◎湯西川・奥日光、今年の紅葉は？

2020/10/21 - 2020/10/24

(写真は平家の里/湯西川温泉）

　今年の紅葉はどんなもんでしょうか？　いつもの湯西川から奥日光を廻ってみました。一言でいうと台風の影響を外れたのは喜ばしいのですが、気温が不安定です。きれいに発色するためには静かに、少しづつ冷えていかねばならないのです。美しい紅葉とは山全体が黄/橙/赤とのグラデーションだけでは足りず、緑葉、青い空、白い雲とがバランスよく調和していなければならないのです。今年の現在は黄がきれいに発色していますが、すでにカラマツやブナ、白樺などは落葉がすすんでおり、黄葉がさらに赤く染まっていくのを祈るばかりです。

　●トンネルを抜ければ秋すでに秋

　●落人と流れ流され湯西川

　●寂しさに侘しさ重ねミルフィーユ

エリア 栃木

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは湯西川終点、平家の里へ
ここにはあの平家の菩提寺でもある赤間神宮の唯一の分祠があるのです。なんせ日に3本のバスしかありませんのでご注意を

　(5年前の同コース）　https://4travel.jp/travelogue/11068819

以前と比べ、まだ葉は黄色く、紅葉には至っておりません。

赤くなれずに散っていくのも多い

いちおう観光地ですので、記念写真でもいかが

降雪に備えて、屋根の修理が進んでいます。

緑から黄を経ないで、直接赤くなるのは困ったものです。

　・春生まれ夏が散ったよ今はもう秋

野菊でしょうか　
風に揺れていました
私を撮って、と声を掛けてきます

以下、奥日光です

竜頭の滝
赤くなるのはこれからです

竜頭の滝

　こちらの紅葉は盛りを過ぎました

翌日はずっと雨

　湯ノ湖の朝は枯葉で埋まってる

湯ノ湖から湯滝への流れ

滝の頂上部はこんな感じ、ここまで来た水は落ちていくしかありません。抵抗しても無駄というもの。紅葉も例年より１週間ほど遅い

湯元の駐車場には親子鹿が現れました。このあたり夕方になるとよく出てきます。

湯ノ湖湿原

　日光の旅館の温泉水はすべてここから配湯されます。アストリアも中禅寺温泉もすべてここが唯一の源泉です。その湯は白濁でやや緑色がかった硫黄泉

次の日は晴れ　
標高は約1500ｍ　
東京の濁った空気とはまるで違います。巣篭っている人にはわからんでしょう。　
カナダやヨーロッパやNZの単調な黄葉と違って、日本はカラフル、色が鮮やか、特に赤がきれい

　・カラマツの枯葉千本落ちてくる

やはり例年の紅葉とは違うのです。もみじは緑から黄、そして紅くなっていくものなのです。

晴れてる間に、急ぎ赤沼から西ノ湖へ向かいます
かつては真っ赤な「血染めの紅葉」を好んだものですが、今は黄/橙/赤のグラデーションが好き

千手ケ原の奥はまだまだ汚れず清澄の世界　高天原とはこんなところと思っている

多くの葉は赤くなれずに落ちていきます。でも悲しいものではありません

千手ケ浜に来ました

今回はヤシオマスが迎えてくれマス

千手ケ原から中禅寺湖に流れ込む川は、何本もありますが、ここは一番奥の一本、枯葉が積もっています

　・涸れ川に枯葉積もれば枯山水

千手ケ浜の様子　閑かな世界

　・咲耶姫 唐くれなゐに千手浜

カヌーイストがいっぱい来ておりました
奥は男体山
お客さんも随分戻ってきたようで、土日のいろは坂は大渋滞です

※心配なことがあります
それは紅葉が毎年貧しくなってきていること、
もっと敏感にならないと、日本全体が年毎に貧しくなっていることに気づかない
経済は昔　追いつき、追越せ
今は　追いつかれ、追い抜かれ

(5年前の同コース）　https://4travel.jp/travelogue/11068819

●次は沖縄伊江島、京都紅葉に向かいます