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今年のGWの暦は3・3・2と飛び石になっており、あまり遠出はできない予定(コロナで海外はまだ無理・・・)なので、東京の美術館巡りをしてきました。<br />(1)東京都美術館<br />  4月22日に開幕した「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」<br />(2)国立西洋美術館<br />   常設展と「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより」<br />(3)アーティゾン美術館<br />「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」と「Transformation 越境から生まれるアート」など<br />※ 解説は、美術館HPなどを参照しています。

GW美術館巡り~スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たちなど

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2022/04/30 - 2022/04/30

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今年のGWの暦は3・3・2と飛び石になっており、あまり遠出はできない予定(コロナで海外はまだ無理・・・)なので、東京の美術館巡りをしてきました。
(1)東京都美術館
  4月22日に開幕した「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」
(2)国立西洋美術館
   常設展と「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより」
(3)アーティゾン美術館
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」と「Transformation 越境から生まれるアート」など
※ 解説は、美術館HPなどを参照しています。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
交通手段
新幹線
  • 前日は雨でしたが本日は晴天。GWですが新幹線は空いていました(こだま上り)<br />最初は、東京都美術館。4月22日に開幕した「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」です。<br /><br />

    前日は雨でしたが本日は晴天。GWですが新幹線は空いていました(こだま上り)
    最初は、東京都美術館。4月22日に開幕した「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」です。

    東京都美術館 美術館・博物館

  • スコットランドは、イギリスを構成するカントリーの一つですが、その国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂です。そんなスコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品が来日。さらに、同館を特徴づけるイングランドやスコットランド絵画の珠玉の名品も多数出品。それらを西洋美術の流れの中で紹介する展覧会となっていました。

    スコットランドは、イギリスを構成するカントリーの一つですが、その国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂です。そんなスコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品が来日。さらに、同館を特徴づけるイングランドやスコットランド絵画の珠玉の名品も多数出品。それらを西洋美術の流れの中で紹介する展覧会となっていました。

  • 展覧会の最後には、アメリカの画家チャーチの大作「アメリカ側から見たナイアガラの滝」が展示されていました(写真は撮影スポット)。「スコットランドの貧しい家庭に生まれ、アメリカに渡って成功し、財を成した実業家が、故郷のためにスコットランド国立美術館へ寄贈した作品です。スコットランド国立美術館は開館当初、絵画購入の予算を与えられませんでした。では、なぜ現在、これだけの質の高いすばらしいコレクションを形成できたのかというと、地元の名士たちや市民から寄贈を受け、また寄付金などで作品を購入してきた歴史があります。本作は、そういったスコットランド国立美術館のコレクション形成の歴史を象徴するような作品であり、記念碑的な作品として本展の最後を飾っています。

    展覧会の最後には、アメリカの画家チャーチの大作「アメリカ側から見たナイアガラの滝」が展示されていました(写真は撮影スポット)。「スコットランドの貧しい家庭に生まれ、アメリカに渡って成功し、財を成した実業家が、故郷のためにスコットランド国立美術館へ寄贈した作品です。スコットランド国立美術館は開館当初、絵画購入の予算を与えられませんでした。では、なぜ現在、これだけの質の高いすばらしいコレクションを形成できたのかというと、地元の名士たちや市民から寄贈を受け、また寄付金などで作品を購入してきた歴史があります。本作は、そういったスコットランド国立美術館のコレクション形成の歴史を象徴するような作品であり、記念碑的な作品として本展の最後を飾っています。

    東京都美術館ミュージアムショップ お土産屋・直売所・特産品

  • 続いて、同じ上野公園内にある国立西洋美術館へ<br />令和2(2019)年10月より施設整備のために1年半ほど休館していた国立西洋美術館ですが、4月9日にリニューアルオープンしています。

    続いて、同じ上野公園内にある国立西洋美術館へ
    令和2(2019)年10月より施設整備のために1年半ほど休館していた国立西洋美術館ですが、4月9日にリニューアルオープンしています。

