2019/03/08 - 2019/03/15
18位(同エリア87件中)
ポポポさん
アスワンを出発してクルーズ船でナイル川を下り、その日の夕方5時過ぎにコム・オンボに到着しました。
コム・オンボはアスワン同様古代エジプト時代には交通の要衝と共に防衛上の要地だったそうです。
その地のナイル川を見下ろす丘の上に建てられたのがコム・オンボ神殿。
この神殿はワニ神セベクとハヤブサの神ハロエリスに捧げられた珍しい二重神殿です。
建てられてのは古代エジプトのプトレマイオス朝の時代、しかも神殿が完成したのがプトレマイオス13世の時代なので、古代エジプトの遺跡では最も新しい神殿の一つです。
にもかかわらず地震による崩壊と後世の人によって神殿の一部が建築資材として持ち去られたため著しく崩壊が進んでいました。
しかし残された神殿の壁には秀麗なレリーフや医療器具などの珍しいレリーフ、あまり目にしたことがない神々のレリーフを目にすることができるので重要な遺跡だと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
午後5時過ぎ、クルーズ船はコム・オンボの波止場に到着しました。
波止場からコム・オンボ神殿までは歩いて約10分ほどの距離。
写真の左に見えている建物はワニのミイラ博物館(クロコダイル博物館)、コム・オンボ神殿の隣にありました。
神殿はこの道を真っ直ぐに進みます。 -
コム・オンボ神殿が見えてきました。神殿の入り口は神殿の正面にある階段なのでそちらの方に向かいました。
コム・オンボはアスワンから約50㎞下った所にあります。川を行き交う船を見渡せる岬の上にあるため、エジプト軍にとってアスワンに次ぐ軍事拠点でした。
コム・オンボ神殿は第18王朝のトトメス3世の時代に建設された祠堂跡を基礎としてプトレマイオス朝のプトレマイオス6世の時代に建設が始まり、同12世の時代に完成しました。さらにプトレマイオス13世(紀元前51-47年)によって多柱式の広間が増築されました。コム オンボ神殿 城・宮殿
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そのためこの神殿は古代エジプトでは最も新しい神殿の一つです。
プトレマイオス13世はクレオパトラ7世(一般的にはエジプト最後の女王クレオパトラとして有名です。)の弟です。姉であるクレオパトラ7世を妻として一時クレオパトラ7世と共同統治をしていました。そのためこの神殿にはクレオパトラ7世のレリーフもあります。
写真は今に残る神殿を取り巻く城壁の一部です。 -
コム・オンボ神殿はワニの神セベク神とハヤブサの神ハロエリス(大ホルス)の2神に捧げられた神殿で、エジプトでは珍しい二重神殿です。
建物は二重構造で入り口の中心部から左右が全く同じ造りになっています。
向かって右がセベク神の入り口、左がハロエリス神の入り口です。コム オンボ神殿 城・宮殿
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入り口の塔門の上部には有翼日輪のモチーフがありました。
左右それぞれ入り口から至聖所まで真っ直ぐに通路が伸びていて、途中第一列柱、第二列柱、前室を通って至聖所に至ります。
この神殿は古代エジプトでは新しい建物なのですが、地震で崩壊したり後世の建築業者によって他の建物などに使用するため石材が持ち出された時に破壊されたため、当時の姿を留めている物は少ないのです。
また内部のレリーフの一部は神殿がコプト教の神殿として使用された時に信者によって削り取られたため損傷しています。
しかし、残存しているレリーフはいずれも素晴らしく、最古のカレンダーや医療器具、妊婦の分娩の様子や薬の処方箋など珍しいレリーフを見ることができます。またクレオパトラ7世(クレオパトラ女王)の立位のレリーフや神々の珍しいレリーフもありました。
他の神殿では見たことがない神々のレリーフがあるので注意深く見て頂きたいと思います。
とは言うものの、私は事前の準備をしていなかったので見逃したレリーフがいくつもありました。
4トラメンバーさんの旅行記を読んで事前にレリーフを確認しておくことをお勧めします。コム オンボ神殿 城・宮殿
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ハロエリス神入り口の横にあるレリーフです。
このレリーフはファラオが神々の書記であるトト神(左)とホルス神(右)から祝福の聖水をかけられている場面。聖水は生命を意味するアンクで表現されています。
