2025/05/02 - 2025/05/02
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mitsuさん
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:.。宮廷に隠された秘密のドラマから、人間の弱さを映し出す名画の旅へ.。:
今回の舞台は、ルーヴル美術館のリシュリュー翼3階(ドイツ・フランドル・フランス絵画エリア)です。
前回の温かな家族の朝を描いた作品からスタートし、全30枚の写真とともに、人間の可笑しみを描いた風刺画、神秘的な神話の世界、そして華やかなフランス宮廷の名作へと移り変わる、とても見応えのあるルートです。
前回の振り返りとなる、狩りの女神になりきった貴族の美しい肖像画から、新しいお部屋での美の探訪が始まります。
前半: 細部まで驚くほど細かく描かれた『バベルの塔』や、巨匠クラーナハが描いた有名な『三美神』の、陶器のように白い肉体美をじっくりと堪能します。
中盤: ヒエロニムス・ボスの『阿呆船』やブリューゲルの『盲人の寓話』といった、人間の欲や弱さをユーモアと少しの皮肉を交えて描いた、深く心に残る名作の数々に迫ります。
後半: 展示室は一気に華やかなフランス宮廷の部屋へと変わり、ルーヴルを代表する謎めいた名作『ガブリエル・デストレとその妹』と対面。最後は、まるで演劇の舞台を観ているかのような壮大な大作『愛の葬列』で、今回の一連の展示室巡りを締めくくります。
全体の大まかな行程は以下になります。
今日は,★☆★です (^^)/
4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光
★☆★5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1 ここから展示室が変わり、リシュリュー翼3階の「ルーム828(18世紀ドイツ絵画エリア)」へと足を踏み入れました。
ヨハン・エルンスト・ハインジウスによる『ヴィルキエ男爵夫人のダイアナ風肖像』です。
ギリシャ神話の狩猟の女神「ダイアナ」の格好をした当時の貴族の女性で、ヒョウの毛皮をまとい、猟犬を優しく撫でる姿がとても優美です。 -
2 ジャン=バティスト・ティエルスによる『滝のあるイタリア風の風景、または朝』
清々しい朝の光の中、緑豊かな大自然と美しく流れ落ちる滝、そしてそこを行き交う旅人たちののどかな様子が描かれています。 -
3 オシアス・ベールト(父)による『花かご』
かごの中にチューリップやバラ、アイリスなどがこぼれんばかりに活けられており、暗い背景から花びらが鮮やかに浮かび上がっています。 -
4 ルイ・ド・コーレリーによる『ローマのヴィラ・メディチの庭園の空想の光景』
実在するローマの美しい庭園をベースに、噴水や壮麗な建物、そしてそこを行き交うエレガントな人々や馬車の姿が細かく描き込まれています。 -
5 ヤン・ブリューゲル(父)による『ティヴォリの景観』
丸い額縁の中に、イタリアの古代都市にある有名な神殿の遺跡が描かれており、崖のふもとを行き交う旅人や動物たちの姿が小さく表現されています。 -
6 ヘンドリック・デ・クラークによる『ダイアナとカリストのいる風景』
深い森の奥にある泉のほとりに、狩猟の女神ダイアナと妖精たちが集まっているギリシャ神話の一場面が、美しい光とともに描かれています。 -
7 アブラハム・ゴファールツとフランス・フランケン2世の共作による『五感』
森の中で人間の持つ「視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚」を象徴する女性たちが、食事をしたり楽器を奏でたりする優雅な様子がまとめられています。 -
8 ルーカス・ファン・ファルケンボルフ『バベルの塔』
今回の大きなハイライトである、ルーカス・ファン・ファルケンボルフの『バベルの塔』です。
