2025/05/02 - 2025/05/02
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mitsuさん
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:.。☆ 天才たちが描く聖なる微笑み。ラファエロの大傑作と出会う、贅沢な名画の旅 ☆.。.:
イタリア絵画の展示室(ルーム710)の旅は、今日も素晴らしい感動の続きから始まります。
お部屋はまだ同じですが、壁をよく見ると、裏側の絵まで回り込んで見られる珍しい金具で飾られたボッティチェリの肖像画など、現地ならではの面白い発見にさっそく胸が躍ります。チーマ・ダ・コネリアーノやロットたちが描く、のどかな美しい風景と聖人たちの祈りの世界をのんびり歩んでいくと、旅はいよいよ最高の見どころを迎えました。
目の前に現れたのは、ルネサンスの優美な巨匠ラファエロとその弟子たちが遺した、きら星のような大傑作の数々です。
大迫力で悪魔を退治する『大天使ミカエル』や、躍動感あふれる『聖ゲオルギウスと竜』。そして、誰もが教科書などで一度は目にしたことがある世界的な大名画『美しき女庭師』。さらに、すやすや眠る幼いキリストにマリアがそっとヴェールをかける『青いダイアデムの聖母』の優しい姿には、時間を忘れてただただうっとりと見惚れてしまいました。
本物の彫刻と見まがうような不思議なだまし絵など、天才たちの遊び心と凄まじい情熱をじっくりと肌で感じる、この上なく贅沢なひとときとなりました。
全体の大まかな行程は以下になります。
今日は,★☆★です (^^)/
4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光
★☆★5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨日のイタリア絵画展示室(ルーム710)の続きです。
『キリストの割礼と寄進者ランプニャーニ』
イタリアの画家ベルナルド・ゼナーレが1491年に手がけた、3枚組の大きな三連祭壇画です。
中央には、幼いキリストを優しく抱くマリアと、儀式を行う人々、そして右側で静かに手を合わせる白装束の依頼者の姿が描かれています。
左右のパネルには、それぞれキリスト教の歴史において大切な聖人や司教たちが並び、背景に広がる美しい青空と立体的な柱の装飾が、厳かな雰囲気をいっそう引き立てています。 -
『男の肖像』
ボッティチェリの工房が1475~1480年頃に手がけた絵です。
赤い帽子をかぶり、こちらをまっすぐに見つめる男性の姿がきりりと描かれています。
上品でどこか物憂げな表情が印象的です。
この絵は、裏面にも貴重な絵や文字が描かれているため、壁から垂直に突き出す専用の金具で飾られています。
読者が回り込んで両面を見学できるよう工夫された、大変珍しい展示方法です。 -
『二人の天使に支えられる死せるキリスト』
イタリアの画家マルコ・パルミツァーノが1510年に手がけた絵です。
十字架から降ろされたキリストの体を、二人の幼い天使が健気に支えている悲しみの場面が描かれています。
キリストの穏やかな表情や、天使たちの愛らしくも少し切ない眼差しが、観る人の心に静かに語りかけてくるようです。
背景に広がる岩山や細かな木々の描写から、ルネサンス期ならではの丁寧なこだわりが伝わってきます。 -
『聖母子と洗礼者聖ヨハネ、大修道院長聖アントニウス』
イタリアの画家ヤコポ・デ・バルバリが15世紀末から16世紀初頭(1475~1525年頃)に手がけた絵です。
中央に座る聖母マリアの膝の上で、幼いキリストが元気よく立ち上がっている愛らしい姿が描かれています。
左側で十字架の杖を手に見守っているのは、若き日の「洗礼者聖ヨハネ」です。
そして右側で静かに寄り添う白いお髭の老人は、修道生活の祖とされる「大修道院長聖アントニウス」です。
背景ののどかな山水の風景が、聖家族たちの穏やかなひとときを優しく包み込んでいます。 -
