2020年11月、「おジャ魔女どれみ」コラボの近鉄特急ビスタEXで行く秋の奈良

2020/11/24 - 2020/11/24

勤労感謝の日の3連休にシフトの関係で出勤した私ですが、その代わりに連休明けの火曜日にお休みをいただくことができました。

家内と話した結果、「近場の割に長いこと行っていなかった奈良に行こう」ということに。

かくして、映画「魔女見習いをさがして」（おジャ魔女どれみ）とコラボした近鉄特急「ビスタEX」の乗車を楽しみ、奈良で有名な社寺やカフェを訪問する日帰りの小旅行が実行に移されました。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

自宅から奈良市に向かうには、大阪市内を経由するのが近道なのですが、そうするとお目当ての近鉄特急「ビスタEX」に乗るのが困難なので、今回は一旦京都駅まで出ることにしました。
阪急烏丸駅から、東本願寺や京都タワーを眺めながらてくてく歩いてお昼前に京都駅に到着。

京都駅 駅

近鉄京都駅。今日はここから奈良行きの近鉄特急「ビスタEX」に乗車します。

京都駅 駅

改札口の向こう側では、すでに「ビスタEX」が発車を待っていました。

京都駅 駅

劇中で登場人物たちが「ビスタEX」に乗車することにちなみ、近鉄では今春より映画「魔女見習いをさがして」とのコラボを実施していました。
その一環として、京都・奈良エリアの主要駅には登場キャラクターのパネルが展示されており、京都駅にも「藤原はづき」のパネルが。

京都駅 駅

お待ちかねの「ビスタEX」。
1978年に「3代目ビスタカー」として登場して以来、数度のリニューアルが実施されており、車体塗装もデビュー当時とは大きく異なるものに変更されました。

京都駅 駅

本日乗車する列車は、京都駅12時20分発の奈良行きです。

京都駅 駅

乗車するのはもちろん2階建ての中間車です。

京都駅 駅

「ビスタEX」2階建て車両のデッキには、「おジャ魔女どれみ」のキャラクター（飛鳥ももこ）のぬいぐるみが展示されていました。
今回の近鉄と映画「魔女見習いをさがして」とのコラボ企画の中でも、最大の目玉イベントがこれかもしれません。

近鉄特急 ビスタEX 乗り物

こちらはヒロインの妹である「春風ぽっぷ」
なお、このショーウインドウのなかには、以前は志摩スペイン村のマスコットキャラクターのぬいぐるみが鎮座していました。

近鉄特急 ビスタEX 乗り物

ショーウインドウの台座には、今回のコラボ企画の広告ステッカーが貼付されていました。

近鉄特急 ビスタEX 乗り物

「ビスタEX」の2階建て車両ですが、1階部分にも個室タイプの階下席が用意されています。
この階下席、子どもの頃から乗りたいと思いつつ、未だに乗ったことがなかったり。

近鉄特急 ビスタEX 乗り物

2階進行方向右側の座席に家内と着席。
幼稚園児の頃、家族で伊勢志摩に行った時に近鉄特急「ビスタカー」に乗せてもらって喜んだ思い出があるのですが、あれから30年経った今も、リニューアルされ「ビスタEX」として生まれ変わった「ビスタカー」に対する憧れは色褪せていないように思います。

