2019/03/08 - 2019/03/15
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ポポポさん
カルナック神殿の続きです。
スカラベの像の周りを回ったところで自由行動になりました。
再びアメン大神殿の中を見て行こうと思いましたが、すでに歩いた通りを再び歩くのは芸がないなと思い、今度は東側神殿の奥の方から第一塔門に向かって歩いて行くことにしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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カルナック神殿の続きです。
スカラベの周りを回った所で自由行動になりました。さてこれから何処に行こうかな?
第10塔門の方まで行ってみるか、それとも第6塔門の先にある至聖所に行って見ようかと迷いましたが、ここはやはり神殿内に行くことに。
行くにしても神殿内部の塔門を通る道では芸がないなと思い、今度はトトメス1世が建造した中王国時代の神殿域を囲む周壁に沿って歩き、アメン大神殿の東側から入ることにしました。
写真はトトメス1世(写真右)とハトシェプスト女王(写真左)のオベリスクです。カルナック神殿 城・宮殿
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アメン大神殿の側に造られた第25王朝タハルカ王の神殿の跡。
神殿といっても建物の基礎が残っている程度で石材の瓦礫のみ。
神殿跡の奥に見えるのはトトメス1世が中王国時代の神殿を取り囲むように建てた周壁です。
壁にはレリーフが施されているものの壁の半分から上の部分が崩壊しているため周壁の周りは崩落した石材が瓦礫のように置かれていました。 -
見えているのはアメン大神殿の東の端にある遺跡。第30王朝ネクタネボ1世が建てた東門かと思いましたが、門にしては小さすぎます。
ここはWikipediaによればラムセス2世の時代に建てられたラメセス2世神殿の遺構でテーベの領民がアメン神に祈りをささげた祠堂であったことから「聞き届ける耳の祠堂」と称された遺構と書かれています。
またある文献にはトトメス3世祝祭殿後方の古い遺跡群、ガイドブックには「アメン神の至聖所」と書かれていて記述がまちまちです。多くの文献にはその名が記載されていないため、どの記述が正しいのか分かりません。ちなみにWikipediaは「古代エジプト神殿大百科」からの引用でした。
この遺跡は諸説あるようなので古い時代の遺跡としておきましょう。カルナック神殿 城・宮殿
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周壁の中には中王国時代の神殿があったようですが、周壁の中に入ってみると神殿の大部分は崩壊(破壊されたのかもしれません)していて広い中庭になっていました。
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壁の上半分が崩壊しているとはいえ、壁に描かれたレリーフやヒエログリフはしっかり残っていました。
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周壁から顔を覗けているのはハトシェプスト女王のオベリスクです。
カルナック神殿 城・宮殿
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古い遺跡の所まで歩いてきました。東門はまだこの先にあるのですが、ここから道を折れて神殿の中に入ります。
御覧のように古い遺跡のため、建物部分は崩壊し瓦礫の山となっています。円柱のいくつかがその姿を留めていました。 -
周壁を振り返り見るとこんな様子です。周壁に先に見えているのは第1塔門です。
写真の左端には崩落した壁の瓦礫が片寄せされていました。 -
古い遺跡の向かい側に並べてあった彫像。
腕を交差した姿なのでファラオの像か神像でしょうが、顔の部分が無いためどちらかは判別できません。
そこに女性が一人、ポーズが決まっていてこの場の雰囲気にピッタリだったので思わずカメラを向けました。 -
古い遺跡の様子。中央の通路の両側には円柱の柱が立ち、その両側に神殿か祠堂のような建物があったんでしょうね。
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彫像が並ぶところから中に入ると未開花のパピルス柱が並んでいる所に出ました。
その奥は大きな建物が垣間見れます。カルナック神殿 城・宮殿
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パピルスの列柱の奥に見えた建物はトトメス3世の祝祭殿。
ここはトトメス3世の祝祭(セド祭)を執り行うために建てられましたが、後にはオペトの祭りの一部として使われるようになりました。
内部の多柱室は32本の角柱と20本の円柱で構成されています。 -
トトメス3世の祝祭殿の内部にある多柱室です。
天井や柱には当時使用された色がまだ残っていました。この多柱室にはトトメス3世の植物園と呼ばれる秀麗なレリーフがあるそうですが、私は事前の勉強不足でその存在を知らなかったため素通りしてしまいました。 -
トトメス3世の祝祭殿を抜けたところは中王国時代の古い神殿があった場所です。しかし現在建物は無く広い中庭になっていました。
中庭には所々神殿の礎石が残っていて、この礎石が古い神殿があった事を物語る証です。
写真の建物は至聖所。至聖所の奥に上下エジプトを象徴するロータスやパピルスの彫像があったのですが、需要な物とは知らず写真は撮っていません。
またガイドブックを所持していなかったので、逆コースから神殿に入ってみると何処が至聖所か分からなくなりました。この辺りはあちこちに石の瓦礫が散乱していたため、どこも変わり映えのしない風景に見えたのです。
オベリスクはハトシェプスト女王が建物もの。 -
ハトシェプスト女王のオベリスクです。
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第4塔門の出入り口に佇むファラオの座像。
写した後で分かったのですがまさか人が写っているとはいるとは・・・。 -
