2020/06/19 - 2020/06/20
9位(同エリア117件中)
Islanderさん
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700以上の島々が散らばる瀬戸内海。瀬戸内に面する街で育った自分にとって、瀬戸内は海の原風景。少年時代に眺め、何時かは行きたいと思っていた島々。それから幾年月、橋が通った島、芸術の島、世界遺産の島、時の流れとともに変わりゆく。
今回の旅は、歴史ある牛窓からフェリーで5分、前島へ。海鮮料理を味わい1泊。翌日、島を散策したあと、シーカヤックツアーに参加して黒島ヴィーナスロードへ。最後に凪いだ瀬戸内の夕陽を眺め、盛りだくさんの旅になりました。
【旅程】
○6月19日(金)
自宅(マイカー)牛窓港16:50(前島フェリー)16:55前島 <前島弓泊>
○6月20日(土)
午前:マイカーで島内散策、午後:牛窓ウォータートレイルのシーカヤックツアー参加、前島20:00(前島フェリー)20:05牛窓港(マイカー)自宅
【島データ】
・前島(まえじま) 岡山県瀬戸内市
面積:2.42平方km 周囲:16.5km 標高:136m 人口:140人(2015年)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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岡山市内から約50分のドライブで牛窓へ。
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牛窓オリーブ園より瀬戸内の眺め。手前に並ぶ島は左から前島、黒島、中ノ小島、端ノ小島。奥に見える大きな島影は小豆島です。
牛窓オリーブ園 公園・植物園
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牛窓の街を駆け足でまわります。明治20年(1887年)に立てられた牛窓警察署。現在は海游文化館として朝鮮通信使に関する資料や牛窓秋祭りのだんじりが展示されています。
牛窓海遊文化館 美術館・博物館
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江戸時代、朝鮮通信使が宿泊した古刹、本蓮寺。本堂は1492年に再建。海を見渡せる場所に三重塔があります。
本蓮寺 寺・神社・教会
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高祖酒造発祥蔵。牛窓には古い建物が残されています。
しおまち唐琴通り 名所・史跡
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旧中国銀行牛窓支店。大正4年(1915年)に牛窓銀行本店として建てられた洋館。
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御茶屋井戸。1654年に岡山藩が朝鮮通信使を迎える御茶屋のために掘った井戸。
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牛窓燈籠堂跡。基壇は江戸時代延宝年間に築かれたもので、その上に建つ燈籠堂は昭和63年(1988年)に復元されたもの。
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牛窓と前島の間にある「唐琴の瀬戸」。川のように潮が流れています。
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牛窓から前島行きのフェリーはおよそ1時間に1本の割合で出ています。牛窓港周辺には駐車場が少なく、運賃も高くないので、車の場合は島に乗り込むのがいいと思います。自動車運賃にはドライバー1名の運賃が含まれています。
前島フェリー 乗り物
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折り返し16時50分発のフェリーがやって来ました。
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車ごと乗り込みます。回ってくる係員に運賃を払います。
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乗船時間5分で前島に到着。
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港の待合所。
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宿へ向かいます。島の道路は港周辺のみ2車線で、あとは1車線の狭い道。のんびり走りましょう。
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港から5分程度で今晩お世話になる民宿南風荘に到着。
民宿 南風荘 宿・ホテル
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海が見える部屋に通されました。窓の外には穏やかな瀬戸内と小豆島の絶景が広がっています。風呂に入って夕食を待ちます。
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まずは牛窓ビールで乾杯。牛窓ビールは岡山市の宮下酒造が製造する限定醸造のクラフトビールです。魚料理によく合います。
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お待ちかねの夕食。宿のご主人は漁師でもあり、海鮮料理が自慢の宿です。さわらの白子(写真左下)が美味い。
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豪華なお造り。まだい、おこぜ、さわら、にしがい(あかにし)などなど。おこぜの刺身は絶品。
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特大しゃこの塩ゆで。今日はがざみ(わたりがに)が獲れず、代わりにしゃことなったとのことです。瀬戸内のしゃこは甘みがあって美味しい。
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牛窓の地酒、高祖酒造の千寿をいただきます。
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めばるの煮付け。
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さわらのかま焼、がらえびの唐揚げ、小魚と野菜の天ぷら。おなかいっぱいになってきました。
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夕焼け空の瀬戸内を眺めて休憩。
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あいなめの唐揚げ。漁師宿ならではの魚が次々と出てきます。
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いかめし。瀬戸内のいかめしは初めて食べました。腹一杯のはずがお代わりしました。
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あさりとおこぜの皮の吸い物。おこぜの濃厚な出汁がきいています。
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デザート。ジェラートが美味い。ごちそうさまでした。
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翌朝。今日の天気はまずまず。
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朝食も部屋食です。
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夕食で出たおつくりのおこぜをアラ煮にしてくれました。美味い。酒が飲みたくなりました。
宿泊料は2食付きで18,000円(飲み物は別、1室2名以上だと安くなります)。今回はコロナ対策で行われている瀬戸内市から半額の補助(瀬戸内市宿泊応援キャンペーン)を下さり、9,000円で泊ることができました。 -
宿を出て、港にある無人販売店で飲み物などを購入。楽しげな人形たちが店番をしています。
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車で島内を散策します。
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今日は天気も良く、大潮で、多くの釣り人が島を訪れています。
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あじさいの花が咲いています。
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展望台を目指して遊歩道を歩きます。
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大坂城築城残石群。江戸時代に再建された大坂城の石垣には前島の石も使われていました。石切丁場の跡が4か所確認されています。
大坂城築城残石群 名所・史跡
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かなり大きな石もあります。機械がない時代、人力で石を切り、運び出すことは大変なことだったに違いありません。
