2021/10/15 - 2021/10/15
279位(同エリア3284件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
輪行初挑戦となった四国の旅のサイクリングがシーサイドコースとリバーサイドコースを主体にしていたのに対して、今回の旅は標高差のある高原を走るコースがメインだ。
その中でも2日目は、JR日光駅を発着とする往復コースで本格的なヒルクライムを含んでいる。
最大の難関は、サイクリストのみならず広く知られる、日本を代表する坂道「いろは坂」。
サイクリストにも人気のコースとはいえ、ヒルクライムにはロードバイクを利用するのが一般的。
中高年が折り畳みのミニベロでいろは坂を上りきるのは可能なのか、それとも無謀な挑戦なのか?
折り畳み自転車輪行の旅の可能性を探る、この旅最大の挑戦が始まる。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2日目の朝、宇都宮6:30発の列車で日光へと向かう。
宇都宮駅 駅
-
日光駅に7:17に到着し、余計な物を駅のコインロッカーに入れて、必要最小限の荷物でスタートする。
日光駅 駅
-
JR日光駅から200mも行けば東武日光駅。
駅前には標高543mの表示があった。
いろは坂の上の中禅寺湖の標高は1269m。
その標高差726mの往復が本日の最低限のミッションだ。 -
天候は今のところ快晴だが午後からは曇りの予報。
-
7:40頃、東照宮近くの神橋を通過。
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JR日光駅から最初の約10kmは、主に大谷川添いをだらだらと上って行く。
ウォーミングアップというにはあまりにも長い。
ヒルクライムは実質すでに始まっている。 -
8:25頃、馬返の駐車場に到着。
ここで標高は約830m。
スタートしてからちょうど1時間で、約10kmの距離、標高差290m近くを上ってきた。
ペースとしては悪くないが、いろは坂のスタート地点まで結構長かったという印象。
ここで河原に行ってみたりトイレ休憩して、8:35頃いよいよいろは坂に挑む。
正面には男体山。
右の第一いろは坂は下り専用で、上りは左の第二いろは坂に進む。 -
馬返をスタートしてすぐに大谷川を渡る。
ここからいよいよ本格的な上り、かと思いきや、少し下る。 -
本格的なヒルクライムが始まった。
58歳、真夏の大冒険。
じゃなかった、58歳、秋の大挑戦。 -
九十九折りの坂を延々と上る。
とはいえ、極端な急勾配はない。
この自転車を購入してから約1ヶ月の間(主に今年の2月)に、自宅から箕面方面のヒルクライムに行ったりした。
五月山ドライブウェイでは3回くらい押して上るような急勾配があったが、それに比べればまだ上りやすい。 -
トレーニングじゃないから、写真を撮るという口実で途中で止まったりして、実はちょこちょこ休憩している。
-
9:20頃、標高1173mの黒髪平展望台に到着。
時を戻そう。
馬返をスタートしたのが8:35頃。
所要時間約45分、標高差約340m。
悪くないだろう。
むしろ中高年のカテゴリーでは敢闘賞。
と、自分で自分をほめたいと思います。 -
黒髪平展望台からの眺望。
10月中旬のいろは坂、紅葉にはちと早かったみたい。 -
黒髪平展望台から少し走ると、明智平の駐車場とロープウェイが見えてきた。
そこまでの標高差もほとんどなくなってきた。 -
9:45頃、明智平の駐車場に到着。
ロープウェイ駅の近くに自転車置場もある。明智平展望台 自然・景勝地
-
ロープウェイは、標高1370mの展望台まで往復1000円。
少し待たされたが10:00頃の便に乗ることができた。
片道わずか3分の空中散歩。 -
展望台からは、男体山、中禅寺湖、華厳の滝の雄大な景観が広がる。
ただ、華厳の滝までの距離がイメージより遠く、滝見の展望台としては迫力に欠ける。 -
イチオシ
とはいえ、湖から流れ出て滝となって落ちる景観は、この展望台ならではの独特の景観として良く知られている。
写真撮影からすれば最高のビューポイントだろう。 -
落差97mの直瀑で、日本三名瀑のひとつでもある。
-
湖から流れることもあり、水量も豊富な滝だ。
華厳の滝の手前には観瀑台が見える。 -
華厳の滝とは逆方向となる東側は、ロープウェイ駅と大谷川を見下ろす。
ここから見る大谷川はS字カーブをしていて、日光東照宮や鉄道駅は尾根の陰になって見えない。 -
明智平から明智第二トンネルを抜けて、10:45頃中禅寺湖の湖畔に出た。
そこには、二荒山神社の大鳥居がある。
JR日光駅を出発してから約3時間20分。
明智平で展望台までロープウェイで往復したりして45分程度滞在したことを考えると、まずまずのペースだろう。
700mを超える標高差を過度の疲労もなく上り終えて、とりあえず一安心だ。 -
中禅寺湖は、湖を一周する車両が通れる道路がない。
大鳥居から左折し湖を時計回りに約1km走ると、日光山輪王寺の別院である中禅寺がある。 -
イチオシ
中禅寺近くの湖畔の駐車場には、色付き始めた木々。
バックには標高2486mの男体山。
真っ赤な紅葉も良いが、黄、黄緑、赤茶が混じりあうのもきれいだ。 -
湖岸には紅葉が進んだ木もある。
紅葉というより、赤い実が紅葉っぽく見えるともいえるが。 -
英国やイタリアの大使館別荘あたりまで行きたいところだが、奥日光にも行きたいので、Uターンして中禅寺湖を反時計回りに走った。
湖畔には未舗装の散策路があるようで、途中デッキになっている部分もある。 -
中禅寺湖の北側を通る国道120号線を西へと走る。
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国道120号線が中禅寺湖から離れて少し進むと、「龍頭の瀧入口」の表示があった。
自転車置場の近くに、今日一番のきれいな紅葉が見られた。
ちなみに、現地では「龍頭の瀧」という表記になっているが、一般的には「竜頭の滝」との表記が多いようだ。 -
「龍頭之茶屋」という店舗の中を通るようにして竜頭の滝の正面に出た。
上流の湯ノ湖から流れる湯川が二股に分かれて落ちる独特の景観の滝だ。
