豊後・大分　立春の天領地・日田 観光スポット豆田町界隈から市街をぶらぶら歩き旅ー６

2025/02/25 - 2025/02/25

旧山国町・守実温泉駅からバスで峠を越えて日田へやって来ました。

日田はその昔は城下町として城が築かれ町が整備され、そこに人・物・金が集まるように成り良質な木材産出で発展したそうです。
やがて時代は徳川の世に成り幕府直轄の天領地郡代が置かれ、増々の人・物・金が流れ込み掛屋と呼ばれる金融業を営む豪商達で更に発展しました。

その古の町並みや名勝・旧跡が集約された豆田町界隈は九州の小京都と呼ばれ昭和５０年以降は爆発的な観光ブームもあり大勢の観光客が押し寄せることに成りました。
本家の京都、飛騨の高山、岡山の倉敷、山口の萩・津和野、そして九州の日田は旅する若者やファッション雑誌を抱えたアンノン族で盛り上がる空前絶後の時代でした。

そんな時代を経て数十年ぶりに一人旅で天領・日田にやって来ました。

撮影使用カメラ　ルミックスＦX３７・オリンパスＳZ-３０Ｍ

エリア 日田(大分)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ショッピング: 2.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今朝も穏やかな冬晴れの好い天気です！、

朝風呂がないので時間を持て余します？…、Ｈ/Ｐで知らせるべきですよね！？。

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やすらぎの郷やまくに 宿・ホテル

スケートリンクは真っ白です！…、

山間にしては思ったよりも寒くはないですが、これだけ自然に凍るとは流石です。

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コアやまくに 名所・史跡

一部の雪が凍ってました…、

山間はまだまだ春遠くにて、春待ちどおしいです。

旧市街地の中心に在る「守実温泉バス停」です、

大交北部バスの発着場で中津・日田・豊後森方面へのバスがありますが、昭和４６年までは旧大分交通耶馬渓線・守実温泉駅が在りました。

８：５０発日田行に乗車します、

緑のストライプ塗装は大分交通の復刻版で懐かしいです。運転手さんはトイレ休憩後、数人を乗せて発車しました。

４０分ほどで「日田バスターミナル」に着きました、

昨日同様で運賃が￥７５０とバカ高くてびっくり？、旅行者でなくても住民はもっと大変です。

日田バスターミナル 乗り物

館内も静寂の一途を辿るほど寂しい？…、

始めて訪れた昭和４０年代は朝夕の通学・通勤客で活気がありました。

近くの「ＪＲ日田駅」に来ました、

随分と洒落た雰囲気の駅前に様変わりしていました？、流石に観光地だけのことはありますね。

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日田駅 駅

おや？「進撃の巨人 リヴァイ兵士長像」です、

私は漫画を読まないので解らないのですが作者の故郷の様で、１番人気のキャラクターだそうです。

進撃の巨人 リヴァイ兵士長像 名所・史跡

どこにでも在る「文字モニュメント」です、

が予めアルファベッドのＩが無い？…、人が歩けばＩに成って完成する様にデザインされて実に面白い！。

駅舎の隙間からＪＲ九州を代表する赤い快速です、

上り下り共に気動車のキハ２２０形・２００形が仲良く停車中です。

では「日田市観光案内所」で情報を仕入れます、

海鼠壁を模した城下町に相応しい外観ではありませんか？、期待出来そうですよ。

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日田市観光案内所 名所・史跡

館内はインバウンド客で混雑気味？…、

しかも通訳アプリなので時間が掛かってしまい進まない…、ここでもオーバーツーリズムが発生して参りました？…。

町歩きマップを片手に「日田市立博物館」です、

ですが休館日の為に残念…、唯一の楽しみにやって来たのに次回への延期です。

日田市立博物館 美術館・博物館

「豆田町界隈」上町通りに来ました、

市内一の観光スポットとして観光客がぞろぞろ群れを成して歩いているところ～。

整備されてそれなりの風情は醸し出されていますが好きではありません。

