豊後・大分　立春の天領地・日田 おひなまつりと日田温泉の在る隈町界隈をぶらぶら歩き旅ー７

2025/02/25 - 2025/02/25

日田市街・豆田町界隈の観光スポットを経て歓楽街の在る隈町界隈へと移動します。

隈町そのものは豆田町よりずっと以前から町割りが整備された歴史あるところです。
三隈川を活かした自然の地形を活かし日隈城が築かれ、同時に特産品の杉などを取り扱う材木商が川縁に軒を並べ、後には有数の豪商達で町が栄えました。

その名残が今でも醸造蔵元として残り、または三隈川沿いに日田温泉街として宿が並び、集客を目当てに飲食店や飲み屋街としての歓楽街を形成して来たわけです。
但し、城下町でありながら旧遊里・遊郭跡はこの界隈には無く、その後の旧赤線跡も明確には残っていないようです？…。
が旧鑑札などを用いない旧青線跡の雰囲気だけは何件か感じました…。

隈町から徒歩で１５分も歩けばイオンタウン日田ショッピングセンターがタイムスリップしたかのように景観が変わってしまうのには驚きました？。

撮影使用カメラ　ルミックスＦX３７・オリンパスＳＺ-３０ＭＲ

エリア 日田(大分)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

豆田町界隈から御幸通りを南へ「咸宜園跡」です、

人気史跡スポットは江戸時代後期に活躍したに儒学者・廣瀬淡窓が開いた日本最大規模の私塾（学校）です。

咸宜園跡 名所・史跡

現在は敷地内に秋風庵・遠思楼などが修復残されてます、

名の咸宜（がんぎ）とは、咸く宜しい（ことごとくよろし）という意味からだそうです。
入館は無料なので時間があればお薦めします。

日田焼きそばの名店「泰勝軒」でお昼にします、

９年ぶりに伺いましたが外観も変わらず昔ながらの佇まいのままです？、Ｂ級グルメとして地元客から支持される人気店です。

＊詳細はクチコミでお願いします

泰勝軒 グルメ・レストラン

勿論、食べるのは日田焼きそば￥７５０と値上げでした…

ソーズ焼きそばでは無く味は異なり醤油に近く、とにかく麺をパリパリに焼き上げるのが特徴！、食感を愉しむ焼きそばなのでご高齢の方々には罰ゲーム的かも知れません？。

ぶらぶらと歩いて見つけた路地？…、

褪せた侘しさと果敢なさが交じり合うセピアカラーが昭和を物語ります。

路地から観える小さな世界です…、

「日田社交料飲協会」とありますが曲線を用いた意匠が同様に昭和の名残です。

振り返れば同様の小さな世界でした…、

昭和の景観はどこを見ても窮屈で圧迫された中で藻掻いてるようでした…。

通り沿いに「天領日田洋酒博物館」が在りました、

個人コレクションを集めた洋酒関連グッズを展示する日本では珍しい博物館です。

今回はパスして町歩きを優先します。

天領日田洋酒博物館 美術館・博物館

歓楽街・隈町の外れ、飲み屋小路でしたが？、

その前がすっかりと更地に成って小路の雰囲気など消えてしまいました？…。

では、更に「歓楽街・隈町界隈」を歩きましょう！、

昭和の時代には慰安旅行などの団体客に賑わった名残がありますよ？。

＊詳細はクチコミでお願いします

隈町界隈 名所・史跡

町名は中本町ですが通称・隈町で通じます、

昭和の時代を指す戦前・戦後の店が軒を並べる良きも悪しきも踏まえた景観です。

昼間は何もなく静まり返った死人の様です？…、

灯りが点れば赤く青く圧化粧した町へと変貌してしまう日田の艶町…、隈町です。

城下町でありながら花街跡地の痕跡がない？、

案内所で聞いても町の方々に聞いても旧遊里遊郭も赤線も無いとのことです…、何か隠してるとしか思えないのですが不思議です…。

バー・スナックが密集する雑居ビルです、

灯が点れば不夜城の如く煌々と明け方まで営業するのでしょう！。

ゲート「ちろりん村通り」とは昭和の言葉です？、