近鉄特急 ビスタEX 乗り物

「ビスタEX」は、12時20分定刻に京都駅を発車。
発車後、進行方向右手に東寺の五重塔が見えました。

近鉄京都線 乗り物

竹田駅の手前で見えてくる京都市営地下鉄烏丸線の車両基地。
映画「魔女見習いをさがして」にもちゃっかり登場している建物です。

近鉄京都線 乗り物

大和西大寺で奈良線に入ると、ほどなくして平城宮跡に復元された朱雀門が見えてきました。

平城宮跡 名所・史跡

2階建て車両の階上席。

近鉄特急 ビスタEX 乗り物

京都から約40分で、終点の近鉄奈良駅に到着。

近鉄奈良駅 駅

近鉄奈良駅の改札内に展示された、「おジャ魔女どれみ」のヒロイン「春風どれみ」のパネル。

近鉄奈良駅 駅

改札内には、映画「魔女見習いをさがして」の広告兼記念撮影用パネルも。

近鉄奈良駅 駅

近鉄奈良駅前に建つ行基像。
奈良市を訪れるのは、3年前になら百年会館で開催されたとあるコンサートに参戦して以来です。

近鉄奈良駅 駅

近鉄奈良駅を出て、幹線道路の大宮通りを奈良公園方面に進みます。
大宮通りでは、全国でも珍しい「鹿に注意」の道路標識を目にすることができました。

まず最初に訪れたのは、五重塔でお馴染みの興福寺。

興福寺五重塔 寺・神社・教会

こちらは五重塔に隣接する東金堂。
五重塔とともに戦火で焼失した後、揃って室町時代の1426年に再建された建物です。
拝観料を払うと、内部を見学することもできます。

興福寺東金堂 寺・神社・教会

2018年に再建されたばかりの中金堂。
こちらも、有料ではありますが内部を公開しています。

興福寺 中金堂 寺・神社・教会

興福寺を見学した後は、奈良県庁へ。

奈良県庁 名所・史跡

どこか休憩できる場所がないか探していたのですが、ちょうど良いところにカフェが営業していたので入店します。

カフェ クルール 奈良県庁店 グルメ・レストラン

平城宮跡を描いたステンドグラスがありました。

カフェ クルール 奈良県庁店 グルメ・レストラン

抹茶と苺のデザートドリンクを飲んでしばし一服。

カフェ クルール 奈良県庁店 グルメ・レストラン

最近、奈良県庁の東側に整備された観光バス用の「奈良公園バスターミナル」。
バスターミナルの他、スターバックスコーヒーやお土産屋さんが入居しており、観光の一大拠点として活用される予定です。

奈良公園バスターミナル 乗り物

奈良公園の中を、さらに東に向かって歩きます。
こちらの重厚な建物は、奈良国立博物館の「なら仏像館」
祝日明けの平日とありあいにく休館でしたが、建物の外観だけでも一見の価値があります。

奈良国立博物館 美術館・博物館

奈良国立博物館の近くに憩う鹿たち。
このあたりで、鹿煎餅を買い求め、夫婦で鹿への餌付けを楽しんだのですが、最近の鹿は威圧的というのか甘え上手と言うのか・・・
彼ら彼女らはこちらに写真を撮る余裕すら与えず、私たちの鹿煎餅を一気に平らげてしまいました。

奈良公園 公園・植物園

東大寺の参道に入り、お土産物屋さんを覗きながら歩きます。
写真はお土産と軽食を扱う「鹿屋」さん。
鹿児島県鹿屋市に住んでいた亡き親友のことを思い出してしまいました。

遠足の小学生たちと鹿の群れを横目に、南大門から東大寺の境内に入ります。

東大寺 寺・神社・教会

中門の奥に、大仏殿の甍が見えてきました。

東大寺 中門 名所・史跡

大仏殿を拝観する際は、中門から回廊に入り、入場券を購入する形になります。

東大寺 中門 名所・史跡

中門の入口には、大仏殿の拝観者向けに新型コロナウイルス感染症対策のお願いが掲出されていました。

東大寺 中門 名所・史跡

消毒・検温を済ませて、やってきました大仏殿。
東大寺を訪れるのは、22年前の中学校の遠足以来です。

東大寺 寺・神社・教会

お久しぶりです、大仏様。もとい盧遮那仏様。
天平年間に建立されてから、幾多の戦火をくぐって約1300年。現在では世界遺産にも指定されています。

東大寺 寺・神社・教会

東大寺の大仏様ですが、平安時代末期と戦国時代に戦火で焼損しており、現在の姿になったのは江戸時代の修復事業の成果だということです。
しかし、それでも台座の部分などは奈良時代のものが残存しているそうで、1300年近くに渡り巨大な大仏様を支えてきたその働きに今一度敬意を表したいと思います。

東大寺 寺・神社・教会

大仏の台座連弁（台座の花びらを象った部分）のレプリカ。
これだけで成人の身長を優に超える高さです。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿の屋根に付けられた鴟尾（しび）の実物大レプリカ。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿には、本尊の盧遮那仏を守るように、他の仏像も安置されています。
向かって左側に鎮座する虚空蔵菩薩像。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿の西北隅に鎮座する広目天像。
反対側の東北隅には、多聞天像が鎮座しています。

