
2021/11/14 - 2021/11/14
98位(同エリア1049件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
2021/11/14
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官営八幡製鐵所旧本事務所眺望スペース
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「西なびグリーンパス」で行く、折りたたみ自転車の輪行旅。
1日目は西から攻めて、下関観光の後、後編では北九州へ。
九州の北の玄関口で国際貿易の拠点でもあった門司は歴史的な見どころが多く、八幡は日本で初めて官営製鉄所が設置された場所で夜景の名所もある。
スケジュール上、門司と八幡に絞った観光を予定していたが、見どころは意外なところにもころがっていた。
期待がはずれたこともあったものの、思わぬサプライズにも遭遇する半日観光となりました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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関門トンネル人道を歩きエレベーターで地上に上がると、海側に和布刈神社の鳥居。
和布刈神社は、九州の最北端に鎮座する神社で、関門海峡に面して社殿が立つ。 -
関門橋をくぐって、海沿いのめかり観潮遊歩道を南へと走る。
下関市壇之浦と北九州市門司を結ぶ関門橋は、1973年(昭和48年)に開通した海上橋。
橋長1,068m 、最大支間長712mは、開通当時東洋最長の吊橋だった。 -
門司港付近から北に約2kmの短い区間、門司港レトロ観光線が通っている。
休日のみ日中40分毎、トロッコ列車により運行されているようだ。
廃線となっていた旧貨物支線を再利用しているほか、車両も他鉄道で使われていたものを再活用しているという。 -
門司港レトロ中央広場のステージではダンス大会のような催しが開催され、付近には出店が並んでいた。
何か食べておこうかと思って、「黄金のとりから」なるものを購入。
ひと際目立つ高層ビルはマンションらしいが、高さ103mに門司港レトロ展望室がある。 -
イチオシ
門司港レトロ中央広場に隣接して建つ、大連友好記念館。
1902年に大連に建設された東清鉄道汽船会社事務所をモデルに、北九州市と中国・大連市の友好都市締結15周年を記念して建てられた。北九州市大連友好記念館 美術館・博物館
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門司港に架かるはね橋、ブルーウィングもじがちょうどはねていた。
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はねていては渡れないので遠回りして対岸へ渡った。
もうすぐ渡れそうになってたので、「急がば回れ」というには効果は薄かったかった。 -
大阪商船の門司支店として1917年(大正6年)に建てられた、旧大阪商船。
現在、わたせせいぞうギャラリーとカフェとなっている。北九州市旧大阪商船 美術館・博物館
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イチオシ
旧大阪商船と同じ区画にある旧門司三井倶楽部。
三井物産の社交倶楽部として1921年(大正10年)、門司区谷町に建てられた。
開館時間9:00~17:00、入場料150円。旧門司三井倶楽部 名所・史跡
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見学するのは主に二階で、アインシュタインメモリアルルームと林芙美子記念室がある。
アインシュタインメモリアルルームは写真撮影可だが、林芙美子記念室は写真撮影不可となっている。
門司三井倶楽部が建てられた翌年の1922年(大正11年)11月25日から29日まで、アインシュタインがここに宿泊した。 -
天才物理学者として知られるアルベルト・アインシュタインは、講演旅行のため11月17日から日本に滞在していた。
当時は国内にベッドメーカーはなく、ベッドを置いている宿は非常に少なかった。 -
非常に広いバスルーム。
浴槽がいかにも西洋風。
窓が大きく、タイル貼りでなければ普通の洋室とほとんど変わらない。 -
二階から見える北側の風景。
撮影不可となっているので写真はないが、林芙美子について軽く触れておく。
林芙美子は1903年(明治36年)門司市小森江に生まれ、「放浪記」「晩菊」「浮雲」「めし」などの小説で知られる作家。
映画化された作品も多く、特に成瀬巳喜男監督の「浮雲」「めし」は日本映画の名作として高く評価されている。 -
旧門司三井倶楽部の次に訪れたのは関門海峡ミュージアム。
関門海峡ミュージアムは有料のエリアと無料のエリアがある。
五階の展望デッキは無料で上れる。
展望デッキ下がインフィニティプールのようになっている。 -
関門海峡ミュージアムの無料エリアで一番の見どころは一階・二階の海峡レトロ通りだろう。
大正時代の門司港の街並みが再現されている。 -
三井銀行門司支店とバナナの叩き売り。
