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サクラの花の開花は実に気まぐれです。昨年、全く同じ日に、青森県の弘前公園の桜を見に行ったときは、上を見上げれば桜の絨毯の雲が広がり、まさに満開でした。また、桜のトンネルも体験することができました。地元の食堂の人の話だと桜の花の満開の時期は、2,3日程度だそうです。ちょうどいい時期に観光に来たねと言われたのを思い出しました。<br />今年は残念ながら、気候のせいで角館に着いた時には、所々に桜は咲いているもののほとんど花が散っていました。地元の仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」の職員の話によると例年より開花が一週間早かったそうです。飛行機もホテルもタクシーも手配してあったので、行かざるを得ませんでした。しかし、街のあちこちに最後の花を咲かせている桜を見ると、物足りなさはあるもののその健気な姿に感激ました。東京から秋田新幹線こまちで角館まで、3時間10分ほどなので強行スケジュールになりますが、来年は桜の満開に合わせて再度、陸路でチャレンジしようと思います。<br />【旅行第一日目】<br />旅行第一日目は、まず、羽田空港から秋田空港へは午後2時15分発のANA405便で約1時間10分の空の旅でした。秋田空港からは、角館までの直通バスがないので、乗合タクシーのキングタクシー(乳頭号5S便)を利用し、角館駅前まで約1時間のドライブ旅行で、到着したのが午後4時30分過ぎです。この時期においては、角館市内の旅館、ホテルはほぼ満室になるということでしたので、大曲市内でもしょうがないと思ってあきらめていたのですが、旅行の1ケ月前に旅行サイトを検索していると、偶然に、運よく角館駅前の「ホテルフォルクローロ角館」の予約を取ることができました。おそらく桜の開花時期によるものだと思われます。ホテルでチェックインし、荷物を部屋に置き、午後5時30分すぎ頃に、夕食を「月の栞」で食べ、その後に「夜桜ライトアップ」を見るためホテルを出発しました。この時間になると日が落ち少し薄暗くなり始めました。<br />「月の栞」は、JR「角館駅」出口から徒歩8分のところにあります。「月の栞」は、まず、出口を出ると「駅前通り」(県道250号)を730mほど道なりに直進すると突き当りに郵便局があります。そこを右折し280mほど直進すると、一つ目の信号があります。左手にローソンがあり、横断歩道を渡って左折し、30mほど進むと右手に「月の栞」があります。「月の栞」は、地元秋田の食材、手造り、味にこだわったお店です。何故、「月の栞」を選んだかというと、事前に観光情報センターにメールで照会し、美味しい店を何件か教えてもらったうちの一つだからです。18時に予約をしておいたので、すんなり入ることができました。何を注文したかというと、飲み物は、地酒の「刈穂」を頼み、食べ物は、「比内地鶏すき焼膳」と「山菜の天ぷら」は一つずつ、「比内地鶏の焼鳥」と「比内地鶏のつくね」を各2串ずつ頼みました。地酒の「刈穂」と一緒にだされて「お通し」が小魚の甘露煮のようなものです。次に出てきたのが、「山菜の天ぷら」です。これが量の多いこと、山菜好きの私にはたまらないものでした。塩とタレで食べるのですが、タレで食べた方が美味しかったような気がします。量に圧倒されましたがあっという間に食べ終わりました。山菜の鮮度もよく、また、カラッとした上げ方で、ほくほくサクサク食べることができました。次に、出てきたのが、「比内地鶏の焼鳥」です。比内地鶏の肉は柔らかく、ジューシーで、まろやかな味わいで思わず女房と食べた瞬間に顔を見合わせ、美味しいねと口を揃えて言ってしまいました。<br />お腹が満たされたので、いよいよ「夜桜ライトアップ」へ向かいました。ちなみに、「角館の桜まつり(2023年)」は、4月15日(木)から5月5日(金・祝)まで、開催されていました。イベントは、「夜桜ライトアップ」と「おやま囃子ステージ」等など様々な催しが行われます。そして、「夜桜ライトアップ」は、主に下記の三か所が見どころであり、メーン会場となります。<br />&#9332; 「武家屋敷通り」(LEDライトアップ) 日時…期間中全日開催 17:30&#12316;22:00頃<br />&#9333; 「桧木内川堤」(電球) 日時…期間中全日開催 17:30&#12316;24:00頃<br />&#9334; 「桧木内川堤横町橋下流」 日時…期間中全日開催 17:30&#12316;24:00頃<br />それでは、どのようなコースで「夜桜ライトアップ」を楽しんだかというと、仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」でもらった資料と夜桜マップの順番で回ってみました。<br />【夜桜ライトアップ】見学コース<br />①角館駅前「蔵」⇒②松庵寺⇒③新潮社記念文学館付近⇒④田町武家屋敷通り⇒⑤太田家⇒⑥安藤家<br />⑦たてつ家⇒⑧伝承館前広場⇒⑨枡形角⇒⑩伝承館前(通りを挟んで2か所)⇒⑪石黒家<br />⇒⑫79番木(天然記念物)⇒⑬桧木内川(古城橋⇒横町橋⇒内川橋)★横町橋が絶景スポット<br />角館の桜は、武家屋敷通りや街角にあるのは枝垂れ桜がメーンとなり、桧木内川堤下はソメイヨシノです。