2019/03/08 - 2019/03/15
15位(同エリア396件中)
ポポポさん
この旅行記のスケジュール
2019/03/10
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バスでの移動
カイロ国際空港
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バスでの移動
アブシンベルへ。砂漠の自然現象「逃げ水」を見る
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この旅行記スケジュールを元に
カイロからアスワンまでは国内便で移動、さらにアブ・シンベルまでは観光バスで移動しました。
ツアーの募集時には予定されていたアスワンハイダムと切りかけのオベリスクの観光が5日目に繰り延べされたため、OPツアーに参加しない者は午後手持無沙汰の半日を過ごすことになりました。
3月10日の旅程
ギザーカイローアスワンーアブ・シンベル(OPツアー、アブ・シンベル神殿の音と光のショー)(泊)
<参考、ツアー募集時の旅程>
ギザーカイローアスワン(市内観光、アスワンハイダム・切りかけのオベリスク)ーアブシンベル(OPツアー、アブ・シンベル神殿の音と光のショー)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
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3月10日、旅行3日目です。
本日の旅程は5時15分にホテルを出発。カイロ国際空港を8時発の飛行機でアスワンに向け出発し9時25分にアスワンに到着。その後バスに乗車して13時にアブ・シンベルのホテルに到着しました。この日は移動日で観光はOPツアーのナセル湖遊覧と夜のアブ・シンベル神殿の音と光のショーだけでした。
到着後、オプショナルツアーに参加しない人は夕方まで休憩でした。
この日の午後の空白が今後の観光に大きくしわ寄せとなってのし掛かり、結局ナイル川ツアーは途中で中止、さらに王家の谷の観光は大きく時間縮小され1か所のみしか王墓は観光できませんでした。
ツアー募集時の3月10日の旅程が旅行1週間前に大きく変更されたのです。
募集時の3月10日の旅程
朝7時にカイロ出発、アスワンに8時25分到着。その後アスワン観光(8時25分から10時)アスワンハイダムと切りかけのオベリスクを見学
10時にアスワンを出発しアブ・シンベルのホテルには夕刻到着予定。
その後ナセル湖遊覧のオプショナルツアーとなっていました。
<問題点>
10時にアスワンを出発すればアブ・シンベルのホテルには13時30分には到着可能です。
その後遅い昼食をホテルで取っても15時にはオプショナルツアーは実施できます。
であればアスワンハイダムと切りかけのオベリスクの観光を5日目(3月12日)に繰り延べする必要なかったはずです。
ではなぜ当初の旅程が変更されたのでしょうか?
私が注目したのはOP(オプショナルツアー)のナセル湖の遊覧を夕刻に実施する予定になっていたことです。ナセル湖の遊覧の目玉は湖上からアブ・シンベル神殿が見える事、OPに参加する人は明るい時に湖上からアブシンベル神殿が見たいはずです。
私はOPに参加する人が、夕方ではアブシンベル神殿が見えないので明るい日中に時間を変更するようクレームをつけたのではないか。そのクレームに押し切られ、OPを前倒しに実施するためアスワンの観光を5日目に振り替えたのではないかと推測しました。
もしそうならなぜ旅行会社は申し出を断れなかったのか?
1番の原因は旅行の企画担当者が実施可能かどうか十分に検証していなかったのではないかと思います。検証されていれば募集時の旅程に夕刻OPを実施するとは記載されないはずです。
あくまで私の推測ですがこの推測以外に変更された理由が思いつかないのです。
結局旅程が旅行直前に変更されたことで我々は不利益を被ることになりました。
以上が本日のプロローグ、引き続き旅行記に移ります。
写真はホテル本館の夜景です。照明が映えて綺麗でした。 -
朝5時15分にホテル前を出発するため今朝は3時過ぎに起床しました。その後身支度を整え荷物整理をして、これから朝食会場のレストランに向かうところです。
その前に本館前のプール周辺の写真を写しました。
すでに4時を過ぎていますが周囲には誰も居ません。静寂な中で照明に照らされた庭やプールはとても綺麗でした。 -
ホテル本館(宿泊棟)と庭園の景色。
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本館宿泊棟の入り口看板。
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ロビーにあるカフェコーナー。レストランは右奥にありました。
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こちらがレストラン、夕食時のビュッフェよりも種類は少ないようです。
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フルーツは沢山準備されていました。
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こちらはヨーグルト類。ややピンボケ状態になりすみません。
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フルーツの種類は豊富です。
中央の褐色の果実がデーツ(ナツメヤシの実)です。デーツは各種のビタミンとミネラルが豊富に含まれている天然のサプリメント。
アフリカ北部や中東アラブ地域では「アッラーが授けた実」として毎日食されています。ラマダンの時期でも夜にデーツを一粒食べておけば健康が維持できるそうですよ。
ガイドさんは特に男性機能の回復には効果てき面なので、男性の方は毎日3粒食べて下さいと言ってました(笑)。本当かな?
