2023/07/12 - 2023/07/13
3位(同エリア24件中)
万歩計さん
この旅行記のスケジュール
2023/07/12
-
バスでの移動
14:59 バスでFort William バスターミナルに到着
-
観光案内所でグレンコートレッキングの相談
-
The Garrison Hotel にチェックイン
-
Ben Nevis Bar で Seafood Plate の夕食
-
フォートウィリアムの簡単な街歩き
-
要塞跡
2023/07/13
-
バスでの移動
朝のバス停、グレンコー行きのバスが何故か通過して乗れず
-
フォートウィリアムに戻り次のバスまで時間待ち
-
10:15 幸運にもフォートウィリアム駅を出発するジャコバイト号を見送る
-
バスでの移動
11:10 フォートウィリアムを出発しグレンコーへ
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
7月12日(火)~13日(水)曇り、時々雨
・北西ハイランド観光の中継地としてフォートウィリアムで一泊した。先ず観光案内所で計画時にお世話になったスタッフにお礼をし、明日のグレンコートレッキングのアドバイスを貰った。泊まったホテルは9年前まで現役の刑務所だった建物を使ったThe Garrison Hotel。独房を利用した狭ーい部屋で、囚人になった気分で一夜を過ごした。
・翌朝ホテル近くのバス停でグレンコー行きのバスを待っていたら、何と運転手は「No,No」のジェスチャーをしながら通過して行った。訳が分からないままにフォートウィリアムに戻り次のバスまで1時間半待つ羽目に。後で分かったがこの長距離バスは全席予約制だった。しかしこのトラブルのおかげで、ハリーポッターで有名なSLジャコバイト号がフォートウィリアム駅を発車するのを見送ることが出来た。
・4日後の7月17日、インバネス発の西ハイランドを回る日帰りツアーでフォートウィリアムを再訪。西ハイランド博物館でジャコバイトに関する展示をじっくり見た。ジャコバイトの「滅びの美学」は平家物語の英国版を見るようだった。
*****************************************************************
【旅程】
7/08(土)関空→仁川経由→機中(泊)
7/09(日)→アムステルダム経由→グラスゴー(泊)
7/10(月)グラスゴー→西ハイランド線→オーバン(泊)
7/11(火)オーバン発3島巡りツアー(マル島、スタッファ島、アイオーナ島)→オーバン(泊)
★7/12(水)オーバン→西ハイランド線→ラノック湿原→フォートウィリアム(泊)
★7/13(木)フォートウィリアム→グレンコー(泊)
7/14(金)グレンコー→スカイ島(ポートリー、フェアリープール)→スカイ島(泊)
7/15(土)スカイ島(オールドマン・オブ・ストー、キルトロック)→カイル・オブ・ロハルシュ→カイル・オブ・ロハルシュ線→インバネス(泊)
7/16(日)インバネス発ツアー①北西ハイランド地方→インバネス(泊)
★7/17(月)インバネス発ツアー②西ハイランド地方→インバネス(泊)
7/18(火)インバネス→ハイランド線→ピトロッホリー(泊)
7/19(水)ブレア・アソール→ピトロッホリー(泊)
7/20(木)ピトロッホリー→エジンバラ旧市街→エジンバラ(泊)
7/21(金)エジンバラ発ツアー①ファイフ地方→エジンバラ(泊)
7/22(土)エジンバラ新市街→ホリルード公園→エジンバラ(泊)
7/23(日)エジンバラ発ツアー②ハイランド地方→エジンバラ(泊)
7/24(月)エジンバラ→アムステルダム経由→パリ(泊)
7/25(火)パリ→プロヴァン→フォンテーヌブロー(泊)
7/26(水)フォンテーヌブロー→バルビゾン→モレ・シュル・ロワン→フォンテーヌブロー(泊)
7/27(木)フォンテーヌブロー→パリ→機中(泊)
7/28(金)→ハノイ→ハノイ発ツアー①ハロン湾クルーズ→ハノイ→機中(泊)
7/29(土)→関空
- 旅行の満足度
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
14:59 Fort William 駅前のバス停で下車。駅は街の北外れにあります。
-
