2015/07/10 - 2015/07/19
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ウェンディさん
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今から80年程昔、人類史上初と言われる事件がありました。
それは、ナチス・ドイツによるゲルニカの無差別攻撃。
その当時、ゲルニカはバスク地方の文化の中心地で、スペイン内戦下にありながらも自由と独立を象徴する町として知られていました。
その町を警告もせずに襲ったのが反乱軍であるフランコ将軍と手を組んだナチス・ドイツ。
焼夷弾が世界で初めて使われ、逃げまどう何の罪もない人々を戦闘機が機関銃掃射でなぎ払いました。
家々は焼け落ち炎が蛇のように街路を舐めまわす…そんな地獄絵のような攻撃が、自由都市ゲルニカに対し行われました。
ナチス軍による攻撃の理由は“ゲルニカが共和国軍への物資の補給経路であったから”。
たしかにゲルニカは交通の要の地で共和国側の兵士や軍の車がその土地を通ることはあったかもしれません。
しかしそこには共和国側の軍隊は駐屯してはおらず、町の男も共和国側に徴兵されてしまい、女・子供だけが暮らす小さな町、それがゲルニカでした。
それなのに、ナチス軍は武器を持たない一般市民を無差別に殺戮することで共和国軍側の戦意を削ぐ…それだけを目的に、無抵抗の多くの民間人を死へと追いやりました。
この史上初の無差別攻撃のニュースは瞬く間に世界中へと広がり非難を巻き起こし、多くの芸術家の作品にも影響を与えました。
スペイン人の画家であったPablo Ruiz Picassoもその一人で、当時滞在していたパリでゲルニカへの無差別攻撃の知らせを聞き、抑えきれない怒りと抗議の気持ちを込めた一枚の絵を書き上げました。
それが、あの有名な絵画≪ゲルニカ≫です。
☆★☆★☆旅程 2015/7/10 - 2015/7/19☆★☆★☆
□7/10 成田発 夜 - EK便-
□7/11 ドバイ着 - 乗換4時間(EK便) - マドリード着 昼, コルドバ迄レンフェ移動, コルドバ観光
□7/12 コルドバ観光 グラナダ迄バス移動, グラナダ観光
□7/13 グラナダ観光
□7/14 グラナダ観光, ロンダ迄バス&レンフェ移動, ロンダ観光
□7/15 ロンダ観光, 白い村迄バス移動, 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光
□7/16 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光, ロンダ迄バス移動, マドリード迄レンフェ移動
■7/17 マドリードからセゴビアへレンフェで日帰り旅
■7/18 マドリード街歩き, マドリード発 午後 - EK便-
□7/19 ドバイ着 - 乗換2時間(EK便) - 成田着 夜
☆★☆★☆初・初・初の女子二人旅 旅行記☆★☆★☆
【1】灼熱のフライパンを歩く/旅の始まりは42℃の洗礼:
http://4travel.jp/travelogue/11034201
【2】メスキータとアルカサル/コロンブスの発見は何をもたらしたのか?
