豊前・大分　立春の城下町・旧中津藩 江戸から昭和の市街をぶらぶら歩き旅ー３

2025/02/22 - 2025/02/23

昭和４６年頃に旧国鉄・中津駅に初めて降り立ちました…、当時は北口側が駅前で商店街と共に活気がありました。
駅の裏側には工場と大分交通・耶馬渓線（旧耶馬渓鉄道）の寂れた駅が在りました。
あれから平成・令和と５０年余りも時を経てすっかりと変わってしまいました。

昔ながらの町並みが残る寺町界隈から中津城へかけての道のりも随分と整備されて判り易く成りました。
静かな佇まいが今も残る町並みは城下町らしくて心がほっとしました。

でも、商店街は随分と寂れてしまって地方特有の街の空洞化に成ってしまい残念です…、また、当時余り記憶になかった宮島界隈は歓楽街の雰囲気が色濃く残っていました。

撮影使用カメラ　ルミックスＦX３７・オリンパスＳＺ-３０ＭＲ

エリア 耶馬溪・中津・玖珠(大分)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

２/２２（土）　「ＪＲ中津駅」南口です、

記憶の中では昭和４６年頃はまだ平地の駅で平屋建て駅舎だったと思うのですが？、そして寄り添うように大分交通・耶馬渓線も在りました。

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中津駅 (大分県) 駅

駅構内１階に在る「中津耶馬渓観光案内所」です、

先ずはここで町歩きの地図や情報を仕入れていきましょう！、序に山国から日田へのバス案内も聞いておきましょう。

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中津耶馬溪観光案内所 名所・史跡

駅前に在るスーパー「サンリブ中津店」です、

九州ではよく見掛けるチェーン展開も中津では前面的に福澤諭吉の巨大幕でＰＲで、おまけにＱＲコードまで付いてます。

サンリブ中津 スーパー・コンビニ・量販店

駅北口のロータリーに来ました、

元々はこちらが表玄関だったのですが、昭和５２年の駅高架化に伴い南口再開発にて現在の南口が表口に成りました。

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中津駅 (大分県) 駅

駅の壁面には”学問のすすめ”が大々的にＰＲ中！、

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり…、と有名な言葉です。

民主主義国家への国民の為の啓蒙書のようなものでしょうか？。

ロータリーの中心には「福澤諭吉像」あり！、

町一番の全国的な英雄である諭吉公をこれでもか！というほど推して来ます。日本の啓蒙思想家であり教育家として様々な功績を残したことは言うまでもないです。

福沢諭吉像 名所・史跡

中津の歓楽街と言えば「宮島界隈」でしょうか？、

その昔は桜町界隈と呼ばれる花街が在り、中津合併検番が２軒も在りそれは賑やかだったとか？…。

昭和の風情を残したザ・路地です！、

飲み屋の雰囲気が一目で解ると言われるドアの違いが表れてます？…。

おや？、眼差しを感じるにゃんこ達！…、

カメラを向けても動じないほど人慣れしてるのか、微妙だにもしないです…。

振り返って観た路地です、

昼間なのでひっそりと静かで侘びしいですが、日が暮れる頃には情緒ある景観に変わるのでしょう？。

ご城下・寺町へ延びる通りです、

時代が変わっても歓楽街はその時々に合わせて男の欲望を呑込んで来たのでしょう！。

こちらの路地も飲み屋が軒を並べてます…、

旧遊里遊郭から時代の流れと共に旧赤線・青線を経て生き残ってきたのでしょうか？…。

先程の昭和の風情を残したザ・路地ですが？、

裏側から覗けばまだにゃんこ達が気分良さそうに寛いでますよ？…。

振り返って路地を観たところです、

それとも健全な歓楽街として、当局の指導に徹して組合員が一丸と成って経営をやって来のかも知れませんが？…。

この路地は袋小路です、

夜は特に気を付けなければならない逃げ場がない危険性を感じますが？…。

宮島町通りを歩きます、

この先で寺町との境目がハッキリします、煩悩の世界から経木へ至る仏門に帰るわけです。

旧中津藩ご城下の東に位置する「寺町界隈」です、

寺院の土壁が続く景観は昔と違って随分と整備された空間に変わりました。

左手には市内最大級の境内を持つ「明蓮寺」です、

浄土真宗本願寺派（京都西本願寺派）の寺院として旧藩主・小笠原家の菩提寺であり、福沢諭吉の先祖の墓がることで知られてるそうです。

赤塀の寺で有名な「合元寺」です、

一際目立っており強烈な印象を与えますが、歴史にみる残酷な一面がその異彩を放っています。

合元寺(赤壁寺) 寺・神社・教会

天正15年に黒田官兵衛によって建立されました、

旧家臣達が騙し討ちに遇った際に血潮が飛び散り、白壁は何度塗り替えても血痕が浮き出る為に、遂に赤壁に塗り替えた謂れがあります。

寺町に相応しい碁盤の目に整備されてます、

石畳みが続く両側に白く漆喰壁と地院の屋根瓦の景観は悠久の時代から変わりないものでしょう…。

左手は閻魔寺と知られる「円龍寺」です、

寛永年間に小笠原長次によって創建され、閻魔様を祀る閻魔堂は市民からの崇敬が息づく地域信仰の中心となっています。

円龍寺 寺・神社・教会

静かで落ち着いた佇まいです…、

時折、市民が歩いたり自転車で駆けたりと暮らしに根付く景観です。

「福澤諭吉旧居 福澤記念館」です、

日本の啓蒙思想家であり教育家でもありますが、幕末偉人の中では傍観者的な性格なのか慶応義塾も含めてどうも好きにはなれません？…、のでパスします。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

ご城下の中心である「中津城」です、

天正１６年に秀吉により豊前国１６万石が与えられた 黒田孝高が築城し、その後細川忠興が完成をさせた海城です。

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中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