実は甘くて美味しいです。同じ甘さでも砂糖のような強い甘さではありません。
熟した実がそのまま食卓に出されることが多いのですが、写真のように蜂蜜漬けやジャムなどに加工したものもありました。加工したものも未加工の実もどちらも美味しいです。私は旅行中に毎日食べて、土産品としても購入しました。 -
写真左端は熟したナツメヤシの実。こちらは未加工ですが美味しかったです。
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朝食です。朝早いためなのかいつものような食欲はありません。
量を抑えたおとなし目の食事でした。 -
ロビーに飾られた生花。一服の清涼剤といった感じでした。
出発時間の10分前には全員が集合。早朝にも関わらず寝坊助さんはいませんでした。
全員カイロ国際空港に向けて出発。 -
早朝のカイロ国際空港です。
カイロ国際空港はとにかくでかい空港でした。カイロ国際空港 (CAI) 空港
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カイロ国際空港の様子。
カイロ国際空港 (CAI) 空港
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カイロ国際空港の様子。
カイロ国際空港 (CAI) 空港
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空港ターミナルビルの入り口。
ガイドのアランさんとはカイロ国際空港でお別れ、アスワンに到着すればそこからはアラーさんというガイドが担当するそうです。
アラーさんはエジプトの歴史にとても詳しく、日本語もとても上手だということでした。カイロ国際空港 (CAI) 空港
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保安検査と手荷物検査を受けて国内線でアスワン国際空港空港へ向かいました。約1時間半でアスワンに到着の予定です。
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飛行機に搭乗前する前のカイロ空港の様子。
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飛行機の座席は左右2×2でした。
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滑走路を移動中の機中から写した飛行場の様子。
カイロ国際空港 (CAI) 空港
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離陸後眼下に見えてきた風景。大きな川が見えてきました。これはナイル川で写真の下方がナセル湖です。
ナセル湖はアスワンハイダムの建設によりできた人造湖。とても広い湖です。ナイル川 滝・河川・湖
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写真はナセル湖。写真は湖のほんの一部分で、湖は空港に着陸するまで見えていました。
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砂漠ばかりの変化のない景色を眺めていたらアスワン国際空港に到着しました。
滑走路の周りはどこまでも砂漠ばかり。アスワン国際空港 (ASW) 空港
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こちらはアスワン空港の空港ビル。
地方空港だから建物は小振りです。アスワン国際空港 (ASW) 空港
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こちらは滑走路。砂漠の真ん中にあります。
アスワン国際空港 (ASW) 空港
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アスワン国際空港に到着しました。ここでガイドのアラーさんと合流しましたがトラブルが発生。
ロストバゲージが1件、スーツケースの破損が1件発生しました。ロストバゲージは積み残しだったそうで今日の夜までにはホテルに届くそうです。
一方破損のスーツケースはキャスターが1個もげていました。
クルーズ船に乗ればスーツケースの移動がないので何とか対処できそうとのこと。
しかしこのトラブルの対応で出発が30分以上遅れました。アスワン国際空港 (ASW) 空港
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アスワン国際空港のターミナルビルです。
