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:.。黄金の宮廷世界から、中世ヨーロッパの祈りのアートへ.。.:<br /><br />今回の旅行記は、ナポレオン3世が愛したグランド・サロン(大サロン)の眩しい見上げカットからスタートしました。<br /><br />前半は、巨大なシャンデリアの真上に広がる天井画『ルーヴルとチュイルリーの統合』を堪能。イリス・ヴァン・ヘルペンの未来的なドレスや、扉の上に施された白い天使たちの緻密な浮き彫り細工を鑑賞しました。<br /><br />中盤からは雰囲気をガラリと変えて、中世から初期ルネサンスの貴重なキリスト教美術品が並ぶ、静かで厳かな展示室へ。ガラスケースの中に並ぶ『野ばらの聖母』などの美しい聖母子画や、ゴシック様式の教会建築を模した見事な三連祭壇画を巡りました。<br /><br />後半は、14~15世紀のフランスやドイツの宮廷が育んだ深い祈りのドラマに迫ります。<br />神秘的な『聖グレゴリウスのミサ』や躍動感あふれる『聖ゲオルギオスと竜』を観察し、最後は中世フランス絵画の最高峰『サン=ジェルマン=デ=プレのピエタ』の情景を深く胸に刻みました。<br />宮殿の贅を尽くした空間美と、中世ヨーロッパの職人たちが紡いだ静かな信仰のアートを深く味わい尽くす、見応えたっぷりな【旅の記録】です。<br /><br /><br />全体の大まかな行程は以下になります。<br /><br />今日は,★☆★です (^^)/<br /><br />4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒<br />4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光<br />4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光<br />4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光<br />4/17(木) ギートホルン観光<br />4/18(金) キューケンホフ観光<br />4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動<br />4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光<br />4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光<br />4/22(火) ハーグ観光<br />4/23(水) プラハへ移動とプチ観光<br />4/24(木) プラハ観光+コンサート<br />4/25(金) プラハ観光+コンサート <br />4/26(土) プラハ観光<br />4/27(日) プラハ観光<br />4/28(月) プラハ観光<br />4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光<br />4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動<br />5/1(木) パリへ移動,観光<br /><br />★☆★5/2(金) パリ観光<br /><br />5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光<br />5/4(日) パリ観光<br />5/5(月) 体調不良により観光無し<br />5/6(火) 体調不良により観光無し <br />5/7(水) パリ観光<br />5/8(木) シャルトルへ移動・観光<br />5/9(金) パリ観光<br />5/10(土) パリ観光<br />5/11(日) パリ観光<br />5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光<br />5/13(火) パリ観光<br />5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動<br />5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発<br />5/16(金) 成田着

294。*:.。オランダ,チェコ,フランス35日間の旅 ☆パリ-33 ルーブル-30☆.。.:* 

15いいね!

2025/05/02 - 2025/05/02

16363位(同エリア17245件中)

mitsu

mitsuさん

:.。黄金の宮廷世界から、中世ヨーロッパの祈りのアートへ.。.:

今回の旅行記は、ナポレオン3世が愛したグランド・サロン(大サロン)の眩しい見上げカットからスタートしました。

前半は、巨大なシャンデリアの真上に広がる天井画『ルーヴルとチュイルリーの統合』を堪能。イリス・ヴァン・ヘルペンの未来的なドレスや、扉の上に施された白い天使たちの緻密な浮き彫り細工を鑑賞しました。

中盤からは雰囲気をガラリと変えて、中世から初期ルネサンスの貴重なキリスト教美術品が並ぶ、静かで厳かな展示室へ。ガラスケースの中に並ぶ『野ばらの聖母』などの美しい聖母子画や、ゴシック様式の教会建築を模した見事な三連祭壇画を巡りました。

後半は、14~15世紀のフランスやドイツの宮廷が育んだ深い祈りのドラマに迫ります。
神秘的な『聖グレゴリウスのミサ』や躍動感あふれる『聖ゲオルギオスと竜』を観察し、最後は中世フランス絵画の最高峰『サン=ジェルマン=デ=プレのピエタ』の情景を深く胸に刻みました。
宮殿の贅を尽くした空間美と、中世ヨーロッパの職人たちが紡いだ静かな信仰のアートを深く味わい尽くす、見応えたっぷりな【旅の記録】です。


全体の大まかな行程は以下になります。

今日は,★☆★です (^^)/

4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート 
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光

★☆★5/2(金) パリ観光

5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し 
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 1  部屋は変わっていません。新しい旅行記のスタートは、グランド・サロン(大サロン)のきらめく世界をダイナミックに見上げた写真です。<br /><br />画面の中央には、何百ものクリスタルガラスが眩しい光を放つ、巨大な中央シャンデリアが堂々と佇んでいます。<br />その奥に広がる『ルーヴルとチュイルリーの統合』の天井画や、黄金の額縁に施された白い天使の立体彫刻(スタッコ彫刻)が、強い光を受けて立体的に浮かび上がっています。<br />ナポレオン3世時代の宮廷芸術の最高峰の華やかさが広がっています。