ほとんどの場所で桜は散ってしまいましたが、所々にあるサクラの木は7割程度の花をつけていました。花が残っている桜はライトアップされるとピンクが一層際立って見えました。ここに来て良かったと思えた瞬間です。また、違った視点から見てみると、花が散った桜の木もライトアップされると葉の緑がとても新鮮な感じで、まるで新緑のようでした。残念ながら桧木内川堤下の桜のトンネルは経験できませんでしたが、一か所だけエデンの園のように数本の桜の木が花を残していました。その余韻を瞼の裏にとどめホテルに戻りました。夜は結構寒いので、防寒着はもちろんマフラーを持って行くのをお薦めします。<br /><br />【旅行第二日目】<br />旅行第二日目は、主に武家屋敷、美術館などを巡りました。前日に、「夜桜ライトアップ」で回ったので、地理感は大体掴むことができ、比較的スムーズに見学することができました。私と家内が回ったのは下記のコースです。<br />【武家屋敷・美術館・博物館】見学コース<br />①新潮社記念文学館⇒②西宮家⇒③外町交流広場「まちの駅 立町」⇒④たてつ家(外町資料館)<br />⇒⑤小野田家⇒⑥河原田家⇒⑦岩橋家⇒⑧松本家⇒⑨大村美術館⇒⑩角館樺細工伝承館<br />⇒⑪青柳家⇒⑫石黒家<br />ホテルを午前9時頃出発し、まず、向かったのは「新潮社記念文学館」です。「新潮社記念文学館」へのアクセスですが、JR「角館駅」出口から徒歩8分のところにあります。まず、出口を出ると「駅前通り」(県道250号)を550mほど道なりに直進します。三つ目の十字路を左折し、100mほど進むと左側に「新潮社記念文学館」があります。「新潮社記念文学館」は、平成12年(2000年)4月に開館し、角館町の出身である「佐藤義亮」と彼が創設した文芸出版社「新潮社」の業績を讃えるために建てられました。「新潮社記念文学館」について驚いたのは、「新潮社記念文学館」の建物の外壁には、本を開いた形のオブジェがあります。そこには「川端康成」の代表作「雪國」の「國境の長いトンネルを抜けると雪國であった」の一文が刻まれています。何故、「雪國」かというと、それは戦後出版された「新潮文庫」の第1号が「雪國」だったことにちなんだものだそうです。<br />次が、「西宮家」で、「新潮社記念文学館」と道路を隔てた反対側にあります。角館には二つの武家屋敷通りがあります。「西宮家」は、田町にあるもう一つの武家屋敷通りです。「西宮家」は佐竹本家の直臣である「西宮織部」を祖として、長い歴史をつないできた家柄です。現在の建物は明治後期から大正時代に建てられたものです。「西宮家」には、五つの蔵と一つの母屋があります。<br />「西宮家」の建物の間を抜けると外町交流広場「まちの駅 立町」があります。休憩スペースで小奇麗で基本設備も充実していました。トイレ休憩のためにどんな所か興味本位に立ち寄りました。<br />外町交流広場「まちの駅 立町」を出て右方向に40mほど進み最初の信号を左折し80mほど進むと突き当りに角館郵便局があります。右折し40mほど「たてつ家(外町資料館)」があります。「たてつ家」は、商家の風情を現代に伝える江戸末期に建てられた蔵で、「外町資料館たてつ」として公開しています。「たてつ家」(田鉄家)で使用されていた商家の生活用品、所蔵品を入場料は無料で公開していて、狭いながらも散策できる庭もあります。「角館桜皮細工センター本店」に隣接し、「角館桜皮細工センター本店」の店内に入り、奥に進むと江戸末期に建てられた「蔵」があります。<br />ここまでの所要時間は1時間少しです。次は、あの念願のふわふわトロトロの元祖比内地鶏親子丼が食べられる「お食事処 桜の里」へ向かいました。「たてつ家(外町資料館)」から武家屋敷方面に300mほど進むと「お食事処 桜の里」があります。「お食事処 桜の里」は、武家屋敷通りの「河原田家」の隣にあり、稲庭干うどん、比内地鶏等の秋田を代表する料理や角館の伝統工芸である樺細工等の土産品の販売していました。「お食事処 桜の里」は、比内地鶏の卵3個と鶏肉で作ったトロトロの「元祖比内地鶏親子丼」を角館で最初に始めたそうです。お店自体は9:30にオープンしますが、食事は10:30からということなので、10:30きっかりにお店に到着しました。早めに行ったのが功を奏し、二組しか並んでいず、さほど待つことなく、すんなり入店できました。注文したのは、もちろん、「元祖比内地鶏親子丼」と「比内地鶏の焼き鳥」です。角館に来た目的の一つがここの親子丼を食べることでしたので、十分に満足することができました。ホテルの朝食を少なめにして我慢した甲斐がありました。<br />「お食事処 桜の里」のすぐ隣にあるのが、「小野田家」です。さて、桜の花見もさることながら、これから今回の旅の最大の目的である武家屋敷の点在する角館の武家屋敷のメーンストリートに入ります。この「みちのくの小京都」と称される角館の武家屋敷通りの入口に位置するのが「小野田家」で、仙北市指定史跡となっています。