2022/01/22 - 2022/01/22
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+mo2さん
新たに1万1227人が新型コロナウイルスに感染していることが分かり、1日の感染者数として初めて1万人を上回った22日の東京。上京することを少し悩みましたが、開幕を心待ちにしていたポンペイ展、行ってきました。
以下展覧会HP みどころより
紀元後79年、イタリアのナポリ近郊のヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生、
ローマ帝国の都市であったポンペイが火山噴出物に飲み込まれました。
火山灰で埋没した古代の居住地には、当時の人々の生活空間と家財がそのまま封印されています。
この「タイムカプセル」の中身を解き明かすべく、ポンペイでは18世紀から現在に至るまで発掘が続いています。
本展覧会では、モザイク、壁画、彫像、工芸品の傑作から、豪華な食器、調理具、といった日用品にいたる様々な発掘品を展示。古代ローマの都市の繁栄と、市民の豊かな生活をよみがえらせます。
ポンペイ遺跡の膨大な遺物を収蔵するのがナポリ国立考古学博物館です。
本展覧会は、同館が誇る名品がかつてない規模で出品される「ポンペイ展の決定版」ともいえる展覧会となります。
自分の忘備録、展示作品の理解の為、写真アップしていますので旅行記は、3回ぐらいに分ける予定です。
※展示品名、詳細等は東京国立博物館HP等を参照しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
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開場(9:30)の15分前には、東京国立博物館到着しましたが、既に人が並んでいました。私と同じ「ポンペイ展」楽しみにしていた人が、たくさんいたということですね。
東京国立博物館 美術館・博物館
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今回、会場内の全作品撮影OKでした。素晴らしい!!
※三脚やフラッシュの使用は禁止。 -
入場すると、まず序章「ヴェスヴィオ山噴火とポンペイ埋没」からスタートします。
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イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市「ポンペイ」は、紀元79年8月24日(日本の弥生時代)、ヴェスヴィオ山の大噴火によって噴火開始からわずか19時間で滅亡しています。ポンペイの市街地の地図、今回、出品作品の出土地を表しています。
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バックス(ディオニュソス)とヴェスヴィオ山(62~79年 ボンペイ「百年祭の家)アトリウム出土)
79年噴火直前のヴェスヴィオ山が描かれた唯一の作例であるフレスコ画。山の形は噴火によって大きく変わる前の姿であり、 斜面にはブドウ畑が広がっています。左側に立っているのはワインの神バックスで、ブドウの実に覆われた姿で表現されています。 -
ブドウの実を身に纏ったワインの神バックス。後ろにはブドウ畑が広がっており、噴火前のヴェスヴィオ山が、豊かな土地だったことがわかります。
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会場各所には、4K、8Kといった高精細映像や最新テクノロジーを駆使した、ポンペイを知るための映像上映スポットがあります。こちらでは、79年の噴火の様子がCGで再現されていました。
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女性犠牲者の石膏像(79年 ポンペイ出土)
噴火の死の灰は町を一気に飲み込み、噴火によって命を落とした人々の姿までをも、そのままの形で封じ込めています。死者は約2000人から1万人以上とされています。死者は死んだままの姿で灰の中に埋もれ、肉体が朽ちた後もその空洞は残りました。こちらは、人体があった空洞に石膏を流し込むという手法で掘り出した石膏像です。 -
この石膏像は若い女性のもので、衣服の跡までしっかり残っており、亡くなった状態で時が止まっています。
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凝灰岩にはまりこんだ片手鍋(79年 ポンペイ出土)
平らな柄のついたブロンズ製の片手鍋が、79年の噴火で凝灰岩に結合した状態で発見されたもの。大災害の被害を証言する出土品です。 -
遺物が塊になったもの(79年 ポンペイ出土)
79年の噴火によって、ブロンズ製の水差しや鉄の部品などいくつかの物体が、明らかに火山礫とわかる塊の中で凝固しています。 -
第1章ポンペイの街―公共建築と宗教
古代ローマの都市生活に欠かせないのが、街のインフラと公共施設です。1万人ほどの人口を擁したポンペイの街にも、フォルム(中央広場)、劇場、円形闘技場、浴場、運動場といった公共施設がありました。 本章では、こうした公共施設にまつわる作品を鑑賞しながら、ポンペイの街へ思いを馳せていただきます。神々を祀る神殿もまた都市に必要な要素でした。ポンペイで信仰されたアポロ、ウェヌス、イシスといった神々に関する作品を通じて、ポンペイにおける宗教と信仰について紹介されています。 -
まず、目に入ってくるのがこちらの大理石像。
ポリュクレイトス「槍を持つ人」(前1世紀~後1世紀 ポンペイ「サムニウム人のパラエクストラ」出土) -
古代ギリシアの彫刻家ポリュクレイトスが制作したブロンズ像の傑作「槍を持つ人」の複製品(ローマン・コピー)とされる作品。街の運動場から発掘されたもので、保存状態がよく、ギリシア彫刻の理想的な均整美を伝える教科書ともいえる大理石像。
「槍を持つ人」の数あるコピーの中で最も保存状態の良いものといわれています。 -
昔から疑問なのですが、ギリシアやローマなどの古代彫刻、なんでち〇こ、こんなに小さいのでしょうか?古代ギリシャではち〇こ、小さいほうがモテモテだった?