    1  部屋は変わっていません。新しい旅行記のスタートは、グランド・サロン(大サロン)のきらめく世界をダイナミックに見上げた写真です。

    画面の中央には、何百ものクリスタルガラスが眩しい光を放つ、巨大な中央シャンデリアが堂々と佇んでいます。
    その奥に広がる『ルーヴルとチュイルリーの統合』の天井画や、黄金の額縁に施された白い天使の立体彫刻(スタッコ彫刻)が、強い光を受けて立体的に浮かび上がっています。
    ナポレオン3世時代の宮廷芸術の最高峰の華やかさが広がっています。

  • 2  先ほどの巨大な中央シャンデリアの真上に広がる、長方形の天井画にぐっと近づいた写真です。<br />ここに描かれているのは、以前にもご紹介した歴史的な傑作『ルーヴルとチュイルリーの統合』の全景です。<br />雲の上に佇むナポレオン3世夫妻や、それを取り囲む古代の神々、そして空を舞う無数の天使たちがドラマチックに配置されています。<br />見るアングルを変えることで、絵画が持つ圧倒的なスケール感を改めて実感します。

    2  先ほどの巨大な中央シャンデリアの真上に広がる、長方形の天井画にぐっと近づいた写真です。
    ここに描かれているのは、以前にもご紹介した歴史的な傑作『ルーヴルとチュイルリーの統合』の全景です。
    雲の上に佇むナポレオン3世夫妻や、それを取り囲む古代の神々、そして空を舞う無数の天使たちがドラマチックに配置されています。
    見るアングルを変えることで、絵画が持つ圧倒的なスケール感を改めて実感します。

  • 3 天井画からふたたび目線を壁面へと戻した、大サロンの美しいカットです。<br /><br />重厚な深紅のベロアカーテンが飾られた大きな窓の上部には、アーチ型の見事な歴史画が配置されています。<br />その絵画を支えるように並ぶ金色の人間彫刻や、壁をきらびやかに彩る数々のブラケット照明の光がとても幻想的です。<br />ナポレオン3世時代を代表する左シンメトリーの美しい空間構成が広がっています。

    3 天井画からふたたび目線を壁面へと戻した、大サロンの美しいカットです。

    重厚な深紅のベロアカーテンが飾られた大きな窓の上部には、アーチ型の見事な歴史画が配置されています。
    その絵画を支えるように並ぶ金色の人間彫刻や、壁をきらびやかに彩る数々のブラケット照明の光がとても幻想的です。
    ナポレオン3世時代を代表する左シンメトリーの美しい空間構成が広がっています。

  • 4 大サロンのフロアへと視線を戻すと、手前には羽のような独特のフォルムが目を引くドレスが新しくディスプレイされています。<br />深紅のベロアソファや奥の置時計があるテーブルとも不思議と調和しています。

    4 大サロンのフロアへと視線を戻すと、手前には羽のような独特のフォルムが目を引くドレスが新しくディスプレイされています。
    深紅のベロアソファや奥の置時計があるテーブルとも不思議と調和しています。

  • 5 オランダのファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペンの「Syntopia」というオートクチュールコレクションの作品なのだそう。<br /><br />繊細なシマ模様と、鳥の翼のように左右に大きく広がるデザインが、19世紀のクラシカルな空間の中でひときわ未来的な存在感を放っています。<br />過去の宮廷芸術と現代クチュールの美しい融合を、じっくりと楽しむことができました。

    5 オランダのファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペンの「Syntopia」というオートクチュールコレクションの作品なのだそう。

    繊細なシマ模様と、鳥の翼のように左右に大きく広がるデザインが、19世紀のクラシカルな空間の中でひときわ未来的な存在感を放っています。
    過去の宮廷芸術と現代クチュールの美しい融合を、じっくりと楽しむことができました。

  • 6 大サロンの壁際にそびえ立つ、非常に豪華な彫刻が施された大きな両開き扉のクローズアップ写真です。<br /><br />扉の上部をよく見ると、黄金の装飾パネルのなかに花瓶や繊細な植物模様がびっしりと浮き彫りにされています。<br />さらにその上には、白い立体的な天使の彫刻たちが、楽しそうに中央のメダリオンを囲む姿が生き生きと表現されています。<br />ナポレオン3世時代の職人たちの、どこから見ても抜かりのない緻密な技が光っています。

    6 大サロンの壁際にそびえ立つ、非常に豪華な彫刻が施された大きな両開き扉のクローズアップ写真です。

    扉の上部をよく見ると、黄金の装飾パネルのなかに花瓶や繊細な植物模様がびっしりと浮き彫りにされています。
    さらにその上には、白い立体的な天使の彫刻たちが、楽しそうに中央のメダリオンを囲む姿が生き生きと表現されています。
    ナポレオン3世時代の職人たちの、どこから見ても抜かりのない緻密な技が光っています。

  • 7 部屋が変わりました!先ほどの大サロンを後にし、中世から初期ルネサンスの貴重なキリスト教美術品が並ぶ、静かで厳かな展示室へと進んできました。<br /><br />暗めの壁に埋め込まれたガラスケースの中には、黄金に輝く見事な三連祭壇画や、美しく彩られた聖母子像の板絵が並んでいます。