天守は模擬天守で独立式望楼型５重５階です、

中津川河口の地に築城された梯郭式の平城であり、堀には海水が引き込まれている為、水城（海城）とされ、今治城・高松城と並ぶ日本三大水城の一つです。

江戸時代には天守が無かったそうです、

昭和３９年に観光目的で北東隅櫓跡に復興模擬天守閣と、手前の南東隅櫓跡には大鞁櫓が建てられた様で往時とは異なってます？。

旧本丸ですが天守は工事中でした？、

幕末まで藩主を勤めた”奥平家歴史資料館”として平成７年５月リニューアルオープン予定とありました。

やはり本丸には天守が似合います、

そして、中津神社・奥平神社・扇城(せんじょう)・神社城井(きい)神社などが祀られていました。

天守を背に梅の花が咲いてます…、

満開ではありませんが桜と違った趣きで、漆喰壁と瓦のツートンに紅色がとても鮮やかです。

中津神社の大鳥居が入口です、

中津城跡一帯は「中津城公園」として利用され鳥居をくぐれば駐車場として無料開放されています。

中津城公園 公園・植物園

二之丸との水濠です、

増築・復元された水濠と右手には改修された石垣が続きますが、往時は三之丸までの水濠が張り廻られていたようです。

石垣の向こうに天守が観えます、

昔から城下町で暮らすことが夢だったのですが未だこの歳に成っても叶わず仕舞いです？…。

城内水門跡前に建つ「割烹 汐湯」です、

大正時代に建てられた木造３階建てのレトロ漂う料理屋は現役の銭湯でもあります。

普通に観れば老舗旅館ですよね？。

隣接する「銭湯 汐湯」は一部建替えです、

大正浪漫の館内と海水を沸かした軟らかな湯、そして湯上がりは涼み台や休憩棟のくつろぎ空間で癒されると多くの風呂好きを虜にしてるそうです。

汐湯 温泉

旧日田往還中津街道に出て来ました、

往時の面影は残っていませんが、静かな住宅地に相応しい整備された雰囲気です。

東へ歩けばユニークな景観が観れます？、

旧武家屋敷跡の土塀と家門と隣接する中津カトリック教会が並んでます。

諸町通りの景観です、

景観形成重点地区である諸町の中に残された町屋が風情ある趣を演出してます。

更に歩けば昭和の景観でした、

昔ながらの軒を並べる懐かしい商店街が在りました…、心が惹かれてしまいます。

「新博多町商店街」アーケードです、

が両側は既に更地にされてゲート上部のステンドガラスが妙に痛々しく感じます…。

アーケード街は閑散としてます…、

ほぼシャッター通化してる閉業商店街です、往時は洒落た雰囲気の中で買い物客で賑わったことでしょう…、このままでは勿体ないです。

更に「日之出町商店街」にやって来ました、

昔も今も市内一の商店街として町と共に歩んできた歴史ある商店街です。且つての隆盛期の面影はありませんが、それでも市民の大切な商店街です。

日の出町商店街 市場・商店街

路地の向こうには「宝来軒 本店」が観えます、

人気店として名前は知っていましたが観光客には判り難い場所に在ったんですね？。折角なのでお昼をいただいていきます。

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宝来軒 本店 グルメ・レストラン

