をくぐるり、土産物店が並ぶ緩やかな参道を登ると江島神社である。江ノ島神社は宗像三女神（広島の厳島神社と同様）と弁財天が祀られている。エスカー（有料エスカレーター）を使わずに階段を歩いて登り、辺津宮、中津宮、奥津宮と順に参拝して、江の島岩屋を見た後、御岩屋通りをレストラン江之島亭付近まで再び登って、そこから、中津宮までの登り道ではなく、山沿いの道を江島神社大鳥居まで下った。全行程約2時間、結構体力を要した。

　江の島は陸繋島である。陸繋島とは、砂州で陸続きになった島のことである。その意味で成因は、フランス西海岸にあるモンサンミッシェルと同じある。陸の片瀬海岸から砂州の上に江の島大橋がかかっている。江ノ島大橋の手前右側にトイレと江の島遊覧船の乗場がある。帰りは江の島岩屋から遊覧船に乗って帰ろうと思っていたが、あいにくその日は欠航だった。江の島に入って直ぐのところに、江ノ島神社の青銅の鳥居があり、さっそく史跡や景勝地に恵まれた、またパワースポットの江の島観光をはじめた。

　江ノ電長谷駅は、鎌倉大仏や長谷寺などの観光拠点である。駅を出て200ｍほど北に歩いて左折すると、約200ｍ西に長谷寺の山門がある。長谷寺は日本最大級の木造観音をようする規模の大きな寺院なので、参拝にはゆっくり時間を取りたい。駅からまっすぐ北上、600ｍあまりで高徳院・鎌倉大仏である。また、駅から200ｍあまり小道を西に歩いて、右折して電車の踏切を渡れば御霊神社がある。

　江ノ電は、江ノ島・鎌倉観光にとても便利だ。今回は、江ノ島を散策した後に、江ノ島駅から極楽寺駅まで乗車して、極楽寺や御霊神社などを参拝して長谷駅まで歩いた。長谷駅で再び江ノ電に乗車し鎌倉駅まで帰った。狭い家と家の間を電車が走るのは独特の雰囲気だ。時折、車窓から相模湾が見え快適だった。江ノ島散策でかなり歩いていたので、江ノ島大橋から江ノ島駅までの約1ｋｍは少ししんどかったが、まわりの土産物店などを見て気分転換をしながら歩いた。

　江ノ島に行くには、江ノ島電鉄線江ノ島駅、湘南モノレール湘南江の島駅、小田急片瀬江ノ島駅のいずれかで降車することになるが、江の島大橋には片瀬江ノ島駅が最も近く、約600ｍ、徒歩約10分である。駅を出て東の弁天橋を渡り、江ノ電、湘南モノレールから道との交差点を右折して、国道134号線下の地下道を渡り約300ｍで江の島大橋である。片瀬江の島駅の駅舎は竜宮城を模したユニークなデザインになっており、関東の駅百選認定されている。なお、駅のコインロッカーは改札口を出る前にある。駅を出て約30ｍ北西、道路の右側に民間のコインロッカーがある。

　ＪＲ藤沢駅北口から西に200ｍあまりで歩いて約5分、近くにコンビニやファミレスなどもあり、便利なロケーションである。禁煙ツインを希望していたが、満室のためやむを得ず喫煙ツインに宿泊した。部屋に入ったとき少し煙草臭がしたが、防臭スプレーをして、30分ほど窓を開けて空気を入れ替えると、あまり臭いはしなくなった。予約の際、線路に近く電車の騒音を心配していたが、窓を閉めると防音がしっかりしていて、意外に電車や車の音は気にならなかった。朝食会場はやや狭いが、スタッフの対応も良く、大変美味しかった。

　藤沢駅北口のホテルに宿泊した翌日、小田急江ノ島線を利用して片瀬江ノ島まで電車に乗った。江ノ島電鉄を利用する方法もあるが、小田急の乗場の方が江ノ電よりもわずかに近く（料金も若干安い）、片瀬江ノ島から江島大橋までの距離も江ノ電江島駅よりも少し短いので、小田急を利用した。藤沢・片瀬江ノ島間は、約12分毎に電車が発着し、所要時間は6～7分である。なお、特急「江ノ島」は例え短時間でも特急券が必要なので注意。

　ＪＲ藤沢駅と南側の小田急藤沢駅は直結し、江ノ島電鉄の藤沢駅は100ｍあまり南にある。ＪＲ上野東京ラインで東京から約50分、小田急線快速で新宿から約1時間、江ノ島までは小田急線で6～7分、江ノ島電鉄で約10分である。北口からはショッピングモール「ルミネ藤沢」につながっている。

　小田原城は戦国時代から江戸時代にかけての平山城で、北条氏の拠点であった。難攻不落・無敵の城と言われ、上杉謙信や武田信玄の攻撃にも耐えたが、豊臣秀吉の攻撃によって落城した。小田原駅東口からミナカ小田原の前を通って南下すると、旭丘高校前の交差点にでる。ここには、小田原城への地図の案内板があるが、正面口のコースが示されているので、時間的に余裕のない人は、この交差点を右折して西側から城址公園に入った方が良い。駅から徒歩約15分で天守閣前に到達する。

　小田原駅は、ＪＲ東海道本線、東海道新幹線、小田急小田原線及び伊豆箱根鉄道が乗り入れ、東京からも時間的に近く、箱根や伊豆観光の拠点駅である。小田原市自体も小田原城をはじめ多くの観光スポットがある。小田原駅東口の前には、ショッピングモール「ハルネ小田原」、南には駅と直結した「ミナカ小田原」がある。ミナカ小田原は江戸情緒が漂う建物で、レストランや土産物店などが入店している。伊豆観光を終え、東京に帰る途中、途中下車して小田原の町を散策した。

　城ケ崎海岸ハイキングコースの南端、ニューヨークランプミュジアムから少し南に下ったところに法華宗の蓮着寺がある。流罪となった日蓮は蓮着寺の500mほど南の海上の「俎岩」に置き去りにされていたところ、小舟で通りかかった弥三郎という漁師に救われたという。日蓮聖人が、この地方に謫居すること１年９ヶ月、ご赦免となって鎌倉に帰った。境内には大きなヤマモモの木がある。

　1960年に設置された、門脇つり橋のそばに立つ地上24.9ｍの灯台で、現在は伊東市の管轄で運用されているが、無料の展望台は一般公開されていない（ガイドブック等には公開と記載）。ただ、灯台の直ぐ下に灯台からと同じ景色が楽しめる展望所があり、そこから断崖絶壁と打ち寄せる荒波、青い海と伊豆大島を一望することができた。　

　城ケ崎海岸の断崖絶壁に架かる高さ23ｍ、長さ48ｍのつり橋。眼下に岩に砕ける白波と青い海が見渡せ、スリル満点だ。ハイキングコースは、つり橋を迂回することはできるが、つり橋の足元は頑丈な板張りで、他の人が前後に渡っていても揺れが少なく、意外と怖くはなかった。初めての方も是非挑戦して欲しい。