    7 部屋が変わりました!先ほどの大サロンを後にし、中世から初期ルネサンスの貴重なキリスト教美術品が並ぶ、静かで厳かな展示室へと進んできました。

    暗めの壁に埋め込まれたガラスケースの中には、黄金に輝く見事な三連祭壇画や、美しく彩られた聖母子像の板絵が並んでいます。

  • 8  先ほどのガラスケースの中に飾られていた、美しい板絵のクローズアップ写真です。<br /><br />金色のきらびやかな背景のなかに、青いマントをまとった聖母マリアが、幼子イエス・キリストを優しく抱く姿が描かれています。<br />画面の左下をよく見ると、司教帽をかぶり、豪華な法衣を身にまとって祈りを捧げる人物の姿が細かく描き込まれています。<br />これは15世紀初頭に制作された『野ばらの聖母』という大変貴重なキリスト教美術なのだそう。

    8  先ほどのガラスケースの中に飾られていた、美しい板絵のクローズアップ写真です。

    金色のきらびやかな背景のなかに、青いマントをまとった聖母マリアが、幼子イエス・キリストを優しく抱く姿が描かれています。
    画面の左下をよく見ると、司教帽をかぶり、豪華な法衣を身にまとって祈りを捧げる人物の姿が細かく描き込まれています。
    これは15世紀初頭に制作された『野ばらの聖母』という大変貴重なキリスト教美術なのだそう。

  • 9 もう一枚の美しい聖母子画のクローズアップです。<br /><br />頭に豪華な宝石の王冠をかぶった聖母マリアが、幼子イエスを愛おしそうに抱きかかえています。<br />幼いイエスが小さな手で触れようとしているのは、人類の救済を象徴する「リンゴ」なのだそう。<br />こちらは15世紀前半に描かれた、とても温かみのある貴重な板絵です。

    9 もう一枚の美しい聖母子画のクローズアップです。

    頭に豪華な宝石の王冠をかぶった聖母マリアが、幼子イエスを愛おしそうに抱きかかえています。
    幼いイエスが小さな手で触れようとしているのは、人類の救済を象徴する「リンゴ」なのだそう。
    こちらは15世紀前半に描かれた、とても温かみのある貴重な板絵です。

  • 10  ひときわ目を引く美しい三連祭壇画のクローズアップです。<br /><br />ゴシック様式の教会建築をそのまま小さくしたような金の尖塔の下に、気品ある聖母子像が収まっています。<br />左右に広がる観音開きの扉の裏側には、イエス・キリストの生涯にまつわる数々の重要な場面が細かく描き込まれています。<br /><br />14世紀後半に作られた工芸品で、中世の熟練の職人技がぎゅっと凝縮されています。<br />その圧倒的な立体美を、間近でじっくり詳しく楽しむことができました。

    10 ひときわ目を引く美しい三連祭壇画のクローズアップです。

    ゴシック様式の教会建築をそのまま小さくしたような金の尖塔の下に、気品ある聖母子像が収まっています。
    左右に広がる観音開きの扉の裏側には、イエス・キリストの生涯にまつわる数々の重要な場面が細かく描き込まれています。

    14世紀後半に作られた工芸品で、中世の熟練の職人技がぎゅっと凝縮されています。
    その圧倒的な立体美を、間近でじっくり詳しく楽しむことができました。

  • 11  もう一枚の非常に珍しいテーマを扱った聖母子画のクローズアップです。<br /><br />画面の中央では、椅子に腰掛けた聖母マリアの膝の上で、幼いイエスが書物を開いてペンで何かを一生懸命に書き込んでいます。<br />これは15世紀初頭のオーストリア地方で描かれた名作で、フランス語で『書斎の聖母』と呼ばれている大変貴重な板絵なのだそう。<br /><br />上空で文字が書かれた長い巻物を広げて歌う天使たちの姿も、中世のアートらしくてとても愛らしいです。

    11 もう一枚の非常に珍しいテーマを扱った聖母子画のクローズアップです。

    画面の中央では、椅子に腰掛けた聖母マリアの膝の上で、幼いイエスが書物を開いてペンで何かを一生懸命に書き込んでいます。
    これは15世紀初頭のオーストリア地方で描かれた名作で、フランス語で『書斎の聖母』と呼ばれている大変貴重な板絵なのだそう。

    上空で文字が書かれた長い巻物を広げて歌う天使たちの姿も、中世のアートらしくてとても愛らしいです。

  • 12  もう一つのガラスケースの全体写真です。<br /><br />中世の厳かな信仰の歴史を伝える、大変貴重な3つの美術品が綺麗に並べられています。

    12 もう一つのガラスケースの全体写真です。

    中世の厳かな信仰の歴史を伝える、大変貴重な3つの美術品が綺麗に並べられています。

  • 13  ガラスケースの左側に飾られている、美しい板絵のクローズアップです。<br /><br />15世紀のフランス(パリ)で描かれた大変珍しい名作『聖母子と聖人たち、そして寄進者』です。<br />玉座に座る聖母マリアの前に、司教の姿をした聖人や、跪いて熱心に祈りを捧げる寄進者の姿が生き生きと表現されています。<br />右下には本を開いた聖人が佇み、中央下には可愛らしい盾の紋章(コート・オブ・アームズ)も細かく描き込まれています。