写真に写っているのはガイドのアランさん。
レリーフの右上部が大きく切り抜かれていますが、これはコプト教徒によるものです。コム オンボ神殿 城・宮殿
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祝福のレリーフの下にはパピルスのレリーフ。
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神殿内にある神々のレリーフ。
コム・オンボ神殿に残されているレリーフは秀麗なものが多いのですが、このレリーフはそのうちに一つ。
エジプトの神々がファラオの口開けの儀式を行う場面が描かれています。
左から神々の書記トート(知恵の神・月の神・時の神)、ハトホル女神、プトレマイオス13世、ライオンの顔のセクメト女神、ホルス神、一番右が大ホルスのハロエリス神です。 -
こちらはハロエリス神とホルス神です。
どちらもハヤブサの神なので素人には見分けはつきませんが、壁に彫られたヒエログリフに神の名前が記されているんだそうです。
もう一つの見分け方は冠です。ホルス神(左)は上下エジプトを象徴する二重王冠を、ハロエリス(右)は上エジプトを象徴する白冠を被っています。
ホロエリス(大ホルス)は太陽と月を両目に持つ天空神。但し月の神としての性格が強く、天空に浮かぶ月の神、また眼病を癒す神として眼病疾患者の崇拝を集めました。
一方ホルスは神話に出てくるオシリスとイシスの息子です。 -
神々による口開けの儀式。
口開けの儀式とは元々死者のミイラに対して死後に命を吹き込み再生を図るものですが、ファラオについては神々が命を象徴するアンクを口を開けて差し入れるという構図で表現されています。
このレリーフも死後の再生を願って作成されたものの様です。
同じようなレリーフは神殿などでよく見かけます。神殿の場合はファラオが生前の時に作成されましたが、ファラオの墓室に描かれている物は死後来世の再生を願い作成された物です。 -
プトレマイオス13世に命のアンクを与えているセクメト女神(多分セクメト女神でしょう)。
一般的にはライオンの頭を持ち、頭頂に円盤を載せている姿で描かれる女神ですが、このレリーフでは牛の角を持ち、2枚羽根を載く姿で描かれています。
ライオンの頭を持つ女神はセクメト女神とメンヘト女神のみ。メンヘト女神は頭頂に円盤がありません。
ライオンの顔はセクメト女神だという先入観があったので、アランさんの説明を聞きもらしてしまいました。
このレリーフはメンヘト女神とも異なり、ヘリオポリス(カイロ近郊の町)で崇拝された女神なので多分セクメト女神が正しいと思います。
セクメト女神だったらこのレリーフはその姿が変わり種です。 -
ホルス神の王冠は二重王冠。
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アランさんの説明は続きますがこのレリーフの説明、ハロエリスとホルスしか覚えていません。
共にハヤブサの神なので顔では見分けがつかないんです。見分けるのは頭に載せた冠の種類。ホルス神は二重王冠を被っているんです。
二重王冠はファラオの象徴ですが、ファラオはホルスの子孫とされています。そのためホルス神の冠も二重王冠なのです。 -
トート神とホトホル女神。ここのレリーフはとても保存が良くて痛みが少ないです。
それもそのはず、この神殿は1893年に発掘されるまで砂の中に埋もれていたんです。
そのためレリーフの損傷はコプト教徒に破壊された部分以外は少ないと考えられています。 -
神殿外周の壁面に彫られたレリーフ。
ファラオとホルス神とハトホル女神。多分このファラオはプトレマイオス13世。
この壁は彼が増築した部分です。
アランさんの説明は全く覚えていません。聞いてもその場限り、メモっていないと全部忘れてしまいます。記憶力が劣っているので仕方がない。もっと若い時に来ればよかったと悔やまれます。 -
こちらも外周のレリーフ。ここには超有名人の姿がありましたよ。
今見えている部分にはハロエリス神とプトレマイオス13世、クレオパトラ6世ですが・・。
何とクレオパトラ6世の左側には歴史上有名なあの人の姿があったんです。あの人とはいったい誰でしょうか? -
その人はクレオパトラ7世です。丁度アランさんもクレオパトラ7世を指示して説明中です。
まさかここでクレオパトラ7世のレリーフに出会うとは思いませんでした。
クレオパトラ7世とはエジプト最後のファラオで女王、世界三大美女で一般にクレオパトラと呼ばれているその人です。
ちなみにクレオパトラ6世はクレオパトラ7世の姉、プトレマイオス13世は弟です。
