2021/10/04 - 2021/10/04
37位(同エリア253件中)
キートンさん
折りたたみ自転車の輪行に初挑戦となる、四国3日間の旅。
2日目は愛媛県からスタート。
愛媛県で快適なサイクリングができそうなコースとして見つけたのが、「夕やけこやけライン」と呼ばれる大洲市から伊予市にかけてのシーサイドコース。
「伊予の小京都」といわれる大洲も街乗り観光したいところなので、大洲から肱川添いに下って「夕やけこやけライン」へとつなぐコースを選んだ。
途中から予讃線に乗って松山に移動し松山城も見学しようという計画。
午後には松山観光港からフェリーで呉へと渡らなければいけない。
今日もなかなか濃厚な自転車旅が始まる。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
当初の予定では朝6時台の特急に乗ろうと思っていたが、あまり時間に追われたくないので、出発を早めて5:26発の始発特急宇和島2号に乗ることにした。
特急 宇和海 (松山駅 - 宇和島駅) 乗り物
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車両の最後尾の席の後ろは比較的スペースがあったので、自転車も難なく入った。
特急でもこのスペースが狭い車両もあるので、フットレストが引っかかったりして出し入れに苦労することがある。 -
いよいよ伊予大洲駅に到着するという時、予讃線は肱川を渡る。
その時、右手に大洲城が見える。 -
日の出間近の6:10に伊予大洲駅に到着。
山の方は朝霧に包まれているようだ。伊予大洲駅 駅
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早速自転車で肱川まで行ってみると、先ほど渡った鉄道橋を八幡浜発の普通列車が通りかかった。
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イチオシ
日が昇った頃、肱川の河川敷を大洲城の対岸まで来てみると、鏡のような肱川の川面に大洲城の天守閣が見事に映し出されていた。
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まさに見事な水鏡というほかない。
早起きは時にお金では買えない得をもたらすものだ。 -
大洲城の現在の天守閣は、2004年(平成16年)に主に市民による寄付によって完成したという。
4重4階の天守は、往時を出来る限り忠実に復元している。
キャッスルステイ(城泊)できる日本でも数少ない城でもある。
とはいえ、そんな殿様気分の一日を過ごそうとするなら、ビジネスホテル100泊分ぐらいの出費をする覚悟がいる。 -
大洲城より下流側の朝の風景。
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本丸から離れて苧綿櫓がある。
昭和34年の解体修理で、洪水に備えて石垣がかさ上げされたという。 -
堤防沿いの道路に上がれば、沿道に咲くコスモス。
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肱川橋を渡り、肱川の左岸側へと移動した。
大洲の歴史的街並みや史跡は概ね左岸側にある。
おおず赤煉瓦館は、明治34年12月に大洲商業銀行の本店として建てられた。おおず赤煉瓦館 名所・史跡
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肱川の左岸側は、街と河川敷の間に昔ながらの石垣と塀で仕切られている。
おおず赤煉瓦館の近くに河川敷へと出る門があり、石垣下にもコスモスが咲いていた。
「日本三大鵜飼い」のひとつとされる大洲の鵜飼いは、屋形船と鵜船が併走して行う「合わせ鵜飼い」と呼ばれるもので、7月から9月にかけてこの付近から乗船するようだ。 -
おおず赤煉瓦館の東側には、「ポコペン横丁」という一画がある。
ポコペン横丁 名所・史跡
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昭和30年代の横丁を再現して、日曜日の10:00~15:30には中華そば、コロッケ、焼き鳥、ラムネ、おもちゃ、骨董品、昔遊び等のお店が軒を連ねるのだという。
奥にある旧沖本倉庫と呼ばれた漆喰の蔵は、「思い出倉庫」で、おくすり臥龍堂、交番、床屋、雑貨屋などが並ぶ横丁として、毎日9:30~16:30に開館している。 -
塀には昭和のホーロー看板が並ぶ。
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街の東端には、臥龍山荘がある。
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明治の貿易商である河内寅次郎氏が、構想10年、施工4年の歳月をかけて建てた山荘。
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急坂を上って南へ下り、「富士橋」という沈下橋から見た臥龍淵。
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臥龍淵には、臥龍山荘の「不老庵」が建っている。
これは、崖にせり出した懸造(かけづくり)の上に数寄屋造りで建つ茶室である。 -
イチオシ
「不老庵」の右側に「蓬莱島」という岩の島がある。
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肱川に咲く植物。
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「富士橋」から見た肱川の上流側。
