２０２４年春の旅 １７ 横手－湯沢－院内

2024/03/10 - 2024/03/10

東北横断鉄道乗り直し巡り

エリア 秋田

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 4.5

• 交通手段: JRローカル

２０２４年３月１０日(日曜日)
早朝宿泊代金の清算のためカウンターへ行くと、玄関越しに大粒の雪が降っているのが見える
前日まであまりに天気が良かったので油断して予報など見ていなかった
北国をナメてはいけない

駅まで急ぎ足でたどり着く
この某ネットカフェチェーンは各店舗微妙に駅から離れていることが多いことで知られているのだが、ここの店舗はたまたま駅近施設でよかった

駅前広場も真っ白だ
こちら側は旧駅舎時代は改札口もなかったいわば駅の裏側なのだが、だからというわけではないだろうが、雪の上に足跡はほとんどついていない

５時３９分発の新庄行きに乗る
地方に割と見かける、やたらと目覚めの早い列車である
需要があるというより運用の都合と思われる
横手－新庄間だと、朝に一本走らせるとして、始発駅になりそうなのは横手か湯沢くらいで、やはり車庫もある横手から・・・という程度の話だろう

構内は線路も雪に覆われているが

各方面への列車の準備は執り行われていた

薄明りの中、数名の乗客を乗せて発車した
昨日の秋田発横手行きに続いて、ワンマンカーの運転士はここでも若い女性である
その横手行きはこの区間に何編成かのみ配置されているというセミクロスシート車だったが、本日はオールロングシートの、まあ、ガッカリ車両だ

柳田

雪がなければ穀倉地帯か

平野を進む

皆瀬川
上流の旧増田町地区には漫画原画収集で知られる横手市増田まんが美術館がある

湯沢に到着
下りホームには特急・急行なき今、唯一の優等列車の快速が発車を待っている
珍しい客車列車による快速だった「おものがわ」なんて列車を思い出す

湯沢からは乗車客もいる
聞くところによると、この辺りから東京へは新庄に出て山形新幹線に乗るようになるらしい
長距離の装いの客もいるのも、そういうことなのかもしれない

東の奥羽山脈の山影が近付いてきた
秋田・山形県境の雄勝峠越えも近い

三関駅
元信号場のこの駅も旅客扱いを開始したのは昭和初期の話で、今の駅にはない長々としたホームを持つも、上り線はすでに廃止され、深くなった雪の中に使われなくなったホームの土台部分が見えるのみである

谷の間を進むようになり

列車は銀山で栄えた秋田県最後の駅、院内に停車

峠越えの基地として広い構内を持ち、ターンテーブルもあった歴史ある駅だが、古くからの木造駅舎は昭和６３年の火事で焼失
新しい駅舎は郷土資料館「院内銀山異人館」も兼ねている
建設には当時の町が１億３千万円強かけたそうだ