建物はもちろんのことですが、「武家屋敷 小野田家」の最大の見どころは、京都庭園作法の伝統植栽法を取り入れた樅、紅葉等の樹木にクマザサ等の植物を配し、ゆるい築山に石組の埋め込まれた庭園です。<br />「小野田家」の次は、隣接する「河原田家」です。「河原田家」は、「芦名氏」の会津時代からの譜代の家柄で、関ヶ原の戦い後に、角館に移り、その後は「佐竹北家」に仕えました。屋敷は江戸時代の武家屋敷建築様式をそのまま受け継いでおり、「表座敷」にはこの地方の「書院造り」の様式が残されています。<br />「河原田家」からさらに170mほど進むと右手に「岩橋家」があります。「岩橋家」は、江戸時代の中級武士の住宅として、無料で一般公開され、秋田県の文化財に指定されています。「武家屋敷 岩橋家」は、江戸時代末期に改造、屋根も茅葺きから木羽葺きに変えられ現在の形になりました。<br />「岩橋家」の道路を隔てた前には、「武家屋敷ポケットパーク」が広がっています。「武家屋敷ポケットパーク」を横断するとトイレの前に「松本家」があります。「武家屋敷松本家」は、「角館武家屋敷通り」にある江戸末期の歴史的建造物で、平成14年(2002年)に秋田県指定有形文化財(建造物)に指定されています。他の武家屋敷と比べると質素で下級武士の生活様式がよく分かります。「松本家」は、映画「たそがれ清兵衛」のロケ地になっています。<br />「松本家」の質素な門を出て右方向に進み、突き当りを右折し180mほど直進すると右手に「大村美術館」があります。「大村美術館」は、個人コレクターが私財を投じ、平成7年(1995年)に開館し、プライベート・ミュージアムと言われるだけあって、私的な見解ですが外観はログハウスのような雰囲気の建物で、おしゃれなカフェのような佇まいです。屋根の円形の緩やかな傾斜がとても印象的でした。「大村美術館」は、アール・デコの巨匠と称えられている装飾芸術家「ルネ・ラリック」のプライベート・ミュージアムです。<br />「大村美術館」から来た道を引き返し、武家屋敷通りに戻ると「角館樺細工伝承館」があります。「角館樺細工伝承館」は、映画「たそがれ清兵衛」などの下級武士の手内職として始まった角館の伝統工芸の「樺細工」などを展示しています。特に、私が興味を持ったのは、「樺細工」の実演コーナーです。なんと、樺細工の職人による伝統工芸である「樺細工」の製作実演を見ることもできます。<br />「角館樺細工伝承館」で鑑賞した後に武家屋敷通りを110mほど進むと「角館歴史村・青柳家」があります。「角館歴史村・青柳家」は、まず、「薬医門」を潜り入村します。この「薬医門」は、「上級武士」にしか許されない重厚で格調高い造りの門で、万延元年(1860年)に藩への功績が認められ、建築するのが特別に許された門です。「薬医門」を潜ると、左手に、「青柳家」のルーツを伝える貴重な鎧、兜等の武具や江戸時代からの文献が収蔵されている「武器蔵」があります。その他、「解体新書記念館」とそれに関わった「小田野直武」像、「解体新書記念館」、「秋田郷土館」、「池泉回遊式庭園」が広がっています。見どころ満載の武家屋敷です。<br />「青柳家」を出るとすぐ右隣に「石黒家」があります。「石黒家」が最後の武家屋敷の見学となります。「石黒家」は「佐竹北家」に仕え、財政関係の役職に付いていた家柄で、現在は市の「指定史跡」になっています。現在も住居として使い続けていますので、公開エリアは屋敷全体の半分程度しかありませんが、見どころ満載です。現存する最古の武家屋敷で、薬医門や正面玄関と脇玄関があり、特に、黒塀とのぞき窓が印象的でした。<br />武家屋敷等を見学した後、歩き疲れ、喉も乾いたのでお茶でもしようということになりました。夕食には時間があるので、ホテルに戻る途中に喫茶店があったらそこに入ることにしました。「石黒家」から武家屋敷通りを戻り、「あきたプリン」の先の「日三市角館」(250号)の交差点に差しかかったときに、左手に枝垂れ桜と古民家風の建物を発見しました。せっかくなので見てみることにしました。そして、着た時とは違う道を通って帰ろうとしたときに、「渡邉家住宅」の先の角を右折し、150m先に「有頂天喫茶」の看板を発見しました。「しんまちビル」の1Fの一番奥にあります。途中には、バーらしきものもありまさに「笑うセールスマン」の主人公が出てきそうなビルの奥にあります。女性の方が一人でやっているので、非常に忙しそうにしていましたが、愛想がよく、接客も丁寧でした。そして、メニューに目を通すと、何とコーヒー一杯が350円でした。家内と二人で400円のウィンナーコーヒーを頼みました。小腹が空いていたので、ホットケーキでも食べたいと思ったら、焼くのに30分かかるので、シーズン中はやっていないということでした。350円のコーヒーなので、どうせたかが知れていると思ったら、しばらくすると、コーヒーミルで豆を挽く音、そしてドリップ式でコーヒーをいれてくれる本格的なものでした。喉が潤ったところでホテルへ戻りました。<br />角館の楽しみのうちの一つに、「土間人 角館店」の「安藤さんちの味噌ピザ」を食べることです。ここも予約が取れないお店でしたが、運よく取ることができました。「土間人 角館店」では、「安藤さんちの味噌ピザ」、「サラダ」、「きりたんぽ鍋」、「山菜の天ぷら」をオーダーしました。