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 帰省を利用して福岡県南東部の重伝建を荒稼ぎ。「うきは市筑後吉井」は父が一時単身赴任した場所。当時訪れる機会はなかったが、古い街並みが残っていることは聞いていた。今回訪れてその素晴らしさに感動した。特に車が行き交う国道の両側に重厚な白壁造りの建物がずらりと並んだ「蔵しっく通り」は圧巻だった。<br /><br />**********************************************************<br /> 重伝建登録地区名:うきは市筑後吉井<br /> 分類:在郷町<br /> 筑後川中流域にある吉井は、江戸時代中期以降に商品作物の栽培・加工及びその衆参や、「吉井銀(かね)」と称された有力商人の金融活動により、地域経済の拠点として繁栄した。旧豊後街道などの街路に沿って、漆喰塗りの重厚な町家が連続する街並みは、明治2年の大火を契機に、経済の繁栄期であった大正時代までにほぼ出来上がったものである<br /> ~全国伝統的建造物群保存地区協議会発行「歴史の街並み」より

重伝建巡り「うきは市筑後吉井」(在郷町 福岡県)

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2021/03/27 - 2021/03/27

6位(同エリア69件中)

万歩計

万歩計さん

この旅行記のスケジュール

2021/03/27

  • 日田から吉井へ

  • 吉井から新川田篭の山村集落へ

この旅行記スケジュールを元に

 帰省を利用して福岡県南東部の重伝建を荒稼ぎ。「うきは市筑後吉井」は父が一時単身赴任した場所。当時訪れる機会はなかったが、古い街並みが残っていることは聞いていた。今回訪れてその素晴らしさに感動した。特に車が行き交う国道の両側に重厚な白壁造りの建物がずらりと並んだ「蔵しっく通り」は圧巻だった。

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 重伝建登録地区名:うきは市筑後吉井
 分類:在郷町
 筑後川中流域にある吉井は、江戸時代中期以降に商品作物の栽培・加工及びその衆参や、「吉井銀(かね)」と称された有力商人の金融活動により、地域経済の拠点として繁栄した。旧豊後街道などの街路に沿って、漆喰塗りの重厚な町家が連続する街並みは、明治2年の大火を契機に、経済の繁栄期であった大正時代までにほぼ出来上がったものである
 ~全国伝統的建造物群保存地区協議会発行「歴史の街並み」より

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
一人旅
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配
  •  日田から大分自動車道を少し戻って杷木ICで下ります。

     日田から大分自動車道を少し戻って杷木ICで下ります。

  •  国道210号線を通って吉井町に入ると、

     国道210号線を通って吉井町に入ると、

  •  国道の両側に重厚な白壁造りの建物がずらりと並んでいます。

     国道の両側に重厚な白壁造りの建物がずらりと並んでいます。

  •  14:10 駐車場に車を停めて街歩きスタート。

     14:10 駐車場に車を停めて街歩きスタート。

  •  町並み交流館商家。ここで街歩きマップをゲット。

     町並み交流館商家。ここで街歩きマップをゲット。

    町並み交流館商家 (旧松源商店) 名所・史跡

    蔵しっく通りにあるレストラン兼観光案内施設 by 万歩計さん
  •  うきは市の中心部の筑後吉井地区。国道210号線沿いとその北側一帯が重伝建に指定されています。

