さいたまさんのクチコミ(82ページ)全2,813件

三浦按針の屋敷跡の史蹟が、日本橋の北東にあります。
日本橋川の北側に、按針通りと言う通りがあります。
日本橋三越店から東に延びて昭和通りまでの通りです。
その按針通りの中央北側に、三浦按針屋敷跡の石碑が立てられています。
宝石店と寿司店のビルの間に引っ込んだ形で立てられていますので、目立たない史蹟です。
史蹟が存在するはずだと確信して探すのですが、当初は、探し当てることができませんでした。
２回ほど往復して、ようやく探し当てることができました。
本当に、目立たない史蹟です。
電信柱に、按針通りとの標示があるので、間違いはないと解っているのですが、やはり、探すのが大変でした。
目印は、宝石店とするのが良いと思います。
探し当てた後は、なんとなくホッとした想いがありました。
探し方の難しさを思い知らされた三浦按針屋敷跡訪問でした。

江戸橋は、日本橋川に架かっている橋で、日本橋の東側に　位置している橋です。
江戸橋の地上部分を、銀座に向かう昭和通りが通っています。
地下を、地下鉄都営浅草線が通っています。
また、江戸橋の上には、高速道路の交差点である江戸橋ジャンクションがあり、江戸橋出入り口もあります。
日本橋川には、観光船の他、木更津方面をはじめとする水運路が走っています。
これらの事から、江戸橋は、３次元的にも見ても、交通の要衝と言うことができます。
このため、江戸橋が低地ある特性上、高潮や地震に対する対応を検討する必要を感じています。
江戸橋に関しては、幸いなことに隅田川まで、１．５ｋｍという利点を活用し、災害発生に際する水上交通と陸上交通の連接・融合を図る必要性を感じています。
江戸時代の水運の利便性に想いを奔らせ、将来の江戸橋の姿を模索する活動が必要と感じた江戸橋探訪でした。

郵便発祥の地は、日本橋郵便局とされています。
近代郵便制度の創設に貢献した前島密の銅像もあります。
飛脚制度に代わって、近代的郵便制度が発足したのは、明治初期ですが、日本橋郵便局の地に、最初に、東京郵便役所という役所が置かれました。
前島密は、日本の近代郵便制度の創設者として、郵便制度調査のため英国に赴き、郵便制度の創設に力を尽くしました。
郵便制度や住居表示が無い国において、約１年間過ごした経験から、郵便制度が無いことの不便さは、経済効率の面から、計り知れない経済的損失に値するものと考えています。
その点を考えますと、前島密の創設した郵便制度が、いかに経済発展に貢献したかを理解することができます。
特に、郵便制度を創設したばかりでなく、国民から信頼され、質の高い郵便制度の維持運営及び充実発展に、継続して努力し、世界に冠たる信頼性を獲得したことは、特筆すべきことと思っています。

日本国の道路元標が日本橋の車道の中央にあります。
交通上の安全確保のため、見学のための元標の複製や記念碑が、日本橋の北側の西岸の袂に置かれています。
日本国としての道路の元標は、日本橋で、その元標本体は、日本橋の片道２車線合計４車線の中央、かつ方向に架かっている日本橋の中央に置かれています。
元標本体は、進入禁止の白色の斜線帯内に埋め込まれていますが、中央分離帯がないため、車両の通行による損傷等が懸念されます。
すでに、元標本体の傍には、タイヤのブレーキ痕が付着していました。
重機材車両走行する一般道路ですので、各種の事態による損傷に対する対応が必要と感じられます。
いずれにしましても、社会・経済活動の基礎は、陸上交通であることも踏まえ、日本国内の交通道路整備・維持における道路元標の重要性を、再認識しました。
特に、ＧＰＳ技術の発達もありますが、高速道路によるＧＰＳ機能の阻害も考慮に入れると、現在の道路元標の役割は、重要と言わざるを得ません。再認識しました。

