2020年8月、餃子と駅弁を求めて青春18きっぷで浜松日帰り

2020/08/22 - 2020/08/22

月初の岡山・香川旅行で余った青春18きっぷを利用、東海道本線の新快速を乗り継いで浜松まで日帰りすることに。

浜松といえば先日の最高気温41℃に代表される連日の猛暑が心配されましたが、幸いそこまで気温が上がることもなく名物の餃子をいただき、お土産をいろいろ仕入れて帰ることができました。

途中、短時間集中豪雨で東海道本線が不通になり、やむなく新幹線を利用するというアクシデントもありましたが、なかなか実りのある旅でした。

エリア 浜松(静岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅のスタートは、地元の高槻駅から。
8時46分発の新快速近江塩津行きで一路米原を目指します。

高槻駅 駅

米原駅で、JR東海313系5000番台の普通大垣行き(10時発)に乗り換え。
乗り換え時間にはあまり余裕はなく、例年ならば先に米原に着いた電車からの乗客で座席が埋まっているところですが、コロナ禍の影響からか車内は空いており、容易に2人並びの空席を見つけることができました。

米原駅 駅

自宅から持ってきた缶チューハイを飲んでいるうち、終点の大垣駅に到着。

大垣駅 駅

この米原発大垣行き普通電車ですが、車掌さんのアナウンスによると、大垣で24分長時間停車の後、種別を快速に変更して引き続き豊橋まで運転されるとのこと。
豊橋には先に発車する新快速豊橋行きが先着するため、そちらに乗り換えようかなとも思ったのですが、乗り換えなしで豊橋に行けるのならということで、引き続き車内に留まって発車を待つことにしました。

大垣駅 駅

発車まで15分以上あるものの、黙って車内で待つのも退屈ということで、大垣駅構内を散策。
JRのホームと改札なしで繋がっている樽見鉄道のホームには、ハイモ295-310形「プラレール号」が停車していました。
最近全国の第三セクター鉄道が「鉄印帳」なるサービスを始めていますが、この樽見鉄道も再訪したいもの。

大垣駅 駅

こちらは2007年に近鉄から分社化され、第三セクター鉄道の路線となった養老鉄道養老線。
長らく近鉄の中古車両ばかりが使われてきましたが、最近新たに元東急7700系が仲間に加わりました。

大垣駅 駅

大垣駅の跨線橋に掲出されていた、N700S系新幹線のデビューを伝える広告。
コロナ禍で前途多難な中でのデビューとなりましたが、いつか何かの機会に乗車できればと思います。

大垣駅 駅

そろそろ発車時刻になったので、普通大垣行き改め快速豊橋行きの車内に。
側面の行先表示も「快速・豊橋」に変わっています。

大垣駅 駅

車内には、地元のアイドルグループ・SKE48の古畑奈和さんを起用した婚活サイトの広告が掲示されていました。

快速豊橋行きは名古屋の都市圏を縦断。
豊川放水路の手前で名鉄名古屋本線・飯田線が合流すると、もうすぐ終点の豊橋駅です。

豊橋駅 駅

豊橋からは、12時42分発の普通興津行きに乗り換えます。
興津は静岡市清水区、清水駅のさらに東。
要は静岡都市圏の通勤電車が浜松都市圏の通勤電車も兼ねているというだけのことでしたが、何というかスケールの大きさを感じました。

豊橋駅 駅

普通興津行きはロングシート・トイレなしの211系による運行でした。

豊橋駅 駅

新居町辺りから、新幹線の向こう側に浜名湖の雄大なパノラマが見えてきました。

浜名湖 自然・景勝地

30分ほどで終点の浜松に到着。

浜松駅 駅

ここでの最大のお目当ては、浜松餃子。
少し並んで、駅高架下の「石松餃子」に入店します。

石松餃子 JR浜松駅店 グルメ・レストラン

オーソドックスな餃子定食（1000円）をめいめい注文。
浜松餃子は関西や宇都宮のものと比べ、キャベツをふんだんに使ったあっさり目の餡が特色。何皿でもお代わりできそうな味でした。
付け合せのもやしも良いです。

石松餃子 JR浜松駅店 グルメ・レストラン

食後は駅ビル内の家電量販店やアニメグッズ店で買い物した後、改札内のベーカリーカフェ「デリフランス」でお茶して休憩。
韓国発祥の「ダルゴナコーヒー」も味わうことができました。

デリフランス 浜松店 グルメ・レストラン

今回、これといった観光は計画に入れていなかったのですが、時間には充分余裕があるのでしばし駅前をぶらつくことに。
浜松市、隣接する湖西市といえば自動車産業が盛んな街で、市内には数多くのブラジル人が居住しています。
そのため、駅前のサイン類はポルトガル語併記となっていました。

