錦糸町発の台湾料理店「劉の店」～日本にいながら台鉄弁当が食べられる本格台湾料理のお店～

2021/04/01 - 2021/04/01

台湾で鉄道旅行をした人ならば、台湾にも日本のような駅弁文化があることに気付いた人は多いのではないでしょうか。日本統治時代に日本から伝わったとされる台湾の駅弁ですが、日本の弁当とは少し趣が異なっています。台湾の駅弁は、現地の趣向を反映し、大抵の場合、温かい状態で売られています。また、おかずは主役のポークリブやチキンレッグに煮卵や野菜が添えられるようなかたちになっていることが多いです。

台湾の駅弁は、台湾鉄道の駅で売られていることから、台鉄弁当と称されます。日本の駅弁にルーツがあることから、ノスタルジーを感じる人も多いかもしれませんが、何と東京にも台鉄弁当の味を提供しているお店があります。アド街にも登場したことがある「劉の店」では、台鉄弁当をはじめ、ルーロン飯等の日本でも馴染みの台湾Ｂ級グルメを現地のままの味で提供しています。コロナ禍で気軽に台湾へ旅行が出来ない中、台湾飯が恋しくなってきた人にはぜひお勧めしたいお店です。

エリア 錦糸町(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

JR錦糸町駅の南口付近です。丸井が見えます。

歌人伊藤左千夫の歌碑があります。

左千夫は明治時代に活躍した歌人・小説家ですが、処女作の「野菊の墓」が有名です。「野菊の墓」には、山口百恵や松田聖子が主演女優として登場し、何度か映画化されている作品です。

伊藤左千夫の住居と牧場がJR錦糸町南口のバスターミナルあたりにあったようです。

錦糸町テルミナです。

駅ビル通りの方に向かいます。

目的地に到着しました。このビルの一階に「劉の店」があります。

台鉄弁当を紹介しています。台湾新幹線が開業したのは、2007年ですがその当時から提供しているのでしょうか。

その他様々な台湾のどちらかと言うとB級っぽい料理を扱っています。

さて、入口の中を入ります。

ランチメニューです。こちらは、麺類です。

裏面はご飯系でした。

台鉄弁当を注文しました。

店内では中国語が飛び交っていたので、中国語圏の人の利用者も多いとの印象を受けました。

奥が厨房です。

料理が運ばれてきました。

容器の蓋を開けてみました。

スープです。

現在はこの鉄の容器は使われていないようですが、昔はこのような容器の状態で弁当が食べられていたようです。

中を開けると、二段になっていて、上段がおかずです。

下段がご飯です。野菜炒めがのっています。

おかずのメインは、豚ロース肉です。沢庵が添えられているところに日本の影響を感じます。

野菜と煮卵も付いています。

店内に貼ってあった蔡英文総統の写真です。

外観はよくありそうな中華料理店の風貌ですが、味の方は確実に本場台湾の味です。

他のものも試したくなり、別の日の夜に訪問しました。

夜は、お昼提供している麺類やご飯類に加え、一品類も色々揃えています。

牡蠣料理もありますね。

小籠包や餃子もあります。

店内のポスターです。

前菜の白切鶏です。

ルーロン飯です。

本格的な味で、美味しいです。ただ、ボリュームが思っていたよりも少なめでした。

小籠包も食べました。

レンゲにのせました。

小籠包の中に入っていたスープです。

上海では、このスープが澄んでいることが美味しい小籠包には不可欠な要素とされているようです。その基準から判断すると、ここの小籠包は高い点数を獲得するでしょう。

まだ余力があったので、蔡英文総統の好物とされているバーワンも注文しました。

半透明の皮の中に豚肉、筍、椎茸等が入っています。皮の原料はサツマイモの粉と片栗粉です。

甘いタレがかかっています。

これは、台湾の屋台料理でありそうなB級グルメの味ですね。

店内に貼ってあった李登輝総統の写真です。

去年亡くなりました。冥福をお祈り申し上げます。

錦糸町パルコです。パルコが出来てから、錦糸町南口の人出が増えたと思います。

JR錦糸町駅南口です。