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街に戻る途中、旧松井家住宅である「盤泉荘」の前を通った。
フィリピンのマニラで貿易会社を経営し、マニラ、セブ、ダバオの各地で百貨店を経営する等、多角的な事業拡大を行い大きな富を成した松井國五郎氏によって大正15年に建設された別荘だという。 -
臥龍山荘の西側の丘にある大洲神社に上る長い階段と、12mの高さがある「昭和燈」。
なお、テレビドラマ「東京ラブストーリー」(1991年)の最終話のロケ地が大洲で、大洲神社やおはなはん通りが出てくるという。
30年も前のドラマなので、そのシーンは完全に忘れてしまっていたが。 -
北側に庄屋の土蔵、南側に武家屋敷と江戸時代の街並みが残るおはなはん通り。
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「おはなはん通り」の名前は昭和41年のNHKの朝ドラ「おはなはん」のロケが行われたことから由来している。
平均視聴率45.8%という国民的人気ドラマだったという。
(「おしん」「旅路」に次いで歴代NHK朝ドラ平均視聴率3位)
毎朝放送時間になると水道の使用量が激減する現象が全国で見られたとか。
ちなみに「東京ラブストーリー」最終話の視聴率が32.3%。
放送時間の月曜夜9時には、繁華街から若い女性の姿が消えたといわれ、月9ブームの火付け役ともなった。 -
赤い郵便ポストと昔ながらのポンプ。
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街中に掲げられていた大洲の観光地図。
国道56号線より東側はひと通り周ったので、西側に移動しよう。 -
大洲高等学校前から見た大洲城。
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高輝度青色発光ダイオードの発明、実用化の功績で赤崎勇・天野浩と共に2014年のノーベル物理学賞を受賞した中村修二は、小中高と大洲で過ごし、大洲高等学校を卒業した。
省エネ光源である発光ダイオードは、純赤色は実用化されていたが、純青色と純緑色は当時未開発だった。
高輝度青色発光ダイオードの発明は、フルカラーディスプレイの実現への大きな一歩だった。 -
大洲城の南側にある、歴史的な邸宅を改装した古民家ホテル。
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大洲城は、鎌倉時代末期に築城したのが始まりといわれ、江戸時代初期に藤堂高虎らによって大規模に修築がなされ、近世城郭としての体裁を整えた。
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早朝だったのでどこにも入場見学しなかったのに、街乗り観光だけで2時間以上を費やし、8:30になろうとしていた。
市内観光を切り上げ、肱川の左岸側の堤防の道を行く。
この道はサイクリングに最適だった。 -
左側には畑の風景が広がっている。
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3~4km走って、畑の前橋を渡る。
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畑の前橋から肱川の下流側を望む。
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畑の前橋を渡った後、肱川の右岸に沿った県道24号を走る。
主に車道を走行したが、歩道が走りやすそうな区間は歩道を走行した。 -
県道24号は概ね快適なサイクリングだった。
肱川の河口が近付いてきた。 -
いよいよもうすぐ瀬戸内海という頃、河口付近に架かる二つの橋が見えてくる。
手前の赤いトラス橋は、中央部に特徴がある。 -
肱川河口の街である長浜の商店街を抜けたところに、その長浜大橋(通称赤橋)がある。
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昭和10年に完成した長浜大橋は、現役で可動する日本最古の道路開閉橋である。
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現在は船の往来がなく、開閉の必要性がなくなったが、毎週日曜日13時に観光向けと定期点検を兼ねて開閉を行っているという。
日本最古の現役道路開閉橋 by キートンさん長浜大橋(開閉橋) 名所・史跡
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橋桁が片側に開閉する単葉式の跳開橋で、橋上に載せられたカウンターウエイトと呼ばれる約82tの重りにより、約54tもある橋桁をスムーズに開閉させる構造となっている。
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長浜からは「夕やけこやけライン」と呼ばれる国道378号線を走る。
国道378号線に沿うようにJR予讃線が通っている。
予讃線の伊予市駅 - 伊予大洲駅間の海回り区間には「愛ある伊予灘線」の愛称が付けられている。
どのへんに「愛」があるのかは謎だが・・・
ここは愛媛県、だから?
この区間は普通列車しか通らず、特急は内陸をつなぐ内子線経由で走っている。 -
快適なシーサイドラインを行く。
大洲市長浜から伊予市高野川に向かうのが左側走行で海側となるので、このシーサイドルートをより満喫できる。 -
秋の夕やけこやけラインは「コスモス海道」?
狩人か!