第4塔門の出口から眺めたトトメス1世のオベリスクと大列柱室のパピルス柱。
額絵のように写したつもりでしたが左下に人が入り込んでいました。これじゃ額絵としては没の写真。 -
第3塔門の壁に描かれたオペトの祭りのレリーフ。
またこのレリーフを見るために立ち寄りました。 -
同じく壁に彫られたファラオのレリーフ。
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大列柱室。第3塔門越しに写したものです。写した場所は塔門が一部崩れていた所から・・。
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第3塔門から写した大列柱室の様子。円柱の側を歩いている人と比較すると大列柱室の円柱がいかに大きいかが分かると思います。
とにかくでかい、そして高い、すごい。圧倒されます。カルナック神殿 城・宮殿
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大列柱室は何度見ても迫力満点。クレーンも無い時代によくこんなものを立てましたね。感嘆しきりでした。
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所々建設当時の色が鮮やかに残っていました。
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第3塔門に最も近い開花式のパピルス円柱はレンガ積みの装飾。それより中にある円柱にはレリーフが施されていました。
カルナック神殿 城・宮殿
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所々に明り取りの窓が残っていました。
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円柱の上に架け渡された梁(でいいのでしょうか?)の下部分に描かれた装飾は現在でもはっきり識別できます。また当時の色がはっきり残っている所も少なくありません。
3500年前に建てられたパピルスの円柱に描かれたカトゥシュールや装飾の色が鮮やかに残っているとは驚きと共に感動でした。
写真で見るよりも実物で見てみないとこの感動は実感できないかもしれません。
百聞は一見に如かず。カルナック神殿に足を運んでみてください。 -
開花式パピルスの円柱。一番手前の円柱は完全な形で残った開花式のパピルス柱です。
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大列柱室の未開化式のパピルス円柱。
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大列柱室の円柱。
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色が鮮やかに残されています。
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王名が書かれたカトゥシューがありました。この王名はだれだろうか。
ここは色がはっきり残っていました。 -
大列柱室の円柱。
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大列柱室の円柱。
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現在も色が残っている大列柱室の装飾。
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大列柱室の明り取りの窓。
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アメン神に供物を捧げているレリーフ。
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こちらのパピルス柱にもアメン神のレリーフ。
アメン大神殿はアメン神に捧げられた神殿のため、多数のアメン神のレリーフがありました。 -
大列柱室の中にあったアメン神像。この神像も端正な顔立ちでした。
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第一中庭まで戻ってきました。
唯一残ったタカハル王のパピルス円柱。奥に見えているのは第一塔門。 -
元々第2塔門の前に並べられていた雄羊頭のスフィンクス。
第一塔門が建てられる時に第1中庭に移されました -
第一中庭の南に並べて置かれている雄羊のスフィンクス。雄羊がアメン神の象徴であるためアメン神のスフィンクスとも呼ばれています。
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第1塔門の壁。第1塔門は未完成と聞きましたが、こうして見ている限りでは未完成とは思えません。
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再び第1塔門。日干し煉瓦で造られた門ですが迫力があります。
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第一塔門の前に並ぶ雄羊頭のスフィンクス。
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こちらは向かって右側の雄羊頭のスフィンクス。
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スフィンクスのアップ。
これでカルナック神殿の観光は終わりです。ルクソール東岸は生者の町と呼ばれています。ここにはカルナック神殿の他にルクソール神殿がありますが、次の観光地はルクソール神殿ではなく王家の谷の観光でした。
王家の谷はルクソールの西岸、死者の町にあるので渡し船でナイル川を渡り西岸に移動しました。
次は王家の谷の観光です。アップグレードまでしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
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