『玉座の聖母子と洗礼者聖ヨハネ、マグダラのマリア』
イタリアの画家チーマ・ダ・コネリアーノが1496~1499年頃に手がけた絵です。
中央の豪華な玉座に座る聖母マリアと、その膝の上で祝福のポーズをとる幼いキリストが描かれています。
左側で毛皮の服を着て見上げているのは「洗礼者聖ヨハネ」、右側で香油の壺を大切そうに持っているのは「マグダラのマリア」です。
背後に伸びる背の高い不思議な柱の装飾や、遠くに見えるのどかな山水の風景が、ルネサンス期らしい奥行きと厳かな美しさを生み出しています。 -
『聖母子』
チーマ・ダ・コネリアーノの工房が1504~1507年頃に手がけた絵です。
聖母マリアが、愛らしい幼児キリストを大切そうに胸に抱いている、温かみのある場面が描かれています。
マリアのどこか憂いを帯びた優しい表情と、母を見つめ返すキリストの純粋な眼差しが印象的です。
背景の左側にはのどかな街並みや山水の風景が細かく描かれており、ルネサンス期ならではの穏やかで美しい光と空気を感じさせる一枚です。 -
『エジプトへの逃避途上での休息』
イタリアの画家チーマ・ダ・コネリアーノが1496~1498年頃に手がけた作品です。
キリストの誕生後、迫害から逃れるためにエジプトへ向かう聖家族が、旅の途中でひと休みしている有名な場面が描かれています。
左側では聖母マリアが幼いキリストに優しく母乳を与えており、右側では夫の聖ヨセフが地面に横たわって体を休めています。
背後に広がる緑豊かな岩山や、遠くに見えるのどかな山水の風景が、過酷な旅路の中にある穏やかな休息のひとときを美しく引き立てています。 -
『聖ステファノの説教』
イタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョが1514年に手がけた絵です。
中央の一段高い台座の上で、キリスト教の聖人ステファノが、集まった人々に向けて熱心に説教をしている場面が描かれています。
説教を熱心に聴いている人々は、カラフルなターバンやエキゾチックな衣服を身にまとっており、当時の異国情緒な雰囲気が生き生きと表現されています。
背景に美しくそびえ立つ空想上のエルサレムの街並みや細かな建築の描写から、画家の豊かな想像力と高いこだわりが伝わってくる壮大な一枚です。 -
『聖母子』
イタリアの画家ジローラモ・ロマニーノが1507~1508年頃に手がけた作品です。
大きな木のふもとで、聖母マリアが愛らしい幼児キリストを抱きかかえる姿が、あたたかく静かに描かれています。
マリアの優しく語りかけるような視線と、母の腕の中で心地よさそうに身を委ねるキリストの仕草がとても微笑ましい一枚です。
背景に広がる木々の深い緑や、木漏れ日のような柔らかい光の描写から、ルネサンス期ならではの穏やかで神聖な空気がまっすぐに伝わってきます。 -
『荒野の聖ヒエロニムス(聖ジェローム)』
イタリアの画家ロレンツォ・ロットが1500年、または1506年頃に手がけた絵です。
キリスト教の聖人ヒエロニムスが、ゴツゴツとした険しい岩山の中で、静かに祈りを捧げている場面が描かれています。
薄いピンク色の衣服を身にまとい、大きな岩に背を預けて座る姿が印象的です。
背景の深い森や、奥に見えるのどかな山水の風景、そして岩肌の緻密な描写から、ルネサンス期ならではの穏やかで神聖な空気がまっすぐに伝わってきます。 -
『ジャン・ジョルジョ・トリッシーノの肖像』
イタリアの画家ヴィンチェンツォ・カテナが1500~1525年頃に手がけた絵です。
黒い帽子と衣服を身にまとい、紫色の美しい表紙の本を大切そうに持つ高貴な男性の姿が描かれています。
この人物は、ルネサンス期に活躍したイタリアの偉大な詩人であり学者でもあります。
穏やかながらも、どこか知性と気品を感じさせる引き締まった表情が、黒い背景のなかからきりと際立つ魅力的な一枚です。 -
『聖母子と聖セバスティアヌス』
イタリアの画家ジョヴァンニ・カリアーニが1528~1530年頃に手がけた作品です。
幼児キリストを優しく抱きかかえる聖母マリアと、その隣に並ぶ若き聖人セバスティアヌスが描かれています。
