2014/02/22 - 2014/02/22
56位(同エリア121件中)
まりも母さん
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 1 出発〜六芳園
http://4travel.jp/travelogue/10861905
の続きです。
六芳園の見学を終えて、県道334号へ出ます。
ここからは、しばらく町歩きをしながらの建物探しです。
この道は上町商店街の通りで、古くからある商店が多いようなので、多分、歴史のある通りだなのと思います。
土蔵や店蔵造りの商店も多く残り、本日の「歴史ある町並み探検」のメインストリートと言っても良いような場所でした。
その通りをメインにあとは、次の旅行記に記載する
”ビンフォルド邸”までの道で見つけた建物と、見せて頂いた建物の紹介です。
表紙は、大谷石の倉庫内で営業する、バー”Long horn”店内
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
上町商店街の通りに出て、すぐに目についたのは、この大谷石の蔵。
”新関利治商店”の大谷石蔵 -
次に”かしわや薬局”敷地内を皆で見学する予定だったのですが、
お店脇の通路をゾロゾロと入ってみると、
当家の方が、そのような話は聞いていないと・・・。
どうも、連絡が上手く伝わっていなかった様で、お店の建物の奥に興味深い建物がチラ見したのですが〜
許可が頂けず、近くで見る事ができませんでした。
この石蔵は現在の店舗の建物の脇にある、表通りから見えるものです。 -
”かしわや薬局”の並び、少し進んだ先にあった大谷石の塀です。
大谷石の表面に模様が加工されています。
珍しいなぁ、と思ったので、写真に撮ってみたのですが。
なんか、最近ブロック塀や石塀など「塀」も気になる私です。 -
町歩きの途中で、何箇所かでこのような「まちなか案内板」を見かけました。
お寺や学校、病院などは記載されていますが、観光用のものではないですね。
道がまっすぐでなくて判り難いから、マップは便利だけど、もうちょっと面白い情報も欲しいと、思ってしまいました〜。 -
まりも母は、相当キョロキョロして歩いています。
今日は、参加の建築士さんは皆「茨城県建築士会」って刺繍の入った白いジャンパーを着ているの。
他の参加者もマップやカメラを持って一緒に歩いているから、何しているのかって言うと、
「建物を調査しているっぽい」感じがありあり。
なので、安心してキョロキョロできちゃう。
やっぱね〜一人でキョロってると不審者だと思われ兼ねない・・・。
修復家の金出先生も、
「建物見物の町歩きの際は気をつけないと、不審者だと思われてしまいます
作戦としては、一番いいのは子供連れ、次は女性連れ」と話していましたが、
子供連れで建物見るってのは、難しいですよね〜若いママならいいけど。
まぁ、私はおばさんだし、なるべくこざっぱりした格好で、など注意はしていますが、
やっぱ、建物見たくてよそ様の敷地に入りたいとか思う事もあるので困るんですよね・・・。
だから、今日は、かなり安心。通りのあっちこっち移動して、遠くから眺めて、近くで眺めて、写真撮ってがやりやすい!
これはうれしい事ですよ〜。まぁ、その分、車には注意ですが。
で、発見したこの建物。 -
なんかあまり見かけない、四角いもので、壁が張られています。
古そうだし、これは〜?と思ったら、即、建築士さんに
「こんなんありましたー!」と声をかけます。
すると、一緒に見てくださる。
「これは何で出来てるんですかね?」と聞くと しばらく眺めて、「汚れているけど、スレートですね」と答えを教えてくれます。
スレート葺きの屋根や壁、前に宮城県のスレート産地である登米で見ましたが
こんなに大きなサイズのは見たことが無かったと、思います。
本当はもっと黒いスレートなのかもしれないけど、雨風で汚れちゃってるのかも。 -
蔵のような建物ですが、スレート葺きの壁ってのは初めて見たと思います。
ここ 手前にピザ屋さんのお店「ミラノピザコーンズ」があるのです。
ピザ屋の後ろがこんなレトロな蔵とはねぇ〜。
歩いて見なければ気がつかないだろうなぁ。 -
こんなプランタースタンドもいくつか見かけましたよ。
商店街の飾りかな? -
”外山書店” 店蔵
幕末に煙草問屋として創業し、専売公社の支所のひとつとなった歴史のあるお店です。
戦後に貸し本屋を初め、一時閉店していたものの、昭和57年から一般書店となってるそうです。
大正時代に母屋と店舗の一部を改修したそうですが、建物自体は創業当時の姿で残っているものだそうです。
(建築士会の資料より)
参加者さんの地元の方の情報によると、ご主人が作家さんらしいです。 -
店蔵の2階窓にバルコニー風の手すりがついているのが珍しいです。
後からつけたものなのかなぁ。
軒下の金物の受けも唐草モチーフで素敵です。 -
”坂入肥料店”
明治30年(1897)
火事で全焼してしまった後に建てられたこの家は、真壁の親戚の家を真似た商家造りで、材木の切り出しから完成までに4年の歳月をかけたものだそうです。
(建築士会の資料より) -
奥に深い敷地には類縁をまぬがれた築150年の蔵もあるそうです。
-
県道334号を渡り、先へ進みます。
このあたり、十字路ではなく、微妙に道がクランクした道が多いのです。
初めて歩いたら迷いそう・・・。
これは、もうやめてしまったお店ですが、とりはずした看板の名残に「ふるさわ」と読めます。