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アウグストゥスの彫像(後期アウグストゥス時代~ティペリウス時代 エルコラーノ出土)
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アウグストゥスの彫像(横顔)
アウグストゥスは、ローマ帝国の初代皇帝です。 -
フォルムの日常風景(62~79年 ポンペイ「ユリア・フェリクスの家」出土)
ポンペイの街のフォルムを描いたフレスコ画の一部。金物や織物を売る商人、品物を見定める人びとの姿があります。フォルムは市庁舎や市場や神殿が立ち並ぶ街の中心で、そこかしこに露天の店が広がり、人びとが集う場所でした。 -
フォルムの日常風景(部分拡大)
靴や布を売る人など、町の広場(フォルム)の賑わいが描かれています。 -
1-2体育施設と公共浴場
ストリギリス【肌かき棒】(1世紀 ポンペイ出土) -
香油壺(1世紀 ポンペイ出土)
ストリギリス【肌かき棒】と香油壺は、運動選手が練習や競技の後に、体の汗や砂を落としたり、余分な油やクリームを拭ったりするために使うものでした。 -
ライオン頭部形の吐水口(1世紀 エルコラーノ「パピルス荘」出土)
大きく口を開いた雌ライオンの頭部形をした泉の吐水口。 -
ライオン頭部形の吐水口(正面)
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水道のバルブ(1世紀 ポンペイ出土)
水道のバルブですが、当時のローマ人の水道技術の高い水準に驚きます。 -
水道のバルブ(1世紀 ポンペイ出土)
現在、使われていても不思議ではない水準。 -
1-3信仰と神々
擬アルカイック様式のアポロ(前1世紀後半 ポンペイ「メナンドロスの家」出土)
ポンペイでは多くの神々が祀られていました。この像は頭に月桂樹をかぶり、キタラを抱く姿からアポロを表しています。 -
擬アルカイック様式のアポロ
紀元前6世紀のギリシャのアルカイック様式を真似た作品。 -
日時計(1世紀 ポンペイ出土)
時計盤の目盛りの刻まれた大理石の板の上に、現在は失われてしまった鉛直の指針が立っていたもの。 -
食卓のヘラクレス(前1世紀 ポンペイ・ポッターロ地区の別荘出土)
別荘庭園内のサクラリウムの発掘中に他の彫刻とともに発見されたもの。 -
食卓のヘラクレス(拡大)
アレクサンドロス大王のためにリュシッポスが制作した「食卓のヘラクレス」のコピー -
メネルヴァ小像(1世紀 ポンペイ「竪琴奏者の家」出土)
これらの小像は、住宅内の同じ部屋から発見されており、主人がポンペイの公的祭祀に参加していたことを示すものです。 -
三美神(前15~後50年 ポンペイ「ティトゥス・デンタティウス・パンテラの家」出土)
ギリシア神話に登場する三美神で、それぞれ魅力(charm)、美貌(beauty)、創造力(creativity)を司っている、カリスのアグライアー、エウプロシュネー、タレイア。 -
ビキニのウェヌス(前1~後1世紀 ポンペイ「ビキニのウェヌスの家」出土)
金彩のビキニを着けた美しい女神像。 -
サンダルをぬぐ女神ウェヌスを表現した大理石像。傍らでは、プリアプスとクピドが女神を支えています。効果的に配された金彩が残る美しい作品で、邸宅の中庭を飾っていました。ウェヌスの沐浴は古代ギリシア・ローマで人気のある題材でした。
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ビキニのウェヌス(後ろ姿)
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ウエヌス(50~79年 エルコラーノ「モザイクのアトリウムの家」出土)
こちらは、2016年森アーツセンターギャラリーで開催された「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」でも見ました。 -
シストルム(1世紀 ポンペイ出土)
ブロンズ製のシストルムは振って鳴らす楽器で、イシス信仰に関係する儀式の中で使用されました。 -
イシス神官とハルポクラテス(62~79年 ポンペイ イシス神殿)
3点のフレスコ画はイシス神殿の列柱廊で発見されています。 -
イシス神官(62~79年 ポンペイ イシス神殿)
頭を丸めて白い服をまとい、コブラの載ったバラの冠を捧げ持つ神官 -
パピルスの巻物を持つイシス神官(62~79年 ポンペイ イシス神殿)
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1-4劇場と円形闘技場
2点の彫像は1762年に発見され、市内の劇場付近に位置する住宅の庭園の入り口に飾られていました。 -
俳優【悲劇の若者役】(1世紀後半 ポンペイ「カロリーナ妃の家」庭園出土)
トゥニカとマントを着た悲劇の若者を表す彫像 -
俳優【女性役、おそらく遊女】(1世紀後半 ポンペイ「カロリーナ妃の家」庭園出土)
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辻音楽師(前1世紀 ポンペイ「キケロ荘」出土)
喜劇の仮面をかぶり、楽器を演奏する小さな楽団が、ある家を訪問しています。前300年頃のアッティカ新喜劇の一場面を描いたとされ、ギリシア人のモザイク作者ディオスクリデスの署名のある、極めて優れたモザイク画です。 ポンペイが位置するカンパニア地方は演劇が盛んで、街の劇場の賑わいが目に浮かびます。 -
パレード用の兜(1世紀 ポンペイ 大劇場の回廊出土)
このブロンズのパレード用の兜は、ムルミッロと呼ばれる重装備の剣闘士によって使用されるもの。 -
ユピテルとネプトゥスを表した脛当て(1世紀 ポンペイ 大劇場の回廊出土)
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ヘラクレスを表した肩当て(1世紀 ポンペイ 大劇場の回廊出土)
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上記の脛当てなどがどのように使用されていたかわかるようになっていました。
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円形闘技場での乱闘(59~79年 ポンペイ「円形闘技場での乱闘の家」出土)
剣闘士興行のさなか、観客として来場していたポンペイと近隣都市のヌケリア(現ノチェーラ)の住民の間で実際に起きた抗争を描いたフレスコ画。当時の円形闘技場の様子が詳細に描かれています。
2022.1 東京国立博物館 特別展「ポンペイ」【2】に続く・・・
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