2019/02/12 - 2019/02/16
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旅人のくまさんさん
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半日近くをメコン川のクルージングで楽しみました。単調と言えば短調、長閑と言えば長閑な光景でした。メコン川は、中国を発し、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジアとベトナムを流れる国際河川です。
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こちらが川登、この船が川下りでした。すれ違った遊覧船の光景です。こちらの人数よりも少ない、2人位の乗船客でした。大勢乗った遊覧船とは、手を振り合ってすれ違うケースが何度かありました。
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メコン川とその岸辺の光景です。岸辺には、水に攫われない場所に丸太を置き、小舟が陸揚げされていました。この船の持ち主でしょうか、木々の間から青屋根の家も見えていました。
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メコン川の岸辺に建つ、ホテルらしい建物の光景です。石垣の上に建つ、川に向かってアーチ形の窓が開いた3~4階の白い建物でした。屋根はラオス建築を思わせる赤色でしたが、全体的には西洋建築の外観でした。
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メコン川の岸辺に建物光景が続きます。あまり高くない石垣を積み上げ、家の周りにはしっかりと基礎工事がされているようでした。小船が係留されていましたが、家がある場所との間には、簡単な石段が設けられていました。
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同じく、メコン川の岸辺に建つ建物光景です。その下の岸辺には、自然の岩石にできたらしい、階段風の段差が見えていました。容易に上り下りできる高さではないようです。その階段風の段差の上を行く、青いヘルメットを被った人の姿がありました。
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流れが激しい場所に設けられた水深表示のようです。川下に向かって、4段のコンクリート表示が傾いていました。水深が深くなった時には、流れに沿った岩礁を表示してくれるようです。最上段は青く彩色されていました。
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小さな岩礁の光景ですが、ここには、水深表示がありませんでした。ここにも表示をしたら切りがないのか、あるいは前後の水深表示で類推できる意味かも知れません。
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岸辺に設けられた、トタン屋根らしい建物の光景です。屋根付きの船の倉庫のように見えました。出入り口部分には、青いビニールが垂れ下がり、その隙間から船尾が見えていました。右の方に突き出しているのはスクリューのようです。
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少し変わった姿の岸辺の光景です。4~5段の低い段差が、流れの方向に沿って生じていました。洗い流されて出来た岩石にできた筋のようです。船の上から一見しただけですが、人工的に工作された痕ではないようですが、先程の船倉庫の周りには、人工的な石段らしいものが見えていました。。
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所々で見かけた、ペットボトルの『浮き』です。魚の漁のために仕掛けた網や罠などの目印に使われているとお聞きしました。メコン川とその流域は、世界的に見て生物の多様性が最も豊かな地域の一つとされます。世界自然保護基金(WWF)によれば、発見された新種は2015年だけで163種、1997年以降の累計では2409種に達しています。
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四艘並んだ船の光景です。いずれもラオス国旗に因む色彩でした。生息が特定あるい推定されている魚の種は1200以上に上ります。漁業は、メコン川流域のそれぞれの地域で、経済活動の極めて重要な要素となっています。約120種の魚が商業的に取り引きされていると推定され、食料として重要なタンパク源となっています。
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岸辺に係留された船の光景が続きます。カンボジアとラオスの人口1人当たりの淡水魚の漁獲量は、世界で最大規模となっています。上流部では、流入する雪解け水により一定の流量があるため、比較的透明であり流れは速く、水質はpH6.9から8.2で、ほぼ中性の傾向を示します。栄養素レベルは低いとされます。
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下流域では特に雨期に赤茶色に混濁します。インドシナ半島に広く分布する紅土であるラテライトの土壌を河岸侵食するのが理由です。水質はpH6.2から6.5とされます。 この辺りは、中流域となるのでしょうか、下流のベトナム区域よりは、薄い茶色のようにも見えました。
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メコン川の上流と下流出は、異なった二つの生物相に分けられるようです。流れの速い上流では、魚類はドジョウ、吸盤ナマズ、鯉が支配的な種とされます。流れの遅い中流部、下流部は鯉、メコンオオナマズ、および線鱧が支配的な種とされます。一部の魚類や哺乳類や爬虫類は、重大な危機に直面しており、絶滅危惧種も多いとされます。
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絶滅危惧種では、淡水に生息するイルカ(メコンイルカ)は、かつて下流部では一般的に見られましたが、治水と乱獲のため、現在見かけることは非常に稀になっています。川の中や川の周りに生息している他の沼沢地哺乳動物としては、カワウソとスナドリネコが絶滅危惧種に挙げられます。固有種のシャムワニも、目撃例は非常に少なくなっています。
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イチオシ
『メコン』の呼び名はタイ語に由来します。『メ(メー)』は『メーナーム(川)』の短縮語とされますが、『コン(コーン)』の意味には諸説あります。有力な説は、『コーン(Khong)』は、サンスクリット語の『ガンガ(ganga=ガンジス川)』の転訛とするものです。『メ』という語に、既に川の意味が含まれているとして、『メコン』とも呼ばれますが、『メコン川』の表記とします。