フォートウィリアムは西ハイランドの中心都市。とは言え人口はたったの5万人。
-
町の中心ハイストリートは歩行者天国。
-
中ほどに観光案内所。計画段階でメールのやり取りをしたスタッフに土産の日本茶を渡し、明日のグレンコーのトレッキングコースを相談しました。
-
その結果、2コースを歩くことに決定。
コース1:The Lochan Trail(Cの部分)
森と湖の展望コース。マクドナルド一族虐殺の碑がある
コース2:KingsHouseからThe Three Sisters間のグレンコー核心部。
前半はWest Highland Way、後半はA82に沿って歩く。
「後半は車道の端を歩くことになるので、車には十分注意」とのこと。 -
今夜の宿はThe Garrison Hotel。1950年代後半に警察署として開設された建物で、2014年に閉鎖された後に改修し2018年にホテルとしてオープンしました。
The Garrison ホテル
-
ホテルには通常のゲストルームの他に6つの独房を利用した部屋 (Cell) があり、その一つに泊ります。
-
セキュリティゲートを通り、独房の重たい鉄の扉を開けると、
-
狭い木製の2段ベッド。
-
ベッド以外のスペースは殆どなし。
-
トイレと洗面所は何とか押し込めたが、
-
シャワーは別の独房。
-
「こんな体験も話題になる」というのは建前で、本音は安かったから。夏のスコットランドの宿代はとても高いのです。
-
今日は昼食抜きなので早めの夕食。選んだのは地元の名峰の名前を取ったパブ兼レストラン。奥はリニー湖を眺めるテラスになっています。
ベン ネビス バー バー
-
シーフードプレートとビール。加工食材が多く、生の食材が主だったオーバンの料理に軍配。
-
食事を終えハイストリートをぶらぶら。
-
通りの酒屋のショーウィンドーを覗くと、スコッチに混じってサントリーの「山崎」やニッカの「白州」も。日本のシングルモルトは、本場スコットランドでもとても評価が高いようです。
-
不動産屋のウインド。お値段はこんな感じ。
-
駅近くのフォートウィリアム要塞跡に来ました。
-
町の名前の由来にもなったこの要塞は、イングランドがハイランドを統治する目的で1635年に築きました。
-
現在は城壁の一部が残るだけ。
-
眼前に広がるのはリニー湖。湖と言っても、実際は海からの長細い入江です。
-
湖に向けて睨みをきかせた大砲。
-
町の背後にそびえるカウヒル。頂上からの眺めが素晴らしいらしいが往復3.2km。ラノック湿原歩いたので今日は疲れた。
-
このまま独房に戻って早々に寝ました。
-
翌朝、独房での寝覚め。夜間に雨が降ったようです。
The Garrison ホテル
-
今日はこの旅のハイライトの一つ、グレンコーを歩きます。天気はまあまあかな。
-
素泊りなので食材の調達へ。
-
朝早くからご苦労様です。
-
早朝からリュックを背負った旅行者。
フォートウィリアム近郊にはグレンコーを始め、手軽に楽しめるウォーキングコースやアウトドアスポーツを楽しめる場所が多数あります。 -
スコットランド銀行
-
St Andrew's Church
-
青空朝市
-
イギリス全土にあるスーパー。この旅でも随分お世話になりました。
-
為替レートを考えると日本より高め。
-
これが今日の朝食と昼食。
-
8:45 出所。「もう戻ってくるんじゃないぞ。」「へい、お世話になりやした。」
-
歩いて住宅街にあるバス停へ。9:06発のバスでBallachulishまで行って、The Lochan Trail を歩きます。
-
国道に沿って並んだ住宅やホテル、B&B。
-
7月のハイシーズンはどこも満員で値段も高い。
-
バスが定時にやって来ました。手を上げましたが、何故か運転手は「No,No」の合図をして通過。えっ!Why、なぜ、何でや~!!。
-
訳が分からないまま呆然とバスを見送りました。バスが通過した後に何度かヒッチハイクを試みたが、車は停まってくれません。
-
ここで待ってもしかたないので、歩いて30分のFortWilliamのバス停まで戻りました。
-
次のバスは1時間半後の11:10。
-
タクシーを探していたところ、目の前の駅のホームにCaledonian Sleeper が入線してきました。よし、見に行こう!
