２０２４年春の旅 １８ －及位－大滝－釜淵－真室川

2024/03/10 - 2024/03/10

東北横断鉄道乗り直し巡り

エリア 秋田

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

院内を出ると秋田・山形県境の雄勝峠越えへ

谷もいよいよ狭まり人家も尽きる

国道１３号と寄り添うように走り

院内トンネルで峠を越えた

この区間は輸送力増強のため単線の隘路を昭和４３年に複線化して、上下二本のトンネルが通っているようだ
調べると明治のトンネルの建設業者は聞いたこともない「組」(当時の技術の粋を集めた集団だったのだろうが)の名前が並び、新しいトンネルの方の建設会社は鹿島とハザマであった
とはいえ、もはや過剰施設状態なのだが、ゼネコンもまさか造ったものが無用の長物になりかけることになるとは思わなかったろう、先を見通すのは斯様に難しい

山を下り始めると早くも家屋は現れる
雪国仕様の片流れ屋根だが、住民がいるのかはわからない

山形県最初の駅「及位」へ
鉄道国語検定初級読み問題に必ず出る駅名で、他は「特牛」「飯給」あたりだろうか

ここから再び単線になるはずだが、下り線が使われている気配がない
普通は駅を出てから上下線は収束するが、どういうことだろう
いつの間にか駅が棒線化されるのは、昨今、常だが

谷はまだまだ狭く

奥羽山脈の形の良い稜線が近くに望める

ところで、二両編成の内、後ろの車両には私と男性の二人しか乗っていないのだが、そのもう一人の彼はついに体を伸ばし始めていた
かつての「汽車旅」ではよく見かけた光景である

土地が少し開けてきて

大滝駅
この駅は完全に上り線が廃止されていた
利用停止されたホーム上は雪かきの痕跡もない

ちなみに滝駅は烏山線、小滝駅は大糸線にある

時々右窓

駅前にはかなり家が密集するようになる
及位－大滝－釜淵とわかりやすく乗降客数が増えていく模様

釜淵駅
無人駅だが本線の無人駅なので、駅周りにはいろいろな施設がある
こちらは通信機器室

箱庭のような素敵な眺め

雪の量もすっかり少なくなった

真室川の集落が見えると

真室川駅に到着
「真室川音頭」なんて、現代人は「なんじゃそりゃ」だろうが、かつて一日三千人近い乗降客がいたらしい
大きい駅舎は建っていて、昔ながらの・・・と言いたいが、今は偽木造駅舎も多いので、その姿のみ記録しておく