http://4travel.jp/travelogue/11037016
【3】真夏が見せた蜃気楼/礼拝堂で見たものは…?:
http://4travel.jp/travelogue/11046902
【4】時に浮かぶ幻想宮殿 Alhambra :
http://4travel.jp/travelogue/11062297
【5】魔法の門が崩れる瞬/グラナダの熱い夜:
http://4travel.jp/travelogue/11069115
【6】チュロスとホットチョコで始まるグラナダの朝:
http://4travel.jp/travelogue/11076609
【7】≪特命指令≫ シロキ マチ ヲ コウリャク セヨ:
http://4travel.jp/travelogue/11079496
【8】行ってみたい白い村 Zahara de la Sierra
http://4travel.jp/travelogue/11102653
【9】孤高の砦へダンジョン探検
http://4travel.jp/travelogue/11203550
【10】ガイドブックにはないセゴビア
http://4travel.jp/travelogue/11253212
【11】怒りと抗議の魂≪ゲルニカ≫
http://4travel.jp/travelogue/11254478
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
私がスペイン語を学習し始めたのはちょうど10年前。
インカのマチュピチュ遺跡への憧れがその原動力だった。
マチュピチュ遺跡のあるペルーへと行き、古のチャスキが走ったインカ道をほんの少しでも良いので自分の足で歩いてみたい…その思いだけで、スペイン語を始めた。
その2年後。少しはスペイン語が出来るようになった私は無謀にも母を連れてマチュピチュへと飛び、インカの遺跡の中を歩いていた。
(写真:2009年、インカ道にて) -
そして、私の興味は南米の遺跡だけではなくスペイン語そのものへと向き、更に知識を深めるべく大学のオープンカレッジへと通うようになった。
初めてのオープンカレッジは、久しぶりの学生感覚でドキドキ。
先生は優しいだろうか…。期待半分、怖さ半分で受けた最初の授業での担当教官のホルヘ先生は、全然優しくはなかった。
初心者だろうが熟練者だろうがお構いなしで、早口のスペイン語で話をふってくる。
先生の話が半分も分からなく、涙がでそうなぐらい悔しかった。
でも、ここで辞める…なんてことは私の選択肢にはなかった。
なにくそ…と先生に喰らいついて行った。
そんな時に授業で取り上げられた教材、それがスペイン内戦に関するものだった。
スペイン内戦は歴史としては聞いたことがあったが、フランコって何?、共和軍って何?という感じで、スペイン語以上に私の知らない世界。
教材はJose Luis Cuerda監督の映画【La lengua de las mariposas(蝶の舌)】で、登場人物の描写を通してスペイン内戦について知識を深めた。
と同時に、スペイン内戦をモチーフとした絵画、版画、詩に興味を持ち、特にピカソの描いたゲルニカはいつか自分の目で見る機会があれば…と思っていた。
(写真:蝶の舌の日本語訳本。スペイン語初心者の私には全編スペイン語のテキストは厳しく、こっそり日本語の訳本を入手して、授業内容に合わせて読んでいた) -
2015年の夏旅は灼熱のスペイン。
旅先がスペインと決まった時点で、旅のラストは≪ゲルニカ≫にしよう。
私はそう決めていた。
そして、本当に最後の最後。
明日はもう帰国便に乗るという日にゲルニカに会いにマドリードにあるMuseo Nacional Centro de Arte Reina Sofia(ソフィア王妃芸術センター)を訪れた。
訪れた時刻は、あえて夕刻の17時半を選んだ。
ソフィアのゲルニカの展示コーナーはいつ行っても混雑しているとの前評判だったが、唯一少しだけ空く時間があるのではないか…と私は考えていた。
それは夕方から19時までの間。
実はソフィア王妃芸術センターでは19時から館内の見学が無料となる。
だから、マドリードに滞在する多くの観光客は、わざわざ無料の時間帯を狙って18時過ぎから無料ゲートの前に並ぶことも多い。
それならば、17時半以降はあと1時間と少し待てば無料となる時間帯なのでわざわざ入場料金(8ユーロ)を支払ってまで入場する見学者の数は激減する筈だ…そう考えていた。
私の読みは大当たり。