  • 国立西洋美術館は2016年に「ル・コルビュジエの建築作品ー近代建築運動への顕著な貢献ー」の一部として世界遺産に登録されていますが、その際にユネスコから「当初の前庭の設計意図が一部失われている」と指摘されています。休館に際して行われた前庭の改修工事では、植栽は最小限に、柵は透過性のあるものに変更されました。

    国立西洋美術館は2016年に「ル・コルビュジエの建築作品ー近代建築運動への顕著な貢献ー」の一部として世界遺産に登録されていますが、その際にユネスコから「当初の前庭の設計意図が一部失われている」と指摘されています。休館に際して行われた前庭の改修工事では、植栽は最小限に、柵は透過性のあるものに変更されました。

    国立西洋美術館 美術館・博物館

  • 建物向かって右手にあるオギュースト・ロダン「地獄の門」<br />このロダン作「地獄の門」は、国立西洋美術館、静岡県立美術館をはじめ、世界に7つが展示されているそうです。

    建物向かって右手にあるオギュースト・ロダン「地獄の門」
    このロダン作「地獄の門」は、国立西洋美術館、静岡県立美術館をはじめ、世界に7つが展示されているそうです。

  • ロダンの彫刻「考える人」と「カレーの市民」の位置も、できる限り当初の状態に近づけるかたちで配置し直されています。

    ロダンの彫刻「考える人」と「カレーの市民」の位置も、できる限り当初の状態に近づけるかたちで配置し直されています。

  • 6月4日からは、リニューアルオープン記念の特別展「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」が開催されますが、本日は、ゆっくりと常設展を鑑賞します。

    6月4日からは、リニューアルオープン記念の特別展「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」が開催されますが、本日は、ゆっくりと常設展を鑑賞します。

  • 明るくなった気がする館内。常設展は、近世の西洋美術の歴史をたどるような展示になっており、スコットランド国立美術館にも負けないような巨匠たちの作品が続きます。

    明るくなった気がする館内。常設展は、近世の西洋美術の歴史をたどるような展示になっており、スコットランド国立美術館にも負けないような巨匠たちの作品が続きます。

  • 国立西洋美術館のコレクションは、1959年に370点におよぶ松方コレクションが核となって始まりましたが、新たな収集もしておりコレクション増えています。<br />新収蔵品を中心に紹介します。<br />2020年度新収蔵品 ベルナルド・ストロッツィ「聖家族と幼児洗礼者聖ヨハネ」制作年不詳<br />17世紀ジェノヴァ派を代表する画家ベルナルド・ストロッツィの晩年の重要作。取得価格58百万円 ー取得価格は、独立行政法人国立美術館資料よりー

    国立西洋美術館のコレクションは、1959年に370点におよぶ松方コレクションが核となって始まりましたが、新たな収集もしておりコレクション増えています。
    新収蔵品を中心に紹介します。
    2020年度新収蔵品 ベルナルド・ストロッツィ「聖家族と幼児洗礼者聖ヨハネ」制作年不詳
    17世紀ジェノヴァ派を代表する画家ベルナルド・ストロッツィの晩年の重要作。取得価格58百万円 ー取得価格は、独立行政法人国立美術館資料よりー

  • 2018年度新収蔵品 ルカス・クラーナハ(父)「ホロフェルネスの首を持つユディト」1530年頃<br />ドイツ・ルネサンス期を代表する画家の優品。美徳の寓意として好まれた旧約聖書外典の女性像を、独特の官能的表現によって描いています。取得価格738百万円。<br />

    2018年度新収蔵品 ルカス・クラーナハ(父)「ホロフェルネスの首を持つユディト」1530年頃
    ドイツ・ルネサンス期を代表する画家の優品。美徳の寓意として好まれた旧約聖書外典の女性像を、独特の官能的表現によって描いています。取得価格738百万円。

