2013/03/11 - 2013/03/11
693位(同エリア844件中)
まりも母さん
3月3日に水戸に用事があって偕楽園の脇を通りましたが、
今年は、梅の開花が遅くて、その時は、全然咲いていないね〜という印象でした。
今年は、梅まつりも予定の期間が延長になりました。
タイミングがずれてしまった今年の梅まつりでしたが、
偕楽園と言えばやはり「梅」なので、
混雑しそうな土日を避けて、
平日休みの取れた月曜日に行ってみました。
偕楽園と好文亭を見て、午後2時46分は震災から二年目のその時刻。
園内で、来ている沢山の方たちと黙祷しました。
その後、弘道館周辺の水戸城跡通りや旧県庁舎、水戸市水道低区配水塔、などを見に行きました。
写真が多いので、旅行記は分けて記載いたします。
前半は偕楽園の梅まつりと好文亭見学です。
詳しいコメントは後ほど追記いたします。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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-
桜山駐車場
梅まつり期間は有料になります。(普通車1台500円) -
2月22日〜3月10日のはずだった梅まつりが、
今年は、なかなか梅が咲かなくて、期間延長になってしまいました。
2月、とっても寒かったですからねぇ。
しかし、マジックで手書きの訂正というのも・・・。
結局、梅が遅かったのに桜が早くて、今年はまつり、桜まつりがかぶってしまったんですよね。 -
今日は天気が良いので、空が真っ青です。
-
駐車場に車を停めて、梅桜橋で線路を渡り、偕楽園に入るのが私たちの最近のアプローチです。
最初に入るのは南門。
しかし、本来は竹林の先の表門から入り、
吐玉泉、大杉森、中門、好文亭と進むルートが斉昭公が意図した”陰陽”を感じる楽しみ方だそうです。
哲学堂の廻り方同様、世界観は順序守ってこそなのですね。
はしょって、すみません・・・。 -
先週の日曜日、偕楽園の脇を車で通りかかりましたが、
その時は、全然咲いてないな〜って感じでした。
今日は、咲いてるだろうと思ったけど、
案外、咲いてないね。
日あたりの良い斜面はぼちぼちって感じでしょうか・・・。 -
正岡子規の句碑です。
「崖急に 梅ことごとく 斜めなり」 -
偕楽園の園内では、この線路沿いの斜面が一番先に満開になるようですね。
-
そうそう、
偕楽園臨時駅も梅まつりが延長になると、やっぱり期間延長で臨時列車出したりして、使われるんでしょうね。 -
櫟(くぬぎ)門
-
芝前門
仲の良さそうなご夫婦でしょうか? -
今日は、久しぶりに好文亭の中も見ようと思います。
料金を払う入り口の前には売店が出ていました。 -
偕楽園は入園無料ですが、
好文亭だけは別に料金がかかります。
大人190円(微妙な金額・・・なぜ200円ではない?おつりが面倒だろうよ・・・)
さすがに梅まつり期間なので、けっこう人がいます。 -
好文亭の周りのも梅の木が沢山植えられています。
こちらもまだまだ咲き始めの木が多く、
沢山の花を咲かせている木は少なかったですね。 -
茅葺きの大きな建物です。
ずいぶん前ですが、実家の父を母を連れてきたことがあります。
設計士の父は、やはり、建物を見るのが好きで、
好文亭の中を見学し、「こういう建物を見るのは学生の頃のようでとても楽しい」と喜んでくれました。
そんな父も2年ちょっと前に亡くなりました。 -
靴を脱いで上がります。
靴は渡されるビニール袋に入れて、自分で持ち歩きます。
重いスニーカーやブーツだったら、やだなぁ〜
軽いペタンコ靴でよかった〜。 -
好文亭の内部には沢山の部屋がありますが、
それぞれの部屋の襖絵がみな違います。
花や植物の名がつけられていて、
描いたのは田中青坪(たなかせいひょう)画伯と須田珙中(きょうちゅう)画伯です。 -
釘隠しコレクション、ここでも展開です〜。
-
桃の間
それぞれのお部屋の名前や簡単な解説が書かれた札が置かれていましたが、
中にはお付の婦人の詰め所のお部屋もあり、
襖絵がりっぱすぎるぞ〜と思ったりも・・・。
まぁ襖絵は復元ですので、本来はどうだったのでしょうか・・・。 -
つつじの間
-
蔀戸(しとみど)がありました。
-
釘隠しコレクション2
-
さすがに梅まつり期間中です。
沢山の方が見学されています。 -
紅葉の間
-
釘隠しコレクション3
-
竹の間
欄間の部分も細い竹です。
割った竹ではなく、細い竹の枝の元が少しづつ残してアクセントになっている所がいいですねぇ。
超シンプルながら、空間美がすばらしい、とまりも母の審美アンテナにビビっときましたね〜。 -
梅の間
紅白の梅が美しい。 -
入側(いりかわ)
この奥に描かれているのは南天ですね。 -
今日は本当に天気が良いです。
-
萩の間
偕楽園には萩も多いです。
秋のお月見の頃は、萩が咲き、偕楽園中秋の名月、月見の会が開催されます。
