２０２４年春の旅 1 ＩＧＲ青山駅－好摩駅－

2024/03/08 - 2024/03/08

東北横断鉄道乗り直し巡り

エリア 八幡平（岩手側）(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄

２０２４年３月９日土曜日
盛岡地域の天気は晴天
宿泊場所から青山駅へ歩く道すがら、昨夜は暗闇で気付かなかったが、短い距離でもそこら中の建物や駐車場に「ＩＧＲ不動産」の看板がある
あまり取り上げられないが、紀州鉄道やＪＲ九州のように鉄道が副業ということか

途中、青山駅のバス停がある
テレ東のバス旅好きとしてはつい気になり見てしまうが、本数の少なさに「もしここで乗ることになったら」と、我がことのように身につまされる

二社合わせても数えられるほどの本数だ
地方バス会社の経営が心配になる所以である

青山駅で花輪線直通の大館行きに乗る
上下ホームそれぞれの改札に係員がいて、本屋には土曜早朝なのに二人もいた
出入り口はもう二か所あるらしいので、本社所在地とはいえずいぶん人繰りに余裕があるものだ
ＩＧＲいわて銀河鉄道は駅の無人化が進んでおらず、そのあたりどうなっているのかわからないが、直営・委託問わず多くの駅に駅員が配置されているらしい

大館行きは気動車の２両編成
もしかしたら昨夜渋民から乗った同じ車両かもしれない
乗務員も上りの時と同じで花輪線直通はＩＧＲ線内もそのままＪＲ要員が担当している
三セクとＪＲ間では割とあることなのかもしれないが、ここでは気動車と電車で免許が別なのも理由の一つだろうか

残念なことに、進行方向前向きのクロスシートは全て盛岡宿泊組に占拠されていた
だが、今度こそ最後の乗車になるだろう花輪線で、左右の車窓を見に動き回るならロングシート部が勝手がいい
決して負け惜しみではないのである

家も緑も目に映るような車窓を眺め好摩へ

上りホームに数少ない東北本線乗り入れの北上行きにたまたま遭遇する
利便性を考えるなら、もっと直通本数を増やしてしかるべきだろうか
ベストは上野発青森行きと青森発上野行き鈍行の恒常的な運転である

ＩＧＲの複線電化路線から離れ、いよいよ単線非電化の花輪線へ踏み出す

以前乗ったのはおよそ三十年ほど前、大館から好摩への上り列車で、車両は確かキハ５８系だった
もちろん、一生に一度、一期一会の乗車のつもりだった
乗りつぶし的に一回乗ったらもういいかという気持ちも勿論あった
しかし、年齢を重ねると思いが変わってくる
時間はともかく懐にはやや余裕ができ、逆方向の車窓も眺めようなどと思い出す

また、花輪線と明日乗る陸羽東線は特にその年月の間に廃止が俎上に載るような暗澹たる状況に陥ってるという
本当にそうなのか。実態を見ようと、今回、うまく旅程が立てられたので、こうしてやってきた