2022/06/18 - 2022/06/18
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+mo2さん
静岡県立美術館で日中国交正常化50周年記念「兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~」が6月18日(土)より開幕したので、早速行ってきました。
1984年の5月、静岡市の静岡産業会館で「中国秦・兵馬俑展」が開催されました。結局、その時は見ることはできなかったのですが、それ以来「兵馬俑」に憧れつづけてきました。2015年8月、西安を訪れ、念願の兵馬俑を見ることができました。また、その年の11月には、東京国立博物館で「始皇帝と大兵馬俑展」が開催されましたが、今回は、その展覧会に負けない展示内容でした。
京都、静岡、名古屋、東京と巡回するそうですが、地元静岡でゆっくりと見ることができ、感謝です。
※展示品の写真が多いので、旅行記は分割します。
解説は、HP等から参照しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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10時開場なのですが、9時半頃到着(同じ県内でも住んでいる県東部から静岡までは1時間以上かかります)したときには、既に美術館前にかなりの人が並んでいます。私と同じように開幕楽しみにしていた人がたくさんいるのですね。
おまけに、本展覧会なんと全て撮影OK、「SNSで感動を共有してください」という太っ腹!!京都市京セラ美術館で開催時、一部写真撮影OKでしたというレポートを見ていたのすが、全てフリー(フラッシュ、自撮り棒及び三脚の使用、動画撮影はNG)とは!! -
第1章 統一前夜の秦~西戎から中華へ
紀元前770年、周王朝は洛陽に遷都し、次第にその権威は失われました。すると各地で、有力な諸侯―斉、楚、魏、燕、韓、趙、秦―の七国が独立し、しのぎを削る時代に入ります。約550年続いたこの群雄割拠の世が、後に言う春秋戦国時代です。
本章では、東方の六国から野蛮な国とみなされていた西方の小国・秦が、中華統一を成し遂げるに至った、その道筋を辿ります。~展覧会HPより~静岡県立美術館 美術館・博物館
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「騎馬俑」(一級文物)戦国秦 咸陽市文物考古研究所
咸陽市周辺の塔児坡とうじは村の、とある戦国時代の秦墓から発掘された騎馬俑です。秦王朝における兵馬俑の、最古の作例の1つとみなされています。始皇帝の兵馬俑と比較すると、非常に小さく、また写実性に欠けた姿です。この騎馬俑が、どうしてあれほど大きく、リアルな姿になったのでしょうか。 -
「騎馬俑」(横から)
可愛らしい造形です。 -
「青銅剣」戦国秦 米脂県博物館
収集した米脂県は、秦の咸陽城の北方、戦国秦の北方の守りの地です。 -
青銅戈と青銅矛
和訓はどちらもほこですが、「矛」では金属製の穂先を槍と同様に柄と水平に取り付けるのに対し、「戈」では穂先を柄の先端に垂直に取り付け、前後に刃を備えます。 -
「青銅戈」戦国秦 永寿県博物館
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(左)「青銅矛」戦国秦 綏徳県博物館
(右)「青銅矛」戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館 -
金柄青銅削 (一級文物) 春秋秦 宝鶏市鳳翔区博物館
削は、削刀ともいい、簡牘の表面を削り文字を修正するための道具であり、官吏は削刀と砥石を袋に入れ腰に帯同していました。 -
車馬の装飾や道具など
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(上)「青銅車えい」 春秋秦 宝鶏市鳳翔区博物館
(下)「青銅車轄」 春秋秦 宝鶏市鳳翔区博物館
車えいは、車輪が車軸から外れないように固定する道具、車轄はくさび。 -
(上)「青銅当盧」戦国秦 永寿県博物館
馬の額と鼻の間の装飾
(下)「弓形器」戦国秦 永寿県博物館
御者や騎手が腰に装着し手綱を描ける道具 -
(左)「青銅鈴」戦国秦 旬邑県博物館
(右)「青銅鑾鈴」戦国秦 永寿県博物館
鑾鈴は、天子の車の馬の首につけた鈴 -
「金円泡」 春秋秦 宝鶏市鳳翔区博物館
車馬の装飾に用いたもの -
「穀粒紋玉璧」戦国秦 旬邑県博物館
玉壁は祭器であり、装飾品であり、死者を弔う埋蔵品でもあります。 -
石磬とは、石灰岩や大理石などの石の打楽器
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「年字銘石磬」 春秋秦 秦始皇帝陵博物
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「石磬」 春秋秦 秦始皇帝陵博物
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「玉人」戦国秦 宝鶏市陳倉区博物館
玉「人」の名の通り、人の形を象った玉器です。男女双方の姿のものが見られ、「男玉人」の突起は、兵馬俑の兵士にも見られる結い上げた髷まげに似ています。一方で「女玉人」は、頭の部分が丸く表現されているのが特徴です。これらの玉人は、個人の墓葬ではなく、天を祭祀する場所に埋められたと考えられます。 -
「玉琮」戦国秦 宝鶏市陳倉区博物館
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「青玉龍」戦国秦 ?林市公共文化服務中心