    13 ガラスケースの左側に飾られている、美しい板絵のクローズアップです。

    15世紀のフランス(パリ)で描かれた大変珍しい名作『聖母子と聖人たち、そして寄進者』です。
    玉座に座る聖母マリアの前に、司教の姿をした聖人や、跪いて熱心に祈りを捧げる寄進者の姿が生き生きと表現されています。
    右下には本を開いた聖人が佇み、中央下には可愛らしい盾の紋章(コート・オブ・アームズ)も細かく描き込まれています。

  • 14   ガラスケースの中央に飾られている、もう一枚の美しい板絵のクローズアップです。<br /><br />十字架から降ろされたイエス・キリストの遺骸を囲み、聖母マリアたちが深く悲しんでいる『キリストの埋葬(La Mise au tombeau)』の場面です。<br /><br />14世紀後半にフランスの画家によって描かれたもので、背景の黄金の金箔には繊細な模様がびっしりと刻み込まれています。<br />キリストの足を優しく包み込むマグダラのマリアや、遺体をそっと支える人々など、中世の厳かな信仰の情景を間近でじっくり詳しく胸に刻むことができました。

    14 ガラスケースの中央に飾られている、もう一枚の美しい板絵のクローズアップです。

    十字架から降ろされたイエス・キリストの遺骸を囲み、聖母マリアたちが深く悲しんでいる『キリストの埋葬(La Mise au tombeau)』の場面です。

    14世紀後半にフランスの画家によって描かれたもので、背景の黄金の金箔には繊細な模様がびっしりと刻み込まれています。
    キリストの足を優しく包み込むマグダラのマリアや、遺体をそっと支える人々など、中世の厳かな信仰の情景を間近でじっくり詳しく胸に刻むことができました。

  • 15  先ほどの12番のガラスケースの右端に飾られていた、珍しい円形の絵画(メダリオン)のクローズアップです。<br /><br />15世紀前半のパリで制作された傑作『円形小ピエタ』の場面です。<br />十字架から降ろされたキリストを聖母マリアが愛おしそうに支え、マグダラのマリアたちがその死を深く悲しむ姿が丸い画面いっぱいに描かれています。<br />繊細な金箔の輝きと丁寧な人物描写が、小さな丸枠の中にぎゅっと凝縮されています。

    15 先ほどの12番のガラスケースの右端に飾られていた、珍しい円形の絵画(メダリオン)のクローズアップです。

    15世紀前半のパリで制作された傑作『円形小ピエタ』の場面です。
    十字架から降ろされたキリストを聖母マリアが愛おしそうに支え、マグダラのマリアたちがその死を深く悲しむ姿が丸い画面いっぱいに描かれています。
    繊細な金箔の輝きと丁寧な人物描写が、小さな丸枠の中にぎゅっと凝縮されています。

  • 16   次の展示スペースへと進むと、中世フランス絵画の最高傑作の一つが大きな木製額縁に収まって飾られています。<br /><br />中央に大きく描かれているのはイエスの十字架刑で、そのまわりでフランスの聖人ドニの殉教の物語が同時進行で描かれています。<br />これは初期ネーデルラント出身の画家アンリ・ベルショーズが1416年に制作した『聖ドニの祭壇画』という名作なのだそう。<br /><br />左側には獄中で最後のパンを受け取る場面、右側には斧を振り下ろされて斬首される緊迫した場面が細かく表現されています。<br />まばゆい金箔の背景と、登場人物たちの豪華な青い法衣の色彩がとても綺麗です。

    16 次の展示スペースへと進むと、中世フランス絵画の最高傑作の一つが大きな木製額縁に収まって飾られています。

    中央に大きく描かれているのはイエスの十字架刑で、そのまわりでフランスの聖人ドニの殉教の物語が同時進行で描かれています。
    これは初期ネーデルラント出身の画家アンリ・ベルショーズが1416年に制作した『聖ドニの祭壇画』という名作なのだそう。

    左側には獄中で最後のパンを受け取る場面、右側には斧を振り下ろされて斬首される緊迫した場面が細かく表現されています。
    まばゆい金箔の背景と、登場人物たちの豪華な青い法衣の色彩がとても綺麗です。

  • 17  先ほどの大きな『聖ドニの祭壇画』から目線を少し横に移した、もう一つの埋め込み式ガラスケースの全体写真です。<br /><br />中世の終わりからルネサンス初期の、深いキリスト教の信仰を今に伝える貴重な2枚の板絵が並んでいます。

    17 先ほどの大きな『聖ドニの祭壇画』から目線を少し横に移した、もう一つの埋め込み式ガラスケースの全体写真です。

    中世の終わりからルネサンス初期の、深いキリスト教の信仰を今に伝える貴重な2枚の板絵が並んでいます。

  • 18 ガラスケースの左側に展示されていた、厳かな『磔刑図』のクローズアップです。<br /><br />14世紀末に活躍した宮廷画家ジャン・ド・ボーメッツによる傑作『カルトゥジオ会修道士のいる磔刑』です。<br /><br />十字架の下で悲しみに暮れる聖母マリアたちの傍らで、白い法衣をまとったカルトゥジオ会の修道士が、キリストの足元に跪いて熱心に祈りを捧げています。<br /><br />繊細な金箔の背景には、非常に細かな植物の模様が浮き彫りのように丁寧に刻み込まれています。<br />中世高貴な宮廷が育んだ深い祈りのドラマです。