円筒形の塔、アーチ、柱などヨーロッパのロマネスク建築風の建物。
国際貿易港となった門司港はバナナ輸入船の寄港地だったことから、バナナの叩き売り発祥の地となった。 -
イチオシ
路面電車の北九州本線は、1911年に開業し、1914年には門司東本町から折尾までの全線が開通した。
関門海峡ミュージアム 美術館・博物館
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門司の芝居劇場・旭座と小倉の映画劇場・喜楽館をモデルにした劇場。
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1898年西日本全域を統括する支店として開業した、日本銀行西部支店をモデルにし、内部は売店となっている。
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二階から見た海峡レトロ通り。
無料の施設としてはかなりの完成度だが、難点をいえば、かなり照明が暗い。 -
二階には、散髪屋、バー、小料理屋などが建ち並ぶさかえ小路が再現されている。
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泥酔するおやじ、駆け付ける警官の図。
おやじはなぜか腹巻に子猫を飼っている。 -
二階の思い出ステーション門司に展示されている、1964年東京オリンピックのポスター、写真など。
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世界の帆船の模型の展示。
個人的には、2年前にストックホルムのヴァーサ号博物館で実物を見たヴァーサ号が懐かしい。 -
関門海峡ミュージアムの見学を終え、門司港14:40発の列車で枝光まで移動する。
この間はJR九州の鹿児島本線に当たり、西なびグリーンパスでは乗車できないので、380円の運賃がかかる。
1914年(大正3年)に駅舎が完成した門司港駅の駅舎は、日本に二つしかない重要文化財に指定された現役の駅舎である。門司港駅 駅
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枝光駅から500m程度南に走り、地下道でJR鹿児島本線を横断すると、官営八幡製鐵所旧本事務所眺望スペースがある。
官営八幡製鐵所の旧本事務所、修繕工場、旧鍛冶工場は、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されているが、いずれも内部見学は不可となっている。 -
官営八幡製鐵所旧本事務所眺望スペースは、開場時間9:30~17:00(月曜日と年末年始休)で、入場無料。
建設当初の写真や解説板が設置されている。
鉄鋼需要の増大により鉄鋼の自国生産の必要性から1896年に官営の大規模製鉄所の建設が決定され、いくつかの候補地の中から八幡村が選ばれた。
1901年、原料から鉄鋼製品までを一貫生産できる日本初の製鉄所「官営八幡製鐵所」が誕生した。 -
眺望スペースから見える旧本事務所は、創業2年前の1899年に製鉄所の中核施設として建設された。
眺望スペースから旧本事務所までは100m以上離れていて、午後の遅い時間はまともに逆光になって、写真撮影には不利な条件となっている。 -
いくつかのモードで撮影してみたうち、トイフォトで撮影したもので、少し派手目の彩色になっている。
屋根は和瓦、小屋組みに木材の組み構造が採用され、日本と西洋の建築様式を組み合わせた煉瓦建築物となっている。 -
皿倉山へと向かう途中にあった、旧百三十銀行ギャラリー。
旧百三十銀行八幡支店の建物で、「日本近代建築の父」ともいわれる辰野金吾の設計事務所が設計し、1915年(大正4年)に建設された。旧百三十銀行八幡支店ギャラリー 美術館・博物館
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皿倉山ケーブルカー山麓駅までの道はなかなかの急坂だった。
山麓駅手前で北九州都市高速を橋で横断する。 -
皿倉山ケーブルカーは往復820円。
ただ、展望台へはさらにスロープカーに乗り継ぐか、自力で歩くかの二択になり、スロープカーも含めた往復は1230円。 -
ケーブルカーのみの往復にしたので、展望台まで歩いて上る。
険しいと思うほどの階段ではない。
皿倉山からの夜景は新日本三大夜景に選定されていて、北九州を旅程に加えたのもこの夜景が主たる目的だったので期待が高まる。 -
展望台までは10分もかからず、16:35頃に標高622mの山頂展望台に到着。
眼下に八幡の市街地が広がり、手前にスロープカーが通っている。 -
北九州都市高速、スペースワールド跡地、官営八幡製鐵所などを見下ろす。
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東の方に「天空ドーム」という展望台もあるようだが、ただ今リニューアル工事中になっているようだ。
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天気は悪くないが、空気が澄んでいないのかかすんでいる。
光化学スモッグなのか、PM2.5なのか?
