
2009/09/16 - 2009/09/16
98位(同エリア145件中)
まりも母さん
日立市で興味深い産業遺産を見学した後、
「次はどこに行く?」
わりと近くで古い町でもある
”常陸大田市”に行ってみようか、と言うことになりました。
いつもながらアバウトに常陸太田方面に行ってみるか〜位のてきとうな行き先で車を進めていきましたが、
途中”西山荘あっち”の看板を見つけました。
そうそう、おととしの秋 西山荘に行こうとして、その手前で「月待ちの滝」に行く先を変更してその後行ってなかったね〜と。
と、言う事で、次の行き先は西山荘に決めました。
9月のシルバーウィーク直前の平日。
どこも人少なくて空き空き〜。
これはいいことです!
約25年ぶり(?)の西山荘は あれ?なんか随分記憶と違う所もあるような・・・。
晩夏の西山荘は苔が深く、蝉の声も苔が吸い尽くすような静寂の中にありました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
-
「次はどこにいこうか?」とアバウトに来てしまった時、
私たちは、市役所や市の観光関連の場所に行く事が多いです。
大体そのような公共の施設には観光案内のパンフがあるのでそれを入手する為です。
今回もお昼を食べようと、市街地に車を進めましたら、ナビに”日立市役所”の表示が見えたので、迷わずそこへ。
観光ガイドをもらって、お昼を食べながら次の目的地を探そうという事です。
ここ日立市役所も段々に建物の増築をくりかえしたのでしょう。
何棟もの建物が並んでいて、たまに用事で来たら、どこに行くのか判りにくいですね・・・。
案内の窓口がありました。
まぁ、私たちは特に観光課へ行くつもりはなかったので、てきとうに入ってみると、市報などと一緒に観光地図が置いてあるのを簡単に見つけられました。 -
私は日立の町には昔「かみね公園」あたりに 来ただけだったのですが、
日立市内の国道6号は渋滞がひどいと聞いていました。
先ほど、市役所でもらった観光地図を見ていると、
いつのまにか6号バイパスが出来ていたのですね。
しかも、地図で見ると、一部、海の上に道路が飛び出しています。
”おおっ。もしかしてこの部分だけキーウェストのあの海の上を走る道みたいな感じか???”と
勝手に期待しながら、せっかくだし、と通ってみる事に。
途中 海の見える駐車場に車を停めてしばし、景色を眺めました。
”まりも母代理”、今日も来ていたんですよね・・・。
最近登場するのが少ないですが。
海をバックに夏の終わりを感慨深く思う”まりも母代理”でした・・・。 -
ちょっと見難いですが、この先に海にカーブして飛び出した道が茨城のキーウェストです。
が・・・全然そーゆー雰囲気じゃなかったです。
ガードレールで海も良くみえましぇんでした・・・。
orz。
日立の町は海と山に囲まれた狭い場所に びっしりと家や建物、工場、道路、鉄道があって、バイパス作るのも容易じゃなかったんでしょうね・・・。
で、海に飛び出しちゃったと。
台風とかが通過すると、波かぶって、通行止めになりそうですね・・・。 -
当初 西山荘には行くつもりではありませんでしたが、
途中で看板を見て、
「そうだ、西山荘も近いんだっけ?前に行こうとしてやめちゃたよね」と急遽、寄る事にした訳です。
西山荘が茅葺きなのは知っているので、久しぶりに見てもいいかな〜と。
西山荘に来たのはもう、20年いや25年以上前です。
多分、初めて茨城県に来た時に連れて行ってもらった時です。
袋田の滝の後で寄ったような記憶が・・・。
かなりぼんやりとした記憶です。
なんだか、入り口そばの駐車場だかなんだか判らない所に車を停めて、見学したような記憶でしたが、
今回はちゃんとした駐車場があって まず、”あれ?なんかちがうよな〜”という感じでした。
大きな駐車場の脇にこのお土産を買ったり食事のできる「桃源」があります。
お庭のきれいな和風レストランです。
このお店と西山荘の施設の区別がつかない感じなので、いわゆるオフィシャルレストラン(?)風なのかもしれませんが、
西山荘だけゆっくり見学するなら、ここでお弁当を予約して食事をするのも良さそうです。
お茶室もありましたね(基本的に部屋を借りてお手前をするタイプで喫茶室ではないようですが、一服は頂けるようです)
「桃源」のwebサイトはこちら
http://tokugawa.gr.jp/seizansou_info.htm -
「桃源」のお庭からそのまま続きで、こんな遊歩道や東屋が西山荘の入り口まで続いています。
記憶ではこんなん無かったよな〜。
やっぱり四半世紀も来ていなかったので、変わってて当たり前ですか。
初夏の頃は菖蒲が咲きそうな感じですね。
季節を選んでくれば、すばらしい景色なんでしょう。 -
入り口手前に建物がって、そこで入場料を払います。
一応大人735円です。
が、西山荘のガイドブックが要らない場合は105円引きです。
つまり630円。
私たちはガイドブック要らないので、630円x2を払います。
ここで、西山荘オリジナルグッズのお土産も買えます。
もちろん!!徳川家のご紋付き印籠もあります!!