  • 2019年度新収蔵品  フランシスコ・デ・スルバラン「聖ドミニクス」1626-27年<br />17世紀スペインを代表する画家の初期の重要作。ドミニコ会修道院の創設者で13世紀初めの聖人ドミニクスの肖像です。取得価格638百万円。

    2019年度新収蔵品  フランシスコ・デ・スルバラン「聖ドミニクス」1626-27年
    17世紀スペインを代表する画家の初期の重要作。ドミニコ会修道院の創設者で13世紀初めの聖人ドミニクスの肖像です。取得価格638百万円。

  • 14~16世紀(後期ゴシック美術、ルネサンス美術、マニエリスム美術)では、写真のエル・グレコ、リベーラやティントレット、ピーテル・ブリューゲル(子)やヤン・ブリューゲル(父)などの作品も見ることができます。

    14~16世紀(後期ゴシック美術、ルネサンス美術、マニエリスム美術)では、写真のエル・グレコ、リベーラやティントレット、ピーテル・ブリューゲル(子)やヤン・ブリューゲル(父)などの作品も見ることができます。

  • 17世紀(バロック美術など)<br />国立西洋美術館コレクションを代表するコレクションの1つ、カルロ・ドルチ「悲しみの聖母」1655年頃 は、使用されている顔料についての調査結果なども詳しく解説されていました。

    17世紀(バロック美術など)
    国立西洋美術館コレクションを代表するコレクションの1つ、カルロ・ドルチ「悲しみの聖母」1655年頃 は、使用されている顔料についての調査結果なども詳しく解説されていました。

  • ペーテル・パウル・ルーベンス、グイド・レーニ、フェルメールの作品なども見ることができます。

    ペーテル・パウル・ルーベンス、グイド・レーニ、フェルメールの作品なども見ることができます。

  • 新館に移動します。19世紀以降の作品が並びます。フランスでロマン主義を牽引したウジェーヌ・ドラクロワや、写実主義を率いたギュスターヴ・クールベ、イギリスで活躍したラファエル前派の一員として高名なジョン・エヴァレット・ミレイなど

    新館に移動します。19世紀以降の作品が並びます。フランスでロマン主義を牽引したウジェーヌ・ドラクロワや、写実主義を率いたギュスターヴ・クールベ、イギリスで活躍したラファエル前派の一員として高名なジョン・エヴァレット・ミレイなど

  • 2017年度新収蔵品 テオドール・シャセリオー「アクタイオンに驚くディアナ」1840年<br />シャセリオーは新古典主義とロマン主義を統合し、次の世代へ伝えたフランスの重<br />要な画家。本作は師アングルの古典主義からの離反とロマン主義への傾倒を表明し<br />た記念碑的な初期作品で、2017年に開催された「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」にも出品されていました。取得価格155百万円。

    2017年度新収蔵品 テオドール・シャセリオー「アクタイオンに驚くディアナ」1840年
    シャセリオーは新古典主義とロマン主義を統合し、次の世代へ伝えたフランスの重
    要な画家。本作は師アングルの古典主義からの離反とロマン主義への傾倒を表明し
    た記念碑的な初期作品で、2017年に開催された「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」にも出品されていました。取得価格155百万円。

  • 2020年度新収蔵品 ジョン・エヴァレット・ミレイ「狼の巣穴」1863年<br />19世紀イギリス美術を代表するミレイの優品であり、旧松方コレクションに由来します。取得価格109百万円。

    2020年度新収蔵品 ジョン・エヴァレット・ミレイ「狼の巣穴」1863年
    19世紀イギリス美術を代表するミレイの優品であり、旧松方コレクションに由来します。取得価格109百万円。

  • 充実の印象派のコレクション。日本の実業家であった松方幸次郎は、当時健在であった印象派の巨匠モネとも直接に交渉し、作品を購入しており、現在、国立西洋美術館には、その一部である18点ものコレクションがあります(今回、展示は5点)

    充実の印象派のコレクション。日本の実業家であった松方幸次郎は、当時健在であった印象派の巨匠モネとも直接に交渉し、作品を購入しており、現在、国立西洋美術館には、その一部である18点ものコレクションがあります(今回、展示は5点)