天に届くほどの巨大な塔を作ろうとした人間たちが、神の怒りを買って言葉をバラバラにされ、工事が混乱していく旧約聖書の有名な物語を描いた傑作です。
画面をじっくりと覗き込んでみると、渦を巻くようにそびえ立つ塔の足場には、無数の小さな人々が働いている姿や、レンガを運ぶクレーンなどの道具まで、驚くほど細かく描き込まれています。
手前には、この壮大な計画を指揮したとされる伝説の王様が、家来を引き連れて視察に訪れている姿も描かれています。
人間の知恵の凄さと、同時に「神に挑戦してはいけない」という傲慢さを、まるで本物の街を見下ろしているかのようなパノラマ画で写し出した、見事な大作です。 -
9 ヘンドリック・ゴルツィウスの周辺の画家による『愛の寓意、あるいは花の女神フローラ』
生い茂る花々に囲まれた女神が、手前で眠る小さなキューピッドを優しく指さしている華やかな作品です。 -
10 コルネリス・ファン・ハールレムによる『キリストの洗礼』
ヨルダン川で洗礼を受けるキリストの場面ですが、手前で大胆に背中を向けて座る男性のポーズなど、肉体美の表現がとても印象的です。 -
12 ヨアヒム・ウテワールによる『ユピテルとダナエ』
最高神ユピテルが黄金の雨に姿を変えて美女ダナエの元を訪れる神話の場面で、暗い寝室の中で白い肌が妖艶に浮かび上がっています。 -
13 ヘンドリック・ファン・クレーフェによる『ロードス島の巨像』
古代の世界七不思議の一つに数えられる、港の入り口にそびえ立つ巨大な太陽神ヘリオスの青銅像を描いています。
巨像が港をまたぐように堂々と立ち、その足元を船が通り抜けていくダイナミックな空想の風景が広がっています。
手前には崩れてしまった別の巨大な頭部のような彫刻と、それを囲む人々の姿が描かれており、かつての栄華と文明のロマンをすっきりと写し出した不思議な魅力です。 -
14 ポール・ブリルによる『カンポ・ヴァチーノ(ローマのフォロ・ロマーノの景観)』
かつて古代ローマの中心地でありながら、当時は牛の放牧地となっていた遺跡の物寂しさと、そこで逞しく暮らす市井の人々の姿が描かれています。 -
15 ルーカス・クラーナハ(父)『三美神』
ここで展示室が変わり、ドイツ絵画の部屋(ルーム810)へ進みます。
ついに、世界的な巨匠ルーカス・クラーナハ(父)による傑作『三美神』の前に立ちました。
ギリシャ神話に登場する「愛・純潔・美」を司る3人の女神たちが、真っ黒い背景の中に浮かび上がるように描かれています。
クラーナハが描く女性たちは、当時のイタリア・ルネサンスのふくよかな女神たちとは異なり、独特のしなやかな曲線を持つスリムな肉体美が特徴です。
陶器のように透き通る白い肌が眩しく、真ん中の女神だけが大きな赤い帽子をかぶり、全員が豪華な金のネックレスを身につけているのがとてもお洒落で現代的です。
ただ美しいだけでなく、どこか神秘的で吸い込まれそうな妖艶さも漂います。 -
16 ヨアヒム・ブーケラールによる『厨房の光景』
料理の準備をする女性とともに、野菜や塊肉、魚などの食材がリアルに描かれています。
よく見ると、右奥の窓の向こうにキリストにまつわる聖書の話が小さく隠されています。 -
17 ギリス・モスタートによる『世界の虚栄心の寓意(ヘイウェイン/干し草車)』
ヒエロニムス・ボスが描いた有名な『干し草車』の主題をもとに作られた、人間の欲望と罪、そして世界の儚さを風刺した非常にユニークな寓意画です。
大きな円の中に、巨大な干し草の車に群がる無数の人間たちの混乱した姿がパノラマのように細かく描き込まれています。
富や名声の象徴である「干し草」を少しでも手に入れようと、人々が争い、奪い合い、悪魔たちに引かれる車とともに地獄へと向かっていく様子が描かれています。
画面の左上には十字架を掲げた天使が、右側には暗闇に消えていく不気味な光が描かれており、人間の強欲さをユーモラスかつ辛口に暴き出した、とても見ごたえのある教訓的な大作です。 -