聖セバスティアヌスは、キリスト教の信仰を貫いたために体に矢を射られた聖人で、彼の胸元に1本の矢が突き刺さっているのが見て取れます。
登場人物たちの人間味あふれる柔らかな表情や、背景にうっすらと描かれたのどかな夜明けの街並みが、ルネサンス期ならではの穏やかで神聖な雰囲気を醸し出しています。 -
『二人の若い男の肖像』
イタリアの画家ジョヴァンニ・カリアーニが1514~1516年頃に手がけた作品です。
黒い帽子をかぶり、豪華な毛皮の上着を身にまとった二人の若い男性が並んで描かれています。
左側の男性が振り返るようにこちらに視線を向け、右側の男性はどこか遠くを静かに見つめている、絶妙な構図が特徴です。
背景の左右にはのどかな山水の風景が細かく描かれており、ルネサンス期のベネチア派らしい、落ち着いた美しい色彩と豊かな質感が際立つ一枚です。 -
『聖母戴冠と聖人たち』
イタリアの画家マルコ・パルミツァーノが1495年頃に手がけた作品です。
上部では、神によって聖母マリアの頭に美しく輝く王冠が授けられる「聖母戴冠」の厳かな場面が描かれています。
下部には、キリスト教の歴史において重要な4人の聖人(聖ジェローム、アッシジの聖フランチェスコ、聖ボナヴェントゥラ、トゥールーズの聖ルイ)が集まり、静かに祈りを捧げています。
天上の華やかな神聖さと、地上の厳かな祈りの風景が上下に見事に調和した見ごたえのある一枚です。 -
『女性の肖像』
イタリアの画家ジョヴァンニ・カリアーニが1515~1520年頃に手がけた作品です。
鮮やかな赤いドレスと白くふんわりとした袖を身にまとい、こちらをじっと見つめる気品ある女性の姿が描かれています。
胸元でそっとリボンを結ぼうとする細やかな指先の仕草や、もう片方の手で大切そうに手袋を握りしめている姿が印象的です。
黒い背景から浮かび上がる彼女の強い眼差しと、ルネサンス期のベネチア派らしい深みのある色彩が、独特の美しい空気感を醸し出しています。 -
『聖母子と洗礼者聖ヨハネ、聖セバスティアヌス、二人の寄進者』
イタリアの画家ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラッフィオが1500年頃に手がけた絵です。
中央の聖母マリアと幼児キリストを囲み、大切な聖人たちと、この絵の制作を依頼した二人の人物(寄進者)が描かれています。
左奥で指を差しているのは「洗礼者聖ヨハネ」、右側で木に縛られているのは矢傷を負った「聖セバスティアヌス」です。
巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの優秀な弟子だった画家らしく、人物たちの滑らかな肌の質感や、優しく包み込むような光の表現が非常に美しい大作です。 -
『ベルナルド・ディ・サッラの肖像』
イタリアの画家ロレンツォ・ロットが1510~1512年頃に手がけた作品です。
黒い帽子と落ち着いた衣服を身にまとい、こちらを鋭く見つめる男性の姿が描かれています。
左手には小さな紙片(手紙の切れ端)を大切そうに持っており、そこには彼の名前が記されています。
ロットらしい、登場人物の心の奥にある一瞬の緊張感や、引き締まった知性的な表情が、暗い背景のなかからきりと際立つ見ごたえのある一枚です。 -
『受胎告知』
イタリアの画家アンドレア・ソラーリオが1506年に手がけた作品です。
大天使ガブリエルがマリアのもとに舞い降り、キリストの誕生を告げる有名な「受胎告知」の場面が描かれています。
天使は純潔の象徴である白いユリの気高い枝を手に持ち、静かに膝をついています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの強い影響を受けた画家らしく、マリアの優しく穏やかな微笑みや、衣服の柔らかな質感、そして左上の窓から見えるのどかな山水の風景が大変美しく表現された傑作です。 -
『キリストの磔刑』
イタリアの画家マルコ・マルツィアーレが1500年代初頭に手がけた絵です。