18時台のゲルニカの展示室は見学者も少なく、30分をかけてじっくりと絵を鑑賞することが出来た。
(19時台の無料時間帯になったら、あっという間に室内は大混雑となったので、退散した) -
ピカソの描いたゲルニカ(写真はポストカードより)。
人の目を持つ牛、折れた剣と花を持ち横たわる兵士、嘶く馬、人魂の様に浮遊する女の貌、子の亡骸を抱える女…、様々なモチーフが描かれている。
美術の解説書では絵の中のそれぞれのモチーフには意味やメッセージが隠されていると示唆しているものも多いが、ピカソ自身は「牡牛は牡牛だ。馬は馬だ。もし私の絵の中の物に何か意味をもたせようとするなら、それは時として正しいかもしれないが、意味を持たせようとするのは私のアイディアではない。君らが思う考えや結論は私も考えつくことだが、本能的に、そして無意識に、私は絵のために絵を描くのであり、物があるがままに物を描くのだ。」と語っている。
ゲルニカは理解できない部分も多い絵だが、絵を眺めていた私が1つだけ思ったのは、絵の中央上部に描かれた電球のようなモノは、ゲルニカの町の上に投下された焼夷弾を表しているのではないかということ。
ナチス・ドイツが落とした爆弾、ソレが女・子供・家畜…あの時ゲルニカの町にいた何の罪もない人達や動物たちを焼き払ったことを意味するのではないか。
そんな風に感じた。
(一般的には、ゲルニカの絵の電球は、太陽や希望を表すと解釈されることが多い)ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
-
ピカソがゲルニカの制作に要した日数は僅か2週間。
人類史上初の無差別攻撃に怒りを感じたピカソは、寝る時間も惜しんで絵を描いたそうだ。
こうやって書くと、ピカソってなんだか聖人みたいに凄い人にも思えてくるのだが、素顔のピカソはかなりお茶目で自由奔放な人間だったらしい。
その自由奔放さの1つがピカソが愛した女性の数で、彼はその一生で9人の女性と愛人関係(勿論、正妻もいた)があったと云われている。
そして、ピカソは愛人の姿をその時々の絵にも取り入れていた。
先程、紹介したゲルニカの絵。
実はこの中にも愛人をモチーフとした女性が二人描きこまれている。
1人は浮遊した人魂みたいな顔の女性で、もう一人は上の写真からは切れてしまっているが絵の右側に書きこまれている女性だ。
この二人の女性は、ピカソがゲルニカを制作している傍らでどちらが愛人の座を射止めるか熾烈な争いをしていて、一説によれば、ピカソはそんな二人の姿から嘆き悲しむ女のインスピレーションを得たのだとも云われている。
白黒の色のない世界で歴史的な悲劇を描いたゲルニカは、見る人の心に重くのしかかる絵。
重いテーマの絵なのだが、展示室内にある制作過程の様子を写したパネルを見ながらピカソの心の動きを感じ、更に画家の背景に広がる人間模様を考えながら眺めるのは、非常に面白かった。
(写真:ピカソ;Busto de mujer sonriente(微笑む女)、Mujer en azul(青の女)) -
ソフィア王妃芸術センターにはダリの絵も何点かあり見応えもあったのだが、私的にドキリとしたのが、ダリの作品と同じ部屋に展示してあったスペインの女流画家Angeles Santos Torroellaの絵。
(写真:Salvador Dalí. Visage du Grand Masturbateur/ポストカードより) -
Juan Ramón Jiménezの詞からインスピレーションを得たというこの絵のタイトルはun mundo(世界)。
3m×3mという大きな額の中に浮かぶのは立方体の四角い世界。
その四角な世界の中には日常の生活風景があり、ダリの描くシュールレアリズムの世界に似ているところもあるが、女性らしい優しさに溢れる絵。
102歳まで絵筆を握り続けた画家Angeles Santos Torroella。
この日、ここに来るまでAngeles Santos Torroellaのことは全く知らなかったのだが、彼女のことがもっと知りたくなってしまった。 -
入場料が無料となる19時を過ぎた美術館の中は人で溢れていたので、私たちは退散。
アトーチャ駅から地下鉄でSol駅へと向かい、やってきたのはマドリードで一番賑わう広場;Puelta del Sol(プエルタ デル ソル:ソル広場)。
時刻はもう20時近いが、景色の感覚的には未だ夕方だ。
金曜の夜だったのでマドリードの中心部はもっと人で一杯なのかと思っていたのだが、そんなでも無かった(実は、これは勘違いで22時台のソル広場は人で溢れていた)。マドリード行政公館 建造物
