さいたまさんのクチコミ(83ページ)全2,813件

常盤橋架道橋は、常盤橋から西に向かい、ＪＲ在来線や新幹線を上にする架橋(俗に言うガード)です。
新幹線や京浜東北線、山手線、総武線、中央線等のＪＲ在来各線及び江戸通りの西側半分が通っている関係上、東西約６０ｍもある長い架道橋です。
列車が各鉄道を同時に通過しても大丈夫なように設計されているのでしょう、架道橋の内部は、分厚い鉄骨の組み合わせ構造になっています。
無味乾燥な鉄骨の集合体の中で、少ない照明の中で、薄暗く、陰気な感じがしますが、果たしてる役割は、大変重要なものと推測されます。
橋梁、道路そして架道橋等の交通網の安定的な確保は、近代社会にとって大変重要な問題です。
今回、常盤橋架道橋の果たす役割を、再認識した思いを感じました。
良い勉強の機会でした。
今後も、時間があれば、地下鉄等を含め地盤の表面や地下等、目につきにくい部分も見てみたいと思っています。

新常盤橋は、日本橋川に架けられた新しい橋で、常盤橋の北側の江戸通りの上の橋です。
常盤橋は、歴史の古い橋で、震災の影響等もあり、現在、改修中です。
新常盤橋の周辺は、日本橋川ばかりでなく、外堀通りと江戸通りが交差しているほか、新幹線、山手線、総武線、京浜東北線、地下鉄等も通っていて交通の要衝かもしれません。
新常盤橋自体は、取り立てて特筆すべき事項はありませんが、物流の観点からは、交通機関の集約点の要衝として見るべきなのでしょう。
特に、大規模震災の発生に際しては、交通手段及び交通網の確保の面から、安定性を十二分に考慮すべきなのでしょう。
災害発生時の際の交通制限の指定に関する標示がなく、気になります。
日本橋川の河岸でもあり、軟弱地盤の影響は、南側の常盤橋の橋梁損壊、道路損壊等に直接、直結したことも考える必要があろうかと思います。
近代都市における交通の重要性に気づかせてくれた新常盤橋の訪問でした。

中央区立常盤小学校は、東京都の歴史的建造物及び経済産業省近代化産業遺産の指定を受けている由緒ある建物です。
小学校１４５年、幼稚園１２２年の歴史を有していまい。
場所は、新常盤橋及び常盤橋交差点の傍にあります。
今頃の区立の小学校の感覚では、明るい近代的な建物を想像しますが、意に反して、重厚な歴史を感じさせる建物でした。
通路や廊下がやや暗く、かつ灰色的な色調は、歴史の重みを感じさせますが、落ち着いていて、格調を感じさせます。
オリンピックを契機に、東京の中で、新しい建築や工事が進んでいるようですが、これら歴史を感じさせる建物は、しかるべき安全性配慮を加えて、残すべきかと思われます。
温故知新と言う言葉を噛みしめることができた中央区立常盤小学校の歴史探訪でした。

神田駅南口を出て、左側の今川橋交差点から、国道１７号線を南に進むと、１００ｍの西側に今川橋由来の碑があります。
銅板製の碑なので判り易いです。
当時の江戸の物流の主体は、水運でしたので、川、運河や堀は、重要な運搬経路だったようです。
神田堀もその通り、大事な経済基盤で、今川橋も重用されていたようです。
今川橋由来碑の絵を見ると、当時の生活が解ります。
残念ながら、道路や運搬手段の発達により、水運の役割が減少し、橋が撤去されました。
江戸時代の生活ぶりを知るため、そして当時の施政の現実を理解するためには、今川橋由来碑の碑のような記録を現地で見ることが重要です。
今川橋由来碑を訪れて、大変勉強になりました。

田安門は、皇居の北の丸公園の北側にあり、靖国通りに面しています。
田安門は、江戸時代の田安家の名前から付けられた門です。
田安家は、江戸幕府第８代将軍徳川吉宗の次男宗武を家祖とし、徳川将軍家に後嗣がないときは、御三卿である他の２家とともに、後嗣を出す資格を有していました。
御三卿の家格は、御三家に次ぎとされていて、石高は、１０万石を与えられていました。
家名の由来となった屋敷の田安邸は、江戸城田安門内で清水邸の西、現在の北の丸公園・日本武道館付近にあり、同地が田安明神（現・築土神社）の旧地であったことから、この名が付けられました。
田安門は、高麗門と渡櫓門からなる枡形門で、江戸城の総構完成当時に遡る現存唯一の建物で、歴史ある貴重な門です。
石垣の上に弥生慰霊堂や昭和天皇御野立所の記念碑があります。
江戸幕府開府の時代から続く歴史とともに歩み、いろいろな変転の中で生き抜いた田安門の力強さを感じています。
田安門は、世の中の事情が千変万化する場面を冷静に見て、歴史を正しく理解する題材を与えてくれているように受け取れます。
今般の田安門への訪問が、我々のみならず、後世の修身に必ずや役に立つものと感じることができました。
特に、高麗門のもつ意味合いは、自分自身にとって新鮮な驚きでした。