駐車場の奥には長屋式店舗が在りますが、まさか酒飲んで運転して帰るのでしょうか？。

路地がある通りに軒を並べる店…、

どうも怪しい雰囲気のディープな感じがしない隈町は不思議な歓楽街です？。

昭和の面影が残る町並みです、

歓楽街にしては旧赤線・青線の影や名残はどこへ行ったのか？、それとも元々無いのか判りません？…。

川魚を扱う鮮魚屋でしょうか、

店頭に生簀を置いて演出効果を狙いますが、鮎や鰻の季節ではありません？。

駅前からのバス通り「原 次郎左衛門の味噌醤油蔵」です、

市内でも威風堂々たる構えの商家はまさに老舗の貫禄とも言えるものです。出来れば味噌・醤油と購入したいのですが旅が続くのでここは我慢です。

原次郎左衛門の味噌醤油蔵 名所・史跡

祖先は平安時代まで遡る古の８００年前だそうです？…、

屋号・まるはらとして明治３２年創業の醸造味噌・醤油の蔵元で、平成７年から現在の名に改名し、当主は数えて２３代目だそうです。

隈町界隈 名所・史跡

観光スポットでの「隈町界隈」です、

この界隈は飲み屋よりも飲食店が多くて健全な雰囲気がします、こちらの居酒屋も昭和レトロに凝った雰囲気を醸し出しています。

＊詳細はクチコミでお願いします

隈町界隈 名所・史跡

この通りは渋い雰囲気が好みです！…、

うらぶれた廃墟のようで、且つ静寂な凛と張り詰めた様な景観です…。

漆喰の蔵が建ち並ぶ「合原家 マルマタ醤油」です、

城下町には付きものの醸造蔵元（酒・味噌・醤油・酢など）が代々受け継がれていますが、赤い郵便ポストがアクセントです？。

合原家（マルマタ醤油） 名所・史跡

立派な勝手口から松の木や煙突が観えます、

こちらも江戸時代・安政６年創業の老舗の醸造蔵元です、同年に掛けて江戸では安政の大獄という幕府の政策に反対する勢力を弾圧した事件が勃発しました。

洒落た洋風建築は「黎明館」です、

大正５年に大分銀行・日田支店として開業した木造２階建て外壁煉瓦タイルを張ったもので、その美しい外観からは大正浪漫を感じさせます。

＊詳細はクチコミでお願いします

黎明館 名所・史跡

玄関を入れば”天領日田 おひなまつり”が開催中！、

現在は「隈まちづくりセンター黎明館」として事務所が置かれ、ライブ会場やレンタルスペース・ギャラリーとして活用されています。

２階への急な階段と吹き抜けに成ってます、

立入禁止ですが２階の雰囲気も観てみたいものです？…、コンパクトな設計ながら無駄の無い配置や意匠は当時の最先端だったのでしょう！。

館内は既に旧銀行の雰囲気はありません？、

開催されるイベント中は市内１７カ所の施設でひなまつり人形が展示公開されてます。

吊るし雛（さげもん）と言われる手作りの雛です、

よく見れば人形では無く玉や金魚に結びめばかりで創作雛というものでしょうか？。

唯一の旧銀行の窓口か、医院の窓口跡が残っていました。

多数の吊るし雛と雛人形が展示公開中です、

幕府郡代が置かれた日田は九州随一といわれるほどの繁栄を極めたところです。ゆえに贅を尽くして買い揃えたのでしょう。

どれほどの価値があるのかは解りませんがご立派！？、

掛屋を中心とする豪商たちが活躍し町人文化が花開いた旧家・商家には、京や大坂で買い求めた絢爛豪華なひな人形やひな道具の数々が今も多く残されています。

改めて気に入ったので一枚撮りました！、

吊るし雛と背面に広がる窓口から外の景観を観る。

また、玄関からその景観を観る！、

往時は大正浪漫のハイカラ文化が地方にも入って来た時代、整備された砂利道を着物姿にパラソルやカンカン帽を取り入れたモダンな装いが流行したんでしょうか？。

通りから正面の先には三隈川・隈町公園に出ます、

また、左右の通りは「日田温泉」街として旅館や飲食店などが建ち並ぶエリアです。

日田温泉 温泉

右折して旅館街を歩きます、