今写真を写している場所は空港前の駐車場、これからツアーバスでアブ・シンベルに向かうのですがこのバスがどう表現すればいいのか、とにかくポンコツのバスでした。
エジプトのツアー会社は「シン・プラネット・ツアーズ」、よくもまあ、こんなポンコツを手配したものです。
一同開いた口が塞がりませんでした。これは写真に撮っておくべきだと思いシャッターを切ったのに写っていない。また不具合か。わー、証拠写真が無いよ。
でここはバスの状態を文章で説明します。
まずバスの外観、砂ぼこりでボディーも窓ガラスも汚れまくり。バンパーは前も後ろもボコボコ、ぶつかったのかそれとも追突されたのか。そして窓ガラスは破損した個所があったよ。シートベルトも3~4カ所壊れていた。
こんなツアーバスは初めてだ。これじゃツアー料金安いはずだよ。このポンコツとは4日間お付き合いしました。
ブツブツ言っても仕方が無い。このバスしかないんだから。皆渋々乗車しましたよ。
アスワンからはツーリストポリスの同行はありませんでした。2人の運転手とスタッフとガイドの4人でした。従って自分の命は自分で守りましょう。エジプトでは自由行動は控えたほうがよさそうです。アスワン国際空港 (ASW) 空港
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空港から幹線道路に出るとそこは砂漠の真っただ中。
右も左も砂漠しか見えないのです。
バスの中でアラーさんが自己紹介。アランさんから日本語は上手だと聞いていたんだけれどアランさんよりも下手。話の中で時々意味不明で理解できない言葉を喋っていました。アランさんの方が良かったよ。
エジプトの古王国時代からプトレマイオス朝時代までの概略説明があったけどエジプトのファラオの名前は憶えにくいので今ではどんな話だったか憶えていない。
記憶に残っているのはハトシェプスト女王葬祭殿で起こったテロ事件以降日本人観光客が来なくなり、生活に窮したという話。 -
当時は欧米の観光客と肩を並べるくらいに日本人観光客は多かったそうです。
アラーさん達日本人専門ガイドはテロ以降仕事が無くて干上がってしまいました。日本語以外の多国語は話せないので全く仕事は無かったそうで、ツアー会社が経営する土産物の工場に勤務して細々と食い繋いでいたそうです。
ガイドの仕事は5年間全くない状況で、その後少しづつ回復しやっとここ数年上げ
調子だったのに昨年暮れにまたテロが発生しました。
観光客が戻ってくれるかどうか大変心配なんだそうです。 -
アスワンを出発して1時間半ばかり走った所で景色に変化が現れました。
砂漠の地平線にオアシスのような池が見えてきたんです。
最初はアブ・シンベルに向かって(南方向に進んで)左側車窓に、その後右車窓にも見えて来ましたが、これがいわゆる「逃げ水」という現象。
「逃げ水」は蜃気楼の一種の現象で、高温の砂漠地帯や熱せられた道路などに見られる現象です。 -
映画やテレビドラマなどで旅人が砂漠を彷徨するシーンがありますが、のどがカラカラの時に向こうの方にオアシスのような水が見える。そこまで辿り着けば水に辿り着けると必死になって歩くものの辿り着けず、また先の方に水が見える。
歩けども歩けども辿り着けず、まるで水は逃げるかのように移動してしまう。そのため逃げ水と名付けられた自然現象ですが、砂漠でその現象を目の当たりにすると興奮します。郷里では小さい頃春先に蜃気楼を何度も見たことがありますが、逃げ水を見たのは初めてでした。
そのためガイドさんが「逃げ水」が見えますと話すまでは、私の中では小さな感動が続いていました。
写真のように何も無いはずの砂漠にあたかも水が流れる川のように見えるのです。 -
感動と興奮が入り混じって何枚も逃げ水の写真を写しました。
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逃げ水は砂漠の上に次から次へと現れます。
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バスが進む度に新たな逃げ水が現れます。
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これなんかは島があるように見えます。この島が浮いているように見えれば「浮島現象」というそうです。
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広範囲に見える逃げ水、まるで川のように見えるところもありました。
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これは蜃気楼の一つ、完璧な浮島現象です。
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ここは潮が引いた海岸?で向こうに見えるのは小島?