「安藤さんちの味噌ピザ」は、地元角館の「安藤醸造」の味噌を使用し、生地の薄いクリスピー・ピザに仕上げてありました。溢れんばかりの細かくカットしたねぎ、とりそぼろの肉がトッピングしてあり、また、チーズもコクのある味噌と相まって、絶妙な美味しさでした。料理全体が味よし、値段も今までのお店の中では一番リーズナブルで、満足できるものでした。ほぼ予定通り行動できたので、これで今夜もグッスリ眠れそうです。<br /><br />【旅行第三日目(最終日)】<br />最終日は、お土産と昨日気になったお店に行きました。「ホテルフォルクローロ角館」に荷物を預け、午前9時30分頃に出て、まず向かった先は「安藤醸造本店」です。「安藤醸造本店」へのアクセスですが、JR「角館駅」から徒歩8分ほどのところにあります。まず、「駅前通り」(県道250号)を550mほど道なりに直進します。四つ目の十字路を左折し、350mほど進むと右側に「安藤醸造本店」があります。「安藤醸造本店」は、創業嘉永6年(1853年)で160余年の歴史ある醸造業を営んでいます。店内の文庫蔵では「安藤醸造本店」の自慢の味噌、醤油、漬物を販売しています。また、「安藤醸造本店」と言えば、その象徴であるレンガ造りの「安藤家煉瓦造蔵座敷」です。この「安藤家煉瓦造蔵座敷」は内部を無料で公開しているのも魅力の一つです。見るからに歴史の深さを感じる重厚な建物でした。お土産に、「イ号味噌」、「寒こうじ」、「だしつゆ」を購入しました。<br />次が、昨日見てきになったお店です。「安藤醸造本店」へ来た道を50mほど戻ると「REGAL RITZ」は、夜桜観光で「安藤醸造本店」の枝垂れ桜を見た帰りに、たまたま「REGAL RITZ」の前を通りかかりました。「焼きモンブラン」というスイーツが載っているポスターが目に入り、娘のお土産にと家内と意見が一致しました。「安藤醸造本店」でお土産を買い、「REGAL RITZ」へ向かいました。お店の前には、係員が立っていて親切に案内してくれました。お店の中に入りショーケースを物色していると、左側の方から女性の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。何かと思い見てみると、プリンの上にモンブランペーストを絞り上げる「絞りたてモンブラン」の実演をしていました。私たちも注文してみました。「REGAL RITZ」自家製とろけるなめらかプリンの上に、モンブランペーストを絞り上げ完成です。「REGAL RITZ」の店の前には、ベンチやイスが用意してあってそこで食べることができます。<br />時間があったので、今一度武家屋敷通りへ行き風景を目に焼け付けました。そして、昼食前に、体が冷えたので「土間人 角館店」の隣にある「かくのだて温泉」へ向かいました。「かくのだて温泉」は源泉かけ流しで、お風呂場に入ると右手にサウナがありました。朝早くにもかかわらず、5~6人の入浴客がいました。温泉は少々熱めでした。あまり温泉特有のぬるぬるするような感じはありませんが、肌が潤いを持ち、すべすべになりました。15分ほど温泉につかりました。私たちが角館に行ったときは、最低気温が零℃で、最高気温も11℃位にしか上がりませんでした。温泉から上がると、外に出ても体ほてっていて寒さを全く感じませんでした。身も心も温まりました。<br />角館の最後は、「食堂いなほ」でのランチです。「食堂いなほ」は、地元秋田の食材、手造り、味にこだわったお店です。何故、「食堂いなほ」を選んだかというと、事前に観光情報センターにメールで照会し、美味しい店を何件か教えてもらったうちの一つだからです。そして、「食堂いなほ」が角館旅行での最後の記念すべき食事となります。桜まつり期間中は、予約を受け付けていないということなので、また、タクシーの送迎の時間が13:00だったので、11:30頃に「食堂いなほ」へ行きました。早い時間だったせいか3~4組ほどのお客しかいませんでした、12:00近くになると満席になっていました。そう言えば角館にきてまだ「御狩場焼き」を食べていないので、食べようとメニューを見ると、リーズナブルな値段で「御狩場まんま」というものがありました。家内は、それを注文し、私は、親子丼らしきものがあったのでよく見ると、「稲穂風地鶏たまご丼」と書いてあったので、初心を貫徹せずにそれを注文しました。料理が運ばれてきたので、早速食したところ歯ごたえがあるものが入っていました。何とそれはいぶりガッコでした。これが稲穂風のたまご丼かと納得しました。また、いぶりガッコの色も真っ黒で今まで食べたものとは、違う色と味わいをしていました。「稲穂風地鶏たまご丼」もいぶりガッコも何となく、むかし懐かしい、素材を重視したものだと感じました。「御狩場まんま」も量もサイズも丁度よく、味付けも美味しいと家内も言っていました。角館での最後の食事を満喫できたところで帰路に着きました。<br /><br /><br />

満開の桜の花は見れませんでしたが、所々の路地に短い命の花を咲かせている桜を見ると感動しました。

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2023/04/22 - 2023/04/24

