スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道　１２．カイル・オブ・ロハルシュ線でインバネスへ

2023/07/15 - 2023/07/15

7月15日（土）曇り、時々雨
・スカイ島からインバネスに行くには時間面、料金面でもバスが有利だが、絶景鉄道カイル・オブ・ロハルシュ線に乗りたくてやや回り道のコースを選んだ。カイル・オブ・ロハルシュ線はBS旅番組「欧州鉄道の旅」で「荘厳な山々と誇り高き人々スコットランド　北ハイランド地方を訪ねて」と題して紹介された。
・ハイランドの首都インヴァネスからスカイ島を望むカイル・オブ・ロハルシュ間に鉄道が敷かれたのは1897年、16ある駅の半数近くはリクエストストップ。かって英国観光局が「天国に一番近い列車」として紹介した。2時間半の鉄道旅では車窓に湖と山とムーアが次々と現れ絶景の連続だった。特に進行方向の左側(北側)の景色が素晴らしく、人口300人のプロクトンは途中下車したくなる漁村だった。
　
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【旅程】
　7/08（土）関空→仁川経由→機中（泊）
　7/09（日）→アムステルダム経由→グラスゴー（泊）
　7/10（月）グラスゴー→西ハイランド線→オーバン（泊）
　7/11（火）オーバン発３島巡りツアー（マル島、スタッファ島、アイオーナ島）→オーバン（泊）
　7/12（水）オーバン→西ハイランド線→ラノック湿原→フォートウィリアム（泊）
　7/13（木）フォートウィリアム→グレンコー（泊）
　7/14（金）グレンコー→スカイ島（ポートリー、フェアリープール）→スカイ島（泊）
★7/15（土）スカイ島（オールドマン・オブ・ストー、キルトロック）→カイル・オブ・ロハルシュ→カイル・オブ・ロハルシュ線→インバネス（泊）
　7/16（日）インバネス発ツアー①北西ハイランド地方→インバネス（泊）
　7/17（月）インバネス発ツアー②西ハイランド地方→インバネス（泊）
　7/18（火）インバネス→ハイランド線→ピトロッホリー（泊）
　7/19（水）ブレア・アソール→ピトロッホリー（泊）
　7/20（木）ピトロッホリー→エジンバラ旧市街→エジンバラ（泊）
　7/21（金）エジンバラ発ツアー①ファイフ地方→エジンバラ（泊）
　7/22（土）エジンバラ新市街→ホリルード公園→エジンバラ（泊）
　7/23（日）エジンバラ発ツアー②ハイランド地方→エジンバラ（泊）
　7/24（月）エジンバラ→アムステルダム経由→パリ（泊）
　7/25（火）パリ→プロヴァン→フォンテーヌブロー（泊）
　7/26（水）フォンテーヌブロー→バルビゾン→モレ・シュル・ロワン→フォンテーヌブロー（泊）
　7/27（木）フォンテーヌブロー→パリ→機中（泊）
　7/28（金）→ハノイ→ハノイ発ツアー①ハロン湾クルーズ→ハノイ→機中（泊）
　7/29（土）→関空

エリア インバネス(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　15:40　ポートリー発グラスゴー行きのバスに乗車。

　1時間余り走ってスカイブリッジ。

　スカイ島とイギリス本土を結ぶ全長570ｍのスカイブリッジ。渡ると直ぐにカイル・オブ・ロハルシュ。

　16:58　カイル・オブ・ロハルシュ（Kyle of Lochalsh）。ここでバスを下車。

　港に突き出す位置にあるカイル・オブ・ロハルシュ駅。対岸に見えるのはスカイ島。

　ここはインバネス発のカイル・オブ・ロハルシュ線の終着駅。丁度列車が入ってきました。

　カイルオブロハルシュ線はＢＳフジの紀行番組「欧州鉄道の旅」で、「荘厳な山々と誇り高き人々」と題して放送されました。
　その美しい沿線風景を見たくて、時間的にも費用的にも有利なバスから乗り換えです。