色付き始めたオレンジや黄が混じった彩りが良い感じだ。竜頭ノ滝 自然・景勝地
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イチオシ
特に右側の滝が全体的に日を浴びていて、鮮やかだ。
これからが一番の見頃を迎えるだろう。
今日は平日なので少しは落ち着いて写真も撮れるが、滝正面のスペースが広くないので、この時期の休日はかなり混み合うと思われる。 -
左の滝は昼前にはすでに日影になっているが、水しぶきが日に当たるところで虹が出ている。
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イチオシ
「龍頭之茶屋」の東側には「龍頭観音」があり、その横に先ほど見た最も色付きの良いモミジの木がある。
青空をバックに見上げると、鮮やかさが際立つ。 -
「龍頭観音」横からさらに上流に向かって散策路が延びている。
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散策路では竜頭の滝の上部の急流を側面から見ることができる。
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木々の間から急流を眺めながら散策路を上って行く。
その先は国道120号線へとつながるようなので適当なところでUターンして、自転車で国道を上ることにした。 -
「龍頭之茶屋」の西側を流れる湯川を橋の上から見下ろす。
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国道120号線を北へと上って行く。
快晴で最高のサイクリング日和だ。 -
イチオシ
湯川を国道が渡る橋の上から、竜頭の滝の上部の急流が見渡せる。
先ほどの散策路はこの橋を渡ったところにつながっている。 -
橋を渡って行く途中からは、湯川の先に中禅寺湖の湖面が見えてくる。
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坂を上り林間を抜けると、右側に男体山を見ながら走る。
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左側は荒涼とした戦場ヶ原が広がっている。
今日は快晴で暖かいが、この3日後には戦場ヶ原に霜が降りるほど冷え込んだというニュースを見ることになる。 -
戦場ヶ原にはハイキングコースがあるようで、国道の両側にも散策路が設けられている。
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12:40頃、戦場ヶ原の三本松茶屋に到着。
標高1394m。
JR日光駅からの標高差は850mを越えた。
ここまで来れば当初の目標は十分に達成したと思えた。
本日はこの後、東照宮など日光の社寺の観光に2時間30分程度予定している。
拝観時間が17:00までなので、14:30には東照宮付近まで戻りたい。
となると、このあたりで引き返すのが賢明だろう。
ただ、この先3~4km走れば湯滝や湯ノ湖にも行けたので、後から考えれば惜しい気もした。
やはり、日光の観光を1日しか予定していないことに無理があったのだろう。三本松茶屋 グルメ・レストラン
-
秋色の国道120号線を下って行く。
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一瞬、中禅寺湖が見えるポイントがあった。
こういうところで立ち止まって写真撮影ができるのが、自転車旅のメリットのひとつだ。
車だとどこでも停めるってわけにはいかない -
国道120号線が第一いろは坂に入る手前に華厳の滝展望台がある。
展望台は無料の上展望台と下から見る有料の観瀑台がある。
上展望台からは、華厳の滝をやや上から見ることになる。
午前中に行った明智平ロープウェイ展望台が華厳の滝から約1kmの距離があったのに対して、こちらの展望台は滝から100mちょっとの距離である。 -
滝上部の渓流も眺めることができ、色付き始めた木々が彩を添えている。
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落差97mの直瀑の左右の絶壁の中段からも伏流水が流れ落ちている。
上展望台からは樹木の陰になって滝つぼが見えにくい。
下の観瀑台から見る方が迫力がありそうで行ってみたい気もするが時間の余裕もあまりないので、残念ながら上展望台からのみで済ませた。 -
華厳の滝展望台を13:30過ぎに発ち、第一いろは坂を下って行く。
予報通り、徐々に曇りがちになってきた。 -
第一いろは坂は第二いろは坂より多い28のカーブがある。
ヘアピンカーブが連続し、標高を一気に落としていく。
もしこちらが上り専用だったとしたら、ヒルクライムはもっと苦戦していただろう。 -
第一いろは坂の途中には、剣ヶ峰展望台がある。
左に方等滝、右に般若滝が見えるという。 -
剣ヶ峰展望台から見た第一いろは坂と方等滝。
方等滝は段瀑になっていて、最上段はどうやら堰堤になっているようだ。
つまり、一部人工の滝ということになる。 -
般若滝はやや小ぶりな滝だ。
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第一いろは坂を下るのは短く感じたが、馬返から先は概ね下りにもかかわらず、意外と長く感じた。
よくこんなに長い上り坂を自転車こいで上ったものだ。
と、再び自分で自分をほめたいと思います。 -
14:20頃、日光東照宮近くの日光真光教会礼拝堂前まで下りて来た。
この教会は1899年(明治32年)に建てられた北関東最古の教会だという。
日本の伝統的建造物と豊かな自然が共存する日光は、明治初期から外国人に人気の観光地だった。
女性旅行家イザベラ・バードが1878年(明治11年)に宿泊した日光金谷ホテルもこの近くにある。
日光でのサイクリングは、体調、天候ともにベストコンディションで、大いに楽しむことができた。
この後は、世界遺産「日光の社寺」の観光へと続く。日光真光教会 寺・神社・教会
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