この屏風絵の萩の中には白兎が隠れています。 -
縁側から見る景色も襖絵に負けない絵画のような景色です。
-
桜の間
ここまでが、奥御殿、茅葺きの平屋部分です。 -
中央が盛り上がった、太鼓橋のような"太鼓廊下”を渡り、
杮葺きの2層、3層の建物に入ります。
華燈口(かとうぐち)と東塗縁の間はこの入り口です。 -
華燈口の板戸には短冊などがはってあります。
ここの写真、沢山の人が通る、順路上の場所なので、
人の入っていない写真を撮るのにしばらく待ちましたね〜。
でも、なぜか、一度切れたら誰もしばらく来なくて・・・
じっくり写真を撮って、お部屋を見学できました。 -
ここは扉も凝った造りです。
-
ここにも釘隠しコレクション4
-
眺めのよい角部屋です。
誰も居なくなって、静かな中 景色を堪能できました。 -
ここから、庭の梅が見えました。
-
この扁額は斉昭直筆のものだそうです。
「好文亭」とあります。 -
順路に従い、階段を上がります。
上がった先に”武者控室”が。
三畳しかないですが、警護の侍がここで、控えていたそうです。
ひとり用かな? -
二階から”太鼓廊下"の屋根を見ます。
杮葺きが良く見えます。 -
この穴は、1階と二階の間にあるもので、配膳用昇降機です。
天井の方に木製の滑車があり、1階でお膳を入れて二階へ上げる、配膳用手動式エレベーターなのです。 -
1階から見るとこれです。
この箱の中にお料理を入れるのですね。
これも斉昭公のアイディアなんだそうです。 -
三階のこの八畳のお部屋は”楽寿楼”と呼ばれるそうです。
戸袋の無い回転式の雨戸を使っているそうで、
開口部が大変ひろく、眺望を妨げずにすばらしい眺めが楽しめる部屋です。
その回転式の雨戸も斉昭公の工夫だとか。 -
これは三階からの眺めです。
千波湖が良く見えます。 -
偕楽園の左近の桜が見えます。
この大きな山桜はとても美しく、
まもなく咲くであろう、その季節、この楽寿楼殻の眺めは絶景でしょう。 -
杮葺きの屋根。
美しい並模様が良く見えます。 -
露地門
お茶室へ向かう際に通る門。 -
待合
お茶室に招かれた客のウェイティングスペース。
腰掛け式なのが珍しいです。 -
茶室”何陋庵(かろうあん)”
-
中はのぞいて見るだけです。
床柱はつつじだそうです。
床柱になるくらいのつつじと言うのは、相当の巨木です。
かなり、珍しいものだという事ですよね。
数年前に行った、館林のつつじ公園の巨木も樹齢800年とかありましたが、
それでもこんなに太い木ではなかったと思います。
どうやら鹿児島県屋久島のものだそうで・・・。
屋久島巨木オオスギ!! -
中門
-
好文亭を出て、偕楽園園内を歩きます。
梅林・・・やっぱまだ咲いてないな〜
本当に今年の梅は遅いです。 -
売店では梅の盆栽や苗木、それに梅干など「梅関連」の品が沢山売られていました。
地方発送承りますの看板も。
梅干は、偕楽園の梅の実のものかと思ったら、そうではないらしい・・・。 -
”梅娘”
改め”梅大使”のお姉さん方が撮影に応じていました。
男女差別を無くすのに娘から大使になったらしいですが、
今のところ、オネエや男性の大使は選ばれていないそう・・・。
今日の梅大使は4人だったと思います。
写真撮ってるのは、平日な事もあって、じっちゃんって感じのおじちゃんばっか・・・。
でも、色々声かけしながら、注文つけてましたよ。
さすがに「はい、目線ください」とは言ってませんでしたが・・・。 -
極楽鳥花がなぜ?
と、思ったら、震災2年の式典にあわせ、
八丈島から贈られたものだと書かれていました。 -
今日であの震災から2年です。
私の人生で一番衝撃的だったあの震災。
沢山の尊い命が奪われ、重大な原発事故までがおき、
今も終わっていない被害。
梅は今年も咲いたけど、
2年前とは大きく違ってしまったのだなぁとしみじみ思います。 -
樹齢の長い梅の木は幹がねじれたものが多いです。
-
園内に追悼式典の音声が流れます。
-
梅大使と水戸市役所の方たちなどが並びます。
NHK水戸放送局も取材に来ています。 -
園内のお客さん皆が、一緒に黙祷のために直立します。
もちろん私も。
ここにいる全ての人が同じ思いで、被災地へ祈りをささげます。 -
空に白い風船が飛んできました。
-
”田鶴鳴梅林”の方が花は早く咲いているようです。
-
震災で、好文亭も土壁の四割に被害があったりして、
全面復旧まで11ヶ月もかかったのでした。
土壁の直しは崩れた土を溶かし練り直して使うなど、
苦労もあったようです。
復元建物ではありますが、
かつての様子を楽しめるすばらしい建物です。
無事に、元通りになってよかったです。
このあと、更に水戸市の歴史を探しながらの街歩きが続きます。
旅行記後半に記載いたします。
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