2015/12/30 - 2016/01/02
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PHOPHOCHANGさん
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今回の福島旅行に出る際、ツレが寄越したリクエストは鶴ヶ城と、もう1つは此処、飯盛山に在るさざえ堂でした。
鶴ヶ城、御薬園、武家屋敷とまちなか周遊バス「あかべぇ」のルートにしたがって廻って来ましたが、飯盛山もそのルート上に在ります。
飯盛山(いいもりやま)は福島県会津若松市の中心部から少し東側にある標高314mの山です。
飯盛山という名前は、この山が飯を盛ったような形なので、この名前が付けられたと言われています。
江戸時代後期、戊辰戦争に際して新政府軍と幕府方の会津藩の間で発生した会津戦争に際して、会津藩では藩士子弟の少年たちで構成される白虎隊と呼ばれる部隊が結成され抗戦しましたが、そのうち士中二番隊が戸ノ口原の戦いにおいて敗走し撤退する際に飯盛山に逃れ、鶴ヶ城周辺の武家屋敷等が燃えているのを落城と錯覚し、もはや帰るところも無いと自刃した地でもあります。
「白虎隊十九士の墓」には、年間200万人とも言われる観光客が訪れ、墓前に額づいています。
山のふもとには土産物屋が並び、この昔からの土産物屋一帯は、無料の看板で駐車場へ誘うものの一定の土産物屋で買い物を迫る「買うように迫る商法」とよく言われ、強烈な誘いで有名とWikipediaには述べられていますが、PHOが訪れた際は一軒も営業しておらず、拍子抜けでした。てか、それって何処も観光地にも有りがちで、此処飯盛山だけが特に強引とかってッ話は聞いた事が有りません。
山へ登るのには2つのコースがあり、徒歩で登るコースと、有料のエスカレーターで登るコースが有ります。
中腹には、日本では大変珍しい木造建築物栄螺堂(さざえどう)(旧正宗寺三匝堂)がある。上りと下りで同じ道を通らず抜けられるという仕組みで、国の重要文化財に指定されており、これ目当てで観光に来る客も多いところです。
頂上からは会津若松市内が一望出来ます
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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あかべぇをバス停「飯盛山下」で下車すると、道を渡って直ぐに飯盛山への階段とエスカレーターが見えるのですが、PHOらは何故か無意識にそれらを見落とし、旧滝沢本陣という案内板を見つけて、そちらへ進んでしまいました。結果的にそれで良かったのですが・・。
滝沢本陣前に高札場 -
滝沢本陣は参勤交代や領内巡視などの際の殿様の休息所でした。戊辰戦争の際に本営となり、白虎隊も此処で命を受けて戸ノ口原戦場へと出陣して行きました。
茅葺きの屋根におおわれた書院造りの建物は、国の重要文化財に指定され、御入御門、御座の間、御次の間などが当時の姿のまま残されており、さらに歴代藩主の愛用した身回り品、参勤交代の道具類、古文書なども保管されています。
建物のあちらこちらには弾痕や刀傷があり、当時の戦いの痕跡をとどめています -
が、残念な事に元旦のこの日はお休みでした
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屋内に入る事は出来ませんが、特に塀など無いので、敷地内には自由に出入り出来ます(上の写真の、右手に在る門からの出入りは出来ません)
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飯盛山本参道はこちら
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厳島神社。
宮島の世界遺産と同じ市杵島姫命;天照御大神と須佐之男命が天真名井で行った誓約の際に、が天真名井で行った誓約の際に、須佐之男命の剣から生まれた五男三女神(うち、三女神を宗像三女神という)の一柱 -
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奥の階段を上がったところにさざえ堂。
PHOは3回目となりますが、ツレは初めてです。何回来ても楽しい所です -
横から見ると、その名の謂れが良く判りますね
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会津さざえ堂は寛政8(1796)年、福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5m、六角三層のお堂です。
正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」と言います。
当時飯盛山には正宗寺(しょうそうじ)というお寺があり、その住職であった僧郁堂(いくどう)の考案した建物です。
かつてはその独特な2重螺旋のスロープに沿って西国三十三観音像が安置され、参拝者はこのお堂をお参りする事で三十三観音参りが出来ると言われていましたが、明治になり、正宗寺は廃寺され、神道を信仰しため神仏分離令によって 三十三観音像は取り外されました。
また、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造により、たくさんの参拝者がすれ違う事無く安全にお参り出来る世界にも珍しい建築様式を採用した事で、建築史上その特異な存在が認められ、平成8年に国重要文化財に指定されました -
でもね、ボロいの。38年前に来た時もボロかったから、更にそのボロさに拍車かかってます。
現在は個人(会社)所有なのです -
屋根は銅板葺き、正面入口には唐破風造の向拝を設けてあります
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拝観料は別棟で徴収されます。
お正月だったせいか、根付いただきました -
階段じゃなくてスロープなのですよ、滑り止めで段状に見えますが
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隙間から下りが覗けます
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この千社札もどうにかして欲しいよね。まぁ、此処までになるとそれなりのデザインっぽく見えるけど
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さざえ堂に入ると、上りに一回転半、下りにまた一回転半、合計三回転する事になりますが、三匝堂の「匝」は「めぐる(匝る)」という意味が有り、三回巡りながら観音様をお参りする事になる訳です
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にしてもさ、この隙間だらけ(光が漏れてる)ってどうよ?