-
Caledonian Sleeper はロンドンから来た寝台特急。4トラベルでもしばしば登場します。
-
そして何と、向かいのホームにはジャコバイト号が出発を待ってました。
蒸気機関車ジャコバイト号 アクティビティ・乗り物体験
-
ジャコバイト号はFortWilliamからMallaig間の68kmを走る蒸気機関車。途中のグレンフィナン高架橋を走る姿は映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のハイライトシーンです。
-
今からタクシーを飛ばしてもコース1は時間的に中途半端。ここでゆっくりジャコバイト号を見送ることにしました。
-
運転士が何だか英雄のように見える。
-
ジャコバイト号の1等車両はなかなか豪華。映画ではハリーが魔法学校に行くため乗り込むシーンがありました。
-
20分後、ジャコバイト号は汽笛を鳴らしてMallaigに向かって出発しました。ご一緒に発車を見送ってください。
https://youtu.be/g2cHgMqvIkY
いいものを見れた!予定したバスを外した残念さが半減しました。 -
バス停に戻って50分。次のGlasgow行きのバスが来ました。
「予約証は?」「予約してない」「では少し待て」。最後になって「OK Come in!」。
これで分かった。Glasgow行きの長距離バスは全席予約。前のバスは満席だったのです。 -
日付が変わって4日後の7月17日。インバネス発の西ハイランドを回る日帰りツアーでフォートウィリアムを再訪しました。
-
町の北外れにあるベン・ネヴィス蒸留所。万歩計お気に入りのシングルモルトで、サントリーの「山崎」に似た逸品です。
-
フォートウィリアムで昼食を含め1時間のフリータイム。
-
鋭い尖塔を持つ St Andrew's Church。 先日から気になっていたので覗いてみました。
-
石造りの荘厳な内部。
-
正面の祭壇
-
パイプオルガン
-
次に訪れたのは西ハイランド博物館。ここにはジャコバイトに関する資料が多数展示されていました。
ウェスト ハイランド博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
17世紀末、イングランド国王ジェイムス7世はスコットランド王家の出身でしたが、ローマカトリックを選んだために追放されました。代わってイングランド国王に即位したのは、彼の娘婿でオランダ総督だったウィリアム。
外来の王を嫌うスコットランドの人々はジェイムス7世の孫チャールズ・エドワード・スチュアートを支持し「ジャコバイト」と呼ばれました。 -
チャールズ・エドワード・スチュアート
詩人ロバート・バーンズは彼を讃える「いとしのチャールズ王子(Bonnie Prince Charlie)」を書いています。 -
チャールズ皇子を迎え意気上がるジャコバイト軍
ジャコバイトはイングランドに対し度々反乱を起こしました。1745年に王家の血筋であるBonnie Prince Charlieが旗頭になったことで、ジャコバイト軍は意気揚々とロンドンに向けて進軍しました。 -
チャールズ皇子の肖像画
-
彼が身に着けた武器
-
タータンチェックのズボン。足がすごく長い。
-
彼に従ったジャコバイトの兵士。彼らの多くはハイランドの出身で、ハイランダースと呼ばれました。
-
ハイランダースの粗末な武器
-
バグパイプ。バグパイプ奏者は兵士の士気を鼓舞するため、砲弾に身を晒しながら先頭でバグパイプを吹いたそうです。
-
しかしジャコバイト軍はフランスの援軍を得られずロンドンを目前にして進軍を断念。敗戦を重ねながら撤退し、最後はインバネス郊外のカロードゥンの戦いで決定的な敗北を喫しました。敗れたチャールズは懸賞首になりました。
-
チャールズの秘密の肖像画。粗末な肖像画も真鍮の筒を通して見ると、皇子の姿が浮かび上がるそうです。
-
チャールズを助けたのは、フローラ・マクドナルド。彼女はチャールズをメイドのベティ・バーグに変装させ、スカイ島に逃がしました。
-
メイドに変装したチャールズ。
-
その後チャールズはフランスに渡り、スコットランドに戻ることなく、1788年にローマで没しました。
フローラ・マクドナルドはイングランド軍に捕えられロンドン塔に幽閉されましたが、後に許され故郷のスカイ島で没しました。インバネス城の正面には、船で去るチャールズを見送る彼女の像が建っています。
ジャコバイトの「滅びの美学」は英国版平家物語を見るようでした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
-
前の旅行記
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 7.西ハイランド線でラノック湿原へ
2023/07/12~
スコットランド
-
次の旅行記
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 9.グレンコー
2023/07/13~
フォート・ウィリアム
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 1.まとめ
2023/07/07~
スコットランド
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 2.グラスゴー① シティセンター 最初からスマホトラ...