  • 2017年度新収蔵品 ベルト・モリゾ「黒いドレスの女性(観劇の前)」1875年<br />印象派の女性画家モリゾは、近代パリの都市生活の諸相をみずみずしい筆致で描きました。第2回印象派展出品作と推測される本作は、オペラグラスを手に観劇へ向かう若い女性の華やかな装いを描いています。取得価格343百万円。

    2017年度新収蔵品 ベルト・モリゾ「黒いドレスの女性(観劇の前)」1875年
    印象派の女性画家モリゾは、近代パリの都市生活の諸相をみずみずしい筆致で描きました。第2回印象派展出品作と推測される本作は、オペラグラスを手に観劇へ向かう若い女性の華やかな装いを描いています。取得価格343百万円。

  • こちらも国立西洋美術館コレクションを代表するコレクションの1つ、ピエール=オーギュスト・ルノワール「帽子の女」1891年

    こちらも国立西洋美術館コレクションを代表するコレクションの1つ、ピエール=オーギュスト・ルノワール「帽子の女」1891年

  • 明るく美しい中庭とロダンの彫刻。

    明るく美しい中庭とロダンの彫刻。

  • また、前庭のリニューアルに合わせて、同館を設計したコルビュジエの絵画作品を紹介する小企画展「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより」も開催されていました。<br />ル・コルビュジエ「奇妙な鳥と牡牛」1957年

    また、前庭のリニューアルに合わせて、同館を設計したコルビュジエの絵画作品を紹介する小企画展「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより」も開催されていました。
    ル・コルビュジエ「奇妙な鳥と牡牛」1957年

  • ル・コルビュジエ「静物」1953年<br />世界有数のル・コルビュジエのコレクションを所蔵する大成建設の寄託作品を中心とした約20点(展示替え含め約30点)を展示。

    ル・コルビュジエ「静物」1953年
    世界有数のル・コルビュジエのコレクションを所蔵する大成建設の寄託作品を中心とした約20点(展示替え含め約30点)を展示。

  • ル・コルビュジエ「牡牛XVIII」1959年 <br />ル・コルビュジエは、モダニズム建築の巨匠といわれ、特にフランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」として位置づけられています。

    ル・コルビュジエ「牡牛XVIII」1959年 
    ル・コルビュジエは、モダニズム建築の巨匠といわれ、特にフランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」として位置づけられています。

  • ル・コルビュジエ「イコン」1963年

    ル・コルビュジエ「イコン」1963年

  • 国立西洋美術館でランチ後、上野を離れます。<br />

    国立西洋美術館でランチ後、上野を離れます。

    上野駅

  • JR東京駅 八重洲中央口から徒歩5分、アーティゾン美術館です。2020年1月にアーティゾン美術館としてオープン以来、2~3カ月おきに通っています(笑)

    JR東京駅 八重洲中央口から徒歩5分、アーティゾン美術館です。2020年1月にアーティゾン美術館としてオープン以来、2~3カ月おきに通っています(笑)

    アーティゾン美術館 美術館・博物館

  • 4月29日に開幕した「写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」。石橋財団コレクションと現代美術家が共演する、アーティゾン美術館の展覧会「ジャム・セッション」の第3弾です。

    4月29日に開幕した「写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」。石橋財団コレクションと現代美術家が共演する、アーティゾン美術館の展覧会「ジャム・セッション」の第3弾です。

  • セクションⅠ「柴田敏雄──サンプリシテとアブストラクション」からスタート。<br />柴田敏雄はダム、コンクリート擁壁や橋梁など、インフラストラクチャーの構造物のある風景をモティーフとした、緊張感のある画面構成を特徴とする作品で知られています。その作品は、造形への強い意思を示す故に、しばしば「抽象絵画」と評されてきました。