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摩尼車かと思ったら供養車。
下に居るのは亀かと思ったら獏 -
勿論、廻してみた事は言うまでも有りません
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宇賀神堂。
さざえ堂の境内に隣接した所にあります。社殿は桁行3間、梁間2間、入母屋、銅板葺きの建物で、中には戊辰戦争で飯盛山で自刃した白虎隊19士の霊像が安置されています。霊像は明治23(1890)年、白虎隊の墓碑を改修した際、大橋知伸(若松城下滝沢村出身の仏師)、田中治八によって製作されたものでフランス風の洋服(軍服)を着ています -
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ねっ、着物じゃないでしょ。
手前の額に入った写真の主は飯沼貞雄氏です。昭和の時代まで生きていたって、戊辰戦争がそれほど昔では無い事の証 -
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宇賀神堂から見たさざえ堂。
これから更に飯盛山を歩きます -
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ローマ市寄贈の碑。
ポンペイの廃墟から発掘した古代宮殿の柱なんだって。この碑自体も数奇な運命をたどってます -
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白虎隊十九士の墓。
戊辰戦争のおり、16〜17歳の少年たちで編成された白虎士中二番隊20人が戸の口原合戦場から退却し、滝沢峠の間道を通り、戸の口堰の洞門をくぐり飯盛山に辿り着くと、鶴ヶ城の天守閣は黒煙の中に見え隠れしていました。それを落城と思い込み、「城は陥落したか、今は主君のために殉じよう」と、全員が自決しました。
20名のなかで1人だけ生き残った 飯沼貞吉(当時は幼名) によって、白虎隊の忠義と悲運の物語は広く人々に知られるところとなりました -
白虎隊の墓案内板によると「 正面の墓は、明治元年(1868)年の戊辰戦争において飯盛山で自刃した十九士の墓です。8月23日(新暦10月8日)自刃した隊士の遺骸は、西軍により手を付ける事を禁じられていました。約3ヶ月後村人により、密かにこの近くの妙国寺に運ばれ仮埋葬され、後この自刃地に改葬されました。
現在の形に十九士の墓が建てられたのは明治23年で、二度にわたり墓域が拡張されました。」とあります。
自刃した19名は安達藤三郎・有賀織之助・池上新太郎・石田和助・石山虎之助・伊東悌次郎・伊藤俊彦・井深茂太郎・篠田儀三郎・鈴木源吉・津川喜代美・津田捨蔵・永瀬雄次・西川勝太郎・野村駒四郎・林八十治・間瀬源七郎・簗瀬勝三郎・簗瀬武治 -
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松平容保公弔歌の碑。
「幾人の涙は石にそそぐとも
その名は世々に朽じとぞ思う」 -
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飯沼貞雄氏の墓(右)、墓碑(左)
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飯沼貞雄氏顕彰碑
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白虎隊の自刃の地。
此処には鶴ヶ城の方角を指し示す隊士の石像が在ります。
城が煙に包まれている様を彼らが目にした時、実際には城は落ちてはいなかったのです。彼らが見たのは、周辺の武家屋敷から昇っていた煙だと言われています。しかし、自刃の地より隊士たちが見たであろう方角を見ると、鶴ヶ城は遠く、肉眼で捉えるのは難しい距離。
その時、隊士の間では城に戻り戦うか、敵陣に斬り込み一人でも多く道連れにするか、激論が交わされました。結果、彼らが選んだのは自刃。捕らえられて生き恥をさらすより潔く死を選ぶ、という結論でした。ある者は腹を割き、ある者は喉に刃を突き立てる、凄惨たる光景だったと言われています -
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現在自刃の地周辺は墓地になっています
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アンテナ(?)がモロに邪魔してますが、森の向こうに赤瓦の鶴ヶ城が見えます
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それにしてもどうにかならないのかな、この景観。だって、此処から見る鶴ヶ城って、特別なんじゃない??
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白虎隊記念館。
昭和31年に会津出身の弁護士、故・早川喜代次氏によって創立された史料館です。戊辰戦争における白虎隊をはじめとする会津藩の悲劇を後世に正しく伝えたいという思いから、私財を投じて作られました。白虎隊以外にも戊辰戦争関係の様々な史料(遺品、遺墨、写真)などやジオラマなどを展示しています。
また会津藩主松平容保公、萱野権兵衛、西郷頼母、秋月悌次郎、中野竹子ら娘子軍(じょうしぐん)、新島(山本)八重子らの会津藩関係の史料や、新撰組の近藤勇、島田魁、西軍総督岩倉具定、板垣退助らの有名諸将などの史料もあり、歴史ファンには必見です。
PHOは38年前に入館しています。額に入った隊士の絵が高い位置に飾られていた記憶が有ります。 -
お蔭様で、この階段は下りるだけで済みました(って別な所から上ってるんですが)。
中腹左手に白虎隊記念館が在ります -
この通路がエスカレーターと言うか、動く歩道
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上り専用。
有料ですが、楽です -
今更ですが、説明板発見。つか、こちらが正面なのです
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例の土産物屋が並ぶ
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此処から会津若松駅方面へ向かいます、と思ったのですが、バスは行ってしまったばかりで、寒い中ジッと待つのも嫌なので、停留所1個歩く事にしました
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午後のこの時間、ハイカラさんは混雑していて、臨時便が出た模様(後続の大型バス)。
PHOらはこの後、宿泊地いわきへと移動しなければなりませんが、乗車予定のバスの時間ギリギリまで、見て歩きしたいと思います
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