クレオパトラ7世は父プトレマイオス12世の遺言によって弟の妻となり共同統治を行いました。しかし、ローマとの接近を図る姉(クレオパトラ7世)を疎ましく思い権力の独占を図るプトレマイオス13世によりエジプトより追放されました。
権力の奪還と女王への復位を画策するクレオパトラ7世はローマのカエサルに接近して行きます。以後は皆さんご存知でしょうから省略します。コム オンボ神殿 城・宮殿
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ライオン顔のセクメト女神レリーフ。頭頂に円盤を載せており、この姿が本来のセクメト女神の姿です。
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セクメト女神のレリーフの左にあるのが最古のカレンダーです。
こにカレンダーは単なる暦ではなく神殿の催事記録になっているんだそうです。
右から日にち(アランさんが指示している所)、その左が供物の種類、その左が行事です。
写真はカレンダーの一部分をアップしたもの。コム オンボ神殿 城・宮殿
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カレンダーはこの部分から左端の壁までギッシリ彫られていました。
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カレンダーのアップ。
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ここは至聖所ですが、供物を乗せる石の台以外は何もありません。
写真ではその様子がわかりませんが、至聖所には壁もレリーフも神像も何もないのです。
ここは異教徒であるコプト教(エジプトで信仰されたキリスト教)の信者によって破壊され、さらに地震で倒壊したようです。
さらに破壊された石材や破壊を免れた石材までもが後世建築資材として持ち去られたのです。 -
至聖所に続く列柱室や前室は写真のように残っているのに重要な至聖所が丸々残っていないとは残念です。
コム オンボ神殿 城・宮殿
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至聖所の供物台。
太陽円盤と2匹のコブラが彫られていますが、これに2枚の鳥の羽根があれば有翼日輪のモチーフです。
鳥の羽根の無い日輪のモチーフもあるんですね。この神殿にはこのように珍しいレリーフがあるんです。 -
壁のヒエログリフ。
こに神殿のヒエログリフは鮮明に残っています。 -
至聖所の石の床に穿かれているほぞ穴です。このほぞ穴が壁があった箇所に多数開けられていました。
ほぞ継ぎは日本の伝統建築でも宮大工によって行われていて、釘一本使用することなく堅牢な建物を建てますが、全く同じ手法がエジプトでは2000年も前から使われていたんですね。
日本の木造建築と比べるとほぞ穴の形が違いますが、使い方は全く同じです。木材や石材を簡易ながらも強固に接合できます。
ほぞ継ぎは90度に接合するときに使う手法なので床と壁・柱のほぞ部分をほぞ穴と同じ形に加工して接合されていたことが読み取れます。
またほぞ穴を2枚の床石に跨ぐように空けているので、接合することで床石も強固になります。 -
午後5時50分、日没。
コム・オンボ神殿の中庭から眺めました。中央に見える遺跡はプトレマイオス12世の命で造られた入り口門の遺構。 -
コムオンボ広場の中庭は広く、ここには井戸やナイルメーターや水浴場がありました。
ナイルメーター他は後程詳しく紹介します。 -
時刻は午後5時50分。レンズを日没の太陽にむけているため周囲が暗く写っていますが、周囲はまだまだ明るいので観光はこのまま続きます。
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ナイル河畔の日没の景色。
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至聖所の後ろの神殿の壁にやって来ました。
ここは有名な医療器具などのレリーフがある場所です。
正面のレリーフは分娩中の女性の姿です。古代エジプトではこのように座って分娩していたんですね。
ところでこの女性のレリーフをよくよく見てください。この女性は普通の女性ではありませんよ。
目の付け所は頭の上です。この女性は頭に冠を被っていますね。この冠はある女性が被っている物です。その女生徒とは誰でしょうか?