まるで海辺の景色のように見えるから不思議、これも逃げ水なんです。自然現象とはいえ砂漠の上に不思議な景色が見えるものです。 -
ここは砂漠の地平線、岩など無いそうですがこんな景色がみえるんです。
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この部分だけ見ればまるで川だ。
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水面に映るのは島影だ。逃げ水とはいいながらここまで細かく自然を描写するとはすごい。脱帽です。
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逃げ水です。
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これも逃げ水、先程と同じ場所の景色。今度はアップで。
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砂漠の途中でトイレ休憩。砂漠の中の青空トイレではありません。
ここにはカフェ兼売店があってそこの有料トイレを借りたのです。
5EGP(日本円で35円)でしたがドルでも支払えます。但しつり銭はEGP(エジプトポンド)。ここのトイレはお世辞にも綺麗とは言えませんが、エジプトではまだましな方でした。
ところでこの建物の写真も写っていなかった。今日のコンパクトデジカメは絶不調ですね。
ガイドのアラーさんから勧められたのはサハラ砂漠の砂を収集すること。
香水瓶を購入し、その中にサハラの砂を詰めて夜に明かりを当てると砂が金色に輝くそうです。
砂を詰めるにはペットボトルが一番いいらしい。サハラの砂は粒子が細かいため入れ物からこぼれてしまうとどのようなところにも入り込んでしまうそうです。
そのためスーツケースに入れて持ち帰るにはペットボトルが一番いいそうです。 -
私も持ち帰ろうかと思いましたが砂を詰めると結構な重さです。それと砂の粒子が確かに細かい。もし香水瓶が破損して砂がこぼれると後の始末が大変。粒子が細かいのでどこへでも入り込んでしまうのです。
結局私は持ち帰りませんでした。砂を持ち帰ったのはツアーの半数くらいでした。
写真は逃げ水、この辺りが一番よく見れるそうです。 -
上の写真の右に見えるのがこの景色。ここは地平線上にあちらこちらと逃げ水が見れますよ。これはズームした写真。
さて、我々のツアーには富山から参加されたご夫婦がいらっしゃいました。このご夫婦は「逃げ水と言ったって大したことないな。富山湾の蜃気楼はこんなもんじゃないですよ。スケールが違う。湾の上に建物群などが浮かんで見えるんですから。なあ。」と奥さんに相槌を求めると「そうなんです。すごいですよ。」とすかさず合いの手が入ります。
私が見た蜃気楼もこんなもんじゃないんですが、でもやはり砂漠で見た逃げ水には心を動かされました。 -
見た目はこんな感じです。
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ここではポリスが警備をしていました。何故こんな所にポリスがいるのかと思ったら、後から後からトイレ休憩にツアーバスや自家用車がやって来るんです。
しかもここは周囲からは丸見えで隠れる所も無い砂漠の真っただ中。テロリストが狙撃するにはもってこいの場所です。
だからわざわざ警護してくれているんでしょうね。 -
防弾チョッキを着けて携帯している銃は自動小銃。しかも軍隊が使用するような銃です。真ん中のポリスはショットガンのような銃でした。
日本のポリスが携帯している命中率の悪い時代遅れのリボルバーではありません。
こんなポリスを見たらいつテロが起きてもおかしくないと思ってしまう。
楽観ムードに浸るのはやめて緊張、緊張。 -
逃げ水。
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さらに右の逃げ水。
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砂漠をさらに進むと右車窓に長大な石垣が見えてきました。
写真はすでに完成している石垣。ここまでには制作中の長い石垣がありました。
砂漠の中に造られたこの長大な石垣は何なのか?