東大寺 寺・神社・教会

奈良時代当時の東大寺の伽藍を再現した模型。

東大寺 寺・神社・教会

創建当時の大仏殿を再現した建築模型。
平安時代末期に平重衡による焼き討ちで焼失する前の初代大仏殿は、現在の大仏殿より横長の建物でした。

東大寺 寺・神社・教会

戦国時代に焼失した後、江戸時代に再建された当時の大仏殿の模型。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿の東北隅に鎮座する多聞天像。

東大寺 寺・神社・教会

多聞天像の前の柱には、大仏様の鼻の穴と同じ太さの穴が開けられており、以前は拝観者が自由にくぐり抜けられるようになっていました。

東大寺 寺・神社・教会

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今回の訪問時点ではご覧のように穴の部分には板で覆いが設けられていました。
いつの日か状況が落ち着き、再びくぐり抜けを楽しめる日が来て欲しいと思います。

東大寺 寺・神社・教会

大仏様の右側に鎮座する如意輪観音像。

東大寺 寺・神社・教会

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で失われたものは、柱の穴くぐりだけではありません。
大仏殿前の手水鉢も、利用できない状態になっていました。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿の東側にあったモニュメント。
今年で開催50周年を迎えた1970年の日本万国博覧会（大阪万博）の際、東大寺にかつてあった七重塔を模して建てられた「古川パビリオン」の相輪部分を移築したものだそうです。
当時の写真を何度か拝見しましたが、近未来的なデザインのパビリオンが建ち並ぶ万博会場に聳える七重塔はなかなかシュールな印象でした。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿から東に少し歩いたところに、毎年3月に開催される「お水取り（修二会）」で知られる二月堂があったので、ついでに見学することに。

東大寺 寺・神社・教会

こちらは二月堂に隣接した三月堂。

東大寺 寺・神社・教会

恥ずかしながら、四月堂の存在は初めて知りました。

東大寺 寺・神社・教会

二月堂から眺めた黄昏時の奈良市街地。

東大寺 寺・神社・教会

夕陽を浴びて美しく輝く二月堂の灯具。

東大寺 寺・神社・教会

沈む夕陽を眺めながら、しばし二月堂の回廊に佇んでいました。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿の屋根と生駒山地の向こうに、夕陽が沈もうとしています。

東大寺 寺・神社・教会

二月堂から大仏殿方面に戻る途中、茶店の脇で見かけた黒猫ちゃん。

東大寺 寺・神社・教会

近くにはサバ虎猫ちゃんもいました。

東大寺 寺・神社・教会

東大寺の境内を出る頃には、南大門の金剛力士像には灯りが点っていました。
こちらは阿形の金剛力士像。

東大寺 寺・神社・教会

吽形の金剛力士像。

東大寺 寺・神社・教会

東大寺の見学を終えた後、閉店時刻が近づいていた、東大寺参道入口近くの「和風レストラン三山」で早めの夕食をいただきました。
こちらは牛肉・豚肉のひつまぶし。

牛まぶし三山 グルメ・レストラン

奈良名物の三輪そうめん。

牛まぶし三山 グルメ・レストラン

バナナのクレープをいただきました。

牛まぶし三山 グルメ・レストラン

食後は、すっかり暗くなった大宮通を歩いて近鉄奈良駅へ。
駅構内でお土産を購入した後、帰りの近鉄奈良線に乗る前に「カフェチャオプレッソ」の「奈良カプチーノ」をいただきました。
大仏様と鹿のアートに満足。

カフェチャオプレッソ＆YAMATO BREWERY 奈良駅店 グルメ・レストラン

今を遡ること10年前、平城遷都1300年記念事業のイメージキャラクターとして登場した「せんとくん」も、まだまだ健在です。

近鉄奈良駅 駅

復路は近鉄3220系の急行大阪難波行きで一路大阪の日本橋へ。
大阪平野の夜景を楽しみながらの道中でした。
夫婦にとって久々の奈良での休日、東大寺をじっくり拝観したり、お目当ての電車に乗ったりと短いながらもなかなか濃密な思い出が出来ました。
今後そう遠くないうちに、古社寺やグルメ、電車を目当てに大和路をぶらつく機会を設けたいと思います。

近鉄奈良駅 駅