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「蟠螭紋青銅鏡」戦国秦 宝鶏市陳倉区博物館
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「金銀象嵌帯鉤」戦国秦 宝鶏市陳倉区博物館
青銅の帯留め、金銀の象眼で模様をつけています。 -
「牛形鎏金青銅帯飾板」戦国秦 陝西歴史博物館
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「金虎」(一級文物)戦国秦 宝鶏市陳倉区博物館
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「金虎」(拡大)
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「鳳鳥貼面磚」戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
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「鹿紋瓦当」戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
軒瓦の正面の丸い部分のことを「瓦当」と言い、その起源は西周時代にまで遡ります。戦国秦には素朴な動物紋様の瓦当が多く、本品も、走りながら振り返る雄鹿の姿を描いたものです。秦の人々にとって、鹿は狩猟の対象であると同時に、愛着を感じる身近な存在だったと考えられています。 -
「虎雁紋瓦当」戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
虎が雁を捕食する一瞬を描いた瓦 -
開幕日ですが、比較的ゆったりと見ることができました。会場時並んではいましたが中に入れば余裕です、さすが静岡・・・
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「銘文青銅尊」(一級文物)西周 永寿県博物館
尊は酒を貯蔵するためのもの。 -
青銅器が並びます。青銅器は古代中国において祭祀儀礼の際に用いられる器。
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「蟠螭紋青銅壺」 春秋秦 隴県博物館
蟠螭紋(龍が絡み合う紋様)が施された、青銅の方壺です。器そのものが傾いているだけでなく、まるで手が生えるかのように、鳥形の「耳」がニョキリと飛び出しています。出土地の隴県邊家莊村では、春秋時代の秦の墓地が発見されており、この壺も墓の副葬品であったと考えられています。 -
「窃曲環帯紋青銅甗」春秋秦 隴県博物館
甗とは食物を蒸すための調理具の一種 -
「蟠螭紋青銅甗」戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
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「窃曲紋青銅盤」春秋秦 宝鶏市陳倉区博物館
この盤は2014年千河鎮魏河崖にて農民によって偶然発見されたもの。その後の調査を経て、このほかの青銅器とともに墓の副葬品であったことが明らかになりました。 -
「鳳鳥青銅盉」春秋秦 宝鶏市陳倉区博物館
上記の盤とともに魏河崖村にて発見されたもの -
「提梁卣」戦国秦 旬邑県博物館
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「鳳鳥銜環青銅薫形器」(一級文物)戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
級文物というのは、日本で言う国宝です。美しい造形の香炉。 -
「金銀象嵌蟠螭紋青銅提梁壺」(一級文物)戦国秦 宝鶏市陳倉区博物館
蓋を含む器物表面の全面に金・銀などの象嵌技法を用いた施文が施されています -
「蟠螭紋帯蓋青銅壺」戦国秦 米脂県博物館
器物全体に美しい施文が刻まれています -
「宴飲狩猟紋青銅壺」(一級文物)戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
4段に分けられている器身部の文様は、狩猟する人々や宴の様子などがモチーフとなっています -
「父癸青銅鼎」西周 永寿県博物館
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「中滋青銅鼎」(一級文物)春秋秦 永寿県博物館
一対の耳と三本の獣足をもつ、まるで生き物のような青銅器 -
「八獣帯蓋小鼎」戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館
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「彩色双耳陶壺」春秋秦 隴県博物館
青銅器を模倣して作られた壺 -
「彩色陶壺」春秋秦 隴県博物館
器表面には彩絵が施されてます -
「彩色陶壺」春秋秦 隴県博物館
このような彩絵陶器は中原の諸国の墓からも多く発見されてますが、秦も同様の採葬送文化を共有していたことがわかります。 -
「青銅扁壺」戦国秦 永寿県博物館
酒や水を貯える扁平の壺 -
「繭形陶壺」戦国秦 永寿県博物館
兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~(2)統一王朝の誕生~始皇帝の時代 に続きます。
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