と、思ったらガイドのアラーさんがこの石垣について説明を始めました。
この石垣の内側は人工農園の敷地なんです。この辺りはまだ砂漠ですが、エジプト政府はこの広大な砂漠を農園に作り替えるプロジェクトを進めているんです。 -
砂漠を農園に作り替えるなんて夢のような話だと思いますが、すでに農園に替えられた砂漠がかなりあるそうです。
日本では土地改良の一般的手法は客土だと思いますが、エジプトでは客土をせずに土地改良を行っているそうです。
そのために必要なのは砂漠化を防ぐ防風林と水です。まず石垣の内側に防砂林となるナツメヤシを植え、水は地下水をくみ上げているそうです。
このようにしてすでにかなりの広さを農地に改良し、作物を栽培しているそうです。 -
ここは土地改良途上の様子。石垣の内側に植えてあるのは砂漠でも枯れないナツメヤシの木々。その奥の砂漠は地下水を汲み上げ、散水機で散布中だそうです。
写真左の奥は緑地化に成功した農園。農園の周囲に琉球松(リュウキュウ松としか聞こえませんでした。)を植えて、暑さに強いクローバー(これは飼料や肥料として)、サトウキビ、トウモロコシ、ナツメヤシを育てているそうです。
アフガニスタンでも故中村医師が灌漑用水を引いて砂漠の緑地化に成功しましたが、あれと同じ手法です。 -
農園はスプリンクラーで散水しているそうです。
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砂漠を抜けてアブ・シンベルに到着しました。
ここは宿泊先の「セティ・アブシンベル」ホテルです。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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ホテルの入り口前にあるロータリーと奥に見えるのはホテルの入口門。
ホテルに到着すると最初に部屋割りが行われ、その後レストランで昼食でした。
レストランはフロントロビーがある棟の右の棟です。
ガイドの話ではアブ・シンベルにはこのホテルとあと一つしかホテルは無いそうです。
昼食後のスケジュールは14時50分からOPのナセル湖遊覧(約1時間)です。船はホテルの船着き場から出発するそうでOPの料金は7000円でした。
日程表では16時出発予定だったので、かなり早い出発でした。OPの参加者は10人程度だったので多くはありません。
アラーさんは夜アブ・シンベル神殿の音と光のショーに出発するので、OPに参加しない人はホテル内に咲く花でも見てゆっくり休んでほしいと言っていました。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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こちらがレストラン。昼食の時間帯をすでに過ぎていたのでレストランは我々の貸切状態。
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前菜はパスタのスープ。
味はまずまず。 -
ご飯です。ピラフではなくエジプト風炊き込みご飯と言った感じでした。
これはエジプトで食べた料理のなかでは美味しい方でした。 -
この料理は何だったのか覚えていません。料理の名前も覚えていないし、味の良しあしも覚えていません。
覚えていないくらいだから美味しくなかったのかも。 -
美味しかったのはデザートのフルーツ。有難いことにデーツ(ナツメヤシの実)が3粒もありました。
エジプトでは1日デーツを3粒食ベれば一日の栄養は十分と言われているそうです。私は朝もデーツを食べているのでこの時点で栄養満点になったはず。 -
私はOPのナセル湖遊覧には行かないので、ホテルの中や近隣をブラブラして時間を潰すことにしました。
まずは部屋に行かなくちゃ。スーツケースはポーターさんが部屋の前に運んでくれているそうです。
写真はホテル内の様子。今日宿泊するホテルは部屋がコテージ風でプールもありリゾート感に浸れます。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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アラビア風のイメージのホテルです。
セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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アラーさんの話ではホテル内には多くの木々や植物が植えてあるので花を楽しんでほしいとのことでした。咲いた花で一番目に着いたのはブーゲンビリアの花。
写真では小花も咲いていますが、咲いていたのはフロントや土産物店がある建物の周辺だけでした。 -
室内の様子です。床にはヌビア柄の敷物が敷かれ、ベッドには同じくヌビア柄の布がアクセントになっていました。
狭いながらも雰囲気の良い部屋でしたが注意すべき点が2点ほどあります。
1つ目はバリアフリーではなかったこと。入り口とベッドのある室内との境には結構な段差があります。
ご高齢の方や足の不自由な方は足の踏み外しなどに十分注意してください。
2つ目はベランダには出ないこと。
この部屋には窓やベランダに出る戸の窓に細かい金網で造られた網戸が設えてありました。間違っても部屋の戸を開けてベランダには出ないでください。リゾート風のイメージが一挙に瓦解してしまいます。
私はナセル湖を見たいと思って戸を開けてベランダに出ました。すると戸を開けた途端に小さな虫が一斉に襲ってきたのです。すぐに戸を閉めて部屋に虫が入らないようにしてベランダを見回すと辺り一面鳥の糞だらけ、不衛生極まりない状態でした。部屋の屋根の上に目をやると数羽の鳥が止まっていました。
ベランダの糞ですが今日や昨日の糞の量ではありません。糞の上に糞が積み重なった状態でその糞に無数の小さな虫や蠅がたかっていたのです。糞の様子からもう何日もベランドの清掃は行われていないようでした。
そのための網戸だったのでしょうか。こんな状態ですので網戸が設えてある窓や戸は開けないようにしましょう。
ガイドを通じてフロントには状況を伝えてもらいましたが、その後清掃されたかどうかは分かりません。
ここには常に鳥が飛来するようで、網戸があることから鳥の糞がいつもある状態なのでしょう。
戸を閉めておけば糞の匂いはしないので、ベランダに出ない限りは気にはなりません。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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室内の様子です。左が部屋の入り口、入り口側と部屋側との境に段差があることが写真で確認できます。
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湯沸かしポットがありました。ここならカップ麵が食べられますよ。
コーヒー・紅茶セットも有難い。さらにミネラルウォーターが1本サービスです。