北の丸公園は、名前のとおり江戸城の北の丸であった場所にあり、現在、環境省の管理する国民公園の一つです。
多くの文化施設や史跡等が、公園内にあり、旧江戸城の遺構が数多くあります。
そのうち、田安門、清水門は、いずれも重要文化財に指定されています。
ビルが立ち並ぶ都心部にあっても、緑が豊かな場所であり、皇居外苑や日比谷公園などと並んで都会のオアシス的な公園として親しまれています。
北の丸公園内には道路があるため、自動車での乗り入れもでき、有料駐車場も備えています。
散策や森林浴、ジョギングやウォーキングを楽しむ人々、そして歴史的な建物、貴重な植生等を愛でる人々も多く、多数の入園者が訪れています。
北の丸公園には、人の手が入っていないこともあり、天然記念物に指定されている品種等、珍しい動植物が確認されていて学術的にも貴重な場所となっています。
訪れた折には、多くの家族連れが北の丸公園を散策し、資料等を片手に、興味を持って廻っていることに、感動を覚えました。
特に、老齢のご夫婦が、感想をともに語らいつつ、植物や花を観察していた場面には、国民の間に親しまれている北の丸公園の現実の姿を見ることができ、うれしく感じました。
皇居の近くにあり、敬遠する向きもありますが、それよりも広い分野で、国民の身近な公園として定着している面を間近に見ることができた有意義な訪問でした。

品川弥二郎の銅像は、九段坂・牛ケ淵のお濠沿いの九段坂公園内にあります。
品川弥二郎の銅像は、上野の西郷隆盛像や皇居前の楠木正成像の制作で知られる高村光雲が監督してされたもので、建設に当たった者は、西郷従道等でした。
品川弥二郎は、長州藩で生まれ、１５歳で、松下村塾に入門、その後、長州藩士として尊皇攘夷運動等に活躍、京都で倒幕運動に奔走しました。
維新後、戦争視察のため欧州に派遣され、留学のためロンドンに、その後も軍事を学ぶため兵部省からドイツに派遣され、政治や経済を学びました。
駐独公使、農商務大輔(次官)などを歴任し、子爵に任ぜられました。
松方内閣の内務大臣となりましが松方の命を受け、強力な選挙干渉を行い引責辞任を余儀なくされました。
晩年は、吉田松陰の遺志を継ぎ、京都に尊攘堂を創設し、勤王志士の霊を祀るとともに、志士の史料を収集しました。
銅像は、立派なものであり、衆人の高い評価を集めています。
特に、銅像自体に威厳を感じさせるとともに、胸を張って自信を覗かせるような風貌は、長州征伐の逆境を跳ね返すような意志の強さを醸し出しています。
しかしながら、明治維新の背景にある薩長の間の関係を思い図ることを忘れてはならないと感じた部分もあります。さらなる勉強をしたいと思った訪問でした。

墨田区総合体育館は、錦糸公園内に所在する体育館です。
運営・管理は、すみだスポーツサポートPFI株式会社が担当しています。
「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)を適用し、新日鉄エンジニアリンググループのすみだスポーツサポートPFI株式会社が、事業を受託し、２０１０年に「墨田区総合体育館」として開館しました。
館内には、墨田区出身の元プロ野球選手である王貞治を顕彰する「王貞治のふるさと墨田」も併設されています。
一般の体育館事業の他、プロスポーツイベントに使用される他、東京国体のハンドボール競技の会場としても使われています。
まさに文字通り、総合体育館として広く活用されています。

錦糸公園の地には、旧陸軍糧秣廠の本所倉庫がありましたが、関東大震災によって壊滅的な被害を受けた東京府の復興事業の一環として、隅田公園(台東区、墨田区)、浜町公園(中央区)と並んで、錦糸公園として整備、計画されたものです。
錦糸公園は、１９２８年７月に開園されました。
戦時中は、空襲からの避難所としての役割や戦災で命を落とした人たちの仮埋葬所としても活用されました。
１９４５年の東京大空襲においては、1万余のご遺体が、錦糸公園に仮埋葬されました。

戦後は、人々の憩いの場として使われるようになり、錦糸公園敷地内に体育館や噴水池などが整備され、周辺住民のみならず、近郊からの利用客が増えてきています。
今回訪れた日が、たまたま日曜日であったため、錦糸公園は多数の行楽客でにぎわっていました。
錦糸公園から、東京スカイツリーを大きく見ることができ、人気を博しています。