     うきは市の中心部の筑後吉井地区。国道210号線沿いとその北側一帯が重伝建に指定されています。

  •  特に国道210号線沿いには漆喰塗の重厚な土蔵造りの商家跡が並び、「蔵しっく通り」と名づけられています。

     特に国道210号線沿いには漆喰塗の重厚な土蔵造りの商家跡が並び、「蔵しっく通り」と名づけられています。

  •  毎年5月、9月、11月には市内外の古美術業者が集まり、骨董品や古美術品を中心に販売する骨董市が開かれます。

     毎年5月、9月、11月には市内外の古美術業者が集まり、骨董品や古美術品を中心に販売する骨董市が開かれます。

  •  黒瓦に白壁、そこには虫篭窓。

     黒瓦に白壁、そこには虫篭窓。

  •  この信号を右に曲がって、

     この信号を右に曲がって、

  •  「白壁通り」と呼ばれる通りへ。

     「白壁通り」と呼ばれる通りへ。

  •  吉井は明治2年の大火で、従来の草葺きの町屋から瓦葺塗屋造りに変わったそうです。

     吉井は明治2年の大火で、従来の草葺きの町屋から瓦葺塗屋造りに変わったそうです。

  •  先程見た日田市豆田町と同様に、蔵造りの街並みは大火を契機にしたところが多い。

     先程見た日田市豆田町と同様に、蔵造りの街並みは大火を契機にしたところが多い。

  •  醤梅迺家醸造場(吉井油)。

     醤梅迺家醸造場(吉井油)。

    ヨシイ醤油 専門店

  •  この辺りは新町。吉井の中でも古い地区です。

     この辺りは新町。吉井の中でも古い地区です。

  •  名前の通り白壁の居蔵造りの建物がずらりと並んでいます。

     名前の通り白壁の居蔵造りの建物がずらりと並んでいます。

  •  災除川に沿って建つ白壁と茶色の腰板の家並。

     災除川に沿って建つ白壁と茶色の腰板の家並。

  •  吉井の写真にしばしば登場するビュースポット。

     吉井の写真にしばしば登場するビュースポット。

  •  和菓子屋さん

     和菓子屋さん

    御菓子処 ひた屋福富 グルメ・レストラン

  •  白壁通りの街並み

     白壁通りの街並み

  •  古い商家を使った珈琲店

     古い商家を使った珈琲店

    蛭子町珈琲店 グルメ・レストラン

  •  道は緩やかに曲がり、

    イチオシ

     道は緩やかに曲がり、

  •  その先にステンドグラス工房がありました。

     その先にステンドグラス工房がありました。

    青花ステンドグラス 立丁尾花 専門店

  •  この街並みに魅せらて移り住む芸術家もいるのだろう。

     この街並みに魅せらて移り住む芸術家もいるのだろう。

  •  こういう普段着っぽい建物は大好きです。

     こういう普段着っぽい建物は大好きです。

  •  行く手に何やら大きなお屋敷のような建物が、

     行く手に何やら大きなお屋敷のような建物が、

  •  居蔵の館(旧松田家住宅)です。

     居蔵の館(旧松田家住宅)です。

    居蔵の館 名所・史跡

    豪商の大邸宅 by 万歩計さん
  •  居蔵の館は製蝋業で財を成した大地主の分家で、銀行経営を行っていた当主一家が移り住んだ屋敷です。

     居蔵の館は製蝋業で財を成した大地主の分家で、銀行経営を行っていた当主一家が移り住んだ屋敷です。

  •  中に入ると土間に沿って3つの部屋

     中に入ると土間に沿って3つの部屋

    居蔵の館 名所・史跡

    豪商の大邸宅 by 万歩計さん
  •  中央の「オモテナカノマ」にはお雛様。その上は吹き抜けで大きな神棚が祀ってあります。

     中央の「オモテナカノマ」にはお雛様。その上は吹き抜けで大きな神棚が祀ってあります。

  •  お雛様を納めた箱には明治四拾四年の文字

     お雛様を納めた箱には明治四拾四年の文字

  •  次の間には箪笥階段

    次の間には箪笥階段

  •  土間の奥は庭に面した竈と台所。

     土間の奥は庭に面した竈と台所。

  •  中庭に井戸

     中庭に井戸

  •  賓客は道路に面した薬医門から前庭を通り、

     賓客は道路に面した薬医門から前庭を通り、

  •  この玄関から上がりました。

     この玄関から上がりました。

  •  玄関から続く奥座敷は広さ21畳、庭に面し周囲を縁側で囲まれています。

     玄関から続く奥座敷は広さ21畳、庭に面し周囲を縁側で囲まれています。

  •  欄間には透かし彫りの彫刻

     欄間には透かし彫りの彫刻

  •  高い天井。鴨居の上にも大きな明り取りの障子。

     高い天井。鴨居の上にも大きな明り取りの障子。

  •  古い襖に描かれた鴨

     古い襖に描かれた鴨

  •  萩尾九皐という画家の手によるものです。

     萩尾九皐という画家の手によるものです。

  •  広縁との仕切りにも風流な明り取り。贅を尽くした造りです。

     広縁との仕切りにも風流な明り取り。贅を尽くした造りです。

  •  広縁から眺めた本庭園。

     広縁から眺めた本庭園。

  •  オモテノマから2階へ。途中にあった傘掛け。

     オモテノマから2階へ。途中にあった傘掛け。

  •  表の通りが見えます。

     表の通りが見えます。