サイズもあって スタンダードな 助さん角さんが装備しているタイプは525円です!安っ。
もし、タイムマシンが出来て、江戸時代にトラベルする際は絶対持って行った方がいいですね。
何をやっても免罪符?
「俺。徳川のダチだから〜」ってか。
西山荘webサイトはこちら
http://tokugawa.gr.jp/seizansou_info.htm -
105円ケチって、資料をもらってこなかったので(ダンナが入場料払ったので、当然いらないと思ったようですが・・・)いまいち判らない点もあります。
今時なので、webでかなり調べられるので、資料は無くていいか、と思ったものの、ちょっと調べると”?”が色々出てきます。
光圀公がここに隠居したのは1600年代の終わりですから、すでに300年も前ですよね。
木々が大きいのはそれだけ年月が経っているからで、
隠居された当時はこんな山深い感じではなかったのかもしれません。
朽ちて、根っこの方だけに苔が生えたこの木も光圀公がここに居た頃は1本の木としてまっすぐ立っていたのかも。
木々が大きく育って、日陰に苔が沢山生えたこの風景はなかなかいいものではありますが、
最初は全然違った風景だったのかもしれませんね。 -
晩夏ですが、まだ、苔が緑濃い色をしています。
平日の午後、私たちと入れ違いで団体さんが帰っていきましたが、ほとんど人が居ませんでした。
敷地はかなり広く、いくつもの池や水貯めがあります。
水田を作っていたそうで、その為に貯水も必要だったのかもしれません。 -
ぐるりと施設内の道を廻って、
高台から下に西山荘の建物が見える場所に出てきました。
一番最初の門から入れば、すぐですが、
ぐるっと遠回りでたどりつきました。 -
茅葺き屋根です。
放置しているうちに草花生えちゃた・・・。
ではないです!
棟の部分に植物を植えて、その根の張りで茅の一番上の部分を固定する方式なのです。
写真で見た事はありましたが、
ここ数年茅葺きに興味を持って色々見たうちでは、これを実際見るのは初めてです。
これって、この植物は定期的に植え替えたりするのか?
それとも宿根の植物で、何年もそのまま?