    18 ガラスケースの左側に展示されていた、厳かな『磔刑図』のクローズアップです。

    14世紀末に活躍した宮廷画家ジャン・ド・ボーメッツによる傑作『カルトゥジオ会修道士のいる磔刑』です。

    十字架の下で悲しみに暮れる聖母マリアたちの傍らで、白い法衣をまとったカルトゥジオ会の修道士が、キリストの足元に跪いて熱心に祈りを捧げています。

    繊細な金箔の背景には、非常に細かな植物の模様が浮き彫りのように丁寧に刻み込まれています。
    中世高貴な宮廷が育んだ深い祈りのドラマです。

  • 19  ガラスケースの右側に飾られている、非常にミステリアスな雰囲気の板絵のクローズアップです。<br /><br />15世紀半ばのフランス・ピカルディ地方で制作されたとされる『聖グレゴリウスのミサ』の情景です。<br /><br />司祭が祭壇の前で厳かに祈りを捧げるなか、その背後では天使たちが現れ、十字架刑の道具(キリストの受難の象徴)を大切そうに抱えて宙を舞っています。<br /><br />市松模様の床や、長い巻物を掲げる人物など、中世後期のユニークな空間表現がぎゅっと詰まっています。<br />当時の教会で行われていた神秘的な儀式の世界です。

    19 ガラスケースの右側に飾られている、非常にミステリアスな雰囲気の板絵のクローズアップです。

    15世紀半ばのフランス・ピカルディ地方で制作されたとされる『聖グレゴリウスのミサ』の情景です。

    司祭が祭壇の前で厳かに祈りを捧げるなか、その背後では天使たちが現れ、十字架刑の道具(キリストの受難の象徴)を大切そうに抱えて宙を舞っています。

    市松模様の床や、長い巻物を掲げる人物など、中世後期のユニークな空間表現がぎゅっと詰まっています。
    当時の教会で行われていた神秘的な儀式の世界です。

  • 20   ガラスケースの中に展示されている、3つの場面に分かれた見事な三連祭壇画の全体写真です。<br /><br />これは15世紀後半にドイツの画家バルトロメウス・ツァイトブロムが手がけた『受胎告知、聖アンナ、聖アントニウス』という名作なのだそう。<br /><br />左側には幼子イエスと聖母マリアを抱く聖アンナ、中央には大天使ガブリエルからお告げを受けるマリア(受態告知)、そして右側には本を手にした聖アントニウスの姿が色鮮やかに描かれています。<br /><br />衣服のなめらかなひだの表現や、背景を飾るまばゆい黄金の模様がとても重厚で気品があります。

    20 ガラスケースの中に展示されている、3つの場面に分かれた見事な三連祭壇画の全体写真です。

    これは15世紀後半にドイツの画家バルトロメウス・ツァイトブロムが手がけた『受胎告知、聖アンナ、聖アントニウス』という名作なのだそう。

    左側には幼子イエスと聖母マリアを抱く聖アンナ、中央には大天使ガブリエルからお告げを受けるマリア(受態告知)、そして右側には本を手にした聖アントニウスの姿が色鮮やかに描かれています。

    衣服のなめらかなひだの表現や、背景を飾るまばゆい黄金の模様がとても重厚で気品があります。

  • 21  三連祭壇画の隣に飾られている、中世後期の美しい絵画が3点並んだ壁面写真です。<br /><br />ほの暗いグレーの壁には、緻密な装飾が施された木製額縁入りの小さな作品がバランスよく配置されています。

    21 三連祭壇画の隣に飾られている、中世後期の美しい絵画が3点並んだ壁面写真です。

    ほの暗いグレーの壁には、緻密な装飾が施された木製額縁入りの小さな作品がバランスよく配置されています。

  • 22  21番の全体写真の左側に飾られていた、とても愛らしい小さな木製祭壇画のクローズアップです。<br /><br />美しい2人の天使が天上の音楽を奏でている『奏楽の天使たち』の場面です。<br />手前のピンク色の服を着た天使は小さなハープを奏で、奥の青い服を着た天使は中世の珍しい鍵盤楽器を一生懸命に弾いています。<br /><br />15世紀末にドイツのケルン派を代表する「聖バルトロメウスの祭壇画のマスター」によって制作された大変貴重な作品なのだそう。<br />細かな木彫りのアーチ細工とまばゆい黄金の背景のなかに、天使たちの優しい表情が綺麗に溶け込んでいます。<br />中世ヨーロッパの心休まる美しい祈りのアートです。

    22 21番の全体写真の左側に飾られていた、とても愛らしい小さな木製祭壇画のクローズアップです。

    美しい2人の天使が天上の音楽を奏でている『奏楽の天使たち』の場面です。
    手前のピンク色の服を着た天使は小さなハープを奏で、奥の青い服を着た天使は中世の珍しい鍵盤楽器を一生懸命に弾いています。

    15世紀末にドイツのケルン派を代表する「聖バルトロメウスの祭壇画のマスター」によって制作された大変貴重な作品なのだそう。
    細かな木彫りのアーチ細工とまばゆい黄金の背景のなかに、天使たちの優しい表情が綺麗に溶け込んでいます。
    中世ヨーロッパの心休まる美しい祈りのアートです。