千種稲荷神社は、江戸時代の武家屋敷が軒を連ねていた頃から、当地の守護神として祀られていました。
明治時代、旧陸軍糧秣廠本所倉庫が当地に建設される際、陸軍省は敷地内にあった社殿を撤去しましたが、その後、同倉庫や周囲に火災が頻発し、陸軍省は対応に苦慮し、千種稲荷神社を旧位置に再建したところ、火災の発生は収束したそうです。
関東大震災発生時には、付近一帯が灰燼に帰しましたが、千種稲荷神社は少しの被害も受けず、復興事業として錦糸公園が整備され、製菓業者が集団移住し営業を開始しましたが再び町内に火災が多発するようになりました。
当地に放置されたままになっていた千種稲荷神社を旧位置に祀ると、やはり火災の発生が収まったそうです。
太平洋戦争時にも被害を受けず、境内に避難した多くの人命を救ったということです。
このような歴史から、現在も、火除けの守護神として敬われています。

錦糸堀公園の北側に、かっぱ像が置かれています。
本所七不思議の中の「置いていけ～」堀の漫画の中心になっているかっぱです。

本所七不思議の話によると、釣り人が、獲物の魚を持って帰ろうとすると、堀の奥底から
「置いていけ～」との叫び声が、釣り人を追いかけて来たとのことです。
吃驚した釣り人が、魚を放り出して、逃げ帰ったとの言い伝えです。

置いていけ堀実行委員会が、解説文を添えて、錦糸堀公園内に、かっぱ像を設置しています。
錦糸堀公園自体は、一般的な公園と差異は見られません。
ユーモラスな本所七不思議の話題を、巧みに、地域の公園の活性化に活用しているのかもしれません。
しかしながら、「置いていけ～」堀と置いていけ堀との言葉の絶妙な洒落が、かっぱ像に結び付けられ、心を和ませてくれる話題です。
友人等他の人たちにも、紹介したいような話です。

本所界隈には、不思議な言い伝えがあります。本所七不思議と言われています。
それら本所七不思議に因んだ、「かっぱ像」が立っている公園が、錦糸堀公園です。

東京都墨田区のＪＲ及び地下鉄の錦糸町駅から南側、京葉道路を渡った繁華街の中に、三角形の形をした錦糸堀公園があります。
三角形の北側には、カッパの像が立てられています。
幹線道路から錦糸濠公園に至る道路上には、「置いていけ堀」と書かれた漫画が置かれています。
本所七不思議の言い伝えによると、釣り人が、釣った魚を持って帰ろうとすると、「置いていけ～」という言葉が追っかけて来ると言われています。
吃驚した釣り人が、魚を置いて逃げ帰ったという話でした。
なんとも不思議な話とカッパの像が結び付けられているようです。

京葉道路の１本南側の道路沿いに、江東橋公園があります。
東京都立両国高校の東隣で、錦糸町丸井の西側です。
東西約７０ｍ、南北４約０ｍの公園ですので、大きな公園ではありません。
江東橋公園の広場中央には、ＳＬを模した遊具が置かれていて、子供を連れた家族連れで賑わっています。
ＳＬを模した遊具の他にも、公園には定番の滑り台やブランコ等、各種の遊具が置かれています。
遊具の他にも、時計塔やベンチが置かれていて、近隣の住民の憩いの場になっています。
公園の一角には、区民健康づくり・ラジオ体操広場との標識柱が立てられていて、住民の健康管理にも意が払われています。
京葉道路から離れているため、静かな環境にあるため、今後も、住民が楽しんで利用していく公園になってほしいと願っております。

江東橋は、大横川に架かっていた橋です。
現在の江東橋は、２代目のもので、最初の江東橋は、１８９８年の架設で、現在の江東橋は、約１００年後の１９９５年の架設です。
この江東橋の名称は、周辺の地名にもなっています。
大横川は、墨田区と江東区を流れる運河として作られた川で、かつては大島川と呼ばれていましたが、河川法改正により大横川に統一されました。
現在、大島川西支川、大島川東支川、大横川南支川、大島川水門等のように旧名称も使用されています。
大横川の流れていた一帯は、付近にあった工場などの地下水の汲み上げにより、地盤沈下が激しい地域でした。
これにより、低い土地では、大横川から水が溢れると浸水することが多く、洪水の危険性があったため、大横川の北半分の多くが埋め立てられ、大横川親水公園として整備されました。