またWIFIは無料ですがフロントでしか入りません。 -
洗面と浴室です。アメニティはボディージェルのみで他は何もありません。
シャワーキャップも無し。 -
この部屋のバスタブは狭かった。浴室の大きさによって差があるようで広いバスタブの部屋に割り振りされた人もいました。お湯は問題なし。すぐに温かい湯が出て来ました。
バスタブはカイロの5つ星ホテルよりもこちらのホテルの方が良かったですね。 -
部屋で少しくつろいでからホテル内の散策に出ました。
コテージのベランダ側の通路。写真左にナセル湖があるので、開け放たれた窓際からナセル湖が眺められます。
私の部屋は窓が開けられないので、この景色は見れませんでした。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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こちらがナセル湖、アスワンハイダムによりできたダム湖です。
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コテージ風の部屋はこのように連なっています。
セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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通路の所々にはブーゲンビリアの花が咲いていました。
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ここは船着き場に行く通路。
階段を下りて道なりに進めば船着き場があります。 -
ここがホテルの敷地内にある船着き場。見えている船がナセル湖遊覧の遊覧船です。
OP参加のメンバーはこの船に乗船して湖上遊覧に出かけました。 -
ホテル内のプールです。プールは2個所あって、このプールは上のプール。この下にまた一つプールがありました。
プールの青い水が綺麗でしたね。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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大きなプールの隣にまた別のプールがあります。でもこのプール、下の段のプールじゃないんですよ。
ここはまだ上のプール、正確にはこのホテルには3つの大きなプールがありました。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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上のプール。こうして見るとリゾート感のあるホテルでしたね。
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上の写真の左続きの景色。プールだからでしょうが水が澄んでいてとても綺麗でした。
アブ・シンベルはナイル川の南の端。3月上旬でもここは夏、日差しが強く暑いので半袖で十分でした。
でも湿気がないので蒸し暑いという感覚はありません。冷たいプールの水が気持ち良かったです。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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私が部屋に向かう時、一人の女性がプールサイドで日光浴をしていましたが今はいません。
広いプールで泳いでいる人影も無し、音の無い映像だけの世界にただ微風が頬をかすめて行くだけ。
まるで時間が止まっているかのようでした。 -
プールの水はどこまでも青かった。
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レストランの外壁ではブーゲンビリアの競演。
この後時間が余り過ぎているので暇つぶしにアブシンベルの町をブラブラしようと思いホテルの入り口門に向かいました。門を出ようとすると門番に呼び止められ外出を止められました。
またホテルからはスタッフが走ってきてホテルに戻る様に言われました。理由は告げられずに「すぐ戻れ」でした。
多分身の安全のために外出を禁止していたんだと思いますが、ガイドから注意は受けていませんでした。
仕方なく再びホテル内を散策しました。 -
ここが上のプールと下のプールの境目。
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下のプールは円形プールでした。
ヤシが沢山あるので南国ムードに包まれています。セティ アブ シンベル ホテル ホテル
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写真の奥が上のプールサイドにある建物。
プールの深さはどのくらいあるんだろうか?プールとしては3つあるのでどれか一つが子供用のプールだと思うんだけど・・。
事前に添乗員からはプールで泳げるので水着を持ってくるようにとの連絡があったので用意してきたんだが、誰も泳いでいないもんで気恥ずかしさからプールには入りませんでした。 -
若ければ入ったかもしれないが、年を経ると小さな冒険心さえも影を潜めてしまう。
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奥に見えるのはナセル湖。下のプールの方が景色は良かった。
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プールサイドには休憩や日光浴用に椅子が並んでいた。但しここは日除けがない。紫外線をもろに受けるので上のプールサイドにある日蔭の椅子で横になり、しばらく何も考えずにボーっとして時を過ごしました。
ところで、ナイル川のクルーズ船からも新型コロナウイルスの罹患者が発生しましたね。クルーズ船の閉鎖性からさらに発症者が増えることが予想されています。ナイル川のクルーズ船は乗下船するときに他のクルーズ船の中を通って乗下船するため、ウイルスが飛散している可能性も考えられます。
今年のナイル川クルーズは危険信号かもしれませんね。
次は学生の頃から一度は行きたいと思っていたアブ・シンベル神殿の観光です。
旅行記に訪問いただき有難う御座いました。
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カイロ
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旅行会社の誇大広告に騙されたナイル川クルーズの旅 28 あっという間の1週間、いよいよ帰国の途に・・・。
2019/03/08~
カイロ
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この旅行記へのコメント (2)
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- ma-yuさん 2020/04/12 21:11:40
- 初めまして!