その女性とは「イシス女神」です。そして産み落とされたのは当然「ホルス神」。
しかし、「イシス女神」の分娩のレリーフとは驚きです。「イシス女神」の分娩のレリーフなんてエジプトのどこの神殿を探しても無いでしょう。
何ととてもレアなレリーフに出会っちゃいました。 -
中央の大きな人物のレリーフは誰?アランさんから解説が無かったので分からないのですが・・。
下半身のみの姿ですがこれから推測するとファラオかな。両腕を差し出すレリーフはファラオが神に供物を差し出しているポーズと同じ。という事は右に神の姿があるはず。実はその神のレリーフは有ったんですが、観光した時は何も深く考えなかったし、アランさんの説明もなかったので写真を撮っていません。
その姿は下半身の椅子に座っている男性の姿。ここは医療に関するレリーフばかりなので知恵と医療の神、イムホテプじゃないかなと思います。
さて、左端のレリーフは「ウジャトの目」。ウジャの目はホルスの左目のことです。
ホルスは父オシリスの仇を討つためセトと戦いましたが、その時に奪われた左目のことです。
この目は月を象徴したため欠けた月が満ちるように「癒し・修復・再生」や「全てを見通す知恵」の象徴とされました。
また魔除けや守護の護符としても用いられましたよ。 -
医療で有名なレリーフ。
左から「イシス女神」の分娩、但し「イシス女神」の上に描かれている女性は不明。
分娩の時間経過で「イシス女神」の異なった姿を描いているのかもしれませんが、ここもアランさんの詳しい説明がないので不明です。
多分左のヒエログリフに詳しいことが書かれていると思いますが・・・。
さて、真ん中のレリーフは医療器具。現在使われている器具も結構あります。これって何千年も前に使われていた器具ですよ。それが今も使われている。
古代エジプトってすごい。これを見ただけでも感動しますよ。
そして一番右が薬の処方箋。薬といっても古代ですから薬草の調合の処方箋です。 -
医療器具と処方箋をアップで。
右の杖を手に持っている人物が医術の神イムホテプでしょう。医療、医術の神はイムホテプしかいません。
彼は元々は人間。ジェセル王の階段ピラミッドを設計した人物です。医者としてもすぐれた人物だったので神格化されました。 -
壁のレリーフ。
左からホルス神、シュー神、顔は削られて分からないが、頭に載せた円盤とライオンの髪があるのでセクメト女神。
レリーフの中央にあるヒエログリフは削られ、レリーフにも損傷が見られます。 -
壁に大きく彫られた神々のレリーフ。傷みがひどくホルス神以外は顔が潰されています。ヒエログリフも上半分は削られていました。
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レリーフのアップ。
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ホルス神に供物を捧げるプトレマイオス13世と王の臣下。
このレリーフも傷みが酷いですね。 -
傷みが酷いレリーフ。この壁は神殿の一番外側の部分です。
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上のレリーフの続きですが、ここではレリーフの中央部が大きくえぐられていました。
但しこのレリーフは手に持っている物に特徴があるので判別し易かったです。
この神はハルポクラテス神。神話のホルス神を独立させて神格化したもの。手に持っているのは束ねた巻き毛です。
ハルポクラテス神のレリーフはとても珍しく、多分ここ以外ではお目にかかれないと思います。 -
神殿内部のレリーフ。
一番右はワニ神のソベク神。その左隣はクレオパトラ6世かクレオパトラ7世。
左は上エジプトと下エジプトのそれぞれの冠を頂いたファラオが二人かな?