惜しい、それは「コスモス街道」。 -
JR予讃線は串駅の近くで鉄橋を渡る。
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イチオシ
鉄橋の付近は民家があり、すぐそばに浜辺、その上を国道378号線の橋梁が通っている。
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その浜の海がなかなかの透明度。
橋の下はプライベートビーチっぽくていい感じ。 -
串駅の次の駅である下灘駅へは、約500m手前で踏切を渡って線路沿いの坂道を上って行く。
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下灘駅の手前のカーブから、国道378号線と下灘駅のホームが見えるポイントがある。
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10:15頃、下灘駅に到着。
ここで10:30発の松山行きに乗ろう。 -
下灘駅は青春18きっぷのポスターに過去3度登場しているという。
鉄ちゃんはもとより、旅好きには広く知られた無人駅である。 -
駅舎内には、この駅に関する写真がたくさん貼られている。
「男はつらいよ」シリーズ19作、「男はつらいよ 寅次郎と殿様」(1977年)のロケ風景の写真もみられる。
この映画は大洲が舞台で、大洲城などでロケが行われた。
ほかにも、テレビドラマ「HERO特別編」(2006年)、「リバース」(2017年)などのロケも行われたようだ。 -
イチオシ
かつてはホームのすぐ下に波が打ち寄せる、「日本一海に近い駅」だったという。
下灘駅 駅
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国道378号線はかつて2車線が確保できていない酷道だったが、1990年代に海岸が埋め立てられて予讃線と海の間に通す改良工事が行われた。
それによって下灘駅は「日本一海に近い駅」ではなくなってしまった。 -
10:30発の普通列車に乗り松山へと向かう。
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松山駅に11:13に着き、次は13:06発の列車に乗りたいので、松山での滞在時間は2時間もない。
松山では松山城のみの観光とした。 -
事前に調べておいた愛媛県庁に近い駐輪場に自転車を置いた。
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松山城がある城山公園の案内図。
ロープウェイで上りたいところだが乗り場が結構遠いので、県庁裏登城道をがんばって上ろう。 -
県庁裏登城道の上り口。
ここを真っすぐ行かずにすぐそこで折り返して上って行く。
のっけからかなりの勾配。 -
麓の二之丸と山頂の本丸の間から寄手の侵入を防ぐため、それらをつなぐように「登り石垣」という石垣が築かれている。
豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際、朝鮮半島の倭城の防備を固めるために採られた石垣普請の手法で、松山城の登り石垣は国内最大級だったという。
北側の部分は何らかの理由で取り壊されており、南側のみ完全な状態で保存されている。 -
この急坂、予想以上に強敵だった。
サイクリングとは比較にならないハードな道だ。
「登城道」という名は伊達じゃない。
夏並みの気温で、汗が止まらない。 -
上り続けて約10分、ロープウェイの上の駅舎が見えた。
かなりの時間短縮にはなったが、体力の消耗も伴った。 -
しかし、まだ上りは続く。
ロープウェイに乗って楽しようと思う人に継ぐ。
ロープウェイは決して本丸まで運んでくれるわけではない。 -
筒井門と太鼓門をくぐって、ようやく本丸に到着。
天守閣の入場は520円。 -
イチオシ
右に一ノ門南櫓、左に小天守、そして中央に天守。
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筋鉄門をくぐった中庭から見た天守と内門。
天守、小天守、南隅櫓、北隅櫓を四隅に配置し、渡櫓でつなぐ「連立式天守」を構成していて、天守防衛の究極の形だという。 -
天守に入るといきなり急階段。
むしろ、はしごと言うべき角度。 -
二階に上がるといくつかの展示物がある。
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1602年(慶長7年)、伊予国正木城(松前)城主10万石の大名であった加藤嘉明は、関ヶ原の戦いでの戦功により20万石となり、勝山に二之丸(二之丸史跡庭園)と三之丸(堀之内)を有する平山城の築城に着手して、この地を「松山」と命名した。
着工から25年(寛永4年)、松山城の完成を目前にして加藤嘉明は会津藩へ転封となり、蒲生忠知(蒲生氏郷の孫)が、24万石の松山藩主になった。 -
伊予四季図屏風(松山藩絵師遠藤広実画)と長持(衣類、蒲団などを入れる収納具)の展示。
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小天守二階から見た北隅櫓(左)と内門(右)。
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真下への攻撃用の「石落」と弓矢・鉄砲での攻撃用の「狭間」。
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天守二階から見た三ノ門南櫓(左)と一ノ門南櫓(右)。
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二階ではビデオを流しているが、時間の余裕がないのでパスした。
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天守の最上階となる三階から見た東側の風景。
この方向に道後温泉がある。 -
天守三階から見た北側の風景。
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天守三階から見た西側の風景。
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西北西の遠方に見える島影は、興居島。
この後乗るフェリーが出る松山観光港もこの方向にある。 -
イチオシ
天守三階から見た南側の風景。
南北に細長い本丸広場がある。松山城 名所・史跡
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松山城の見学を切り上げて、予定通り松山駅13:06発の列車に乗り三津浜へ移動。
いちいち跨線橋を渡らないと改札まで行けないのがめんどくさい。三津浜駅 駅
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三津浜駅から県道19号線のバイパスを通って約4km走ると松山観光港がある。
バイパスの途中には長さ1530mの高浜トンネルがあるが、片側に広い歩道があるので何ら問題はなかった。
車、自動二輪のほか、自転車もこちらの切符売り場でチケットを買う。
料金は呉まで、乗船券3500円+自転車500円=4000円。 -
14:15のフェリーの出航まで時間があったのでターミナル内をうろうろした。
自転車を輪行するならこちらでチケットを買い、3500円のみで呉まで移動できる。
ただ、呉に到着後すぐに行動したかったので輪行せずにそのまま乗せることにした。
フェリーでの瀬戸内クルーズと呉観光の後編へと続く。松山観光港フェリーターミナル 乗り物
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