- ポポポさま
こんばんは!
エジプトの旅行記を興味深く拝見しています。
私も阪急交通社はよく利用します。
1月にもアテネとエジプトへ行ってきました。
パンフレットの旅程を見てツアーを選ぶのに最終旅程表で内容が変わっていたなんて考えられないですね。
1人参加のツアーの方が参加人数も少なく料金も安いのには驚きました。
宿泊ホテルも残念でしたね。
エジプトのラクダは病気を持っているのですか?
ガイドさんからは何の説明もありませんでした。
主人は乗りました(汗
3か月経ちますが何の症状も出ず元気です。
動物には気を付けないといけないですね。
続きの旅行記も楽しみにしています。
ma-yu
- ポポポさん からの返信 2020/04/13 17:15:56
- 初めまして!
- ma-yuさま、こんにちは。ポポポと申します。
エジプトの旅行記に訪問下さり、またたくさんの「いいね」を頂きありがとうございました。
> 私も阪急交通社はよく利用します。
> 1月にもアテネとエジプトへ行ってきました。
関空発のツアーを利用されているんですね。私も関空発のトラピックスのツアーを3回ほど利用しました。
阪急の関西本部主催のツアーは安くていいのが沢山ありますね。私は福岡に近いので主に九州営業本部主催のツアーを利用しています。関空発は魅力的なツアーがあるので参加したいのはやまやまなのですが、関空までの往復の旅費を考えるとどうしても近場の空港を利用するツアーになってしまいます。
ピラミッドもスフィンクスも素晴らしいですが、エジプトはルクソールの神殿や王家の谷、アブシンベル神殿が見事です。
新型コロナウイルスが終息してナイル川クルーズが再開されたらご主人とご一緒に観光なさってはいかがでしょうか。
> パンフレットの旅程を見てツアーを選ぶのに最終旅程表で内容が変わっていたなんて考えられないですね。
初めての経験でした。そのために王家の谷では王墓が2か所見学できませんでした。阪急の関空発のナイル川クルーズではクルーズ船も豪華でなんら問題は無かったそうです。
今回のトラブルは東京営業本部主催のツアーでOPツアーや買い物が多すぎたと思います。
> 1人参加のツアーの方が参加人数も少なく料金も安いのには驚きました。
1人参加のツアーではOPツアーがないため観光時間が十分取れゆっくり観光できたそうです。料金が安くなったのは参加人数が少なかったからで、人数を増やすために値引きされたようです。
> 宿泊ホテルも残念でしたね。
ツアーに1人で参加するとよくある事ですが、悪い部屋の場合は次はいい部屋というように今まではバランスが考慮されていました。添乗員と同じ並びの部屋という事は、最初から私の宿泊する部屋は決められていたという事です。
宿泊の追加料金は支払っていたんですが、全く配慮されなかったので残念でした。
> エジプトのラクダは病気を持っているのですか?
> ガイドさんからは何の説明もありませんでした。
> 主人は乗りました(汗
> 3か月経ちますが何の症状も出ず元気です。
> 動物には気を付けないといけないですね。
コロナウイルスです。「サーズ」に類似した疾病でしょうが、JTBでは注意勧告が出ていました。症状が出ていないのなら大丈夫だと思いますよ。
>
今後ともよろしくお願いいたします。
ポポポ
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