-
そんなソル広場を歩いていて見つけた不思議な風景。
パッと見は普通の町の風景だが、よく見ると…。
これは、工事の覆いのブルーシートの代わりに掛けられたトリックアートシート。
写真右のオレンジがかったビルと左の黄色い建物は本物だが、その間にある道はシートに描かれた絵。
この工事現場の為だけに描かれた絵なのだが、工事用のシートというよりは芸術作品みたいだ。
ここでしか使えないシートなのに、凄い遊び心だよね。 -
友人と私がソル広場へと来た理由…、それはあるタブラオを探していたから。
昨晩ホテルにチェックインした時に受付のお兄さんに、ソル広場にあるVilla Rosaがお勧めのタブラオ♪との情報を教えてもらっていた。
Villa Rosaの受付では、何人かが並んで予約の手続きをしていた。
漏れ聞こえてくるのは、次の公演は満席で予約できるのは22:30の回…と言われている声。
22時半と言えばあと2時間後だから、この日セゴビアで一日歩き回って疲れている私達にはその時間まで待つのは厳しいかな…。
そして、私たちの順番が回ってきた。
受付のお姉さんに次の公演の席の有無を聞いたところ、お姉さんの返事は「二人席なら最後の1つが空いているわ♪」。
私たちって、なんてラッキーなんだろうと友人と二人で喜んだ…のだが、お姉さんの次の一言で私達二人は凍りついた。
お姉さんは奥のホール係に向かって「お子様、二名入りま~す」と叫んだのだ。
実際に彼女が使った言葉は、ninaというまだオトナになっていない女性に対する呼び方なのだが、友人と私は顔を見合わせて苦笑い。
この後に頼んだドリンクで、強ーいアルコール飲料をお願いしたのは言うまでもない。 -
タブラオでは、食事を先に食べてからフラメンコのショーを見る。
ショーまであまり時間も無かったので、サラダ、トルティージャ、パエリアで軽く腹ごしらえ。
でも、パエリアを食べている最中で21時となり、フラメンコの踊りが始まった。 -
まずはCanraora(歌い手)による出演者の紹介から。
Villa Rosaのタブラオは100年以上前からこの地にあるタブラオ。
だから内装も決してモダンではないのだが、昔っぽい雰囲気が却って雰囲気を醸し出していた。 -
フラメンコというと元気な若い女性が踊るのかな…と思っていたのだが、Villa RosaのBailaora(踊り手)はベテランと思しきお年頃の女性。
タブラオが古いから、踊り手も年齢が比較的上なのかしら…等と思ったりもしたのだが、彼女が踊り出した途端、その場の空気が変わったのを感じた。
Bailaoraのしなやかな体の動き、指先までを使い感情を表す表現力。
観客が、息をするのを忘れたかのように彼女の動きに目を奪われた。 -
中盤で男性のBailaorも加わり、二人の踊り手が繰り出す踊り(動き)に、その場が支配されてしまう。
ビジャ ロサ 劇場・ホール・ショー
-
イチオシ
グラナダで見たロマの洞窟フラメンコとは異なる芸術的な要素の強い動きに、ワインを飲む手が止まってしまう程。
凄い…のではなく、フラメンコに組み伏せられる感覚。
舞踊を見て感動したのは、この時が初めてだった。 -
途中に5分程度の休憩が入り、後半は若いBailaorの出番。
Bailaorのスピード感のある動きにも驚いたのだが、彼が躍りだすとその全身からあふれ出す妖気がタブラオ中に広がる…そんな感じ。
圧倒的なパワーを誇るVilla Rosaの熱い夜。
スペイン最後の夜に見た妖艶なフラメンコは、友人と私を虜にしてしまった。 -
22時。フラメンコの熱気を身にまとったまま再びソル広場へ。
空はやっと夕焼けが終わり、薄暮の頃。
マドリードの夜はまだまだこれからが本場…という感じだ。
でも、友人と私はもう体が限界。
バル巡りもしたかったが、もうそこまで体力は残っておらず諦めてホテルへと戻った。プエルタ デル ソル 広場・公園
-
イチオシ
そして、翌朝。
この日はもう、帰国便の飛行機へと乗る日。
11時過ぎにはホテルをチェックアウトし、バラハス国際空港へと向かわなければならない。
出発までホテルでのんびりするのもヨシ。
町へと探検へ出るのもヨシ。
友人は旅の疲れも出ていたのでホテルでのんびり過ごすことを選択し、私はもちろん探検へと出発。
探検の出発点は、まずはこの場所(写真)から。
此処はホテルの螺旋階段を上から見たところなのだが、まるでアンモナイトの貝殻を見ているような不思議な景色が広がっていた。AC ホテル カールトン マドリード ホテル
-
螺旋階段部分は、横からみたらこんな感じ。