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豆田町界隈 名所・史跡

横の通りへ続く魚町の路地ですも、

石畳みが続く風情ある景観は昭和５０年頃、ディスカバージャパン当時は自然体の雰囲気が残っていましたが今はありません？…。

特産品である日田下駄です、

天領時代から木材産出地であった為に様々な加工品が生まれ、下駄もその一つです。

若い頃に履いた白い鼻緒の高下駄、書生下駄が懐かしい！。

規則正しく積んだ石壁がユニークなカフェ？、

旧町屋をリノベーションした新しい店が増えています。

雛人形が展示されていました、

売り物では無いと思いますが…、で開運と称して恋のおみくじがありました？。

「上町通り」に戻って歩きます、

ここからの景観もポスターやガイドブックなどによく掲載されてます。

天守閣のようにも観える「日本丸館」です、

漆喰造り３階建ての威風堂々たる薬屋は安政２年創業の老舗です。現在は有料の資料館やギャラリーに成っています。

日本丸館 美術館・博物館

上町通りから南側を眺めたところです、

電柱なども撤去されてすっきりと整備された空間が観光スポットらしいです。

右手には「天領のまちの駅」と有料駐車場が在ります。

天領まちの駅 名所・史跡

横の通りへ続く路地に入ってみました、

赤茶壁と海鼠壁が組み合わされたユニークな家屋の景観が素敵です。

上町通りの外れまで来ました、

観光客も少なく成りましたが男同士で旅をする今時の若者二人です？…、私の時代は男な一人で旅をするものと決まっていましたからね～。

ここも観光スポットでよく利用される景観です、

白漆喰壁と土蔵に母屋が建ち並ぶ江戸時代からの景観が変わらず残っています。

水郷日田が生んだ「薫長酒造」です、

創業は江戸時代の元禄１５年、既に３００年余りの時を受け継がれてる醸造蔵元で銘酒・薫長（くんちょう）ここにありです。

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クンチョウ酒造 専門店

では順に見学していきましょう！、

予約無し無料で自由に入館出来ます、ショップを通り抜ければ古よりの酒蔵や倉庫などが建ち並んでいます。

距離感が非常に近い資料館ですよ！、

平日は従業員の方々が普通に仕事されているのでルールやマナーは守りましょう。

大きな羽根つき鉄釜が二つありました、

展示用では無く現役のようですが、洗米した米を蒸すのでしょうか？、釜に入れて炊く工程は無いので何に利用するのか気に成りますね？…。

作業場として実感があります！、

但し、これより先は禁止区域なのですが中華系観光客は自己都合なので注意しましたが困ったもんです？…。

記念撮影用スポットが有りました、

ここに腰かけて文字モニュメントをバックに皆さん撮っていました。

２階が「薫長酒造資料館」なので見学しましょう！、

但し、急な階段で幅も狭いので気を付けないと足を踏み外してしまいそうです？。蔵は江戸時代の文政九年築と有りました。

＊詳細はクンチョウ酒造のクチコミでお願いします

薫長酒蔵資料館 美術館・博物館

酒蔵資料館のお決まりの展示品です、

大半が洗米や蒸米・貯蔵・搾りなどに使われる木桶の数々と酒造りに使用する道具類が所狭しと置かれていました。

蔵の窓際に並べられた木桶の一枚！、

優しい採光が木蓋を照らして幾年月が経ったのでしょうか…、歴史を感じる時です。

”男はつらいよ５０ お帰り寅さん”でのコラボ限定販売です、

シリーズ第４３作・寅次郎の休日では日田祇園祭が舞台に成るわけで豆田界隈がロケ地に成っていました。その縁あってのことでしょうか？。

代々受け継がれる羽子板が展示中、

見るからに豪華で高価なものだと判りますね！、そして、希少価値あるのは旧家の証しでもあります。

雛人形も展示されてます、

豪華絢爛の２組の雛人形ですが、元々の富安家本家は大地主の富豪だったので催事・節句品は想像も付かないような贅を尽くした代物だったのでしょう。

入口に在る「蔵元ショップ」です、

清酒・薫長や焼酎・薫露など限定品からオリジナル商品まで幅広く取り扱いがありました。
また、試飲や有料利き酒カウンターにカフェなども併設していました。

目的の酒粕販売が在りました！、

蔵元ならではの搾りたて酒粕は香りが高いのが特徴で、既に良い香りが充満してます。
