2005/04/21 - 2005/05/06
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jijidarumaさん
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2005.4.21?5.05.北ドイツ周遊;04.28.
【トイトブルグの森;Die Externsteineエクステルシュタイネと“イルミンの柱”】
古代ゲルマン人の聖地“Die Externsteineエクステルシュタイネ”がトイトブルグの森の一角にあります。
Horn-Bad Meinbergホルン・バード・マインベルグに、7000万年前にできたと云う十数個の奇岩の群れがあり、ここが古代ゲルマン人の聖地と呼ばれている。
自然神を崇めたケルト人か、ゲルマン人の聖地であったと考えられています。
あのゲーテも、これを見て、賛嘆したと伝えられています。
池の近くの岩は凡そ30mの高さがあり(自殺の名所との話もあるが?!)、外階段から、頂上に登れるようになっていて、ドイツ人たちが登っている。
私は高所恐怖症で、登るなどとはとてもじゃないが、家内は登ると言って、ドイツ人たちの後をついて行き、高い岩の上から、顔を出し、手を振っている。さすがに、降りる時は恐かったそうだが・・・。
隣にある38mの二つの岩には、橋をかけて、一方から渡れるようになっているが、見るからに恐ろしい眺めだ。エクステルシュタイネを見るには入場料3Euroが必要だが、この金は自然環境の保護に使われるとのことだ。因みにこの一帯は自然保護地域になっていて、禁止事項を読むと大変厳しい。
岩に登る階段横に、岩に彫られた縦5m、横3.75mの“キリスト降架の図”がある。1130年頃にPaderbornパーダーボルンの修道士が彫ったと伝えられています。
この図の中に“イルミンの柱”と思われるものが見られて、興味深い。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
“キリスト降架の図”とイルミンの柱
『8世紀中頃、キリスト教を信仰するカール大帝が命じたキリスト教への改宗に対して、超自然現象や大木を、土着の神として信仰するゲルマンの一部族のザクセン族が反抗した。長い抵抗の後、803年にザクセン族は大帝の治下に入りますが、この時、カール大帝はザクセン族の信仰のシンボルであるイルミンの柱を切り倒したと伝えられている。』 -
Die Externsteineエクステルシュタイネ
-
また、参考に記すが、
①ハルツ山地のGoslarゴスラーに皇帝の居城Kaiserpfalzカイザープファルツがある。
その二階の“帝国の間”には、ここ一番の見物と言えるドイツの歴史を描いた巨大な壁画52枚がある。
フランク王国のカール大帝から、ドイツ統一の皇帝ヴィルヘルム1世までの歴史を描き、其のテーマは“ドイツの復活”だそうです。
この居城の巨大な壁画の一場面に、“柱の先端が、二本の角をもつ人間の顔をしたイルミンの柱”が描かれています。カール大帝が、そのイルミンの柱を切り倒した図になっている。
まさに、古代神の滅亡です。 -
②カッセルの南約 25 kmに、メルヘン街道に位置するFritzlarフリッツラーと言う木組み建築の家並みが美しい町がある。
元々は「平和の町」を意味する Friedeslar に由来すると云う。人口14千人。
地図で見ると、旧市街は全長 2.5 km、高さ 7.5 m から 10 m 、厚さ平均 3 m の市壁で囲まれていて、各所に塔が立っている。その中心にマルクト広場があり、中世の街作りの形が今でも良く分かるのだ。
この町はドイツ中部および北部のキリスト教化に尽くした、名高いSt.Bonifatius聖ボニファティウスで知られている。
<聖ボニファティウス>
彼はドイツでのキリスト教の伝道にあたり、723年、Donareicheドナーアイヒェ(ゲルマン族の神木である樫の木)を切り倒し、キリスト教の神の優越性を示したと云う。
最初の礼拝堂(現在の大聖堂の基礎になっている。)建設をはじめとして、この町の歴史に極めて重要な役割を演じた。聖堂広場に彼の樫の木を切り倒す像が象徴的に立っている。 -
メルヘン街道に位置するFritzlarフリッツラー:
木組み建築の家並みが美しい町
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この旅行記へのコメント (4)
-
- sisiyさん 2023/12/07 08:43:10
- Externsteine!
- エクステルシュタイネの記事まで読ませていただけて嬉しいです!
長らく思い出すこともありませんでしたが、学生の時、泊ったユース(Osnabrück)の同室だった人に、翌日連れて行ってもらったのを思い出しました。
当時はフィルムカメラで、あまり写真にも残っていず、でも記憶にはしっかり刻まれています。妙に印象に残る不思議な場所ですよね、いわゆるパワースポットなのでしょうか。その時に贈ってもらったガイドブック、探し出して読みたくなりました。
- jijidarumaさん からの返信 2023/12/08 01:38:08
- Re: Externsteine!
- sisiyさん、
今晩は。いつもありがとうございます。
結構伝説がお好きのようですね。
【トイトブルグの森;Die Externsteineエクステルシュタイネと“イルミンの柱”】
の如く、パワースポットとなっている巨岩の凄さもさることながら、“イルミンの柱”というゲルマンとキリスト教との関係がすごく面白かったのです。
デジカメの無い頃でしたから、私も写真が少ないので残念ですね。
≪ゲルマンの英雄へルマンの記念碑:トイトブルグの森≫は姉妹編ですが、
私的にはこちらがメインなんです(笑)。
それではまた。
jijidaruma
-
- utamiumiuさん 2014/01/11 02:51:17
- こんにちは。お邪魔しま〜す。
- ゴスラーの皇帝の居城の2階のドイツの歴史プレートのなかにかの有名な
「カノッサの屈辱」の場面がありました。
小さなプレートが並ぶその一場面、西村先生の腰巾着になって付いていき説明を受けなければ絶対知りえないことでした。
戴冠式にいないはずのバイエルン王ルートヴィヒ2世がひざまずいている絵画も印象的でした。
ボニファティウスを追いかけてエアフルトの市庁舎やマインツ、フルダに行ったことを思い出しました。
トイトブルクの森の歴史話も思い出しました。
もう一回勉強し直さなければ。
何だかみんなわすれていました。
私にとって「イルミンの柱を切り倒した話」はなんといってもオペラ
「ノルマ」に結びついてしまいます。
- jijidarumaさん からの返信 2014/01/11 12:59:06
- イルミンの柱
- Utaさん
こちらは久しぶりのご登場、ありがとうございます。他のSNSで読まれたのでしょうが、忘れますよね。
キリスト教と言う新しい教えがゲルマンの支配してきた地域に入って来た際にはこうした伝説が生じるのでしょうね。
カール大帝にしても、聖ボニファティウスにしても、同じ事をした伝説が残ります。主人公は誰でもよく、歴史上、知られた人物であれば、良かったのでしょうね。
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