いたって普通なんだけどね。 -
マドリードでの2泊に選んだホテルは、アトーチャ駅に徒歩圏内のAC ホテル カールトン マドリッド バイ マリオット。
治安のあまり良くないマドリードなので、少し奮発して4☆ホテルを予約してみた。
立地も施設も悪くはなかったが、唯一文句があるとすれば、客室壁の薄さ。
夜中に隣の部屋の話し声が内容まで分かるくらい程ハッキリと聞こえるとは、どれだけ壁が薄いのか…とそこだけがマイナスポイントだった。 -
時刻は朝の7時半。
王立音楽院の前を歩く。 -
この日の探検プランは、気になる道を歩こう♪計画。
つまり、ノープランってこと。
マドリードの地図と片手に小さなコンデジひとつを持ち、散歩をするように町探検。
探検のスタート地点は、アトーチャ駅前のCalle de Atocha(アトーチャ通り)。 -
アトーチャ通り沿いにはレンタサイクルのステーションも有り、自転車を借りることもできればかなり行動範囲も広がるのだが…。
説明書きを読んだところ、登録が…とかデポジットが…とか面倒くさいことが書いてあったので、今回はレンタルを諦めた。
でも、次回にマドリードに来ることがあれば利用してみたいかも。 -
アトーチャ通りから1本脇道のCalle de la Magdalena(マグダレナ通り)へと入る。
-
アトーチャ通りはメイン通りなので道幅も広く、歩いていて危険は感じなかったが、マグダレナ通りは、1本入っただけなのに空気が違う。
路地裏的な、多少すえた匂いも感じられる道。
こういう道は、用心して歩かなくちゃね。 -
通りから両脇の建物を見上げると、売家(Se Vende)の看板。
マドリードは家賃が東京都の1.5倍から2倍と言われる物価高のエリア。
アパートメントの売家って幾らぐらいなのだろう。 -
ちょっと危なそうなマグダレナ通りから早々に脱出して、Calle de la Colegiata(コレハータ通り)へと出る。
-
イチオシ
そこで、目に入ってきたのは教会の尖塔。
地図によると、あそこにあるのは、Santa Iglesia de San Isidro(サン・イシドロ教会)。 -
時刻は朝8時半。
ちょうどミサの最中だったので、一番後ろの席で一緒にミサに参加させてもらう。
キリスト教のミサに参加するのは初体験だったが、あの厳かな雰囲気は嫌いではない。
ミサが終了しお参りの方が帰られてから、教会の中を見学する。サン イシドロ教会 寺院・教会
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サン・イシドロ教会はその昔はマドリード大聖堂としても使われていた場所で、祭壇の柩の祀られているのは奇跡を起こしたという聖イシドロの遺骸。
聖イシドロが生きていたのは12世紀の頃。
そしてその遺骸は今も腐敗せずに、この祭壇の下で今も眠っている…と言う話なのだが、本当だとしたら、ちょっとオカルトじみているかも。 -
サン・イシドロ教会から更に北上すると、Mercado de San Miguel(サン・ミゲル市場)を発見。
ここは昔は本物の青果市場だったが、今では観光用のバルの立ち並ぶ屋台街のような場所。
時間があれば立ち寄りたかったが、さすがに朝の9時ではまだ営業時間前だった。サン ミゲル市場 市場
-
市場の道はPlaza de la Villa (ビリャ広場)へと繋がっていた。
マドリードの街路標識には絵タイルが使われていて、ビジャ広場の図柄はOso y el Madrono(熊と木イチゴ)。
熊と木イチゴはマドリード市の紋章を表している。 -
イチオシ
ビリャ広場はその昔、マドリードの市庁舎があった場所でマドリードで一番古くからある広場。
わざわざ都市の広場の名前にVilla(町)という名詞をつけるなんて不思議だ…と地図を見た時は思っていたが、未だマドリードが小さな村の様な町であった頃から存在している広場だからこそ、Villa広場の名前を残しているのだろう。
写真の建物は昔の市庁舎だが、現在は別の目的で使われているようだった。ビリャ広場 広場・公園
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そして、広場の道には警察のバイクも停車中。
広場と駐輪スペースを区切るのは大きな丸い石。
白線で地面に線を描いて駐輪区域を示すよりも、石で仕切る方がなんだか格好いいよね。
ところで、マドリードの市内では乱雑な自転車の駐輪(不法駐輪)をあまり見かけなかった。
市内に住む人は自転車をあまり使わないのかな?