落ち着いた街並みが続いていますが、日田温泉街の旅館が密集するエリアとは反対側に成ります。

今夜の宿は隈町に在る「旅館 清流荘」です、

三隈川沿いに在る日田温泉の西の外れに在る古びた外観の旅館です。クチコミではご主人の打つ蕎麦が大人気だそうです。

＊詳細はクチコミでお願いします

旅館 清流荘 宿・ホテル

玄関ホールも小さくて趣きがある？、

靴を脱いで上がるタイプでスリッパに履き替えます。で棚上に美味しい水と温・冷水機が用意されています。

１階入ったところの食事処です、

夕・朝食をいただく共用スペースですが、チェックインもここでした。明るくて和める雰囲気が良いです！～、が今回は宿泊のみの利用です。

案内された部屋は２階の入口の上、禁煙・６畳の間です、

相当の年季が入ってますが清掃がきちんとされて問題はありませんが、カーテンが薄くて防寒には成りません？…。

最小必要限の物は揃って有ります、

但し、アメニティ類は一切ありません、必要な物は有料と成ります。

２階の廊下は年季が入ってギシギシと鳴ります…、

ドアでは無くて襖なので鍵は無く、明りや音漏れは仕方ないです？…、昔ながらの木賃宿といった風情が残っています。

２階奥に在る共用スペースです、

トイレと洗面台、ランドリー洗濯機・乾燥機、キッチン冷蔵庫・電子レンジです。

１階の共用スペースの風呂場です、

井戸水を汲んで今でも薪を焚いて沸かす拘りで、実にまろやかで温まる良い湯でしたよ。

三隈川の「日田温泉 屋形船乗り場」です、

オフシーズンの為に閑散としてますが、川魚料理が最盛期の夏場では川の上でいただく料理は最高の贅沢なんでしょうね？。

川幅も広い「三隈川」の流れです、

阿蘇山を水源とするこの川は水郷・日田を過ぎれば筑後川と名を変え筑紫平野を横断しながら有明海へと注ぐ九州最大の規模を誇る河川です。

三隈川 自然・景勝地

橋が架かっているので渡ります、

どうやら向う岸へ行ける様に成ってますよ！。

更に「沈み橋」を渡れば亀山公園へも行けます、

ここには武将・宮城豊盛によって築かれた日隈城が在ったところ、ですがその後幕府直轄になり現在は遺構も無く僅かに石垣が残るのみです。

亀山公園 沈み橋 公園・植物園

沈み橋から日田温泉街を眺めてところです、

三隈川がここで２つの中洲に分かれる為に川幅が広く成って、３つの川へと分かれます。

実に穏やかな流れです～、

三隈川がもたらす自然の恵みやその恩恵と共に人々は何代もこの地で暮らして生きて来た訳ですね。

「島内堰」から日田温泉を眺めます、

豊かな水をたたえる水郷・三隈川沿いに建つ日田温泉は古より子宝温泉として親しまれる単純泉と、２００年の伝統を誇る屋形船での四季折々の催事や景観が楽しめる様です。

渡ったところが三隈川公園でした、

で「河童の水の助 鵜のウータン像」なる可愛いオブジェが有りました！。

なので像目線で撮ってみました、

流れ緩やかな古の大河と共に生きる天領日田の町です～。

三隈川の中ノ島に在る「日田天領水の里元氣の駅」です、

日田天領水が経営する直営店で、産直市場的な地元の特産品から土産物に自社天領水まで幅広く販売し、レストランや足湯まで在るので家族で楽しめます。

日田天領水の里元氣の駅 道の駅

新しく出来た「イオンタウン日田ショッピングセンター」です、

市街地の外れにこの規模のＳＣが有れば市民にとっては利便性が好くて助かります。

今夜の夕食やおやつなどを買物をしていきましょう！。

規模が大きい「無印良品 日田店」です、

序に立ち寄って見ていきましょう！、折角なので個包装バームクーヘンも買いました。

「スターバックスコーヒー 日田店」でお茶します、

ここの珈琲は好きではないのですが唯一の店なので仕方なく我慢します…。しかし、地域的に採算が取れるんでしょうか？。

この後は、立春の別府温泉 観光スポットではないお気に入り市街をぶらぶら歩き旅ー８へ続きます