日本橋の北側に日本橋魚河岸記念碑があります。
飯田橋にも台所町という場所がありますが、毎日の江戸の台所を預かる重要な場所です。
日本橋川や京橋川やその周辺には、各種の河岸がありました。
江戸の絵地図を見ると、浅蜊や薪や大根等の河岸(市場)があったことが解ります。
日本橋の魚河岸は、それらの代表格のようで、日本橋川やその他の堀や運河を利用した河岸が発達していたそうです。
日本橋の魚河岸は、毎日の売り上げが、１千両にも達したそうです。
日本銀行の資料によりますと、当時の物価で、豆腐が１２文(約３９０円程度)だったそうですので、江戸の人口１００万人から考えると、１００万人が毎日、食料品１０文の買い物をすると、１０００文(約２５００両)ですので、毎日の売り上げが１０００両であったことは、まあまあ妥当性があります。
当時の江戸の人口１００万人の台所であった日本橋魚河岸の役割が、理解できます。
特に、毎日の食べ物は、老若男女の区別なく、日々の生活に不可欠だったでしょうから、日本橋魚河岸の活況も、想像できます。勉強になりました。(写真も紹介されています。)

日本橋川は、江戸城の東側の防御や水運のため掘削された人工の河川です。
徳川家康は、豊臣秀吉の命により、東国に転封を余儀なくされ、当時の都市であった小田原や鎌倉ではなく、一寒村の江戸に入ることを選択しました。
江戸城の東側は、江戸湊という入江があり、海上からの攻撃に弱点を有していました。
このため、城下町を形成するとともに、海上からの攻撃を不可能にするため、江戸湊を埋め立てる壮大な計画を立てました。これに合わせて、運河を掘削し、水運の充実させました。
江戸幕府による江戸城の防御態勢や江戸の経済基盤は、約１００年後にようやく完成しました。
約４００年後の現在の東京都の基盤ができたのです。その象徴が、日本橋川です。
日本橋川の創生やその後の変遷を見ることは、東京の歴史を見ることにつながります。
約４００年前に、日本橋川をはじめとする約１００年間にわたる大工事を計画した先人の洞察力に、ただ、ただ、感服するのみです。
既存の歴史を振り返るのにも苦労するのに反し、全くの無の状態から、１００年間の工事を考えることの困難さは、はかり知れません。驚嘆の一言です。

日本橋の中央の欄干部に麒麟の銅像が置かれています。
日本橋の麒麟には、立派な羽根が付いています。
動物園のキリンやビールのラベルの麒麟には、しっぽがありますが、羽根はありません。
日本橋の麒麟に、羽が付いている意味は、世界に羽搏くという意味のようです。
いずれにしても、麒麟自体が、龍と同じように、想像上の動物のようですので、羽根があっても問題ないと思われます。
麒麟の像が、日本橋の中央に、橋の両端の方を向いて、飛び立とうとしている様子で設置されています。
橋の中央の欄干部に２体、左右の橋の欄干部にそれぞれありますので、４体の麒麟が、４方向に、世界に羽搏こうとしています。
これから発展しようとする縁起の良い形になっています。
日本橋が、日本各地への道路の起点となっていることも含めて、日本と世界に向けて、飛び立つ心意気を示しているものと感じます。
日本橋を作製し、日本の発展を期すという気宇広大な気持ちを、奮い立たせる意味合いで、麒麟の像を設置しているのでしょう。
日本橋を訪れる人々に、麒麟の像に込められた願いを感じ取っていただきたいと願いつつ
紹介したいと思った麒麟の像の訪問でした。

地図を見て、双十郎河岸と言う場所は判るのですが、双十郎の名称の意味が理解できませんでした。
滝の広場に行って、真新しい石碑を見て、だれの名前なのか想像もつきませんでした。
ましてや、傍にある滝や広場や船着き場との関係も、全く思い浮かびませんでした。
現地に行って、その名称の由縁をお聞きし、理解することができました。
即ち、架橋100周年を迎えた日本橋に、船着場が完成し、その完成式に、坂田藤十郎と市川團十郎が参加し、記念碑セレモニーが開催されたことから、２人の十郎という名前が付けられたようです。
洒落た命名かと思いました。
当初、江戸時代の大名か旗本の故事から来ていると考えていたのですが、違いました。
やはり、現地に来ないと解らないことがたくさんあるのだと再確認した次第です。
現地の江戸時代のものではない真新しい石碑を見て、初めて、疑問が生じ、新たなる知識に接することができました。
なんとなく、すっきりした感じです。