荷物成るのでここは我慢して１つだけにしておきます。

西へ一つ目を左折すると「御幸通り」です、

豆田町界隈は上町通りと御幸通りの並行する二つの通りと５つの筋で構成された地割に成っています。

上町通りとは違った落ち着いた雰囲気です、

両側に軒を並べる商家の漆喰壁やうだつが城下町の風情があって素晴らしいです。

一部の商店は閉じたままです、

きっと週末・祝日に来れば観光客が大勢押し寄せるので賑やかで活気もある事でしょう？。

目に付いた「草野薬局本店」とあります、

その外観からして元宿か料理屋、または茶屋・置屋のような風情を醸し出す雰囲気が素晴らしいです。

通り沿いに在る「豆田まちづくり歴史交流館」です、

観るからにその外観から旧医院と判る建物は旧古賀医院で、昭和７年築の木造２階建てで平成２６年に修復改築されてます。

豆田まちづくり歴史交流館 美術館・博物館

館内は無料公開されてます、

医院らしい雰囲気が残る１階玄関から廊下部分です、ここで係の方から簡単な説明ありでその後は自由に見学が出来ます。

２階の一部が資料室として利用されてます、

が医院としての物ではありませんでした？、会議室や展示場として利用されてるようです。勿論、休憩の場としても利用可能です。

住吉通りに在るこちらも「豆田まちづくり歴史交流館 旧船津歯科」です、

外観が個性的な３階建ては旧船津歯科で大正３年築の疑似洋風建築物で、２階部分までのドイツ壁がユニークです。

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豆田まちづくり歴史交流館(旧船津歯科) 名所・史跡

入館は無料で係の方から簡単な説明あり！、

その後は自由に館内を見学出来るのでお薦めのスポットです。

ここからの玄関を観た雰囲気が素晴らしいです！、

今の建築では有り得ない様なデザインと演出が大正モダンを醸し出してます。

玄関横の和室です、

通りへ面した出窓の窓桟のデザインが素敵ですね！、また、丸テーブルの天板デザインも凝ったもので色合いも良い！。

更に奥には和室６畳２間続きの部屋です、

床の間付き和室は客間として利用されていたのでしょうか？。

そして和室３畳の狭い部屋？、

廊下にに面して灯り取りの窓が設けられていましたので、控えの間でしょうか？。

唯一の資料室として展示されています、

歯科医では無く「豆田検番所資料館」とありました？、検番所なので旧遊里遊郭が在ったのでしょう…、もしくは料理・茶屋への芸妓・芸子の写真などが複数展示中。

２階へ上がった「旧待合室」です、

通りに面した明るい２階部屋をメインに選んで利用するとは往時にしてはハイカラで革新的な歯科医だったようにお見受けいたします。

ここも装飾的な窓桟が特徴的です！、

両側は摺りガラス、中は透明ガラスに菱形桟を用いたデザインが良い！、往時の町並みはどのように観えたのでしょうか？。

隣が「旧診療室」です、

歯科医独特の機械は展示されていますが、デザインは違えど基本的なものは変わってない様に感じました。

手前に在る家屋が「旧豆田検番所」だそうです、

資料館で知らなければ全く判りません？、外観的にも何一つ形跡が残されて無いです…、強いて言えば格子ぐらいでしょうか？。

御幸通りに戻って来ました、

振り返って通りを眺めたところですが、上町通りと違って観光客も少ないようです。

横の通りへ続く石畳みの路地です、

観光客がそれなりに居るので盛り上がっていました？…。

草野本家の向かいにある庇を長く迫り出した軒下です、

雪国では雁木通り、または東北では小見世や小間屋と呼ばれれていますが風情ある景観です。

急に観光客が増えて来ました？、

天領日田資料館や草野本家にギャラリー・土産物屋が密集しているので賑やかです？。

ここだけ緩いＳ字型にカーブしてます？、

枡形ほどではありませんが城下町特有の防備の名残なのでしょうか？…。

外れまで来ればとても静かな佇まいが在ります…、

時代を違えた商家が同じ通りに軒を並べるのが不思議な気がしますが更に後世に残して欲しい景観です。

更に心に沁みるような本来の景観が在りました…、

劣化して朽ちる漆喰壁や木壁の痛みに剥がれ…、取り残された家屋の侘しさと果敢なさに思いが詰まって来ます…

この後は、立春の天領地・日田 おひなまつりと日田温泉の在る隈町界隈をぶらぶら歩き旅ー７へ続きます