何のお店だったのか、今となっては不明ですが、
元々店蔵造りの商家の前部分だけ新しく増築して一見新しいお店のように作り変えていたのですね。
きっとお店の中には昔の店蔵の部分が見て取れるのだと思います。
向こうのお隣は「正確堂時計店」なんか、すごくいい時計が買えたり、修理もきっちりしていそうなお名前。
店主のご夫婦らしい方が表に出て、町歩きの私たちに声をかけて下さいましたよ。
こちらのお店もレトロな看板建築っぽい建物だったのに、写真を撮り忘れました〜! -
”永田邸”というお宅の敷地に入って見学させて頂きました。
母屋の他に蔵がありました。
瓦がきれいなのは、最近 葺き替えされたのでしょう。
東日本大震災で被害があった屋根瓦が、直された所も多いので、ここもそうだったのかもしれません。 -
蔵は二つ並んでいましたが、手前の蔵が特に見どころが多いです。
窓が観音開きではなく引き戸。
普通の蔵のように外から閉めるのは同じではありますが、
このタイプは初めて見たと思います。
漆喰もきれいなので、やはり最近塗りなおしされたのだと思います。 -
入り口も引き戸です。
こちらの蔵は、酒蔵だそうです。
門柱には「永田酒造場」の表札がありました。
今は、お酒は造っていないようなので、酒蔵の中が今はどうなっているのかは、判りません。 -
通りに戻って、また歩きます。
また、大谷石の蔵がありました。
こちらの蔵も屋根瓦がきれいです。 -
”三道地不動尊”
町歩きの途中でお不動さんがあったので、皆で寄ってみます。 -
本堂の建物の下になぜか、首のない石仏が並んでいます・・・。
どうしたのだろう??
ひとつ、別の石が頭のように乗せられているものもありますが、
皆様の首はいずこへ???
これは下妻のミステリーその2ですね。 -
お社の軒下から覗くと、彫り物が沢山みえました。
-
かなり判り難い場所ですが、砂沼(さぬま)方面へ路地を入った先にこの建物がありました。
”旧喜代ホテル”
和風の木造3階建てです。 -
3階の窓からは、砂沼の景色が良く見える、景観のすばらしい宿だったという事です。
-
もう、宿としての営業はされていません。
窓枠や手すりは木製で、昔の面影が残ります。 -
板塀で囲われた庭は見えませんが、和風の建物なのになぜ「ホテル」としたのでしょうか・・・。
-
近くには他にも古い建物がいくつも見られました。
-
配られたマップに従って次の目的地へ進みます。
次に来たのは、大谷石の倉庫らしき建物です -
いくつか、倉庫の扉がありますが、その中に緑のドアがつけられ、星条旗が掲げられた場所がありました。
ここが目的地” Long horn ”です。 -
中には、すっぽりと建物らしきものが収まっていました。
ここが、”Long horn”
入ってみます。 -
バーのある部屋のような建物の外は 広い倉庫の空間。
屋根の木組みが見えます。
バーの建物の庭のように広がった空間で、この使い方はまたちょっと変っています。
ここで、ライブとかやってるらしいです。 -
午前中から、まさかバーに入るとは思ってもいませんでしたが、
中に入ると、こんな様子。
倉庫内の壁はお店の一部に利用されているものの、天井は別にある「室内」になっています。
こんな時間からバーが開いているとは思えず、
多分、まちなみ探検の為にわざわざ、お店を開けて見学者を迎い入れて下さった オーナーのご好意だと思います。
ちょっと怖そうなアメリカンなオーナーさんでしたが、とても親切。
「この大谷石の壁は、古いものだから、機械掘りで切り出した石ではなく、
手掘りで切り出した石なんですよ」と説明をして下さいました。
たしかに、ノミの跡が残った所が味わい深い大谷石の壁になっています。
オーナーさん、この石蔵をかなり気に入っているだなぁ、と大谷石好きな私もうれしく思います。
建築士さんたちと、こうして、古い建物をリノベーションして使いながら残していく事が、
歴史的建造物の維持のひとつの重要な方法だね、と話しました。 -
もう少し進んだ先に、”中嶋医院” 耳鼻咽喉科のお医者さんです。
石の門柱には眼科とも書かれていたので、以前は両方だったのかも。
直されているようですが、元は古い建物らしきディテールが感じられます。 -
”中嶋医院”の石塀の左側の方にもうひとつ門柱があります。
門の脇にアーチ型のくぐり戸がありました。
同じグループの小学生の女の子連れのママは、「どうしてこの扉は小さいの?」と不思議がっていました。
女の子は「子供用?」なんてかわいい事を言ってましたよ。
私が、「普段はこっちの門扉を閉めて、このくぐり戸を使ったんですよ」と説明しましたよ。
昔、私の東京の実家にも門にくぐり戸があったんですよ〜。
いつも、ランドセルが引っかかって、嫌でしたー! -
次に目指すのは、下妻で最も見る価値があるだろう建物のひとつです。
そこへ向かう途中、またきれいに直されたっぽい蔵を発見。
こちらは下部分が石で上が漆喰の蔵です。
屋根がきれいなのは、やはり、震災後の修復が完了しているからでしょうか。
震災後解体されてしまった蔵も多く見てきましたので、こうして直されて使い続けてもらえる蔵を見るのはうれしいものです。
この続きの旅行記は
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 3 ビンフォルド邸と終了まで
へ続きます。
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