日本橋滝の広場は、日本橋の南側の袂の東側にあります。
交番の川側のとなりです。
江戸時代には、女犯の僧侶や情死損ないの男女等を終日、晒し者にした場所のようですが、現在は、滝の水が流れ落ちるタイル張りの広場になっています。
併せて、日本橋川の定期観光船の発着場になっていて、にぎやかです。
ふと、頭の片隅に浮かんだ疑問が、次第に大きくなりました。
滝の広場のメインテーマは、何だろうか？
観光客等に、何を訴えようとしているのかが理解できませんでした。
多分、定期観光船の案内ではなく、広場の東側の滝の流れが主体だったのではないでしょうか。
そういう意味からすると、滝のアッピールは、残念ながら皆無です。
単に、広場の中央に架設された定期観光船の乗船券売り場のテントと双十郎河岸の石碑が目につくばかりです。
広場の名称と実態とが、全く合致していないのが残念です。

日本橋由来記の碑は、日本橋から約３０ｍほど南西側の袂にあります。
観光案内所の川側よりの横にありますので、解りやすいと思います。
石碑の上部が、瓦葺きの屋根のようになっていますので、すぐわかります。
日本橋の袂には、狭い範囲内に、いろいろな石碑等が置かれていますので、解説板がどの石碑の解説なのか、迷ってしまいます。
具体的には、日本橋由来記の碑の直前の「日本橋」と記載された解説板は、日本橋由来記の碑の解説ではないと感じています。
理由は、石碑の色が似ていますが、別の色です。
日本橋由来記の碑のすぐ直前なので、日本橋由来記の碑の解説板だと誤解してしまいます。
狭い範囲内にありますし、同じ銅板製で、緑青の色も似通っています。
一見すると、同じように見えて、誤解のもとです。
観光客にとって、迷いや誤解のもとです。なにせ、５ｍの範囲内に、石碑や案内板(解説板)が、６種類もあります。
製作者は、それぞれ自分が作ったのですから解っているでしょうが、見る方は、解らず、混乱してしまいます。

日本橋は、江戸時代から日本の中心でした。
日本橋川等を利用した水運、そして五街道の出発点等に見られるように陸上交通の中心でした。
また、江戸の台所を預かる経済・生活の原点でもありました。
現在も、社会基盤の中心であり、有名な観光地です。
そういった日本橋が中心である面を踏まえ、今回、じっくり見ましたが、現在でも、日本の経済・社会の中心として活動している場面を確認しました。
今回、特に感じたことは、経済的な活動は、当然活発でしたが、それよりも、人が多く集まり、観光の分野が重点であることを感じました。
数多くの観光客が、日本橋を訪れ、日本橋の特色を理解しようとしていました。
特に、江戸時代からの歴史に興味を持っている観光客が大勢のように感じられます。
日本橋において、肌で歴史を感じられる点が、最大の特徴でしょう。
日本橋の歴史は、広く、そして深く、まだ勉強しなくてはならない点が多いです。
また来たい思っています。

日本橋観光案内所は、日本橋の南側の袂にあります。
観光客が望んでいることをすぐ理解してくれて、その要望に応じて、いろいろな情報を教えて頂くことができ、とても便利です。３人の女性がおられ、大変親切です。
外国人観光客も多いですが、各国語の地図、各種資料をそろえてあり、かつ丁寧な対応で、安心して、相談していました。
案内所の一角には、日本的なお土産も取り揃えてあり、利用する観光客も見受けられました。
しかしながら、最大の特徴は、ポイントをついた案内と説明でしょう。
利用する観光客のニーズを的確に把握し、質問に対する適切な回答を、きちんと説明している点は、高く評価されるべきでしょう。
日本橋観光の窓口の顔として、大事な役割を、適確に果たしているのと受け止めています。(一つだけの難点ですが、内部は、やや狭いです。)

美人画で名を成した竹久夢二は、呉服橋において港屋という土産店を開店したそうです。
自らの作成による版画、封筒、カード、絵葉書を売っていたそうです。
美術家が、自らの作品を商品化して、販売する店舗を開設したことは、寡聞の事のようですが、人気のあった竹久夢二が始めたようです。
当時は、竹久夢二が作詞した「宵待ち草」が人気の的であったようで、それらの延長線かと思います。
竹久夢二の美術的な価値については、高い評価が与えられているようですが、商業的にそれらを利用し、かつ営利を目的とする店舗を開店したということは、やや釈然としないものを感じます。
それらのことを考えますと、竹久夢二と港屋ゆかりの地の記念碑は、彼の優れた業績と比較すると、あまりにも小さく、かつ目立たないものに感じます。
折角の高い評価が、褪せてしまった感じがします。他の方々の、冷静な感想を聞きたいものです。

