2021/11/17 - 2021/11/17
153位(同エリア655件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
「西なびグリーンパス」を利用しての折りたたみ自転車輪行旅、4日目は旅の後半に突入し、1泊2日で北陸へ。
那谷寺と兼六園の二つの名勝を訪れた後、後編では富山県に移動し、宿泊地となる宇奈月温泉へ向かう。
富山県内では最大規模の温泉地である宇奈月温泉は、黒部峡谷鉄道の起点であり、周辺にはビューポイントや遊歩道がある。
例年通りなら紅葉の見頃は過ぎようとする時期、日暮れも早く限られた時間。
宇奈月温泉周辺の観光に自転車は便利な足となるのか、それともお荷物になるのか・・・
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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信号待ちに時間をとられ、乗る予定の金沢13:57発の新幹線はくたか566号に乗り遅れそうになったものの、ぎりぎり間に合い飛び乗ることができた。
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14:32に黒部宇奈月温泉に到着し、富山地方鉄道に乗り換える。
富山地方鉄道は「西なびグリーンパス」で乗車できない。
新黒部→宇奈月温泉の料金は580円。 -
富山地方鉄道は黒部川に沿って走る。
車窓から見える山は秋色をしているが、紅葉する樹種は少ないようだ。 -
15:19に宇奈月温泉に到着。
駅前には温泉噴水。温泉噴水 名所・史跡
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宇奈月温泉駅から黒部峡谷鉄道の宇奈月駅横の通りを上る。
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最初に訪れたのはやまびこ展望台。
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やまびこ展望台は黒部峡谷鉄道の新山彦橋を見下ろすことができるビューポイントとして知られている。
日が傾いて陰になっていることもあるが、期待していたような紅葉にはなっていない。
ピークが過ぎていたというより、赤くなる樹種が少ないような気がする。 -
今の時期のこの時間帯の黒部峡谷鉄道は、宇奈月発はすでになく、宇奈月着15:54、16:14、16:35、17:16、17:58の5便が残っている。
15:50頃、黒部川上流に宇奈月15:54着のトロッコ列車が見えてきた。 -
しばらくして、その列車がトンネルを抜けて新山彦橋にさしかかった。
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イチオシ
黒部峡谷鉄道はもともと日本電力、日本発送電による黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道だったものを、1971年(昭和46年)から宇奈月~欅平間20.1kmを旅客として開業したものである。
今年黒部峡谷鉄道は創立50周年を迎えた。やまびこ展望台 名所・史跡
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やまびこ展望台から見た黒部峡谷鉄道宇奈月駅。
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下から見た黒部峡谷鉄道、と言いたいところだが、これは模型。
とはいえ、山を背景に撮ると、見間違うほどのリアリティーがある。 -
イチオシ
少し宇奈月駅の方へ戻って見た黒部川上流。
中央は歩行者用の山彦橋、その右奥に黒部峡谷鉄道の新山彦橋、左にとちの湯方面への車道の赤い橋が見える。 -
手前の山彦橋は、1986年(昭和61年)宇奈月ダム建設に伴って上流の少し高い位置に新山彦橋ができるまでは黒部峡谷鉄道の列車が渡っていた。
廃線敷は山彦橋やトンネルも含め遊歩道として歩くことができる。 -
宇奈月温泉から宇奈月湖のエリアの案内図。
現在地が「やまびこ遊歩道」の起点となっていて山彦橋を渡って右の上流側へ延びている。
山彦橋を渡って左の下流側には「詩のみち遊歩道」に接続している。 -
「やまびこ遊歩道」は、ここからいきなり階段を下りることになる。
階段があるから自転車では行けない、と安易にあきらめない。
もちろん、自転車に乗って駆け下りるなんてリスキーなことはしないし、輪行袋に入れるなんてめんどくさいこともしない。
サドルの出っ張りを肩にかけて、担いで下りる。 -
山彦橋から見た新山彦橋。
山彦橋 名所・史跡
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山彦橋から見た下流側。
左岸に黒部峡谷鉄道宇奈月駅、遠くの建物は黒部・宇奈月温泉やまのは。 -
山彦橋を渡り切ると右にトンネル。
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左には詩のみち遊歩道の弥太蔵谷吊橋。
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右のトンネルを進む。
おそらくかつてはここを黒部峡谷鉄道の列車が通っていたと思われる。 -
トンネルを抜けて少し行くと、上りの階段があった。
幸い短い階段だったので自転車を担いで上ったところに、ちょっとした展望台があり、上流側に宇奈月ダムが見えた。 -
宇奈月ダムは高さ97.0mの重力式ダムで、多目的ダムとしても、国土交通省直轄ダムとしても黒部川水系で唯一のダムである。
洪水調節・不特定利水・県東部地域への上水道供給の他、発電を目的として関西電力が受け持っている。
ちなみに、上流にある有名な黒部ダムは関西電力が建設した水力発電専用のダムで、高さ186.0m、アーチ式+重力式のコンバインダムである。 -