浜松駅 駅

西武百貨店、松菱百貨店亡き今、歴史は浅いものの浜松唯一の百貨店となった遠鉄百貨店。
ハンバーグレストラン「さわやか」の支店も人気といいます。

遠鉄百貨店 百貨店・デパート

遠鉄百貨店の前にあるプラタナス並木は、「市民の木」と呼ばれています。

このプラタナス並木のうち1本は、1945年6月の浜松大空襲で被災するも、奇跡的に残った3本のうち1本とのこと。
根本にはその由緒を記したプレートが設置されていました。
あれから75年、浜松市民にとって戦火をくぐり抜けたプラタナスの木は復興のシンボル、市民のアイデンティティとして親しまれています。

こちらは再開発事業で浜松駅の貨物施設の跡地に建設された超高層ビル「浜松アクトタワー」。
ホテルオークラが入居しているほか、地元を舞台にしたアニメにも登場したということで、次回はぜひ宿泊してみようと思います。

浜松アクトタワー 名所・史跡

浜松のゆるキャラといえば、一時期浜松城を拠点としていた徳川家康公をイメージした「出世大名家康くん」。
浜松駅北口の駅前広場には、樹木で作った「出世大名家康くん」が鎮座、待合せスポットとなっています。

モザイカルチャー 出世大名家康くん 名所・史跡

写真中央の「ホテルクラウンパレス」は、もともと遠州鉄道の新浜松駅があった位置に建てられたホテルです。
現在、新浜松駅は再開発事業実施のため、高架化のうえ遠鉄百貨店の裏手に移転しています。今回は時間がありませんでしたが、いずれまた再訪したいところ。

ホテルクラウンパレス浜松 宿・ホテル

復路の電車までまだ時間があったので、駅ビル「メイワン」最上階の「スノーウィ カフェ」でお手頃価格のパフェをいただいて休憩。

スノーウィ カフェ グルメ・レストラン

帰りは浜松17時1分発の新快速米原行きで。
これで地元の駅まで乗り換え1回で優雅に帰れる・・・はずでした。

浜松駅 駅

313系のみの8両編成で発車を待つ、新快速米原行き。

浜松駅 駅

この時は「新快速　米原」の表示を目にして安心していたのですが・・・

浜松駅 駅

途中の幸田駅（愛知県額田郡幸田町）にて。
幸田町は、自動車関連産業の工場が数多く立地しており、一部の市と遜色ない人口を有しています。

幸田駅 駅

大府駅で見かけた衣浦臨海鉄道のKE65形ディーゼル機関車。
臨海工業地域での貨物輸送に活躍しています。

大府駅 駅

このあたりで、浜松駅で購入した自笑亭の駅弁を開きます。
私は「三ヶ日牛ごぼうしぐれ＆プチうなぎ弁当」

自笑亭 浜松駅構内コンコース売店 グルメ・レストラン

家内は「浜松三ヶ日牛＆遠州しらす弁当」

自笑亭 浜松駅構内コンコース売店 グルメ・レストラン

浜松駅で購入した、サッポロビールの「静岡麦酒」で乾杯します。
浜松の駅弁ですが、静岡や伊豆の名産である「わさび漬」も添えられていました。

自笑亭 浜松駅構内コンコース売店 グルメ・レストラン

ちなみに「浜松三ヶ日牛＆遠州しらす弁当」の中身はこちら。

自笑亭 浜松駅構内コンコース売店 グルメ・レストラン

このまま新快速で乗り換えなしで米原まで行けるかと思ったら、最後の最後でトラブルが発生しました。
尾張一宮で隣のホームに金沢行きの特急「しらさぎ」が停車しており、何があったのかと思えば「大雨で運休」とのこと。
この時点で異変に気づけば良かったのですが、「東海道本線大垣～米原間、岐阜県垂井町の豪雨で運転見合わせ」との情報を得たのは岐阜県内に入ってから。
大垣でしばらく粘ったものの、運転再開のめどが立たなかったのでやむなく名古屋に引き返し、京都まで東海道新幹線の「のぞみ」でワープすることにしました。

名古屋駅 駅

名古屋駅太閤通口のリニアモーターカー建設現場。
果たしてリニアモーターカーは予定通り開業するのでしょうか・・・

名古屋駅 駅

乗車するのは「のぞみ253号」新大阪行き。
新大阪止まりのためか自由席車は空いていました。

名古屋駅 駅

車内では浜松駅で購入した、「ルビーグレープチューハイ」をいただきます。

やっとのことで京都駅に到着。

京都駅 駅

最近LCDモニターの付いた、223系1000番台の普通網干行き（高槻から快速）で高槻まで移動しました。

京都駅 駅

22時過ぎに地元の駅に到着。
突然の豪雨による在来線不通で、急遽新幹線を利用せざるを得なくなるという特別損失こそありましたが、浜松の餃子や駅弁を楽しんだり、まとまった時間列車に乗ったりと良い気分転換になった1日でした。
次の青春18きっぷは冬休みシーズンの販売となりますが、その際にどこに出かけようか今から楽しみなところです。