期待が大きかっただけに、このコンディションは残念というほかない。 -
暗くなるまで時間もあったので、展望台のレストランでちょっと早い夕食にした。
焼きカレーが900円であまり待たされることもなかった。
ほかのレストランとは比較できないが、なかなかの美味だった。 -
夜景の名所だけあって、展望台が混んできた。
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街の灯がともる八幡。
内陸まで入り込む洞海湾がここからの夜景の特徴となっている。
湾をまたぐ若戸大橋は遠くかすんでいる。 -
日が落ちて西の空は赤く染まっている。
スロープカー添いに光の筋ができている。 -
イチオシ
どっぷりと暮れて眼下に光の海が広がる。
今日は残念ながら期待したようなブルーモーメントは見られなかった。 -
17:50頃、肌寒くなってきたのでそろそろ下山することにした。
皿倉山 自然・景勝地
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日没後の階段は照明があったので、下山に苦労することはなかった。
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ケーブルカーで下山し、新幹線の最寄り駅となる小倉駅までの約10kmを自転車で走る。
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本日の観光は皿倉山で終わりだと考えていたが、青くライトアップされた小倉城の天守閣が見えたので寄ってみた。
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小倉城の天守閣は1837年に一度焼失し、1959年(昭和34年)に再建された。
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天守閣の西側は青ではなく、普通のライトアップだった。
こちら側では、菊花展が行われていたが人はほとんどいなかった。 -
イチオシ
天守閣の東側と北側は堀も含めて青くライトアップされていた。
石垣を含めると高低差があるので、より迫力が出てくる。 -
北東角から堀の水面に映した天守閣。
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小倉城から紫川に出ると、さらに華やかなイルミネーションが見られた。
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紫川周辺と小倉駅周辺で「小倉イルミネーション2021」が、10月1日から翌年1月10日まで開催されている。
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紫川河川敷の幻想的なイルミネーション。
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イチオシ
鴎外橋のスターライトトンネルをくぐる。
なかなか見ごたえのある「小倉イルミネーション2021」。
コンディションがあまり良くなかった皿倉山はさっさと下山して、こちらに時間を当てるべきだったと悔やむほどのサプライズ。 -
鴎外橋とは、その名の通り森鴎外にちなんでいるという。
森鴎外は、軍医監に昇進した1899年(明治31年)から約3年間小倉で過ごし、「小倉日記」のほか、小説「鶏」「独身」「二人の友」は小倉時代を題材にしているといわれる。 -
鴎外橋の中間に設置された「KOKURA」。
鴎外橋 名所・史跡
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北九州モノレールが入り込むJR小倉駅。
19:37発の新幹線こだまに乗り遅れて、次の新下関に停まる新幹線は遅延したりで、結構ホームで待つことになった。小倉駅 (福岡県) 駅
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新下関経由で、20:30頃に下関駅に到着。
今日の宿は、駅から徒歩約3分のスマイルホテル下関。 -
シングル1泊4230円。
まあ標準的なビジネスホテルの部屋だが、駅近でリーズナブルなのでありがたい宿
だ。スマイルホテル下関 宿・ホテル
2名1室合計 5,100円~
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バスルームは浴槽が狭くて深いタイプ。
夕食を早めに摂っていたので、駅のコンビニで買った夜食を食べた。
本日の走行距離は約36km。
サイクリングより観光の要素が強い一日だったが、明日はその倍程度の距離を走るサイクリング重視、でも観光も手を抜かない濃い一日となりそうだ。
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