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松江藩の刻印が刻まれた石。前島では松江藩堀尾氏、鳥取因幡藩池田氏が石切に参加していたことが確認されているとのことです。
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展望台に到着。昇ってみます。
前島展望台 名所・史跡
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展望台からの眺め。島の西側が一望できます。前島は緑島とも言われいるとおり、緑が多い島です。
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牛窓の街と唐琴の瀬戸が見えます。
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南側には屋島や高松市内、四国の山々が見えます。
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さらに遊歩道を進みます。道はやや荒れています。
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展望台から歩いて10分弱で「第二」大坂城築城残石群に到着。こちらは草木に覆われており、石が自然の中に溶け込んでいます。
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矢穴の跡があり、人の手により切られた石です。
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昨晩食べきれなかったいかめしをおにぎりにしてくれました。これを昼食にします。
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午後はシーカヤックで黒島ビーナスロードなどを巡ることにします。牛窓ウォータートレイルのハーフデイ・トレイルツアーに参加(3時間、8,350円)。フェリー乗り場で集合、更衣室に立ち寄ったあと、カヌー出発地まで車で移動。今日の客は私1名のみ。ガイドさんと2人乗りカヤックに乗り込みます。
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黒島方面を目指します。
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30分ほどで端ノ小島に到着しました。
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端ノ小島は黒島、中ノ小島から続く砂州の先端にある島です。干潮時に出現する砂州は牛窓のホテルが「黒島ビーナスロード」と名付け、人気の観光地になりました。
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ツアー名物の「浜カフェ」。ガイドさんが用意してくれました。
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焼きたてのワッフルにコーヒーをいただきます。静かな浜辺でのコーヒータイムは最高です。
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潮が引いてきたので、砂州を歩いてみます。端ノ小島と中ノ小島の間の砂州は狭く、膝下ぐらいまで水に浸かるところがあります。
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中ノ小島と黒島の間は車が通れるぐらいの広い砂州が現れていました。
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島周辺の海にはアマモが生えています。
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黒島に上陸。歩いてきた砂州と中ノ小島を望みます。
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端ノ小島に戻ります。さらに潮が引いてきました。モーセの海割れのような光景です。
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端ノ小島を一周してみます。ところどころ滑りやすい岩場があります。
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潮が引いた岩には亀の手が張り付いています。亀の手は四国では塩ゆでにしたり、味噌汁にいれたりして食べますが、岡山では食べられていないようです。
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モーターボートで上陸した人々がビーナスロードを歩いてきました。6月18日から県境を越える移動自粛が緩和され、観光客は戻ってきているようです。
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端ノ小島の少し沖にある百尋礁(ももひろそわえ)に上陸。
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干潮時に現れる岩場。
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百尋礁をあとにし、前島へ向けて進みます。海は凪いできました。
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ビーナスロードに沿って進みます。右手に黒島が見えます。黒島は2年前に無人島になってしまいました。
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少し沖に出ます。前方に黄島、右手前方に小豆島が見えます。この周辺はスナメリを見ることができるようです。しばらく待ちましたが現れませんでした。
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前島の「鬼の窟」。海上からしか見ることができない場所です。
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出発地点に戻ってきました。更衣室で着替えを行い、フェリー乗り場で解散となりました。シーカヤックは見た目には不安定そうに見えますが、安定感があり、操作も難しくありません。今回参加したツアーは瀬戸内を知り尽くしたガイドさんの案内やサポートも十分で、おすすめです。
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港の駐車場に戻ると車の下にねこがいました。
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「まえじま西部お気軽♪お散歩コース」を歩いてみます。一周徒歩30分の散歩コースです。
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前島は農業が盛んな島です。かぼちゃ畑が広がっています。
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冬から春にかけてキャベツの生産が行われています。キャベツの収穫時期はほぼ終了していますが、これから収穫される畑が少し残っていました。
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夕陽をしばし眺めます。
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マジックアワーに入りました。
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前島フェリー乗り場からの一枚。西側に海があり、夕陽に映える瀬戸内を見ることができます。
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梅雨の中休み、前島のたくさんの魅力に触れることができました。(おわり)
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この旅行記へのコメント (2)
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- sanaboさん 2020/07/04 00:10:08
- はじめまして
- Islanderさん、はじめまして
この度はザグレブ旅行記をご覧下さいまして、ありがとうございました。
Islanderさんが育ったという瀬戸内には700もの島があるのですね。
まさに海の原風景ですね…
新型コロナの自粛解禁とはいえ、まだまだ遠出は憚られますが
少し足を延ばされただけでこのような美しい風景に出会える
Islanderさんがとても羨ましく思えました。
海の幸もとても美味しそうでした^^
これからもどうぞよろしくお願いいたします♪
sanabo
- Islanderさん からの返信 2020/07/04 16:41:07
- Re: はじめまして
- sanabo さん
牛窓・前島の旅行記への投票ありがとうございます!!
幸いにして今住んでいる岡山は、コロナの感染者数が少なく、首都圏や関西ほど緊張感がないかと思います(よくないのかもしれませんが)。少しでも観光業のお役に立てればと、最近は日帰りでも可能なところへ、泊まりで出かけています。
瀬戸内の島々はアクセスが比較的良く、短時間の船旅で、静かでのんびりした空気が漂う島々を巡ることができます。コロナが収まれば是非お出かけください!!
Islander
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