2023/07/08~
グラスゴー
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 3.グラスゴー② ウェストエンドとイーストエンド
2023/07/09~
グラスゴー
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 4.西ハイランド線でオーバンへ
2023/07/10~
スコットランド
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 5.オーバン発3島巡りツアー① オーバンからマル島へ...
2023/07/11~
スコットランド
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 6.オーバン発3島巡りツアー② スタッファ島、アイオ...
2023/07/11~
スコットランド
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 7.西ハイランド線でラノック湿原へ
2023/07/12~
スコットランド
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 8.フォートウィリアム
2023/07/12~
フォート・ウィリアム
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 9.グレンコー
2023/07/13~
フォート・ウィリアム
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 10.スカイ島①ポートリーとフェアリープール
2023/07/14~
スカイ島
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 11.スカイ島②オールドマン・オブ・ストーとキルトロ...
2023/07/15~
スカイ島
-
スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道 12.カイル・オブ・ロハルシュ線でインバネスへ
2023/07/15~
インバネス
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- 前日光さん 2024/05/12 17:56:18
- カロディン・バトルフィールド!
- こんにちは。
A82のフォート・ウイリアムスへの分岐点を左折せず、ロッホ・ネスへ、そしてインバネスに向かった私たちは、インバネスのインフォメーションで、ホテルへの道を尋ねたのですが、そのホテルは渡された地図には乗り切らない場所にあったので、この道をまっすぐ進んで右折すればあると言われました。
甚だ心細い夕暮れのインバネスの町を思い出します。
だいぶ進んでも、もちろん日本とは違って、ホテルへの曲がり角など見当たらず、さらに進むと、何かの記念碑が建つ場所に出ました。
こんなに目立つ所ならインフォメーションで言ってくれたはずだと思い、引き返したのですが、今思えばあそこがかの有名な「カローディン・バトルフィールド」だったのです。
ホテルへの道は分からないし、日は暮れるし。。。で、途方に暮れていた私たちの前にトヨタ車のLAVEに載った親切そうなご老人が現れたので、私は夢中でホテルのパンフレットを示し、場所を尋ねると、彼はホテルまで先導してくれて去って行きました。
「BEN NEVIS」の試供品みたいに小さな瓶は、手を付けないまま、未だに私の手元にあります。2004年に購入した時点で「AGED 10 YEARS」とありましたから、もう30年ものになる シングル ハイランドモルト です。
元独房ホテルは興味はありますが、ちょっと。。と思います。
安いのは魅力ですがね(^_^;)
ジャコバイト軍とイングランド軍の戦いについては、漱石先生の「昔」を読まなかったら、またこの地を訪れなかったなら、知らないでおしまいになるところでした。
前日光
- 万歩計さん からの返信 2024/05/12 21:05:59
- Re: カロディン・バトルフィールド!
- 前日光さん、こんばんわ。コメントありがとうございます。
ハイランドに行くとあちこちに氏族とジャコバイトに関する博物館や展示があります。インバネス発の2回のツアーでも、ガイドさんがジャコバイトの戦いについて何度も説明していました。尤も万歩計の乏しい英語力では半分も聞き取れませんでしたが。
一口にスコットランドと言っても決して一枚岩ではなく、イングランド国境に近いローランドにはイングランドに与する氏族が多かったようです。漱石の「昔」にある通りキリクランキーの峡間で戦ったのは、高地人と低地人の同じスコットランド人でした。また「グレンコーの虐殺」でマクドナルド一族を襲撃したのは隣に住むキャンベル氏族でした。ジャコバイトの主力は北西ハイランドの僻地に住む氏族だったようです。
私は歴史が好きで、海外旅行の前にはその国の歴史を調べていきます。すると旅行が2倍楽しくなります。
これからの旅行記にも度々ジャコバイトが登場します。
万歩計
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
The Garrison
3.25
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ スコットランド一周、ついでにフランス、ベトナムに寄り道(2023.7)
2
75