18 ピーテル・ブリューゲル(父)の『盲人の寓話』のコピー(あるいは周辺の画家による同主題の作品)
新約聖書にある「盲人が盲人を案内すれば、二人とも穴に落ちてしまう」という教訓をもとに、人間の愚かさや盲信の危険性を描いた非常に有名な作品です。
先頭の男がすでに右下の溝へ仰向けに転げ落ちており、それに続く男もバランスを崩してよろめいています。
さらに後ろに続く男たちも、異変に気づきながらも杖を握り合い、運命をともにするように連鎖して引きずられていく様子が描かれています。
のどかな村の風景や教会の塔を背景に、人間の避けられない運命の残酷さと滑稽さがすっきりとリアルに表現された、強烈な印象です。 -
18 ヤン・モスタールトによる『ヤン・ヘリッツゾーン・ファン・エフモントの肖像』
アーチ型の立派な金の額縁の中に、黒い帽子と上着をまとった厳格な表情の男性が描かれています。
手元には、金貨かメダルのような小さな丸い品物を大切そうに指先でつまんで持っており、彼の職業や身分の高さをうかがわせます。
男性の背後にはのどかな川や緑の風景が広がっており、マニエリスム期へと向かう時代の、すっきりと引き締まったリアルな空気感が伝わってくる端正な肖像画です。 -
19 ヤン・ファン・スコール(Jan van Scorel)による『男性の肖像』
立派な髭をたくわえ、黒い衣装に白い襟をあしらった男性が、少し斜めを向いてこちらをまっすぐに見つめています。
手元には、文字や数字が書かれた小さな紙片(書簡)がそっと握られており、彼の知的な背景を感じさせます。
背景には美しい青空と、左奥には古城のような建物、右側には1本の木が描かれており、すっきりとした構図の中に男性の強い意志がリアルに表現されています。 -
20 ルーカス・ファン・レイデンによる『占い師』
テーブルを囲む大勢の群衆の中で、白い被り物をした中央の若い女性がカード(タロット)を手に持って占いをしています。
左側にいる若い男性は、差し出された占い結果のカードを真剣な表情で見つめています。
実は女性のすぐ後ろには、当時の「愚者(道化師)」の帽子をかぶった男性が寄り添い、ニヤリとこちらを覗き込んでいます。
ただの占い風景ではなく、愛やゲームに溺れてしまう人間の「愚かさや虚しさ」を風刺した、北方の風俗画らしい知的なメッセージが表現されています。 -
21 ヘールトヘン・トット・シント・ヤンスによる『夜のキリスト生誕』
暗闇に包まれた厩(うまや)の中で、生まれたばかりの幼子キリストを聖母マリアや小さな天使たちが優しく囲んで見守っています。
おひつに横たわる小さなキリスト自身が眩しいほどの「聖なる光」を放っており、それがマリアの顔や天使たちの体を柔らかく照らし出しています。
右側で背中を向けて立つヨセフの大きな赤いマントが、暗い画面の中でとても印象的なコントラストを生み出している、静かで神聖な傑作です。 -
22 ヒエロニムス・ボス『阿呆船(あほうせん)』
小さな木舟に乗った修道士や修道女、そして町の人々が、お酒を飲んで歌を歌い、どんちゃん騒ぎに興じている様子が描かれています。
中央の修道女はリュートを弾きながら、目の前の修道士と一緒になって、糸で吊るされたパンを口でキャッチしようと必死になっています。
実はよく見ると、この船には舵がなく、マストからはなぜか立派な木が生い茂っており、その上には悪魔の象徴とされるフクロウが静かに潜んでいます。
これは「目先の欲に溺れて人生の目的を見失い、どこへ行くかも分からず彷徨っている人間たちの愚かさ」をチクリと風刺したものです。
ボスの独特なユーモアと深い教訓が詰まっています。 -
23 ヨース・ファン・クレーフェによる『聖家族と寄進者』
中央には幼子キリストを優しく抱く聖母マリア、その背後には静かに見守る聖ヨセフが描かれています。