  • 23 全体写真の右上に飾られていた、もう一枚の美しい板絵のクローズアップです。<br /><br />重い十字架を背負わされてゴルゴタの丘へと引き立てられる、イエス・キリストの受難の物語を描いた『十字架を担ぐキリスト』の場面です。<br />中央では荊の冠をかぶったキリストが地面に膝をつき、右下では聖女ヴェロニカが、キリストの顔の汗を拭うための白い聖顔布を大切そうに広げて待っています。<br /><br />遠くに見える丘の上には、これから刑が執行される3つの十字架が小さく描き込まれており、物語のこれからの悲劇的な展開を象徴しているかのようです。<br />15世紀末から16世紀初頭にかけてネーデルラントの画家によって描かれた作品で、緊迫した群衆のドラマが豊かな色彩で表現されています。

    23 全体写真の右上に飾られていた、もう一枚の美しい板絵のクローズアップです。

    重い十字架を背負わされてゴルゴタの丘へと引き立てられる、イエス・キリストの受難の物語を描いた『十字架を担ぐキリスト』の場面です。
    中央では荊の冠をかぶったキリストが地面に膝をつき、右下では聖女ヴェロニカが、キリストの顔の汗を拭うための白い聖顔布を大切そうに広げて待っています。

    遠くに見える丘の上には、これから刑が執行される3つの十字架が小さく描き込まれており、物語のこれからの悲劇的な展開を象徴しているかのようです。
    15世紀末から16世紀初頭にかけてネーデルラントの画家によって描かれた作品で、緊迫した群衆のドラマが豊かな色彩で表現されています。

  • 24 21番の全体写真の中央下に飾られていた、小ぶりで黒い額縁に入った板絵のクローズアップです。<br /><br />中世ヨーロッパで広く信仰された伝説をモチーフにした『聖ヴルトの奇跡』という名作です。<br />画面の奥には、豪華な衣装をまとって十字架に架けられたキリストのような聖像(聖ヴルト)が祀られており、その足元では一人の貧しい音楽家が熱心に祈りを捧げています。<br />音楽家が奏でるバイオリンの美しい音色に心を打たれた聖像が、自らの足から黄金の靴を脱いで彼へと投げ与えたという、優しく神秘的な奇跡の瞬間が描かれているのだそう。<br />15世紀半ばにドイツのケルン派の画家によって描かれたもので、アーチ型の厳かな室内空間と赤い衣服の色彩がとても綺麗です。

    24 21番の全体写真の中央下に飾られていた、小ぶりで黒い額縁に入った板絵のクローズアップです。

    中世ヨーロッパで広く信仰された伝説をモチーフにした『聖ヴルトの奇跡』という名作です。
    画面の奥には、豪華な衣装をまとって十字架に架けられたキリストのような聖像(聖ヴルト)が祀られており、その足元では一人の貧しい音楽家が熱心に祈りを捧げています。
    音楽家が奏でるバイオリンの美しい音色に心を打たれた聖像が、自らの足から黄金の靴を脱いで彼へと投げ与えたという、優しく神秘的な奇跡の瞬間が描かれているのだそう。
    15世紀半ばにドイツのケルン派の画家によって描かれたもので、アーチ型の厳かな室内空間と赤い衣服の色彩がとても綺麗です。

  • 25 まばゆい黄金の輝きが圧倒的な存在感を放つ大きな三連祭壇画です。<br /><br />15世紀末にドイツのケルン派で活躍した若き巨匠によって制作された、『聖母の七つの喜びの祭壇画』という名作なのだそう。<br /><br />中央の大きなパネルには神聖な『神殿奉献』の儀式が描かれ、左側には星に導かれた東方の三博士の礼拝、右側には復活したキリストが母マリアの前に現れる劇的な場面が色鮮やかに描き込まれています。<br /><br />上空を舞うたくさんの黒い天使たちの姿や、床の市松模様など、中世後期の独特な世界観がギュッと凝縮されています。<br /><br />当時の職人が国家的な信仰を込めて作り上げた豪華絢爛なアートです。

    25 まばゆい黄金の輝きが圧倒的な存在感を放つ大きな三連祭壇画です。

    15世紀末にドイツのケルン派で活躍した若き巨匠によって制作された、『聖母の七つの喜びの祭壇画』という名作なのだそう。

    中央の大きなパネルには神聖な『神殿奉献』の儀式が描かれ、左側には星に導かれた東方の三博士の礼拝、右側には復活したキリストが母マリアの前に現れる劇的な場面が色鮮やかに描き込まれています。

    上空を舞うたくさんの黒い天使たちの姿や、床の市松模様など、中世後期の独特な世界観がギュッと凝縮されています。

    当時の職人が国家的な信仰を込めて作り上げた豪華絢爛なアートです。

  • 26 先ほどの大きな『聖母の七つの喜びの祭壇画』と同じ壁面に並ぶ、縦長に仕切られた貴重な2枚の古い板絵です。<br /><br />これらは、15世紀前半にドイツのウエストファリア地方の巨匠によって制作された、祭壇画の両翼なのだそう。