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Lily-junjunさん

この旅行記のスケジュール

2023/04/22

この旅行記スケジュールを元に

サクラの花の開花は実に気まぐれです。昨年、全く同じ日に、青森県の弘前公園の桜を見に行ったときは、上を見上げれば桜の絨毯の雲が広がり、まさに満開でした。また、桜のトンネルも体験することができました。地元の食堂の人の話だと桜の花の満開の時期は、2,3日程度だそうです。ちょうどいい時期に観光に来たねと言われたのを思い出しました。
今年は残念ながら、気候のせいで角館に着いた時には、所々に桜は咲いているもののほとんど花が散っていました。地元の仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」の職員の話によると例年より開花が一週間早かったそうです。飛行機もホテルもタクシーも手配してあったので、行かざるを得ませんでした。しかし、街のあちこちに最後の花を咲かせている桜を見ると、物足りなさはあるもののその健気な姿に感激ました。東京から秋田新幹線こまちで角館まで、3時間10分ほどなので強行スケジュールになりますが、来年は桜の満開に合わせて再度、陸路でチャレンジしようと思います。
【旅行第一日目】
旅行第一日目は、まず、羽田空港から秋田空港へは午後2時15分発のANA405便で約1時間10分の空の旅でした。秋田空港からは、角館までの直通バスがないので、乗合タクシーのキングタクシー(乳頭号5S便)を利用し、角館駅前まで約1時間のドライブ旅行で、到着したのが午後4時30分過ぎです。この時期においては、角館市内の旅館、ホテルはほぼ満室になるということでしたので、大曲市内でもしょうがないと思ってあきらめていたのですが、旅行の1ケ月前に旅行サイトを検索していると、偶然に、運よく角館駅前の「ホテルフォルクローロ角館」の予約を取ることができました。おそらく桜の開花時期によるものだと思われます。ホテルでチェックインし、荷物を部屋に置き、午後5時30分すぎ頃に、夕食を「月の栞」で食べ、その後に「夜桜ライトアップ」を見るためホテルを出発しました。この時間になると日が落ち少し薄暗くなり始めました。
「月の栞」は、JR「角館駅」出口から徒歩8分のところにあります。「月の栞」は、まず、出口を出ると「駅前通り」(県道250号)を730mほど道なりに直進すると突き当りに郵便局があります。そこを右折し280mほど直進すると、一つ目の信号があります。左手にローソンがあり、横断歩道を渡って左折し、30mほど進むと右手に「月の栞」があります。「月の栞」は、地元秋田の食材、手造り、味にこだわったお店です。何故、「月の栞」を選んだかというと、事前に観光情報センターにメールで照会し、美味しい店を何件か教えてもらったうちの一つだからです。18時に予約をしておいたので、すんなり入ることができました。何を注文したかというと、飲み物は、地酒の「刈穂」を頼み、食べ物は、「比内地鶏すき焼膳」と「山菜の天ぷら」は一つずつ、「比内地鶏の焼鳥」と「比内地鶏のつくね」を各2串ずつ頼みました。地酒の「刈穂」と一緒にだされて「お通し」が小魚の甘露煮のようなものです。次に出てきたのが、「山菜の天ぷら」です。これが量の多いこと、山菜好きの私にはたまらないものでした。塩とタレで食べるのですが、タレで食べた方が美味しかったような気がします。量に圧倒されましたがあっという間に食べ終わりました。山菜の鮮度もよく、また、カラッとした上げ方で、ほくほくサクサク食べることができました。次に、出てきたのが、「比内地鶏の焼鳥」です。比内地鶏の肉は柔らかく、ジューシーで、まろやかな味わいで思わず女房と食べた瞬間に顔を見合わせ、美味しいねと口を揃えて言ってしまいました。
お腹が満たされたので、いよいよ「夜桜ライトアップ」へ向かいました。ちなみに、「角館の桜まつり(2023年)」は、4月15日(木)から5月5日(金・祝)まで、開催されていました。イベントは、「夜桜ライトアップ」と「おやま囃子ステージ」等など様々な催しが行われます。そして、「夜桜ライトアップ」は、主に下記の三か所が見どころであり、メーン会場となります。
⑴ 「武家屋敷通り」(LEDライトアップ) 日時…期間中全日開催 17:30〜22:00頃
⑵ 「桧木内川堤」(電球) 日時…期間中全日開催 17:30〜24:00頃
⑶ 「桧木内川堤横町橋下流」 日時…期間中全日開催 17:30〜24:00頃
それでは、どのようなコースで「夜桜ライトアップ」を楽しんだかというと、仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」でもらった資料と夜桜マップの順番で回ってみました。
【夜桜ライトアップ】見学コース
①角館駅前「蔵」⇒②松庵寺⇒③新潮社記念文学館付近⇒④田町武家屋敷通り⇒⑤太田家⇒⑥安藤家
⑦たてつ家⇒⑧伝承館前広場⇒⑨枡形角⇒⑩伝承館前(通りを挟んで2か所)⇒⑪石黒家
⇒⑫79番木(天然記念物)⇒⑬桧木内川(古城橋⇒横町橋⇒内川橋)★横町橋が絶景スポット
