2016/03/08 - 2016/03/08
376位(同エリア842件中)
まりも母さん
2016水戸の梅 前半 期待しすぎちゃったかな? 春霞の偕楽園
http://4travel.jp/travelogue/11114492
続きです。
弘道館の隣にある梅園、中の庭園の観梅を目的になってきました。
偕楽園より人も少ないし、復旧された建物と満開の梅の花の景色も美しく、また、沢山の小鳥も見られて、なかなか楽しい観梅ができました。
弘道館の建物内も見学し
水戸の観梅は、後半の方が充実した時間を過ごせました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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-
偕楽園周辺の観梅・散策を終えて、車を移動、弘道館へ向かいました。
弘道館入り口脇には 有料駐車場がありますが、車13台分しかなく、とても少ないので、近づくと、空きを待っている車列が出来ていました。
相当 待たないと停められそうもないので、先に進み、弘道館裏側にあたる、旧茨城県庁舎 三の丸庁舎の有料駐車場へ停めました。
こちらも満車で、1台出ると1台入れる・・・な状態ではありましたが、こっちの方が停められる台数が多いので、待ったのは5分ほどでしたね。 -
裏の三の丸庁舎に車を停めても、建物裏 脇から梅林脇を歩いて弘道館入り口へ行かれる この時期は むしろ歩くと素敵なルートがあるのです。
右手に弘道館の塀、左が梅林になった道です。
この画像は、しばらく歩いて、来た道を振り返った所になります。 -
梅林の梅の下は、樹木保護の為に入る事はできませんが、梅林の脇と中の歩道から花を見て香りを感じる事ができます。
前に見ているので、今日は歩きませんでしたが、弘道館有料部分と三の丸庁舎の間、孔子廟や八掛堂などのあるあたりにも梅の木が沢山あります。 -
弘道館の中へも入ってみます。
-
弘道館は水戸藩の藩校として第9代徳川斉昭公によって天保12年(1841)創設されました。
国指定重要文化財となっている正庁・至善堂・正門を含め、敷地跡は弘道館公園となっています。
東日本大震災で、建物に大きなダメージを受け、修復と同時に補強工事も行われ、2014年3月完了しました。 -
まず、お庭から見ることにします。今日の目的は「観梅」ですからね。
正庁の玄関前あたりから反時計廻りに歩きます。
井戸の前には枝垂れの梅。
まだ花は満開にはなっていませんが、つるべのある井戸と枝垂れの梅が素敵な景色です。 -
枝垂れの花は 桜も梅も桃も大好きです。
偕楽園にはほとんど無かったように思いますが、弘道館には何本かあり、目立っていました。 -
庭園の歩道にはムシロが敷かれています。まだ、霜が降りるような寒い日もある梅の花の季節、ドロドロにならなくて歩きやすいです。
-
花びらに濃い部分がぽつぽつと見えるかわいらしい梅。
頬紅をつけた娘さんのようです。 -
このピンクもきれいです。
梅は開き切る前の まあるい開きかけの花がとっても素敵です。 -
午後の日差しに輝いているサンシュユ。
白やピンクの梅の隣で 黄色が際立ちます。 -
建物も見えるお庭の様子がとても良いです。
人が少ないのもいいなぁ。
私もダンナも偕楽園よりゆっくり見られていいねぇ〜。と思いましたよ。 -
震災後、きれいに修復された瓦。
前に来たときは足場が組まれ、シートがかけられ、修復工事中でした。 -
梅を眺めていると、小鳥たちがやってきました。
メジロやシジュウカラが沢山!
ギーギー鳴く声が少し前にも聞こえたと思ったら、コゲラの群れもやってきました。
ちいさなキツツキです。
梅の蜜は吸わないのでは?と思うけど、きれいなお花と小鳥の仲間たちに誘われて来たのかな? -
チュチュピーとさえずりのかわいいシジュウカラ。
-
ジョウビタキの♂も。ほかにもメジロやシメも飛んできました。
小鳥の写真はダンナ撮影。
私は建物や花を見るときは標準レンズなので、小さくて撮れません。 -
建物後ろのお庭へ進みます。
こちらにもサンシュユ。すごく大きなサルスベリの木も。 -
対射場 越しに見る正庁の建物。かなり大きな建物です。
対射場は、武術の試験などに使われた場所だそう。 -
こちらには白い枝垂れ梅が。
枝垂れの花越しに見る和館は風情を感じます。 -
大きな盆栽みたいな松は 斉昭公お手植えの黒松 だそうです。
お庭は ぐるっと歩きましたので、建物の中に入ってみます。 -
修復された瓦屋根。
棟の瓦積みがすばらしいです。
漆喰と瓦のコントラストが美しい。 -
なんと、波型の漆喰飾りが!!