    26 先ほどの大きな『聖母の七つの喜びの祭壇画』と同じ壁面に並ぶ、縦長に仕切られた貴重な2枚の古い板絵です。

    これらは、15世紀前半にドイツのウエストファリア地方の巨匠によって制作された、祭壇画の両翼なのだそう。

  • 27 左側の作品にぐっと近づいたクローズアップ写真です。<br /><br />キリスト教の歴史において非常に重要な役割を果たした2人の聖人、聖パウロ(左)と聖ペテロ(右)の姿なのだそう。<br />左側の聖パウロは信仰の戦いを象徴する「剣」と「書物」を持ち、右側の聖ペテロは天国の門を開くための「大きな鍵」を大切そうに手にしています。<br />真上に見えるゴシック教会の尖塔のような、細かな建築彫刻の描写が見事です。

    27 左側の作品にぐっと近づいたクローズアップ写真です。

    キリスト教の歴史において非常に重要な役割を果たした2人の聖人、聖パウロ(左)と聖ペテロ(右)の姿なのだそう。
    左側の聖パウロは信仰の戦いを象徴する「剣」と「書物」を持ち、右側の聖ペテロは天国の門を開くための「大きな鍵」を大切そうに手にしています。
    真上に見えるゴシック教会の尖塔のような、細かな建築彫刻の描写が見事です。

  • 28 先ほどの26番でご紹介した縦長の板絵のうち、右側の作品にぐっと近づいたクローズアップ写真です。<br /><br />ここに描かれているのは、先ほど全体でも触れた聖書の非常に有名な場面『キリストの鞭打ち』です。<br />中央の柱に縛り付けられたキリストの周りで、2人の男が鞭や木の枝を大きく振り上げて彼を痛めつけている様子が、とても生々しく表現されています。<br />キリストの体や足元に流れる血の描写、男たちの険しい表情など、当時の画家の並々ならぬ写実へのこだわりが伝わってきます。<br />中世後期の宗教画ならではの、人々の心を強く揺さぶるドラマチックな世界です。

    28 先ほどの26番でご紹介した縦長の板絵のうち、右側の作品にぐっと近づいたクローズアップ写真です。

    ここに描かれているのは、先ほど全体でも触れた聖書の非常に有名な場面『キリストの鞭打ち』です。
    中央の柱に縛り付けられたキリストの周りで、2人の男が鞭や木の枝を大きく振り上げて彼を痛めつけている様子が、とても生々しく表現されています。
    キリストの体や足元に流れる血の描写、男たちの険しい表情など、当時の画家の並々ならぬ写実へのこだわりが伝わってきます。
    中世後期の宗教画ならではの、人々の心を強く揺さぶるドラマチックな世界です。

  • 29 独特な形をした木製額縁に収められた、非常にドラマチックな大作の全体写真です。<br /><br />十字架から降ろされたイエス・キリストの遺体を人々が受け止める『十字架降下』の緊迫した場面です。<br /><br />中央では、息絶えたキリストを抱きかかえる男たちの姿があり、左下では深い悲しみのあまり気絶してしまう聖母マリアが周りの女性たちに支えられています。<br /><br />こちらは1520年頃にドイツの画家(マイスター・フォン・マスキルヒの周辺)によって描かれた非常に貴重な祭壇画なのだそう。<br />登場人物たちの豊かな表情や立体的な衣服のひだ、そして背景を彩る黄金の唐草模様が本当に綺麗です。

    29 独特な形をした木製額縁に収められた、非常にドラマチックな大作の全体写真です。

    十字架から降ろされたイエス・キリストの遺体を人々が受け止める『十字架降下』の緊迫した場面です。

    中央では、息絶えたキリストを抱きかかえる男たちの姿があり、左下では深い悲しみのあまり気絶してしまう聖母マリアが周りの女性たちに支えられています。

    こちらは1520年頃にドイツの画家(マイスター・フォン・マスキルヒの周辺)によって描かれた非常に貴重な祭壇画なのだそう。
    登場人物たちの豊かな表情や立体的な衣服のひだ、そして背景を彩る黄金の唐草模様が本当に綺麗です。

  • 30 先ほど29番の大作の隣に飾られている、王族の華やかな儀式を描いた大変美しい絵画の全体写真です。<br /><br />中世ヨーロッパで絶大な人気を誇った『聖ウルシュラの伝説』をテーマにした、連作のうちの重要な一場面です。<br /><br />画面の左側では王冠をかぶった王と王妃が玉座に深く腰掛け、中央では若き王女ウルシュラが、神聖な旅立ちの決意を凛とした表情で伝えています。<br />右側には遠方からやってきた使節団の男たちが、その様子を厳かに見守っており、手前でちょこんと座る斑点模様のワンちゃんの姿もどこか愛らしいです。<br /><br />15世紀末にドイツのケルンで活躍した「聖ウルシュラの伝説のマスター」によって制作された傑作で、中世宮廷の上品な衣服や建築のディテールが隅々まで細かく表現されています。

    30 先ほど29番の大作の隣に飾られている、王族の華やかな儀式を描いた大変美しい絵画の全体写真です。

    中世ヨーロッパで絶大な人気を誇った『聖ウルシュラの伝説』をテーマにした、連作のうちの重要な一場面です。

    画面の左側では王冠をかぶった王と王妃が玉座に深く腰掛け、中央では若き王女ウルシュラが、神聖な旅立ちの決意を凛とした表情で伝えています。
    右側には遠方からやってきた使節団の男たちが、その様子を厳かに見守っており、手前でちょこんと座る斑点模様のワンちゃんの姿もどこか愛らしいです。