角館の桜は、武家屋敷通りや街角にあるのは枝垂れ桜がメーンとなり、桧木内川堤下はソメイヨシノです。ほとんどの場所で桜は散ってしまいましたが、所々にあるサクラの木は7割程度の花をつけていました。花が残っている桜はライトアップされるとピンクが一層際立って見えました。ここに来て良かったと思えた瞬間です。また、違った視点から見てみると、花が散った桜の木もライトアップされると葉の緑がとても新鮮な感じで、まるで新緑のようでした。残念ながら桧木内川堤下の桜のトンネルは経験できませんでしたが、一か所だけエデンの園のように数本の桜の木が花を残していました。その余韻を瞼の裏にとどめホテルに戻りました。夜は結構寒いので、防寒着はもちろんマフラーを持って行くのをお薦めします。

【旅行第二日目】
旅行第二日目は、主に武家屋敷、美術館などを巡りました。前日に、「夜桜ライトアップ」で回ったので、地理感は大体掴むことができ、比較的スムーズに見学することができました。私と家内が回ったのは下記のコースです。
【武家屋敷・美術館・博物館】見学コース
①新潮社記念文学館⇒②西宮家⇒③外町交流広場「まちの駅 立町」⇒④たてつ家(外町資料館)
⇒⑤小野田家⇒⑥河原田家⇒⑦岩橋家⇒⑧松本家⇒⑨大村美術館⇒⑩角館樺細工伝承館
⇒⑪青柳家⇒⑫石黒家
ホテルを午前9時頃出発し、まず、向かったのは「新潮社記念文学館」です。「新潮社記念文学館」へのアクセスですが、JR「角館駅」出口から徒歩8分のところにあります。まず、出口を出ると「駅前通り」(県道250号)を550mほど道なりに直進します。三つ目の十字路を左折し、100mほど進むと左側に「新潮社記念文学館」があります。「新潮社記念文学館」は、平成12年(2000年)4月に開館し、角館町の出身である「佐藤義亮」と彼が創設した文芸出版社「新潮社」の業績を讃えるために建てられました。「新潮社記念文学館」について驚いたのは、「新潮社記念文学館」の建物の外壁には、本を開いた形のオブジェがあります。そこには「川端康成」の代表作「雪國」の「國境の長いトンネルを抜けると雪國であった」の一文が刻まれています。何故、「雪國」かというと、それは戦後出版された「新潮文庫」の第1号が「雪國」だったことにちなんだものだそうです。
次が、「西宮家」で、「新潮社記念文学館」と道路を隔てた反対側にあります。角館には二つの武家屋敷通りがあります。「西宮家」は、田町にあるもう一つの武家屋敷通りです。「西宮家」は佐竹本家の直臣である「西宮織部」を祖として、長い歴史をつないできた家柄です。現在の建物は明治後期から大正時代に建てられたものです。「西宮家」には、五つの蔵と一つの母屋があります。
「西宮家」の建物の間を抜けると外町交流広場「まちの駅 立町」があります。休憩スペースで小奇麗で基本設備も充実していました。トイレ休憩のためにどんな所か興味本位に立ち寄りました。
外町交流広場「まちの駅 立町」を出て右方向に40mほど進み最初の信号を左折し80mほど進むと突き当りに角館郵便局があります。右折し40mほど「たてつ家(外町資料館)」があります。「たてつ家」は、商家の風情を現代に伝える江戸末期に建てられた蔵で、「外町資料館たてつ」として公開しています。「たてつ家」(田鉄家)で使用されていた商家の生活用品、所蔵品を入場料は無料で公開していて、狭いながらも散策できる庭もあります。「角館桜皮細工センター本店」に隣接し、「角館桜皮細工センター本店」の店内に入り、奥に進むと江戸末期に建てられた「蔵」があります。
ここまでの所要時間は1時間少しです。次は、あの念願のふわふわトロトロの元祖比内地鶏親子丼が食べられる「お食事処 桜の里」へ向かいました。「たてつ家(外町資料館)」から武家屋敷方面に300mほど進むと「お食事処 桜の里」があります。「お食事処 桜の里」は、武家屋敷通りの「河原田家」の隣にあり、稲庭干うどん、比内地鶏等の秋田を代表する料理や角館の伝統工芸である樺細工等の土産品の販売していました。「お食事処 桜の里」は、比内地鶏の卵3個と鶏肉で作ったトロトロの「元祖比内地鶏親子丼」を角館で最初に始めたそうです。お店自体は9:30にオープンしますが、食事は10:30からということなので、10:30きっかりにお店に到着しました。早めに行ったのが功を奏し、二組しか並んでいず、さほど待つことなく、すんなり入店できました。注文したのは、もちろん、「元祖比内地鶏親子丼」と「比内地鶏の焼き鳥」です。角館に来た目的の一つがここの親子丼を食べることでしたので、十分に満足することができました。ホテルの朝食を少なめにして我慢した甲斐がありました。
「お食事処 桜の里」のすぐ隣にあるのが、「小野田家」です。さて、桜の花見もさることながら、これから今回の旅の最大の目的である武家屋敷の点在する角館の武家屋敷のメーンストリートに入ります。この「みちのくの小京都」と称される角館の武家屋敷通りの入口に位置するのが「小野田家」で、仙北市指定史跡となっています。建物はもちろんのことですが、「武家屋敷 小野田家」の最大の見どころは、京都庭園作法の伝統植栽法を取り入れた樅、紅葉等の樹木にクマザサ等の植物を配し、ゆるい築山に石組の埋め込まれた庭園です。