    セクションⅠ「柴田敏雄──サンプリシテとアブストラクション」からスタート。
    柴田敏雄はダム、コンクリート擁壁や橋梁など、インフラストラクチャーの構造物のある風景をモティーフとした、緊張感のある画面構成を特徴とする作品で知られています。その作品は、造形への強い意思を示す故に、しばしば「抽象絵画」と評されてきました。

  • 柴田敏雄 「山形県尾花沢市」 2018年<br />柴田敏雄は、1949年東京生まれ。東京藝術大学大学院油画専攻修了後、ベルギーのゲント市王立アカデミー写真科に入り、写真を本格的に始めます。日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影、精緻なモノクロプリントで発表、2000年代よりカラーの作品にも取り組み始め、その表現の領域を広げます。国内外多数の美術館に作品が収蔵されています。<br /><br />

    柴田敏雄 「山形県尾花沢市」 2018年
    柴田敏雄は、1949年東京生まれ。東京藝術大学大学院油画専攻修了後、ベルギーのゲント市王立アカデミー写真科に入り、写真を本格的に始めます。日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影、精緻なモノクロプリントで発表、2000年代よりカラーの作品にも取り組み始め、その表現の領域を広げます。国内外多数の美術館に作品が収蔵されています。

  • 藤島武二「日の出」<br />このセクションの初めに展示されているのが、コンクリートの壁面を流れ落ちる水をとらえた柴田の写真「山形県尾花沢市」と、パステルによって大胆に日の出の海を描いた藤島武二の絵画「日の出」です。

    藤島武二「日の出」
    このセクションの初めに展示されているのが、コンクリートの壁面を流れ落ちる水をとらえた柴田の写真「山形県尾花沢市」と、パステルによって大胆に日の出の海を描いた藤島武二の絵画「日の出」です。

  • 柴田が最初のセクションのタイトルとして選んだ「サンプリシテ」とは、フランス語で「単純化」を意味します。「抽象」という言葉は、人が認識するために様々な表象から特定の性質や状態を抜き出すことを意味しますが、これは「サンプリシテ」に通じる言葉と言えましょう。

    柴田が最初のセクションのタイトルとして選んだ「サンプリシテ」とは、フランス語で「単純化」を意味します。「抽象」という言葉は、人が認識するために様々な表象から特定の性質や状態を抜き出すことを意味しますが、これは「サンプリシテ」に通じる言葉と言えましょう。

  • セクション II.「鈴木理策 ― 見ることの現在/生まれ続ける世界」<br />鈴木理策は、故郷の熊野の風景をはじめ、水面、桜や雪景などを主題として作品を制作してきましたが、その姿勢はつねに写真というメディアへの探求と、「見ることの現在」への問題意識によって貫かれています。鈴木はまた、目の前の現実をありのままに描く印象派の画家たち、特にセザンヌとモネの絵画制作に関心を持ち、画家たちが制作した場所を実際に訪ねて写真を撮り、作品を制作しています。

    セクション II.「鈴木理策 ― 見ることの現在/生まれ続ける世界」
    鈴木理策は、故郷の熊野の風景をはじめ、水面、桜や雪景などを主題として作品を制作してきましたが、その姿勢はつねに写真というメディアへの探求と、「見ることの現在」への問題意識によって貫かれています。鈴木はまた、目の前の現実をありのままに描く印象派の画家たち、特にセザンヌとモネの絵画制作に関心を持ち、画家たちが制作した場所を実際に訪ねて写真を撮り、作品を制作しています。

  • 左から、鈴木理策「水鏡14,WM-77・79」2014年、クロード・モネ 「睡?」 1903年、鈴木理策 「水鏡15,WM-272」2015年<br />このセクションでは、モネの水のある風景を描いた絵画と鈴木の写真が並置されています。

    左から、鈴木理策「水鏡14,WM-77・79」2014年、クロード・モネ 「睡?」 1903年、鈴木理策 「水鏡15,WM-272」2015年
    このセクションでは、モネの水のある風景を描いた絵画と鈴木の写真が並置されています。