　列車の出発まで少し時間があるので、港の周辺を歩いてみます。

　スカイ島を望む小さな港町カイル・オブ・ロハルシュ。かってはスカイ島に向かうフェリーターミナルがありました。

　しかしスカイブリッジが出来てからはその役目がおわり、港の前にはホテルが１軒と建物が数軒。

　最果ての駅にふさわしい寂寥感が旅情をそそります。

　その中にフィッシュ＆チップスのお店を発見。

　こんな港のフィッシュ＆チップスは美味しいはず。

　熱々をテイクアウトして列車内で食べます。

　17:45　カイル・オブ・ロハルシュ駅を出発。乗客は数える程。

　海に通じるキャロン湖（Loch Carron）に沿って北へ、

　この花の名前を聞きたかった。

　人口300人の漁村プロクトン（Plockton）。「欧州鉄道の旅」によると昔は小作制度の村で、湖で獲れる手長海老が名物だそうです。

　湖畔に並ぶ美しい石造りのコテージ。ここで生まれ現在も暮している男性が「気候も良く、とても平和な村」と語ってました。さもありなん。

　湖に浮かぶ松島のような小島はTVで見た。

　ここでフィッシュ＆チップスを開きましたが、何とフォークが付いてない。仕方なく手持ちのコーヒーのマドラーを箸替わり。でも美味しかった。

　列車はしばらくキャロン湖畔を東に走ります。

　一帯は自然保護区。清潔感溢れる風景です。

　雨が上がって薄日が。

　ストラスキャロン（StrathCarron）駅。ここも「欧州鉄道の旅」に登場。駅舎は郵便局を兼ね、近くの村々のささやかな交流の場になっています。

　また駅の向いにあるロッホキャロン・ウィーバーズミルで、昔ながらの機械を使ってタータンチェックを織る様子が紹介されました。

　キャロン湖を過ぎ列車はムーア地帯へ。

　明日のローカルツアーではこの大自然の見どころも訪れます。

　人工物は一切見えない。

　頻繁に現れる湖。GooleMapを見ると周囲の山から流れ出す無数の小河川が湖に注いでいます。

　この辺りの駅の多くはリクエストストップ。

　又雨が降ってきました。

　向こうに北に向かう線路が現れました。これはブリテン島最北端の町サルソーに向かう極北（Far North）線。
　インバネスを起点とした北ハイランド線はカイル・オブ・ロハルシュ線と極北線の2路線で、いずれも日に数本のみの運行。

　カイル・オブ・ロハルシュ線と極北線が分岐するディングウォール（Dingwall）駅。

　ＴＶではこの近くの工房で造られる伝統楽器クラサーク（ケルト由来の小型ハープ）と、近くのストラスペファーの町で行われるバグパイプパレードとハイランドダンスが紹介されました。

　ネス川がモレイ湾に注ぐ河口が見えたらインバネスはもうすぐ。

　20:15　インバネス駅に到着。2時間半にわたって沿線の素晴らしい景色を堪能しました。

Inverness station 駅

　インバネスはハイランドの首都。この駅からエジンバラに向かう本線の他、東のアバディーン、北のサルソー、西のカイル・オブ・ロハルシュと四方に鉄道が伸びています。

　駅を出ると、

　駅前広場の中央にジャコバイト兵士の像。

　1746年4月16日、チャールズ皇子率いるジャコバイト軍は、インバネス近郊のカロードゥンでイングランド政府軍と最後の決戦を行い、完敗しました。多くのハイランド氏族が処刑され、以来ハイランドキルトの着用や武器の所持が禁止されました。

　歩いて今夜の宿へ。

　ネス川に架かる美しいクレイグ・ストリート橋を渡り、

　一般住宅やＢ＆Ｂが並ぶ新市街へ。

　Winmar Guest House。今夜から3泊します。

　管理人は常駐していません。事前に貰ったメールに従い、ドアを開けるのに四苦八苦。

　何とか中に入れてホッ。

　素泊りで3日で￡242

　広さは十分で冷蔵庫付き。

　シャワー室は小さな日本人でもかなり窮屈。

　今日はOld Man of Storr登山等で疲れた。近くの中華テイクアウトレストランで簡単に済ませました。