すばらしい職人技!
私が、感動したのは、この屋根のすばらしい出来栄えを見たのはもちろんですが、
重要文化財の修復なので、伝統的な材と工法で修復されていると言う事です。
そういった、伝統的な左官仕事は 実際に行っての継承なので、機会が無ければ技術を若手に継承する事も難しく、
この修復工事はその意味からは またとない機会でもあったのです。
震災被害は甚大ではありましたが、そんな中 後世へ技術の継承が出来た事は
未来への財産は建物だけでなく、技術も、という事でもあるのです。 -
玄関脇の見学者入り口から靴を脱いで上がります。
靴は靴箱の棚に入れておけば良いのですが、靴が盗まれる事もあるのか?ビニール袋に入れて持ち歩く事もできます。
昔は、脱いだ靴が無くなるなんて聞いた事も無かったけど、最近は、葬式に履いていった靴が無くなったとかも聞くし、やだなぁ。
まずは順路に従って、玄関正面の 諸役会所 (しょやくかいしょ)
来館者の控えの間。 -
広い部屋がいくつも並んでいます。
それぞれが、教室だったのでしょうね。 -
廊下の向こうには梅やサンシュユの見えるお庭が。
-
正庁正席の間
床の間に巨大な掛け軸があると思ったら、掛け軸に表されているのは拓本。
「弘道館の建学精神が示された弘道館記碑の拓本」が掛け軸になってものでした。 -
畳みの敷かれた廊下。
-
縁側から見る庭です。
敷地の向こうには三の丸小学校や県庁があります。 -
なんと、トイレとお風呂もあるのです。
トイレはですね、畳敷きの所に和式の便器が鎮座しているもので、
絶対 お粗相の出来ない作りなのです。超キンチョーするだろうなぁ〜っ て〜両家の子弟しか来ないからお粗相なんてしないのか。
で、これは「湯殿」のお部屋。バスタブなんてないわ〜。昔だもの。沸かしたお湯を桶に入れて使ったのでしょう。でも、床が左右から真ん中へ向かって傾斜して真ん中から排水できるように工夫されているのです。
武術の修練で汗かいたらさっぱり流して、身支度を整え、勉学に励む・・・のが武家の子供らのたしなみでしょうか。 -
今は、塀で区切られている有料エリアですが、漆喰の塀の向こうには 要石歌碑、孔子廟などがあります。
-
至善堂御座の間
最大級の拓本各軸。
いや〜大きすぎるって〜。
解説によると、
>最後の将軍、徳川慶喜(七郎麿)も5歳から11歳までここで学びました。大政奉還後の明治元年(1868)、慶喜は水戸へ帰り、幼少時代を過ごした至善堂にこもり、静岡に移るまでの4ヶ月間、厳しい謹慎生活を送りました。 -
欄間は装飾性の高いものではなく、手の込んだ細かい細工ながら、シンプルな意匠。
学ぶ場ですからね。 -
障子もきれいに維持され、震災修復も終わって間もないので、きれいな状態で見る事が出来ます。
-
大きな行灯。
今は、ランプが入っているけど、昼間でもこれだけ大きな建物は結構暗い。
中で書物を読むのは昼間でも暗めだったのだろうなぁ。 -
釘隠しは数種類の意匠のものが。やはり、武家の建物の感じがそこかしこに。
床の間の造りなども凛としたものですしね。 -
建物にかこまれた小さな中庭。
千両の赤い実。沈丁花は間もなく咲きそうでした。 -
展示室も見て、表に出ます。玄関から正面の諸役会所が見えます。
式台上の扁額は、斉昭公直筆の「弘道館」
今日は、偕楽園と弘道館の2箇所で観梅を楽しみました。
梅の名所として茨城県内では押さえておかなくてはいけないポイントです。
両方を見て、私は、弘道館の観梅の方が楽しめました。
人が少ない、梅の花が間近で建物と共に楽しめる・・・など個人的な好みに合っているからだと思います。
春はやっとはじまったばかり、まだ沢山のお花見ができると良いな、次は何を見に行こう?
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