    15世紀末にドイツのケルンで活躍した「聖ウルシュラの伝説のマスター」によって制作された傑作で、中世宮廷の上品な衣服や建築のディテールが隅々まで細かく表現されています。

  • 31 騎士とドラゴンの伝説を描いたとても格好良くて美しい絵画の全体写真です。<br /><br />キリスト教の有名な聖人伝説である『聖ゲオルギオスと竜』のドラマチックな場面です。<br />白馬にまたがった勇敢な騎士ゲオルギオスが、鋭い槍を突き下ろして邪悪なドラゴンを見事に退治しています。<br />背中で真っ赤なマントが風に大きく翻る姿は、まるで映画のワンシーンのように躍動感たっぷりです。<br />右上の丘の上をよく見ると、両手を合わせて騎士の勝利を祈るお姫様の姿も小さく細かく描き込まれています。<br />こちらは1500年頃に南ドイツのマスターによって制作された貴重な板絵なのだそう。

    31 騎士とドラゴンの伝説を描いたとても格好良くて美しい絵画の全体写真です。

    キリスト教の有名な聖人伝説である『聖ゲオルギオスと竜』のドラマチックな場面です。
    白馬にまたがった勇敢な騎士ゲオルギオスが、鋭い槍を突き下ろして邪悪なドラゴンを見事に退治しています。
    背中で真っ赤なマントが風に大きく翻る姿は、まるで映画のワンシーンのように躍動感たっぷりです。
    右上の丘の上をよく見ると、両手を合わせて騎士の勝利を祈るお姫様の姿も小さく細かく描き込まれています。
    こちらは1500年頃に南ドイツのマスターによって制作された貴重な板絵なのだそう。

  • 32 上部がゆるやかなアーチ型になった、教会の中の厳かな宗教儀式をダイナミックに描いた大変大きな絵画です。<br /><br />15世紀末にパリで制作された『聖ブルーノと聖ユーグの着衣』という、カルトゥジオ会(修道院)の伝説を描いた非常に貴重な名作なのだそう。<br /><br />画面は中央の太い柱によって左右の場面に分かれており、左側では司教が跪く修道士に神聖な法衣を授け、右側では厳かな白装束をまとった人々が奇跡のような儀式を静かに見守っています。<br /><br />左右に美しく広がるゴシック様式のアーチ天井や、細かな床タイルの遠近表現など、当時の高度な空間描写が素晴らしいです。<br />中世ヨーロッパの修道院に流れる神秘的で格式高い祈りの歴史です。

    32 上部がゆるやかなアーチ型になった、教会の中の厳かな宗教儀式をダイナミックに描いた大変大きな絵画です。

    15世紀末にパリで制作された『聖ブルーノと聖ユーグの着衣』という、カルトゥジオ会(修道院)の伝説を描いた非常に貴重な名作なのだそう。

    画面は中央の太い柱によって左右の場面に分かれており、左側では司教が跪く修道士に神聖な法衣を授け、右側では厳かな白装束をまとった人々が奇跡のような儀式を静かに見守っています。

    左右に美しく広がるゴシック様式のアーチ天井や、細かな床タイルの遠近表現など、当時の高度な空間描写が素晴らしいです。
    中世ヨーロッパの修道院に流れる神秘的で格式高い祈りの歴史です。

  • 33 グレーの壁面に飾られた、大勢の聖人たちがキリストを囲み、深い悲しみに暮れる姿を描いた横長の大作です。<br /><br />1500年頃にパリで制作された中世高貴な名作『サン=ジェルマン=デ=プレのピエタ(La Pietà de Saint-Germain-des-Prés)』の情景です。<br /><br />画面の中央では、息絶えたキリストを抱きかかえる聖母マリアやマグダラのマリアの姿があり、その背景には当時の中世のルーヴル城やモンマルトルの丘の風景が細かく写実的に描き込まれているのだそう。<br /><br />人々の衣服の鮮やかな色彩や、それぞれの人物がまとう深い哀悼の表情が、丸みを帯びたキリストの体を一層ドラマチックに引き立てています。<br />当時のフランス宮廷が愛した、国際ゴシック様式の最高峰とも言われる祈りのアートです。<br /><br />つづく

    33 グレーの壁面に飾られた、大勢の聖人たちがキリストを囲み、深い悲しみに暮れる姿を描いた横長の大作です。

    1500年頃にパリで制作された中世高貴な名作『サン=ジェルマン=デ=プレのピエタ(La Pietà de Saint-Germain-des-Prés)』の情景です。

    画面の中央では、息絶えたキリストを抱きかかえる聖母マリアやマグダラのマリアの姿があり、その背景には当時の中世のルーヴル城やモンマルトルの丘の風景が細かく写実的に描き込まれているのだそう。

    人々の衣服の鮮やかな色彩や、それぞれの人物がまとう深い哀悼の表情が、丸みを帯びたキリストの体を一層ドラマチックに引き立てています。
    当時のフランス宮廷が愛した、国際ゴシック様式の最高峰とも言われる祈りのアートです。

    つづく

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