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先ほど見えていた長い石段は、寺院へのコンクリート製の登り口のようでした。まだ新しい造りに見えました。次に見えてきたのは、かなり大きな船でしたが、住宅用に改造され、同じ場所に繋留され続けているようにも見えました。
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この船も遊覧船の役目を終えたのでしょうか、船尾は住宅になっているようでした。沢山の洗濯物が干されていました。この場所より下流になる、カンボジアのトンレサップ湖には、生涯を船で過ごす人達が大勢いますから、普通の光景かもしれません。トンレサップ湖では、1ブロック1万人、100ブロック100万人以上の水上生活者とされます。
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イチオシ
トンレサップ湖では、生け簀でワニ(鰐)が飼育されていましたが、その鰐が先に紹介した絶滅危惧種のシャムワニと同種かどうかは、確認できませんでした。雨季のトンレサップ湖の大きさは、琵琶湖の10倍以上とされ、乾季でも3倍ほどの広さです。メコン川下流に位置する、メコンデルタの洪水を防ぐ安全弁にもなっています。
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メコン川は、雨期である5月末~10月にかけて最高水位となり、乾季の末の5月頃には最低水位となります。メコン川は、カンボジア・プノンペンの南でトンレサップと合流し、本流とバサック川の二つの流れに分かれてベトナムへと流れます。雨季の間は、トンレサップへも流れ込みます。
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頑丈に造られたメコン川岸辺の櫓の光景です。推測ですが、小規模に農業用水などにメコン川の水を汲み上げる場所のようにも見えました。そのことを推測させるようなパイプが見えました。そのパイプが接続されていないようですから、休止中のようです。現在のメコン川の水の利用は、9割ほどが農業用とされます。
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メコン川を横断する、建設中の橋脚の光景です。現地ガイドさんが、中国による建設現場と紹介されていました。世界遺産の街・ルアンパバーンのエリアから少しだけ外れた位置となるようです。中国の『一帯一路』政策による高速鉄道化、高速道路の建設工事現場のようでした。すべて、中国企業の傘下の元で行われているようです。
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『一帯一路』は、『シルクロード経済ベルトと21世紀海洋シルクロード』とも呼ばれます。2014年(平成26年)11月10日に中華人民共和国北京市で開催された、アジア太平洋経済協力首脳会議で、習近平総書記が提唱した経済圏構想です。 『アジア太平洋経済協力会議(APEC)』は、環太平洋地域における多国間経済協力を進めるための非公式なフォーラムです。
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イチオシ
メコン川クルージングの船から眺めたメコン川の光景です。日本も参加している『APEC(エイペック)』が、非公式なフォーラムとされる理由は、多くの国から国家として承認されていない台湾や、中国の特別行政区である香港が参加しているためです。参加国・地域を指す場合には、『国』ではなく『エコノミー』という語が用いられます。また、国旗や国歌の使用は禁止されています。
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『APEC(エイペック)』の説明を続けます。『アジア太平洋』という概念が最初に打ち出されたのは、永野重雄(1900~1984年)が1967年(昭和42年)に発足させた太平洋経済委員会(PBEC)という経済団体の設立時とされます。この地域概念が、政府レベルの協力枠組みに発展したのは、1978年(昭和53年)、大平正芳首相が就任演説で『環太平洋連帯構想』を呼びかけた時です。
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長閑なメコン川の岸辺の光景です。ここにもペットボトルの、漁の仕掛けの目印がありました。小山の裾は、野菜作りで耕作されているようでした。大平正芳首相(1910~1980年)が就任演説で呼びかけた『環太平洋連帯構想』は、大平政権の政策研究会『環太平洋連帯研究グループ』(議長:大来佐武郎)から報告を受けました。大来は元官僚で、日本を代表する国際派エコノミストでした。
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大来議長からの報告を受け、大平首相はオーストラリアのマルコム・フレイザー首相(1930~2015年)に提案して強い賛同を得ました。これが1980年(昭和55年)9月の『太平洋経済協力会議(PECC)』の設立に繋がりました。大来は、東京帝大工学部卒業後に逓信省に入省、戦後に外務省調査局に転じました。池田勇人首相の国民所得倍増計画の策定に中心的に関わった人です。
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岸辺に大きな石が目立つようになりました。背後の山から転げ落ちた石などのようでした。大来佐武郎の紹介に戻ります。1962年(昭和37年)、論文『経済計画論 : 市場経済における計画』により、名大で経済学博士の学位を取得しています。第2次大平内閣では藤山愛一郎以来の民間人として外務大臣に起用され、1980年のヴェネツィア・サミットには、急逝した大平首相の代わりに出席しました。
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岸辺に転がった大きな石の光景です。護岸の石垣ように積み直されているようでした。『太平洋経済協力会議(PECC)』は、地域における様々な課題を議論し研究するセミナーといった趣のものでしたが、これを土台にして、各国政府が正式に参加する会合として設立されたのが、『APEC』です。APECは、1989年にオーストラリアのホーク首相の提唱で12カ国で発足しました。
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護岸のような石積と、それに守られた樹木の光景です。『APEC』はシンガポールに常設事務局を置き、現在参加しているメンバーは21カ国・地域ですが、試練を迎えています。2018年11月、米中貿易戦争での米中の対立が深く、1993年以降、首脳会議で初めて首脳宣言が採択できませんでした。この後も『一帯一路』の説明を続けます。
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