それとも不法駐輪の刑罰が厳しいとか…? -
道を歩いていると古い教会があちこちにあり、教会好きの私としては心惹かれることが多いのだが、土曜の朝のせいか教会の扉は閉ざされていることが多く、見学できる教会は少なかった。
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暫く歩くと、白亜の宮殿のような建物;アルムデナ大聖堂までやってきた。
アルムデナ大聖堂は王族の結婚式も行われたカテドラルとなのだが、現代建築っぽい雰囲気が私的には微妙かな。アルムデナ大聖堂 寺院・教会
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建物のファザード部分はカッコ良いのだけどね。
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アルムデナ大聖堂の広場を挟んだ向かいにあるのは、王宮。
実際に王族が住んでいるわけではなく、日本でいえば迎賓館のような役割をする建造物だ。
ベルサイユ宮殿を真似て作られた部屋も有り豪華絢爛だというコトだが、私はその外観見学だけで十分かな。 -
まだ朝の時間帯だったので、王宮のあるアルマス広場はジョギングや犬の散歩をする地元の方たちが多く、観光客の数も少なかった。
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宮殿へと続く建物の上部を見上げると、紋章があった。
パッと見はスペインの国章に似ているのだが、よく見ると、どうやら違うようだ。
カスチーリャ王国を示す城、レオン王国を示すライオン、ブルボン家を表すアヤメ…等がデザイン化されているが、王室の紋にしてはアラゴン王国、グラナダ王国、ナバラ王国の紋様が入ってはいないのが不思議な部分。
でも、ブルボン王国の血統を示すフルール・ド・リス(あやめ)が中央にデザインされているから、王室関連の紋章であるのは間違いないと思うのだが…。 -
イチオシ
時刻は10時過ぎ。
フラフラと町を歩いていたらあっという間に2時間半が過ぎていた。
11時過ぎにはホテルをチェックアウトしなければならないので、ココからは少し急ぎ足。
帰り道にふと顔を上げると、建物の向こう側に不思議なレインボーカラーの丸いドームが見えた。
あれは一体なんなのだろう。
モスクの様にも見えるが、モスクにしては派手すぎる気がする。 -
Plaza de Isabel(イザベル広場)まで来ると、レストランやカフェも多くなってくる。
全く休まずに歩いていた私も、カフェでフレッシュオレンジジュースを買って、ベンチで一休み。
ここからはノンストップでホテルへと戻るので、5分間だけの休憩タイム。 -
途中の道沿いのMonasterio de las Descallzas Reales(デスカルサス・レアレス修道院)へと立ち寄る。
ココの大階段のフレスコ画が見たかったのだが、タイムアウトで残念。
建物の外観だけを眺めて帰路に着く。デスカルサス レアレス修道院 寺院・教会
-
昨晩、フラメンコを見に来たソル広場(Puerta del sol)も通り道。
気温はもう30℃近くに上がっているので、日よけが作り出す木陰が心地よい。 -
友人と二人で旅したスペイン旅の終わりの写真は、ソル広場にあるマドリード市のマスコットの熊さんの彫像で。
飛行機にも乗ったことはない、長距離バスに乗った事もない、海外も行ったことがない…、初物尽くしの友人。
私にとっても、1週間を超える旅を友人と行くのは今回が初めて。
私のペースの旅で大丈夫なのか、現地の食事は口に合うのか、枕が変わっても眠れるのか。
2人の初めてが合わさり、不安で一杯だった旅の初日。
でも、そんな心配なんて全く不要だった。
バルで食べたトマトのサルモレッホ、崖に張り付く白い町、アルハンブラの古い塔が紡ぐ物語、2000年の時を経た水道橋…。
全てが初めてで面白かった。
2人の感動ポイントは異なっても、未知の世界をのぞき見たいという好奇心のベクトルが示すのは同じ方向。
沢山感動し、征服者側からの歴史、奪還者側からの歴史、侵略された側からの歴史…それぞれの立場になって歴史を感じ、色々な事を考えさせられた。
スペイン語のオープンカレッジで偶然に知り合った友人と私。
普通に生活していたらまず知り合うことも無かっただろう。
そんな二人の次の目標はスペイン北部の旅。
いつになるかは分からないけれど、また一緒に歩けたら良いね。MASAMIさん♪ -