十字架にかけられたキリストの受難の場面が、数多くの登場人物とともに壮大に描かれています。
左下では深く悲しんで崩れ落ちる聖母マリアを周囲の人々が支えており、右側には馬に乗った兵士たちが厳かに佇んでいます。
マルツィアーレらしい、一人ひとりの衣服の鮮やかな色彩や細かな模様の描き込み、そして背景に広がるのどかな山水の風景が大変見ごたえのある大作です。 -
『クレオパトラ』
イタリアの画家ジャン・ピエトロ・リッツォーリが1524~1526年頃に手がけた作品です。
古代エジプトの最後の女王クレオパトラが、毒蛇に自らの胸を噛ませて命を絶つ、歴史上の非常に有名な悲劇の場面が描かれています。
画家は天才レオナルド・ダ・ヴィンチの重要な弟子の一人であり、師匠譲りの滑らかな肌の質感や、暗闇から人物が優しく浮かび上がるような美しい光と影の表現(ぼかし技法)が見事に生きている一枚です。 -
『天秤の聖母』
イタリアの画家チェーザレ・ダ・セストが1515年頃に手がけた作品です。
聖母マリアの膝の上にいる幼児キリストが、右側に立つ大天使ガブリエルの持つ「天秤」を無邪気に触ろうとしている場面が描かれています。
左側には、聖母マリアの母である聖アンナと、子羊を抱く幼い洗礼者聖ヨハネが優しく寄り添っています。
ゴツゴツとした神秘的な岩窟の背景や、登場人物たちの滑らかな肌の質感、穏やかな微笑みには、画家が深く私淑した巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの作風が美しく息づいています。 -
『ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)』
イタリアの画家フラ・バルトロメオが1506年頃に手がけた、初期の傑作です。
復活したキリストが、悲しみに暮れるマグダラのマリアの前に姿を現した、新約聖書の非常に有名な場面が描かれています。
キリストは「まだ父のもとへ上がっていないから、私に触ってはいけない」と、優しく手を差し伸べて彼女を諭しています。
マリアが驚きながらも深い信仰を持ってひざまずく姿や、背景の精緻な木々や街並みの描写が、ルネサンス期ならではの穏やかで神聖な雰囲気を美しく伝えています。 -
『悪魔を打ち倒す大天使ミカエル』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティが1503~1505年頃に手がけた、彼の初期の傑作です。
大天使ミカエルが、剣を振り上げて怪物を力強く踏みつけている、大迫力の場面が描かれています。
ミカエルが持つ白い盾には赤い十字架が描かれており、悪に立ち向かう聖なる騎士としての威厳が感じられます。
背景には遠くで燃え盛る不気味な街や、さまざまな怪物たちが緻密に描かれており、ラファエロらしい若々しいエネルギーとドラマチックな世界観がぎゅっと詰まった見ごたえのある一枚です。 -
『美しき女庭師(聖母子と洗礼者聖ヨハネ)』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティが1507~1508年頃に手がけた、世界的な大傑作です。
美しいのどかな草原のなかで、聖母マリアと幼児キリスト、そして幼い洗礼者聖ヨハネが優しく触れ合う穏やかなひとときが描かれています。
マリアの慈愛に満ちた優しい眼差しと、母を見上げるキリストの純粋な表情、そしてひざまずいて寄り添う聖ヨハネの姿がとても微笑ましい一枚です。
登場人物たちがきれいな三角形(ピラミッド型)にバランスよく配置されており、背景の澄んだ青空や遠くの街並みとともに、ルネサンスの理想的な美しさが完璧に表現されています。 -
『聖ゲオルギウスと竜』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティが1503~1505年頃に手がけた、彼の初期の高名な傑作です。
キリスト教の伝説の騎士である聖ゲオルギウスが、白馬にまたがり、勇敢に怪物(竜)を退治するドラマチックな場面が描かれています。