下エジプトの象徴赤冠を被っている右のファラオが手にしているのはシストラムだと思われます。シストラムは楽器なので王妃が手にするのですが、男性が手にしているのは珍しい。 -
こちらのレリーフはかなり傷んでいます。
中央はホトホル女神で、その左はクレオパトラ王女でしょうか。左端は激しく破損していて不明です。
冠に注目してみましたが、この冠を頂く神は見つかりませんでした。 -
神殿の観光を終えて中庭にやって来ました。
ここは水浴び場。元はお風呂でクレオパトラ7世がカエサルと新婚旅行で訪れた時に入浴したそうです。本当かな?お風呂にしては狭すぎると思うんですが。
否定するとロマンが無くなるので、そういうことにしましょう。 -
これは井戸。とても深そうな井戸で底は見えませんでした。
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井戸の側にあるのがこれ。これはナイロメーターと呼ばれるものです。
ナイル川の水位を測るために設置されました。
階段部分がナイロメーター内部への入り口です。
ナイロメーターの先に見えているのがプトレマイオス12世の命により造られた入り口門の遺構です。 -
ナイロメーター入り口の階段。
このナイロメーターは井戸と同じ形状をしていました。 -
ナイロメーターの内部。底まで螺旋階段を降りて行きます。
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ここだけ見れば井戸ですが。
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中を覗けばナイロメーター。
下に降りる螺旋階段は途中から延びていました。 -
ナイロメーターはナイル川に接しており、水位が上がるにつれてワニが昇ってきたそうです。水位が高い時はナイロメーターからぞろぞろとワニが這い出て、中庭を這い回ったらしい。
ワニはソベク神の化身なので殺すことはできません。そのため捕獲して川に戻したり、囲ったりしていました。
ここではワニの死体はミイラにされて埋葬されました。ワニのミイラは神殿の隣にあるワニの博物館で見ることができます。 -
周囲が暗くなり始める18時10分には神殿に照明が入りました。
コム オンボ神殿 城・宮殿
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照明に照らされる神殿は美しいので夕方から夜間に訪れる観光客も多いそうです。
ナイロメーターの説明が終わると10分間自由行動。
僅か10分間しかないので神殿内でまだ見ていないレリーフを尋ねることにしました。コム オンボ神殿 城・宮殿
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再び鉄柱室に入ります。ここは第一列柱室。
コム オンボ神殿 城・宮殿
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第一列柱室から写した第二列柱室入り口及びその先にある前室入り口の様子。
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神殿内部のレリーフです。これはワニ神のソベク神に貢物を捧げるファラオ。
ソベク神に右はハトホル女神。ファラオはプトレマイオス12世、それとも13世だろうか? -
ホルス神ととハトホル女神に供物を捧げるファラオのレリーフ。
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ハロエリス神とプトレマイオス13世のレリーフ。
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神々に祝福を受けるファラオ。右端は太陽神ラーとホルス神が融合したラー・ホルアクティ。
ファラオの両側の女神の名前は不明。 -
トート神とホルス神に祝福の聖水をかけられるファラオ。
ハロエリスを祀る神殿尾入り口の壁を飾るレリーフですが、ライトアップされるとレリーフが大変美しく浮かび上がりました。 -
神々に供物を捧げるファラオ。
椅子に座っているのは誰でしょうか?白冠を被った男神ですが名前が分からない。
擬人化したハロエリスかな?調べても分かりませんでした。
右の2名の女神はハトホル女神とネフティス。
ネフティスは死者の守護神で葬祭の女神。オシリス神、イシス女神、セト神との兄弟で末の妹。セト神の妻です。
オシリスがセトに殺害され、遺体がバラバラにされた時はイシス女神と同行し一緒に遺体の破片を捜索しました。 -
上のレリーフの右に彫られているのが太陽神ラーの天敵、巨大な蛇神アポピスです。
冥界ではラー及びそれに従う神々の一団とアポピスとの戦いが毎晩繰り広げられているのです。
レリーフではアポピスに供物を捧げているようですが、これがファラオかどうかは顔や捧げている物が削り取られているので判別できません。
さらにアポピスの右の人物はだれなのか、これも不明です。
アポピスの下に描かれているのはファラオと太陽の船?いや、そうではないのかも。
中央には蛇頭の人物で手にも蛇を持っている。獣顔の人物も神ではなさそう。彼らはアポピスを守る魔の軍団かも・・・。
ヒエログリフにはこの絵の説明が書かれているはず。アランさんに解説してほしかったな。蛇神アポピスはこの神殿で初めて目にしました。