  • セクション III.「ポール・セザンヌ」<br />ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」1904-1906年<br />鈴木理策 「サンサオン 09, C-58 」2009年<br />柴田敏雄と鈴木理策は、芸術家を志す頃よりセザンヌの絵画に触発されたと言い、その革新的な表現は、今なおふたりの芸術家の制作態度に多大な影響を与え続けています。

    セクション III.「ポール・セザンヌ」
    ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」1904-1906年
    鈴木理策 「サンサオン 09, C-58 」2009年
    柴田敏雄と鈴木理策は、芸術家を志す頃よりセザンヌの絵画に触発されたと言い、その革新的な表現は、今なおふたりの芸術家の制作態度に多大な影響を与え続けています。

  • セクション IV.「柴田敏雄 ―ディメンション、フォルムとイマジネーション」<br />このセクションは、前のセクションを引き継ぎ、構図においてフォルムが強調された作品、幾何学的モティーフを扱う作品で構成されています。

    セクション IV.「柴田敏雄 ―ディメンション、フォルムとイマジネーション」
    このセクションは、前のセクションを引き継ぎ、構図においてフォルムが強調された作品、幾何学的モティーフを扱う作品で構成されています。

  • 円空「仏像」江戸時代・17世紀<br />柴田は、円空の仏像をコレクションの中から二体選び出しています。円空が、日本各地の霊山を巡り、その土地の山林の樹木よりあらあらしく彫り出された彫像は、装飾や色彩を施されることもなく、素材そのものの質感を残し、抽象的な仏の造形です。柴田は、このような立体的なフォルムを平面に落とし込むことに関心があったと言います。自然風景の中より画面を整える中心となるフォルムを抽出し、2次元上で再構成する。それは画面上で押したり引いたりし合うような視覚的効果を生み出し、見る者のイマジネーションを刺激します。

    円空「仏像」江戸時代・17世紀
    柴田は、円空の仏像をコレクションの中から二体選び出しています。円空が、日本各地の霊山を巡り、その土地の山林の樹木よりあらあらしく彫り出された彫像は、装飾や色彩を施されることもなく、素材そのものの質感を残し、抽象的な仏の造形です。柴田は、このような立体的なフォルムを平面に落とし込むことに関心があったと言います。自然風景の中より画面を整える中心となるフォルムを抽出し、2次元上で再構成する。それは画面上で押したり引いたりし合うような視覚的効果を生み出し、見る者のイマジネーションを刺激します。

  • セクション V.「鈴木理策 ―絵画を生きたものにすること/交わらない視線」<br />このセクションの最初のパートに鈴木は、「絵画を生きたものにすること」とタイトルをつけ、ピエール・ボナールの「ヴェルノン付近の風景」1929年など、写真的なイメージのある絵画作品が選んでいます。

    セクション V.「鈴木理策 ―絵画を生きたものにすること/交わらない視線」
    このセクションの最初のパートに鈴木は、「絵画を生きたものにすること」とタイトルをつけ、ピエール・ボナールの「ヴェルノン付近の風景」1929年など、写真的なイメージのある絵画作品が選んでいます。

  • ここではまたアルベルト・ジャコメッティの絵画、素描、彫刻が鈴木の作品とともに展示されています。ジャコメッティの見えるものを見える通りに描き、かたちづくり、つくられたものの本質に迫る姿勢は、鈴木が撮影している時「今見ていること」を伝えようとする姿勢と重なります。

    ここではまたアルベルト・ジャコメッティの絵画、素描、彫刻が鈴木の作品とともに展示されています。ジャコメッティの見えるものを見える通りに描き、かたちづくり、つくられたものの本質に迫る姿勢は、鈴木が撮影している時「今見ていること」を伝えようとする姿勢と重なります。