今まさに剣を振り下ろそうとする騎士の躍動感や、いななきながら前足を上げる白馬の力強さが見事に表現されています。
右奥には、竜の生け贄にされそうになり、必死に逃げる王女の姿も小さく描かれており、ラファエロらしい物語性の高い工夫がぎゅっと詰まった魅力的な一枚です。 -
『砂漠の洗礼者聖ヨハネ』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティ、あるいはその工房が1518~1520年頃に手がけた作品です。
岩や木々に囲まれた深い自然のなかで、毛皮の衣をまとった若き洗礼者聖ヨハネが横たわる丸太に腰掛けています。
右手の人差し指で天を力強く指し示し、左手にはキリストの到来を告げる文字が書かれた巻物を持っています。
暗い背景から若者の白い肌が浮かび上がるような明暗の表現が美しく、ラファエロらしい気品と、どこか神秘的な力強さが同居した見ごたえのある一枚です。 -
『キリストの割礼』
ラファエロの愛弟子として知られるイタリアの画家ジュリオ・ロマーノが1520~1524年頃に手がけた作品です。
生後8日目の幼いキリストが、ユダヤ教の伝統的な儀式を受ける聖書の重要な場面が描かれています。
画面の左右でうねるようにそびえ立つ、装飾豊かな4本の「螺旋柱(らせんちゅう)」が非常に強烈な印象を与えます。
儀式を厳かに行う司祭や優しく見守るマリアたちの周囲には、お祝いに駆けつけた大勢の人々がひしめき合っており、ルネサンス後期(マニエリスム)らしい、ドラマチックで奥行きのある空間が立体的に表現されています。 -
『大理石のニッチに佇むケレス』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティ、またはその工房(ペリーノ・デル・ヴァーガなど)が1515~1516年頃に手がけた作品です。
一見すると本物の彫刻が壁のくぼみに飾られているように見えますが、実は木の板にだまし絵で描かれた「絵画」です。
中央には、豊穣の女神ケレス、あるいは美徳を象徴する優美な女性像が立体的に描かれています。
左右を飾る色鮮やかな大理石模様の装飾もすべて絵の具で描かれており、額縁の左下には「RAPHAEL」、右下には「VRBINAS(ウルビーノのラファエロ)」と、巨匠のサインがしっかりと刻まれている非常に興味深い一枚です。 -
『青いダイアデムの聖母(ヴェールの聖母)』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティ、およびその愛弟子ジャン Francesco・ペニが1510~1518年頃に手がけた世界的な傑作です。
頭に青い冠(ダイアデム)をかぶった聖母マリアが、すやすやと眠る幼児キリストの顔に、透き通るような美しいヴェールをそっとかける優しい場面が描かれています。
右側では、小さな十字架の杖を持った幼い洗礼者聖ヨハネが、両手を合わせてキリストを愛おしそうに見つめています。
ラファエロらしい上品で美しい色彩や、背景に描かれた古代ローマの遺跡のような風景が、画面全体に穏やかで神聖な雰囲気を醸し出している、とても心温まる一枚です。 -
『小聖家族(聖アンナ、聖母マリア、幼児キリスト、幼い洗礼者聖ヨハネ)』
ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティ、あるいはその工房が1518~1519年頃に手がけた名作です。
豊かな自然のなかで、聖母マリアの膝の上に立つ幼児キリストと、隣に寄り添う幼い洗礼者聖ヨハネが、お互いに頬を優しく触れ合っている大変微笑ましい場面が描かれています。
左側では、ヨハネの母である聖アンナが、二人の幼子を優しく支えながら静かに見守っています。
登場人物たちの滑らかな肌の質感や、巨匠ダ・ヴィンチの影響を感じさせる神秘的な影の表現、そして奥へと広がる美しい山水の風景が見事に調和した、温かみあふれる一枚です。
つづく
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