こういう茅葺き屋根に関する疑問は沢山あるのですが、
どうも答えが見つかりません。 -
玄関部分です。
天下の副将軍の隠居所にしては質素。
華美なものを嫌った光圀公の人柄が出ていると良く聞きますが、
本当はこんな狭い居宅ではなかったという解説も見つけました。
また、この建物が300年以上前のそのままではなく、
移築や取り壊しがされ、
今の建物は約200年前の一部復元のようなものだそうです。
古い事には変わりありませんが、
こんな小さな居宅で質素にやっていたのかと言うとそうではない、と。
そうですよね。ここで「大日本史」の編成をやるには、狭すぎです。 -
茅葺き屋根だったのは、ずっと昔からそうだったのでしょう。
天下の副将軍ならりっぱな瓦の建物でも良さそうなもんですが、
ここが質素を好む人柄もあったのかも。
結構複雑に曲がったりしている建物ですから屋根の部分も職人の技が要りそうです。
茅はもう随分色も古くなっていました。 -
茅の仕上げも質素です。
厚さもそんなにあるわけでもなく・・・。
以前来た時は茅葺き屋根には全く興味が無い頃だったので、
茅葺きの印象などが全くありません。
”茅葺きだ〜古っ。”位でしょうか・・・。
ここを訪れる人の98%位は茅葺き屋根自体に特に興味は持たないでしょうね・・・。
やっぱし、茅葺きの良さや面白さ、マイナーだよな・・・。 -
結構痛みがきていますね。
周りは大きな木も多いし、この苔を見ると湿気とかも多そうですし。
この御殿、中が見られないのが残念です。暗くて外からじゃ良く見えないし、柵も離れているので、本当に外から眺めるだけ・・・。
ちょっとな〜。 -
障子はこんな風に貼ってあります。
上の部分は明り取りの為なのかな?
釘隠しに牡蠣のような貝みたいなものがくっついているのですが、
遠くて良く見えないよ。
何だろう??? -
「御殿」と言うのが先ほど見た一番大きな建物ですが、(通常「西山荘」と呼ばれる建物)
その先にこんな建物も見えました。 -
見えた建物は書庫でした。
「大日本史」の為の資料の書物や助さんはじめとする家来の人が調査に行った際の資料など、
書き物は沢山あったでしょうから書庫は必要だったでしょうね。
その書庫の隣にこの「お胞衣塚(おえなづか)」がありました。
お胞衣とは後産の事で、つまり赤ん坊が生まれたあと、出てくる胎盤の事です。
位に高い人だとそんなもんまで、塚を作ってしまうのですかね。
初めて聞いたよ・・・。他の徳川の将軍もあるのかな?
明治時代にここ移築されたものだそうです。 -
おやおや、こっちは茅葺き屋根がお直ししてある・・・。
竹でぐしをまとめたスタイルですね・・・。
守護宅という御殿の裏手の建物です。 -
お〜工事中でした。
順番に修復とかしているんでしょうね。
今日は工事はお休みかな?やっていません。 -
御殿の裏と守護宅の間にも見学用の通路があり、
御殿を裏手から見る事が出来ます。
釣鐘がありますね。
下に解説が付いていますが、
webサイトで調べられるだろう、とスルーしちゃいました・・・。
なので、なんだか判らない・・・。 -
裏庭のようになっていますが、
きれいに整備・手入れがされていています。
木の幹にまで苔がついて、
静かな日本の風情が感じられます。
人も少なく、私たちの他にはほとんどいないのです。
もう9月も半ばすぎて、あせりの蝉の声が聞こえるだけです。 -
ここには時間がゆっくりながれています。
中の様子が良く見えないのが残念ですが、囲炉裏などもあるのでしょうか?
住まう主なき建物が寂しげにも見えます。 -
苔で覆われた庭というのも良いものですね。
日本の湿気の多い気候ならではでしょうか。
大きな木のある寺や古民家、
大樹の下に深い苔があるのはワビサビ感じる景色ですね。 -
行きに一番最初に見た「通用門」を反対側から降りて、西山荘を出ます。
茅にも苔が生えていますね。 -
振り返って、茅葺きの門から来た道を覗きます。
西山荘について全く調べもしないで来てしまいましたが、
やっぱり少しは調べてから来た方が面白かったかも?
25年ぶりなのは、ほとんど初めて来たと変わらない印象でした。
貴重な建物と周辺施設ではありますが、
中が見られなかった事や調べもしないで来てしまった為、いまいち見所がつかめなかったです。
他にも助さんの住居跡など、見られるものがありました。
時間はまだもう少しあるから、もう一箇所!と西山荘を後にしました。
続きは「鯨ヶ丘編」として別に記載いたします。
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