江戸時代の一石橋迷子しらせ石標は、人の往来が多かった一石橋の袂に置かれていました。
江戸時代、日本橋や一石橋の界隈は、繁華街としてにぎやかで人通りも多く、迷子が多かったそうです。そのため町の世話役は、迷子のために石標を建て、迷子情報の交換に活用したとのことです。
石標の正面には、「満（ま）よひ子の志（し）るべ」、左側に「たづぬる方」、右側に「志（し）らす類（る）方」と刻まれています。
石標の東側側面に、迷子を捜す方の情報を貼り、西側側面に迷子の状況を知らせる情報を貼るようにしたそうです。
情報交換の手段の少なかった当時の苦肉の策だったようです。
今回、一石橋迷子しらせ石標を訪れ、感心させられた点が、２点ありした。
第１点は、町方の世話役の現状の問題解決のための努力の結集を現場で確認したことと
第２点は、石標に刻まれた「不」印の几基準標でした。
水運や水害の観点から、それぞれの標高を知るため、著名な地点・地物には、「不」印の几基準点が刻まれていました。
一石橋しらせ石標にも刻まれていました。
一石橋しらせ石標を訪れ、初めてその意味と役割について知ることができました。
現在では、測量技術が発達していますので、その事実は、ほとんど知られていません。
東京は、湯島天満宮の門柱にある他、数少ないようです。
勉強になった一石橋しらせ石標訪問でした。

一石橋は、日本橋川に架かっている橋で、神田から呉服橋方向に至る重要な橋であり、江戸時代も含めて交通量の多い橋です。
一石橋を通る道路は、銀座の中央を通り、中央通りと呼ばれています。
この橋の北側に、幕府金座御用の後藤屋、南側に幕府呉服御用の後藤屋の屋敷があり、これら後藤を、五斗と五斗と呼び、合わせて一石になることから、橋の名前を一石橋としたとのことです。
一石橋を訪れて、説明文を読み、また現地を実際目の当たりにして、印象深く感じ、記憶に強く残っている点を、２点挙げられます。
第１点は、四角四面の幕府の統制下、後藤を五斗と文字り、五斗と五斗で一石として、橋の名前に付ける洒落が、通用したことです。
権力に負けようとしない当時の江戸っ子の心意気を感じました。
第２点は、一石橋の親柱です。
平成９年に現在の一石橋に架けかえる際、大正１１年に架けられた一石橋の堂々とした姿を、残すため、当時の親柱を１基残し、現在の一石橋の袂に設置しました。
その堂々とした立派な親柱に強く、感動しました。
まだ見ておられない方々に、ぜひ紹介したいものです。

日本の代表的な経済人渋沢栄一の銅像は、日本橋川沿いの常盤橋公園内にあります。
渋沢栄一は、江戸時代末期から大正初期にかけて活躍した人物です。
官僚や実業家の経験を積み、第一国立銀行や東京証券取引所などを設立するとともに、それらの経営に手腕を発揮し、日本資本主義の父としての評価を得ています。
現在の理化学研究所の創設者としても有名です。
渋沢栄一の最大の特徴は、私的な組織である渋沢財閥を作らなかったことにつきます。
明治及び大正昭和の各時代の経済人が、自らの財閥を作ったことと対比すると、大きく特筆すべきことでしょう。
渋沢栄一は、基本的に、私利を追わず公益を図るとの考えに徹底し、実業界の中でも最も社会活動に熱心であり、東京市からの要請で養育院の院長についています。

今回、渋沢栄一の銅像を訪れ、解説の銅板の中に、「道徳経済合一主義」を唱え、社会活動に従事したことを、再度、確認することがてきました。
渋沢栄一が、単なる経済人にとどまることなく、社会福祉に努めたことを、さらに深く知ることができました。書物の上のみの知識でなく、現地を訪れ、知り得たことが多かった渋沢栄一の銅像でした。