店内は意外とスッキリとしていました！、

老舗らしく脂でギトギト感が漂う雰囲気とは違っていたのが印象的でした？。ラーメンもいつの間にか価格がアップしたんですね？。

注文したのは無難なラーメン￥８００です、

見た目は濃厚豚骨で脂が浮くギトギト感ですが割りとあっさりとした優しい味で普通に美味しいです？。また、細麺ストレートがよく絡んで合います！。

商店街から観える空間的な景観？…、

用水路が整備された際に点在する橋に赤い欄干を持たせて城下町の風情を演出させたのでしょう。

駅・北口前ロータリーの「日之出町商店街」です、

駅から雨に濡れずに商店街へ行ける最高の立地条件は今も変わりません。

日の出町商店街 市場・商店街

今夜の宿は「中津サンライズホテル」です、

駅から近いザ・昭和を彷彿させるノスタルジックな宿で、自慢は利便性と広くて無料の駐車所を兼ね備えた安っぽい老舗の風格でしょうか？。

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中津サンライズホテル 宿・ホテル

フロント・ロビーは２階のこちらから！～、

正面出入口からして今では見掛けなくなったガラス張りの好い雰囲気です。

ロビーには黒皮ソファーです、

レトロチックな雰囲気の中で落ち着いた懐かしい時間が流れていきます。

長い動線上奥にフロントが在ります、

聞けば増築したのでその際にロビーから新しく奥へと移動したようです。周辺には新聞や雑誌にパンフレットなどが自由に閲覧出来るように成ってます。

棚にはそれなりに漫画本が揃えられていました、

もしあれば見たいなぁ？…と思って探しましたがやはり有りませんでした？…、楳図かずお・古賀新一にどおくまんプロって知ってますか？。

部屋は禁煙・シングルルームです、

昭和の暗さや狭さが滲み出るほどの雰囲気が久々でとても懐かしいです！。

窓際を利用した長デスクがベストアイデアです！、

明るくて仕事にも物置き場としても活用出来るスペースが好いです。

壁面にはハンガーラック仕様です、

ミニ冷蔵庫に安いラックに置いた小型液晶ＴＶとミニテッシュ箱、下にごみ箱です。

壁面の鏡が何故この位置なのかが判りません？…。

トイレ＆バスルームは旧式のユニットタイプ？、

狭い！、狭過ぎるほど使い勝手が悪いのでドアは開けないと膝が当たります。でも、入浴剤がサービスされるのは嬉しいです。

窓からの眺望です～、

自慢の広い駐車場が観えますよ！、なので工事関係者や営業関係の利用が圧倒的に多いようですね。

駅前のスーパー「サンリブ中津店」です、

ＧＭＳに近いような取り扱いと利便性で買物するには使い勝手が好いですよ！。

個人的には１階のイートインコーナーが休憩などにお薦めです。

サンリブ中津 スーパー・コンビニ・量販店

２/２３（日）　ホテルの２階に在る直営の「食事処 おふくろ」です、

朝食はここでいただきますが、以前は無料だったのが￥３００と有料に成りました。

チェエクインの際に和・洋かをチョイスして支払うシステムのようです。

中津サンライズホテル 宿・ホテル

和食をチョイスしましたが御覧の通りです、

見るからに品祖で美味しそうには見えません？、コスパは好いですが不味いので明日はパスしました…。