旅行記の最後に旅の予算についてメモを残しておく。
【航空券】エミレーツ航空: 121600円/1人
【宿ツインルーム】
コルドバ:Hotel Mezquita 39ユーロ/1室
グラナダ:Hotel Macia Plaza 12360円/1室(2泊)
ロンダ:Hotel Polo 45ユーロ/1室
サアラ・デ・ラ・シエラ:Hotel Arco de la Villa 44ユーロ/1室
マドリード:AC Hotel Carton Madrid by Marriott 18342円/1室(2泊)
【レンフェ】
マドリードーコルドバ 48ユーロ/1人
グラナダ-ロンダ 20ユーロ/1人
ロンダ-マドリッド 51ユーロ/1人
マドリード-セゴビア往復 21ユーロ/1人
【長距離バス】コルドバ-グラナダ(ALSA) 9ユーロ/1人
【タクシ-】約40ユーロ/2人
計 約168,300円/1人(食費、観光費(入場料等)含まず)
(写真:空港に向かう時のセルカニアスの切符) -
【スペイン旅のプランニングの所感】
スペイン旅のプランニング時のポイントは、交通費をどれだけ安く上げるかが重要で、スペイン国内の移動の手配をどうするのかが、旅の予算を左右する。
スペイン国鉄のレンフェは定価で買うのと、事前にネット予約で買うのでは倍ぐらい価格差があるし、また、事前予約も日本語の通じる業者を通すか自分で予約するかでかなり価格が変わってくる。
更に、レンフェを使うのか長距離バスを使うのかでも、その価格差は倍以上。
ホテルだって熱いシャワーがでればOKならば☆☆でも全然問題はない。
スペインは自分の足で歩いてこそ、楽しめる町。
全て案内してくれるラクチンなツアー旅も悪くはないが、お勧めは自由に組める個人旅♪
全てを自分の一存で巡る個人旅には多少のリスクがあるのは仕方がないこと。
でも、そのリスク以上のワクワク、ドキドキ、予期しない出会いが待ち受けている…そんな風に思う。
前の旅行:【10】ガイドブックにはないセゴビア
http://4travel.jp/travelogue/11253212
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この旅行記へのコメント (6)
-
- mistralさん 2017/06/22 20:07:39
- その場の空気感。
- ウェンディさん
お久しぶりです。
この旅行記を拝見しまして、ウェンディさんとスペイン語との
関わりがわかりました。
それにしましても随分努力をされたんですね。
そしてペルーへ。
この旅行記では本場でスペイン語を。
何よりも目をひかれましたのは
タブラオでのフラメンコのお写真!
私はと言いますと
昔行ったスペインで見たフラメンコの感動が忘れられず、
レッスンを受けはじめたのです。
なので、このお写真を拝見して
このバイアオーラが素晴らしい踊りを披露された
ことが想像されました。
もちろん、その場の空気感を捉えられた
ウェンディさんのカメラの腕前も素晴らしいと思いました。
ゲルニカ、一枚の絵に込められたピカソのメッセージ、
見たときには、はかりしれないほどの絵の持つ
パワーに圧倒された記憶があります。
また続き、遡りまして、拝見させていただきますね。
mistral
- ウェンディさん からの返信 2017/06/23 22:20:20
- RE: その場の空気感。
- フラメンコ舞踊。
今回のスペイン旅で初めて生で見ました。
グラナダのロマのフラメンコ。
そして、マドリードのフラメンコ。
同じフラメンコと言っても両者の踊りはその雰囲気が異なり、全く別の舞踊の様でした。
そして、そのどちらも力強く情熱的で、そのパワーには圧倒されました。
バイラオーラが舞台に立つと一瞬にして空気が引き締まりピリっとした緊張感が漂う感じで、指先にまで行き渡る研ぎ澄まされた意識…そのようなものを感じました。
mistralさんはフラメンコを習い始められたというコト。
運動音痴な私には到底無理ですが、カッコよく踊れたら気持ち良いでしょうね。
mistralさんの次回のスペイン旅はフラメンコ留学かしら…。
旅で魅せられたものからまた新しい興味が広がり、趣味となっていく。
そういう意味でも旅は無限の可能性を秘めているツールですね。
ウェンディ
-
- fujickeyさん 2017/06/22 16:53:12
- 初めて知った有名な絵でした。
- ウェンディさん、こんにちは。