この神殿にあるレリーフは今まで見たことがない物が多いのでとても興味があります。
詳しく見ればもっともっと新しい発見がありそうですよ。 -
ナイル川が神格化されたハピ神。ナイル川の化身でナイルの氾濫により恵みをもたらす神と考えられました。
頭にはパピルスを頂き、両手で供物を捧げた姿、乳房がある男性として両性具有の姿で表されています。このレリーフでは男性であることを示す顎髭と女性の乳房が描かれています。供物には上下エジプトをあらわすため2本蓮の花か2個の壺が描かれているそうです。
このハピ神のレリーフも珍しいです。 -
わずかな時間の自由行動が終わり、次は神殿の隣にあるワニ博物館です。
神殿を後にした時刻には日も暮れ、神殿は照明に照らされていました。コム オンボ神殿 城・宮殿
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ここはワニのミイラ博物館(クロコダイル博物館)です。
主な展示物はワニのミイラです。ミイラの他にソベク神の彫像などがありました。
内部の展示物を写真に撮るためには写真券(50EGP)が必要です。
アランさんの話ではわざわざ写真に撮ることもないとのことでしたので、内部の写真はありません。
時間が無い場合はここはパスしてもいいと思います。 -
全ての観光を終えてクルーズ船に戻ったのは19時30分を過ぎていました。
夕食は17時40分から船内のレストランです。
写真は夕食の一コマ。夕食のメニューは2つ程度のメニューが変わるくらいでほとんど変化はありません。ほぼ写真の通りです。
ビールは写真の「ステラ」のみ。飲み物は下船時に一括精算方式でした。
さて、食事が終わると添乗員から重要な話があると切り出されました。
その話は我々には驚天動地でしたが要約すれば次の通りです。
1 ナイル川クルーズは実質本日で終わり、明日からはバスで観光する。
理由はクルーズ船では明日の昼にルクソールに到着することは不可能とのこと
2 明日のホルス神殿観光の出発は5時45分。予定より1時間早く出発する。
理由はルクソールにできるだけ早く到着するため。
(問題点)
1 結局ナイル川クルーズは1日だけで終わり観光予定だったエスナの水門は見れなくなりました。
2 このツアーは今回初めて催行されたわけではなく、2018年12月からすでに16回催行されています。なのになぜ我々のツアーがこのような憂き目に合うのか?
過去に催行されたツアーで今回のような問題が発生したのなら、当然対策が取られていて同様のトラブルは起こらないはずです。
故に我々のツアーのみトラブルイが発生したんだと推測できます。
3 ベテランガイドであれば、添乗員から日程表を渡された時点でこの工程には無理があると予見できたはずです。なのに30分の予定の香油店のショッピングに1時間半も無駄な時間を費やしている。何故なんだ・・・。
さらに何度もナイル川クルーズの添乗経験のあるO添乗員であれば、旅行日程表を阪急交通社東京営業部の事務所で貰い受け、目を通した時点で通常はまる一日かけて観光するルクソールの観光が5時間半でできるのかと疑問を持たない方がおかしいのではないか。
添乗員の弁明は出発3日前に営業本部に行って日程表やツアー参加者のメンバー表、注意事項を貰ったとのこと。「我々添乗員は指示された日程通りに旅程をこなしていくのが仕事。本部の命令通りに動くよう求められている。従って本部の指示に我々が口を挟むことはない。」とのことでした。
我々でさえ当初一日の予定の旅程を5時間半で本当にできるのかと思ったくらいなのに、ベテラン添乗員が気付かないはずがないでしょう。
添乗員の弁明は「おかしいと思ったが我々添乗員が口を挟む問題ではないので黙っていました。」ということです。
添乗員の旅程変更を聞いた我々は一応に黙り込み、シラーとした雰囲気が漂いました。誰もが「信じられない、本当に観光できるの?」といった感じでした。
添乗員が去ると口々に出たのが「これじゃナイル川クルーズじゃなくて、ナイル川バスツアーだ。」「阪急は契約違反だ。」「最終日程が来た時にルクソールの観光時間が大幅に短縮されていた。大丈夫かと思っていたが案の定だ。」「この短時間で王家の谷とルクソール神殿などの観光ができるんだろうか?」「旅費はどうなるんだろうか。クルーズ中止だから旅費の返還は当然あるんだろね。」
などなど色々意見が出ました。
結局は成り行きを注視してみよう。日程通り行かなかったらアンケートで阪急交通社東京本部に意見具申しようということになりました。
突然の日程変更でこの先どうなるんでしょうか?楽しみにしていたナイル川クルーズは今日で実質終了です。旅費の問題はどうなるんでしょうか?
それにしても関東の人は大人しいですね。これが関西だったら大変なことになっていたと思いますよ。まず旅費及び損害賠償請求が一番の議題になっていたんじゃないでしょうか。
暗雲たなびくナイル川クルーズの旅、これからどうなるんでしょうか?
次はホルス神殿の観光、以後川から丘に上がってバスツアーです。波乱含みのエジプト観光、今後の成行きに注目してください。
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旅行記グループ エジプトナイル川クルーズの旅
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