  • このセクションのもうひとつのテーマは「交わらない視線」。これは鈴木の肖像画のシリーズと絵画の関係を示しています。鈴木の「ミラー・ポートレート」は、モデルが自身の姿を見つめる姿をハーフミラー越しに撮影した肖像写真の連作です。撮影者の存在を消すことによって、見る・見られるという関係から解放されたポートレートとなっています。これらは、鏡にうつる自分を描いたエドゥアール・マネの「自画像」1878-79年をはじめとしたコレクションの自画像、肖像画とともに展示されます。<br /><br />

    このセクションのもうひとつのテーマは「交わらない視線」。これは鈴木の肖像画のシリーズと絵画の関係を示しています。鈴木の「ミラー・ポートレート」は、モデルが自身の姿を見つめる姿をハーフミラー越しに撮影した肖像写真の連作です。撮影者の存在を消すことによって、見る・見られるという関係から解放されたポートレートとなっています。これらは、鏡にうつる自分を描いたエドゥアール・マネの「自画像」1878-79年をはじめとしたコレクションの自画像、肖像画とともに展示されます。

  • こちらも4/29より開幕の「Transformation 越境から生まれるアート」です。<br />19 世紀後半のマネや印象派をはじめ、前衛的な動向の相次ぐ出現に彩られるモダン・アート。その背景には、美術に関わるヒトやモノ、情報の移動や流通が、国家や大陸を越えて活発になされる、いわば美術をめぐる国際化の進展をうかがうことができます。それまでになく多様な影響関係の中に身を置くようになった近代以降の芸術家たちは、自らの芸術の理想とオリジナリティをどのように追求していったのでしょうか。 本展は、「越境」と「変化」を着眼点に、19 世紀半ばから第二次大戦後までのヨーロッパ、日本、アメリカの美術を展望します。異質な存在との接触や対話を契機に自らの芸術を刷新していった芸術家として、4 人の画家、ピエール=オーギュスト・ルノワール、藤島武二、パウル・クレー、ザオ・ウーキーを特に取り上げ、新収蔵作品2 点を含む、約80点の作品と資料により、その創作の態度に光を当てるものですーHPよりー

    こちらも4/29より開幕の「Transformation 越境から生まれるアート」です。
    19 世紀後半のマネや印象派をはじめ、前衛的な動向の相次ぐ出現に彩られるモダン・アート。その背景には、美術に関わるヒトやモノ、情報の移動や流通が、国家や大陸を越えて活発になされる、いわば美術をめぐる国際化の進展をうかがうことができます。それまでになく多様な影響関係の中に身を置くようになった近代以降の芸術家たちは、自らの芸術の理想とオリジナリティをどのように追求していったのでしょうか。 本展は、「越境」と「変化」を着眼点に、19 世紀半ばから第二次大戦後までのヨーロッパ、日本、アメリカの美術を展望します。異質な存在との接触や対話を契機に自らの芸術を刷新していった芸術家として、4 人の画家、ピエール=オーギュスト・ルノワール、藤島武二、パウル・クレー、ザオ・ウーキーを特に取り上げ、新収蔵作品2 点を含む、約80点の作品と資料により、その創作の態度に光を当てるものですーHPよりー

  • ザオ・ウーキーの作品が並びます。

    ザオ・ウーキーの作品が並びます。

  • 4階 展示室の「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 ピカソとミロの版画」です。広いアーティゾン美術館、3時間近く鑑賞しました。たっぷり、芸術を楽しんだ一日でした。展示内容については、別途、旅行記に纏める予定です。

    4階 展示室の「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 ピカソとミロの版画」です。広いアーティゾン美術館、3時間近く鑑賞しました。たっぷり、芸術を楽しんだ一日でした。展示内容については、別途、旅行記に纏める予定です。

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2022 美術館・展覧会

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  • pedaruさん 2022/05/17 06:39:43
    スコットランド国立美術館
    +mo2さん おはようございます。

    沢山の美術館をまわっておられるのですね。4トラベルでは個性的な旅行記です。
    私は数年前、スコットランドで美術館にはいりました。懐かしく思い出しましたので、
    よろしかったらご覧ください。
    https://4travel.jp/travelogue/11018777

    pedaru

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