画面の左側には、この絵画を注文して教会へ寄進した人物(寄進者)が描かれており、手元に色鮮やかな花々をそっと添えて祈りを捧げています。
背景の壮麗なルネサンス建築の柱や、左奥に見える澄んだ青空の描写がすっきりと美しく、神聖な家族の温かみがリアルに伝わってきます。 -
24 6世紀のフランドルの画家による『オリーブ山のキリスト(ゲッセマネの祈り)』
キリストが捕縛される前夜、ゲッセマネの園で苦悩しながら神に祈りを捧げている新約聖書の有名な場面を描いています。
中央で跪き、手を合わせて必死に祈るキリストの前に、天から力を与えるために天使が姿を現しています。
手前では、キリストから「一緒に起きて祈っていなさい」と言われていたにもかかわらず、深い眠りに落ちてしまった弟子たちの姿がリアルに描かれています。
背景の切ない夕暮れのような空の色彩が、これから始まる受難のドラマを引き立てています。 -
25 バルトロメウス・スプランヘルの『アンジェリカとメドーロ』
16世紀ヨーロッパで大流行した叙事詩『狂えるオルランド』に登場する、美貌の女王アンジェリカと若き兵士メドーロの恋物語の一場面を描いています。
中央には、身をよじるようなマニエリスム期特有の優美なポーズをした二人の姿がドラマチックに描かれています。
メドーロが愛の記念として、二人の名前を近くの木に彫り込んでいるロマンチックな瞬間です。
左奥の背景には、この恋によって嫉妬に狂うことになる英雄オルランドの姿が小さく描かれており、物語のこれからの展開を予感させるドラマチックな1枚です。 -
26 フォンテーヌブロー派『ガブリエル・デストレとその妹』
フランス宮廷の部屋(ルーム824)へと進み、ルーヴル美術館の代名詞とも言える高名な傑作『ガブリエル・デストレとその妹』と対面しました。
フランス国王アンリ4世が最も愛した女性ガブリエル(右)と、その妹(左)が並んで浴槽に浸かっている、世界的に有名な謎めいた名作です。
一度見たら忘れられないのが、妹がガブリエルの乳首を指先でそっとつまんでいる非常に奇妙な仕草です。
これは決して悪ふざけではなく、当時ガブリエルが国王の子を「妊娠したこと」を主君や周囲に知らせるための、公的なメッセージなのだそうです。
ガブリエル自身も、左手に国王から贈られたとされる大切な婚約指輪をそっと握りしめています。
さらに視線を後ろの部屋へ移すと、暖炉の前でメイドが赤ちゃんの出産に備えて熱心に産着を縫っている姿まで小さく描かれており、物語の背景がすっきりと裏付けられています。
宮廷の秘密と幸せな予感を、陶器のような白い肌の美しさと鮮やかな赤いカーテンの対比で見事に描き出した、圧倒的な存在感を放つ素晴らしい名作です。 -
27 続いて、トサ・ド・リヴェラによる『トゥールの聖マルティヌスの施し』
ローマの兵士だったマルティヌスが、寒さに震える物乞いのために、自分の大切な赤いマントを剣で真っ二つに切り裂いて分け与える劇的な伝説が、壮大な建物とともに描かれています。 -
28 トゥッサン・デュブレイユによる『レダと彼女のニンフたち』
白鳥の姿に変身した最高神ゼウスが美女レダの元へ近づいていく神話のエピソードで、レダの白い肉体美が、神聖なムードを高める自然の中にすっきりと描かれています。 -
29 アントワーヌ・カロンによる『皇帝アウグストゥスとティブルの巫女』
初代ローマ皇帝が自分より偉大な統治者が現れるかを問いかけた際、巫女が天を指さすと、光の中にマリアとキリストが現れ、皇帝が畏怖のあまり地面に平伏している壮大な場面です。 -
30 今回の最後を飾るのは、同じくアントワーヌ・カロンによる傑作『愛の葬列』です。
愛の神アモルの死を悼む不思議な寓意画で、小さなキューピッドたちが松明を掲げて長い列をなして進む様子が、演劇の一幕のようにパノラマ的な構図で美しく描かれています。
つづく
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