「小野田家」の次は、隣接する「河原田家」です。「河原田家」は、「芦名氏」の会津時代からの譜代の家柄で、関ヶ原の戦い後に、角館に移り、その後は「佐竹北家」に仕えました。屋敷は江戸時代の武家屋敷建築様式をそのまま受け継いでおり、「表座敷」にはこの地方の「書院造り」の様式が残されています。
「河原田家」からさらに170mほど進むと右手に「岩橋家」があります。「岩橋家」は、江戸時代の中級武士の住宅として、無料で一般公開され、秋田県の文化財に指定されています。「武家屋敷 岩橋家」は、江戸時代末期に改造、屋根も茅葺きから木羽葺きに変えられ現在の形になりました。
「岩橋家」の道路を隔てた前には、「武家屋敷ポケットパーク」が広がっています。「武家屋敷ポケットパーク」を横断するとトイレの前に「松本家」があります。「武家屋敷松本家」は、「角館武家屋敷通り」にある江戸末期の歴史的建造物で、平成14年(2002年)に秋田県指定有形文化財(建造物)に指定されています。他の武家屋敷と比べると質素で下級武士の生活様式がよく分かります。「松本家」は、映画「たそがれ清兵衛」のロケ地になっています。
「松本家」の質素な門を出て右方向に進み、突き当りを右折し180mほど直進すると右手に「大村美術館」があります。「大村美術館」は、個人コレクターが私財を投じ、平成7年(1995年)に開館し、プライベート・ミュージアムと言われるだけあって、私的な見解ですが外観はログハウスのような雰囲気の建物で、おしゃれなカフェのような佇まいです。屋根の円形の緩やかな傾斜がとても印象的でした。「大村美術館」は、アール・デコの巨匠と称えられている装飾芸術家「ルネ・ラリック」のプライベート・ミュージアムです。
「大村美術館」から来た道を引き返し、武家屋敷通りに戻ると「角館樺細工伝承館」があります。「角館樺細工伝承館」は、映画「たそがれ清兵衛」などの下級武士の手内職として始まった角館の伝統工芸の「樺細工」などを展示しています。特に、私が興味を持ったのは、「樺細工」の実演コーナーです。なんと、樺細工の職人による伝統工芸である「樺細工」の製作実演を見ることもできます。
「角館樺細工伝承館」で鑑賞した後に武家屋敷通りを110mほど進むと「角館歴史村・青柳家」があります。「角館歴史村・青柳家」は、まず、「薬医門」を潜り入村します。この「薬医門」は、「上級武士」にしか許されない重厚で格調高い造りの門で、万延元年(1860年)に藩への功績が認められ、建築するのが特別に許された門です。「薬医門」を潜ると、左手に、「青柳家」のルーツを伝える貴重な鎧、兜等の武具や江戸時代からの文献が収蔵されている「武器蔵」があります。その他、「解体新書記念館」とそれに関わった「小田野直武」像、「解体新書記念館」、「秋田郷土館」、「池泉回遊式庭園」が広がっています。見どころ満載の武家屋敷です。
「青柳家」を出るとすぐ右隣に「石黒家」があります。「石黒家」が最後の武家屋敷の見学となります。「石黒家」は「佐竹北家」に仕え、財政関係の役職に付いていた家柄で、現在は市の「指定史跡」になっています。現在も住居として使い続けていますので、公開エリアは屋敷全体の半分程度しかありませんが、見どころ満載です。現存する最古の武家屋敷で、薬医門や正面玄関と脇玄関があり、特に、黒塀とのぞき窓が印象的でした。
武家屋敷等を見学した後、歩き疲れ、喉も乾いたのでお茶でもしようということになりました。夕食には時間があるので、ホテルに戻る途中に喫茶店があったらそこに入ることにしました。「石黒家」から武家屋敷通りを戻り、「あきたプリン」の先の「日三市角館」(250号)の交差点に差しかかったときに、左手に枝垂れ桜と古民家風の建物を発見しました。せっかくなので見てみることにしました。そして、着た時とは違う道を通って帰ろうとしたときに、「渡邉家住宅」の先の角を右折し、150m先に「有頂天喫茶」の看板を発見しました。「しんまちビル」の1Fの一番奥にあります。途中には、バーらしきものもありまさに「笑うセールスマン」の主人公が出てきそうなビルの奥にあります。女性の方が一人でやっているので、非常に忙しそうにしていましたが、愛想がよく、接客も丁寧でした。そして、メニューに目を通すと、何とコーヒー一杯が350円でした。家内と二人で400円のウィンナーコーヒーを頼みました。小腹が空いていたので、ホットケーキでも食べたいと思ったら、焼くのに30分かかるので、シーズン中はやっていないということでした。350円のコーヒーなので、どうせたかが知れていると思ったら、しばらくすると、コーヒーミルで豆を挽く音、そしてドリップ式でコーヒーをいれてくれる本格的なものでした。喉が潤ったところでホテルへ戻りました。
角館の楽しみのうちの一つに、「土間人 角館店」の「安藤さんちの味噌ピザ」を食べることです。ここも予約が取れないお店でしたが、運よく取ることができました。「土間人 角館店」では、「安藤さんちの味噌ピザ」、「サラダ」、「きりたんぽ鍋」、「山菜の天ぷら」をオーダーしました。「安藤さんちの味噌ピザ」は、地元角館の「安藤醸造」の味噌を使用し、生地の薄いクリスピー・ピザに仕上げてありました。溢れんばかりの細かくカットしたねぎ、とりそぼろの肉がトッピングしてあり、また、チーズもコクのある味噌と相まって、絶妙な美味しさでした。料理全体が味よし、値段も今までのお店の中では一番リーズナブルで、満足できるものでした。ほぼ予定通り行動できたので、これで今夜もグッスリ眠れそうです。