錦糸町の大横川親水公園の長崎橋のすぐ横に、津軽稲荷神社があります。
錦糸町の北斎通りと中之橋通りの交差点の横です。
面積的には、広くない神社ですが、静かな環境の下、親しみの湧く稲荷神社です。
北斎通りの歩道のすぐ傍に、津軽稲荷神社の標識石柱が立てられていて、判り易くなっています。
境内に入りますと、数多くの幟に囲まれて、社殿が置かれています。
社殿の東側には、弁財天が置かれていて、弁財天の前の太鼓橋が印象的です。
太鼓橋の手前には、布袋様の銅像が置かれていて、小さくてかわいい点から、親しみが湧いてきます。
津軽稲荷神社の社殿は、赤色基調に塗られていて、かつ多数の幟が赤色であることから、にぎやかさが伝わってきます。

日本橋の蛎殻町に、水天宮があります。安産の神様として有名です。
水天宮の歴史は、壇ノ浦の海にて、短い生涯を閉じた安徳天皇を起源としています。
建礼門院をはじめとして入水した御霊を慰霊するため、水天宮が創建されました。
久留米藩の当主、有馬頼徳公が、水天宮の分霊を江戸藩邸内に移したことから、現在の水天宮が、創じまっています。
当時の藩邸は、庶民に開放されておらず、毎月の限られた日に拝礼するのみでしたが、その日、とある妊婦の方が、安産を祈願したところ、安産と良き子孫に恵まれたことから、安産の神様として、敬われ始めたようです。
現在では、子宝を望む人たち、安産を願う人たちの参拝で、賑わっています。
水天宮を訪れた日も、曇天にもかかわらず、多くの人々が列をなして、参拝していました。

東京大神宮を訪れて、２点、気が付いたことがあります。
１点は、東京大神宮は、東京のお伊勢さんとの位置づけだったのです。
江戸時代、伊勢神宮への参拝は人々の生涯かけての願いでした。
明治の時代になると、明治政府の肝いりもあり、東京における伊勢神宮の遥拝殿として日比谷大神宮が創建されました。
関東大震災後の昭和３年に、現在地に移り、飯田橋大神宮と呼ばれ、戦後は、社名を東京大神宮と改めたそうです。
第２点目は、神前結婚式の創設でしょう。
現在は、普通ですが、以前は、神前結婚式はあまり例が多くなかったようです。
このためか、東京大神宮は、縁結びの神社として有名になっているようです。
訪れた日にも、神前結婚式が行われていました。
境内には、立派な結婚式場が完備されていました。

湯島天満宮には、本社殿の他にも社殿や石碑等があります。
宝物殿や参集殿は、代表的な社殿です。
宝物殿は、本社殿から表鳥居に至る参道の東側に、位置しています。
参集殿は、本社殿の西側にあります。社務所も、参集殿の東隣に置かれています。

江戸時代の歌川広重は、湯島の天満宮を題材にして浮世絵を多く残しています。
湯島天満宮は、本郷の高台の縁に位置している関係上、西側を除き、三方を急勾配の坂に囲まれています。
このため、三方向、特に東方向に見晴らしの良い眺望を有しています。
広重の浮世絵には、坂や見晴らしの良い遠景が描かれています。
湯島天満宮の境内ばかりでなく、境内外にも坂が発達しています。

湯島天満宮には、宝物殿や参集殿ばかりでなく、境内の内外の坂にも、目を配って、参拝したいものです。
次なる参拝を楽しみにしています。

湯島天満宮の中心は、やはり本社殿でしょう。
本社殿は、春日通りを背にして、南面しています。
表鳥居は、本社殿の南側に置かれています。
京都の内裏(大極殿)において天子南面すという原則に法り、朱雀門が南側に配置されているように、湯島天満宮の本社殿も南面しており、同様に湯島天満宮の表門の鳥居も南側に配置されています。
江戸の絵図によると、江戸時代の湯島天満宮の表門の表鳥居の南側には、参道沿いに門前町ができ、建物が並んでいたようです。
江戸名所図会によると、南側の妻恋坂に至る参道には、多くの盛り場があったようです。
現在は、参道であった道路が表鳥居のすぐ前で、西に屈曲していて、様変わりしているようです。

　

湯島天満宮は、時期により、湯島神社や、湯島天神と呼び名が変わっていますが、場所は、変わっていません。
江戸時代は、参拝客が多く、賑わっていました。
明治５年、近代社格制度において郷社に列せられ、明治１８年に府社に昇格しました。
平成１３年(２００１年)には、神社本庁の別表神社に指定されています。
平成１２年(２０００年)、名称が、湯島神社から湯島天満宮に改称されたとされていますが、江戸時代の絵図には、湯島天満宮と記載されています。
古来より江戸・東京における代表的な天満宮であり、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っているため、受験シーズンには多数の受験生が合格祈願に訪れます。
受験シーズンの他にも、普段から学問成就や修学旅行の学生らで非常な賑わいを見せています。
また、境内の梅の花も有名で、紅梅及び白梅を愛でる人が多く見られます。
梅の開花シーズンに、再度訪れたい名所の一つです。