呉服橋の架道橋は、東京駅の北側にあり、永代通り上にあります。

呉服橋架道橋は、北側にある常盤橋架道橋と同じように、東北新幹線やＪＲの在来線を上部に持つ架道橋です。
呉服橋架道橋は、皇居の大手門から呉服橋交差点に至る永代通り上に、あります。
他の架道橋と同じように、煉瓦造りの壁と鉄骨により組み上げられた橋脚が印象的です。
呉服橋架道橋は、全般的に見ますと、周囲の近代的な高層ビル群の中にあって、ガード下の小規模な飲食店街と呉服橋の架道橋の雰囲気は、やや趣を異にする感じがします。
即ち、華やかな大手町のオフィス街の端麗さの中で見ると、照明も少なく、暗く、陰湿な
呉服橋架道橋の感じは、両極端の印象を与えます。
新橋付近の架道橋と比較すると、周囲の建物との対比で、明らかな差異を感じます。
しかしながら、呉服橋架道橋の近傍に近づくと、狭く細い路地が縦横に走り、猥雑な構造の建物が並んでいるガード下の特徴は、他の架道橋とあまり、変わりがないように思えます。

呉服橋跡の標識が、永代通り沿いに立てられています。北側の周辺は工事中です。
呉服橋の傍には、呉服橋御門があったようですが、工事中のためか、確認できず、呉服橋跡の標識の確認にとどまってしまいました。
江戸時代の絵図には、呉服橋御門のから外堀を越えて呉服橋が架けられていたようです。
呉服橋御門から、外堀を越えて、呉服橋を渡ると、後藤呉服店があったために、後藤橋と呼ばれたり、呉服橋と呼ばれたりしたようです。
昭和２９年前後に、外堀が埋め立てられ、呉服橋を含めて外堀に架かっていた橋は、順次撤去されたようです。
道路の整備とともに、古い街並みや地名が消えていくことは、ある面、寂しいものです。
歴史的な建築物や地名を保存することは、それなりに意義があるものと考えています。
そのよう中、江戸城の外堀がなくなったり、交通渋滞の緩和のため運河を埋め立てることは、経済の発展のため、やむを得ない面があることは理解できますが、地名や建造物の改称については、江戸の歴史を研究する面を考えると、慎重に検討されることを望んでいます。





常盤橋架道橋は、常盤橋から西に向かい、ＪＲ在来線や新幹線を上にする架橋です。

常盤橋門跡は、石垣部分が残されていますが、現在工事中です。
常盤橋の北側に常盤橋門がありました。
その常盤橋門の後には、石垣があり、常盤橋と常盤橋門そして常盤橋門跡周辺一帯は、工事中で、高い工事用の塀に囲まれていて、中に入れません。
写真撮影だけでもとお願いしても、安全性の点で断られてしまいました。
しかしながら、工事用の入口の周り及び工事のお知らせの写真から、常盤橋門跡の概要が解ります。
常盤橋門跡は、常盤橋門から日本橋川に架けられていた常盤橋門の跡であり、石垣の部分が残っています。
理解が困難なのは、江戸時代には、常盤橋門跡の橋のみで、明治時代からの常盤橋は、江戸時代には、無かったのです。
明治時代に架けられた常盤橋と似たような常盤橋門の名称が混同されて、使用されていました。
今回の常盤橋門跡の訪問で、その疑問が解けました。
多分、外堀の埋め立てで、道路が直線的に付け替えられたため、誤解が生じたものと推測されます。
やはり、現地を訪れることがいかに大事かを思い知らされた常盤橋門跡の訪問でした。

常盤橋は、日本橋川に架けられている東京の最古の石橋です。
国の指定の史跡となっています。現在、付近一帯は、東日本大震災の影響を受け、改修工事中です。
常盤橋のすぐ北側に、常盤門橋がありますが、同じく修復工事が実施されていて、立ち入ることができませんでした。
常盤橋と常盤門橋の位置関係の写真や詳しい工事の状況の写真が撮影できず、断片的な写真にとどまり、残念です。
しかしながら、巨大な石垣の石や石垣として組まれた部分を見ますと、重機械力のない時代の工事の難しさが推察できます。
石橋としての常盤橋の架設工事は、明治１０年とのことであり、廃藩置県後の頃の工事しては、大変なことだ感じます。
改修される新しい常盤橋の一部に、明治時代に作られた石橋部分の主要部分を残して置くことも難工事の状況を理解するうえで、有意義だと感じております。