上流側から見た宇奈月ダム。
コンクリートの色の変わり目から10m以上水位が低くなっている。
洪水調節の機能も有していることを考えれば不思議なことではないかもしれないが、この時期に水位を下げる必要があるのかな? -
宇奈月ダムの少し上流側に架かる湖面橋。
湖面橋を渡るとすぐにとちの森トンネルへと続いている。 -
湖面橋を渡りとちの森トンネルを抜けると、涸れかけた川のようになっていた。
それなりの水位ならうなづき湖というダム湖の風景が見られるはずだが、これはいかにも残念。 -
対岸に見える西洋の古城のような外観の施設は新柳河原発電所。
1927年(昭和2年)に建設された柳河原発電所が宇奈月ダムの完成により水没することになり、1993年(平成5年)に新設された水路式水力発電所。 -
先に進んでも本来のうなづき湖の風景が見られないので、湖面橋のたもとにあるうなづき湖第一展望広場に戻ってきた。
そこから見るうなづき湖は、かろうじて湖面といえる程度の水位は保っているが・・・ -
条件さえそろえばここから見る景色は絶景なのだろうが、日没が近く空模様も紅葉もいまいち冴えない風景となっている。
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遠くの山頂は雪景色。
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宇奈月ダムは堤体上も一般開放されている。
そこから上流側には湖面橋。
湖面橋は、宇奈月ダム建設時に資材運搬用道路として架けられた橋で、長さ約186mのアーチ橋である。 -
宇奈月ダムの下流側。
水位が低いにも関わらず放流している。
一定量は放流しておかないと、黒部川が涸れたようになるからか?宇奈月ダム 名所・史跡
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左岸の建物は、宇奈月温泉の最上流部に建つホテル黒部。
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宇奈月ダムの解説板の写真。
1.常用洪水吐ゲート
2.排砂ゲート
3.水位低下用ゲート
4.越流部・クレストゲート -
日が暮れ、宇奈月温泉の宿に灯りがともり始めた。
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宿へと向かう途中、車道を走っていると、トンネルの入口横に階段があったので上ってみた。
階段の上部は、詩のみち遊歩道に接続していた。 -
詩のみち遊歩道のつり橋から見た山彦橋(手前)と新山彦橋(奥)。
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17:00過ぎ、本日の宿、湯快リゾート・宇奈月グランドホテルに到着。
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1924年創業と歴史は古く、現在の宇奈月グランドホテル本館は1970年開業で、2017年に湯快リゾートとしてリニューアルされた。
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客室数は約100室あり、宇奈月の温泉街の中では大規模なホテルである。
エントランスホールは広く、レセプションのほかに土産屋もある。
掲示板に大浴場の予約表が掲示されていて(写真左端)、人数制限内で空きがある時間(30分入替)に部屋番号を記入して予約する。
平日ということもあり、どの時間でも余裕があった。湯快リゾートプレミアム 黒部 宇奈月温泉 宇奈月グランドホテル 宿・ホテル
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大浴場は撮影禁止になっている。
宇奈月温泉は、全国的にも珍しい7kmにも及ぶ引湯管を使った引湯である。
1915年(大正4年)黒薙からの引湯樋設置工事が始められ、1922年(大正11年) 温泉の権利が黒部温泉会社に売却され、現在の宇奈月温泉の礎となる。
1923年(大正12年)黒薙温泉からの引湯管を新たに設置した。松材をくりぬいたパイプを使い温泉が自噴する圧力を利用して泉源から2時間ほどで湯が届き、冬でも55℃の温度が確保されることとなった。
翌年、黒部温泉会社は宇奈月館(宇奈月グランドホテルの前身)の経営を始めた。
1935年(昭和10年)、 引き湯の経由地に樋菅を通すための利用権が設定されていない土地が一部にあり、その所有者が土地の高額買取を黒部温泉に要求したが拒否されたため、不法占拠として樋菅撤去を要求して裁判に訴えたが、大審院判決により「権利の濫用」として上告棄却された。
これは「宇奈月温泉事件」と呼ばれ、所有権を盾に取った悪質な請求を棄却した重要判例として知られる。
なお、うなづき湖畔に「宇奈月温泉木管事件碑」が建立されている。 -
部屋は入口で靴を脱ぎ、上がったところに洗面所と奥にトイレ。
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和室の宿に泊まるのは何年振りのことか・・・
長い間ほとんどビジネスホテルの宿泊だったので、たまには和室も新鮮でいいものだ。
リニューアルしてからあまり年数が経っていないので、清潔感がある。 -
宿泊料金は素泊り6732円。
料金はシーズンや曜日によってかなり開きがあり、特に週末は早めに予約しないと割高のプランしか残っていない傾向にあるようだ。 -
食事の付いていないプランにしたので、ローソンまで買い出しに行った。
途中で前を通った観光案内所の夜の外観が印象的だった。
本日の走行距離は約22km。
サイクリングとしてはかなり少な目だったが、最終日の明日はサイクリング主体の旅に戻る予定だ。
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