ピカソのゲルニカ。
私が初めて知った有名な絵です。
小学校1年生の時に図書室で借りた本にこの絵が載っていました。
夕方のうす暗い図書室でこの絵を観た時の衝撃は30年以上たっていても
忘れません。
絵の意味は分からなくても、絵から発せられるパワーを正面から受けた感覚でした。
ツアーでスペインに訪れた時もゲルニカの鑑賞が入っているコースを選びました。
その当時の説明では、絵画の損傷が激しいのであの場所に行かないと
ゲルニカは観られないと聞いた記憶があります。
本物を目の前にしたときは、本から受けたほどの衝撃はなかったけれど
自分の中で初めてタイトルと作者を知った有名な絵、とのご対面は
ドーンっときました。
10年くらい前まではスペインは治安の悪い国って言われていたのに
ここ数年はもっと危ない国が増えてきちゃったから、
逆に陽気で旅行におススメの国!って言われてますね。
直行便もあるのでいつか個人でもう1度、訪れてみたい国です。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2017/06/23 21:56:35
- RE: 初めて知った有名な絵でした。
- fujickeyさん こんばんは。
ゲルニカの絵。
私もあの絵を初めて見たのは多分、図画工作の教科書だった気がします。
ピカソの絵は不思議な組み合わせから構成されていて子供には理解の難しいモノが殆どで、その時にはゲルニカも絵の内容までは理解できていなかった気がしますが、絵のパワーを感じたのは私も覚えています。
マドリードはソフィアだけでプラド美術館も有るので、じっくり楽しもうと思ったらマドリードだけでも3日間位は楽しめそうですね。
最近スペイン人気が高いそうですが、治安は良くはなっては来ているものの未だに軽犯罪が多いみたいですよ。
私の友人も昨年のバルセロナでスリに遭ったと嘆いていました。
まぁ、スリなどは東京にも居るので運の問題もあるのかもしれません。
スペインは北と南で気候も文化も全く違うので、私も今度行くならば北かな…と思っています。
今は世界中どこへ行っても何かしらの危険に溢れているので、お互いお出かけの時は注意しなくちゃですね。
ウェンディ
-
- churros さん 2017/06/22 13:42:41
- 旅行記拝見させて頂きました。
- !Hola! ウェンディさん、こんにちは。
「蝶の舌」良い作品ですね、少年が先生を告発するところや、先生が少年の行為を責めないくだり、当時のスペインの状況をよく表していますね、独裁者フランコがいなければ今のスペインもなかった、色々考えさせられる作品ですね。
フランシスコ・フランコをご存知なかったですか、私がスペインに初めて行った頃はまだ50ペセタのコインが流通してました記念にまだ手元に持っています。
churros
- ウェンディさん からの返信 2017/06/23 07:02:53
- RE: 旅行記拝見させて頂きました。
- Hola! churrosさん
スペイン内戦という少し重いテーマですが、ゲルニカの事をどうしても書きたくて、敢て諸言に取り入れました。
もともと私がスペイン語を学習したのは中南米の文化への興味がきっかけで、本家本元のEspanaについて興味を持ちだしたのは、そんなに昔ではありません。
今回の一連の旅行記の【2】でも触れましたが、コロンブスのアメリカ大陸の発見以降の中南米の植民地化政策やプランテーション等からスペインの歴史に入ったので、本当のことを言えば、最初はあまりスペインに対し良い印象を持ってはいませんでした。
しかし、スペイン語の学習を通して、ローマ時代の話やムーア人による侵略、カトリック両王のレコンキスタ、スペイン内戦を知るようになり、俄然、興味がでてきました。
映画「蝶の舌」にあったように国民が互いを密告し合うような誰も信用できない社会。
スペイン内戦、そしてその後のフランコ時代…と近代のスペインの歴史は非常に暗く重い部分があると思います。
でも、それを乗り越えて今のスペインがあるのは、スペイン人がもともと持つ明るい気質がある唐なのかもしれません。
私は未だ南部しか旅していないので、北部へと行ったらまた異なる感想となるかもしれませんが、スペインは語学の学習を通して、もっと知りたい国の一つです。
またいつか、次回は北部を歩いてみたい…そんな風に思っています。
ウェンディ
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