【旅行第三日目(最終日)】
最終日は、お土産と昨日気になったお店に行きました。「ホテルフォルクローロ角館」に荷物を預け、午前9時30分頃に出て、まず向かった先は「安藤醸造本店」です。「安藤醸造本店」へのアクセスですが、JR「角館駅」から徒歩8分ほどのところにあります。まず、「駅前通り」(県道250号)を550mほど道なりに直進します。四つ目の十字路を左折し、350mほど進むと右側に「安藤醸造本店」があります。「安藤醸造本店」は、創業嘉永6年(1853年)で160余年の歴史ある醸造業を営んでいます。店内の文庫蔵では「安藤醸造本店」の自慢の味噌、醤油、漬物を販売しています。また、「安藤醸造本店」と言えば、その象徴であるレンガ造りの「安藤家煉瓦造蔵座敷」です。この「安藤家煉瓦造蔵座敷」は内部を無料で公開しているのも魅力の一つです。見るからに歴史の深さを感じる重厚な建物でした。お土産に、「イ号味噌」、「寒こうじ」、「だしつゆ」を購入しました。
次が、昨日見てきになったお店です。「安藤醸造本店」へ来た道を50mほど戻ると「REGAL RITZ」は、夜桜観光で「安藤醸造本店」の枝垂れ桜を見た帰りに、たまたま「REGAL RITZ」の前を通りかかりました。「焼きモンブラン」というスイーツが載っているポスターが目に入り、娘のお土産にと家内と意見が一致しました。「安藤醸造本店」でお土産を買い、「REGAL RITZ」へ向かいました。お店の前には、係員が立っていて親切に案内してくれました。お店の中に入りショーケースを物色していると、左側の方から女性の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。何かと思い見てみると、プリンの上にモンブランペーストを絞り上げる「絞りたてモンブラン」の実演をしていました。私たちも注文してみました。「REGAL RITZ」自家製とろけるなめらかプリンの上に、モンブランペーストを絞り上げ完成です。「REGAL RITZ」の店の前には、ベンチやイスが用意してあってそこで食べることができます。
時間があったので、今一度武家屋敷通りへ行き風景を目に焼け付けました。そして、昼食前に、体が冷えたので「土間人 角館店」の隣にある「かくのだて温泉」へ向かいました。「かくのだて温泉」は源泉かけ流しで、お風呂場に入ると右手にサウナがありました。朝早くにもかかわらず、5~6人の入浴客がいました。温泉は少々熱めでした。あまり温泉特有のぬるぬるするような感じはありませんが、肌が潤いを持ち、すべすべになりました。15分ほど温泉につかりました。私たちが角館に行ったときは、最低気温が零℃で、最高気温も11℃位にしか上がりませんでした。温泉から上がると、外に出ても体ほてっていて寒さを全く感じませんでした。身も心も温まりました。
角館の最後は、「食堂いなほ」でのランチです。「食堂いなほ」は、地元秋田の食材、手造り、味にこだわったお店です。何故、「食堂いなほ」を選んだかというと、事前に観光情報センターにメールで照会し、美味しい店を何件か教えてもらったうちの一つだからです。そして、「食堂いなほ」が角館旅行での最後の記念すべき食事となります。桜まつり期間中は、予約を受け付けていないということなので、また、タクシーの送迎の時間が13:00だったので、11:30頃に「食堂いなほ」へ行きました。早い時間だったせいか3~4組ほどのお客しかいませんでした、12:00近くになると満席になっていました。そう言えば角館にきてまだ「御狩場焼き」を食べていないので、食べようとメニューを見ると、リーズナブルな値段で「御狩場まんま」というものがありました。家内は、それを注文し、私は、親子丼らしきものがあったのでよく見ると、「稲穂風地鶏たまご丼」と書いてあったので、初心を貫徹せずにそれを注文しました。料理が運ばれてきたので、早速食したところ歯ごたえがあるものが入っていました。何とそれはいぶりガッコでした。これが稲穂風のたまご丼かと納得しました。また、いぶりガッコの色も真っ黒で今まで食べたものとは、違う色と味わいをしていました。「稲穂風地鶏たまご丼」もいぶりガッコも何となく、むかし懐かしい、素材を重視したものだと感じました。「御狩場まんま」も量もサイズも丁度よく、味付けも美味しいと家内も言っていました。角館での最後の食事を満喫できたところで帰路に着きました。


旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
3.0
グルメ
4.5
ショッピング
3.5
交通
3.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
タクシー ANAグループ 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
16いいね!

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