この後は、立春の城下町・中津のひな祭り 江戸から昭和の市街をぶらぶら歩き旅ー４へ続きます

この旅行記へのコメント （2）

• 風　魔さん 2025/11/04 20:57:07

  おんせん県・大分の、地域の特性と活性化について！

  機乗の空論さん
  初めまして、お早うございます。
  まだ訪れたことの無い、大分県の昭和レトロな街歩きに興味と好奇心を惹かれ
  て訪問した次第です！
  以前には、温泉施設の多い当静岡県と「おんせん県」論争がありました。
  
  その地の気候風土、地域の文化水準、人々の生活や暮らしなど評価基準は別れ
  ますが伝統を守る「地域の落ち着き」と、「最新のトレンドな考え方」を目指す
  当地との対比に思わず再考しました！
  インバウンド観光の旗印のもと、「海外の客船の誘致活動」を推し進める当市の
  あり方に疑問の声が上がってきました。⇒大分港にも海外の客船の寄港に課題は？
  
  そして人口の高齢化に伴い「詐欺事件の多い当市」、市外から一攫千金を狙う
  「人たちの流入」など、治安問題も喫緊の課題です！
  静かな住宅地では、昼間近所の人を見かけることもなく多くの家へ「詐欺電話」
  が常態化しています！
  昭和時代の「向こう三軒両隣の意識」は少なくなり、住宅ローンのため共働き
  による不在化、高級車のデモンストレーション効果、大型商業施設の進出による
  価格の高止まり的統一化、お祭りなど伝統行事の減少化など
  ・・課題も多くなりました！
  
  かえって大分県のような昔から時代の風潮に染まらない「社会のあり方」の方が
  よほど落ち着いた生活ができると思います！
  自分の思ったことの雑感を述べてみました！
  
  またの訪問を！
  風まかせの旅人 風 魔

  機乗の空論さん からの返信 2025/11/05 11:24:13

  Re: おんせん県・大分の、地域の特性と活性化について！

  書き込み有難うございます！、風 魔さんの言われる通り昨今は全国の観光地に且つて無いほどのオーバーツーリズム状態で酷いものです…、我が大阪市内や京都市内などはパンク状態でホテルなど高騰し過ぎて異常とも言えるほどで利用が出来ません…。
  大分も今年は２度行きましたが、由布院や別府はどこ観ても中華系オーバーツーリズムで酷い有様です。
  なのでどこへ旅するもインバウンド客がいない町を求めたり観光スポットを避けたりと、どうして日本人がゆっくりと旅も出来ない世の中に成ってしまったのだろうか？と腹が立つ時があります。
  アホな政治屋にバカな官僚どもがこの国を壊してしまうのでしょうか？…。
  地方へ行けば行くほど様々な問題や矛盾ばかりが目立って、そこに見え隠れする利権と癒着が潜んでいるように感じます…。
  大分には友人がＵターンして暮らしてますが、我が町は昔と何も変わらずインバウンド客なんて無縁と話してました、但し、昨今ＳＮＳで炎上している元外務大臣の岩屋だけは許さん！、県の恥で売国奴は落選させてやる！と意気込んでいましたが…。
  長々とつまらない話をしてしまいました…、どうかお許しを。また見て下さい、宜しくお願いします。