  •  2階には4部屋。

     2階には4部屋。

  •  明るく快適そう。

     明るく快適そう。

  •  庭を見下ろすと奥には立派な蔵。

     庭を見下ろすと奥には立派な蔵。

  •  オモテナカノマの上だけは部屋がなく吹き抜けです。

     オモテナカノマの上だけは部屋がなく吹き抜けです。

  •  箱階段を下りて1階へ。いや、すごかった。昔の吉井の豊かさが窺えました。

     箱階段を下りて1階へ。いや、すごかった。昔の吉井の豊かさが窺えました。

  •  通りに出て北へ歩くと南新川を渡ります。

     通りに出て北へ歩くと南新川を渡ります。

  •  2階の白壁と格子窓が美しい建物。

     2階の白壁と格子窓が美しい建物。

  •  この角を曲がると、

     この角を曲がると、

  •  観光会館「土蔵」。昔の酒蔵を使った観光案内所です。

     観光会館「土蔵」。昔の酒蔵を使った観光案内所です。

    吉井町観光会館 土蔵 名所・史跡

  •  カフェや土産物店があります。

     カフェや土産物店があります。

    カフェ&バル 溜 グルメ・レストラン

  •  土蔵の横に筑後川の河童。

     土蔵の横に筑後川の河童。

  •  中ではお雛様祭りをやってました。

     中ではお雛様祭りをやってました。

  •  ここで大正時代の見取り図をもらいました。<br /> 吉井は江戸時代から天領日田と有馬藩久留米を結ぶ豊後街道の宿場町として栄えました。また豊かな農産物を筑後川の水運を利用して全国に出荷しました。街が最も栄えた大正時代には中央を筑後軌道鉄道の小型蒸気機関車が走り、道路の両側には商店や劇場が軒を並べていました。

     ここで大正時代の見取り図をもらいました。
     吉井は江戸時代から天領日田と有馬藩久留米を結ぶ豊後街道の宿場町として栄えました。また豊かな農産物を筑後川の水運を利用して全国に出荷しました。街が最も栄えた大正時代には中央を筑後軌道鉄道の小型蒸気機関車が走り、道路の両側には商店や劇場が軒を並べていました。

  •  1時間が過ぎました。急いで残りを回ります。

     1時間が過ぎました。急いで残りを回ります。

  •  別の通りもなかなかいい雰囲気

     別の通りもなかなかいい雰囲気

  •  風格があります。

     風格があります。

  •  来る時に気になった災除川に沿って建つ白壁の小道を歩きます。

     来る時に気になった災除川に沿って建つ白壁の小道を歩きます。

  •  くねくね曲がった路地を行くと、

     くねくね曲がった路地を行くと、

  •  国道210号線の蔵しっく通りに出ました。

     国道210号線の蔵しっく通りに出ました。

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通りはこの辺りまで。戻ります。

     蔵しっく通りはこの辺りまで。戻ります。

  •  戻りは反対側の通りを歩きました。

     戻りは反対側の通りを歩きました。

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  蔵しっく通り

     蔵しっく通り

  •  筑後吉井の重伝建地区を1時間半かけて回りました。

     筑後吉井の重伝建地区を1時間半かけて回りました。

  •  15:57 今日3つ目の重伝建地区「新川田篭地区」に向かいます。

     15:57 今日3つ目の重伝建地区「新川田篭地区」に向かいます。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • pedaruさん 2022/02/25 05:39:47
    重伝建巡り
    万歩計さん おはようございます。

    ヨーロッパ一人旅するのがメインのトラベラーかと思っておりましたが、重伝建巡りの専門家でもあったのですねー。
    今更の感がありますが、日本には私の知らない素敵な街が沢山あることを知りました。
    「うきは市筑後吉井」こんな町もあるのですね、思うと居ても立っても居られない心境になる素敵な町です。ありがとうございました。

    pedaru

    万歩計

    万歩計さん からの返信 2022/02/25 15:40:23
    Re: 重伝建巡り
     pedaruさん、こんにちわ。
     何時もありがとうございます。

     重伝建は大部分が江戸時代から昭和初期までの家並が対象になっています。私にとってこれらはヨーロッパの古い街並みと同じく物語や絵本の世界です。

     最近は重伝建に加えて昭和レトロ巡りにも興味があります。これは絵本の世界でなく自分が見て触れた懐かしい風景です。古い温泉街、商店街、産業遺産や、他にも路地や盛り場の場末など人々の生活が沁み込んだディープな場所を探して歩きたいな、と思っています。4トラベラーさんの中にはこの方面の旅行記を多くアップされている人もいて、何かと参考になります。

      「降る雪や 明治は遠く なりにけり」
     中村草田男はこの句を昭和6年に詠んだそうです。そう思うと昭和も遠くなったものですね。

      万歩計

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