
2020/02/24 - 2020/02/24
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Islanderさん
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およそ3,000の島々が散らばる瀬戸内海。瀬戸内に面する街で育った自分にとって、瀬戸内は海の原風景。少年時代に眺め、何時かは行きたいと思っていた島々。それからうん十年、橋が通った島、芸術の島、世界遺産の島、時の流れとともに変わりゆく。
今回の旅は、江戸時代に風待ち港が開かれた大多府島を訪島。小さな島ですが史跡と自然いずれも見どころが多い島です。帰りに日生名物のカキオコを食べ、充実した日帰り旅となりました。
【旅程】
○2月24日(祝・月)
岡山駅7:21(JR山陽本線・赤穂線)8:22日生駅(徒歩)日生定期船乗り場9:15(大生汽船)9:45大多府島(散策)13:00(大生汽船)13:30(徒歩・昼食)日生駅15:56(JR山陽本線・赤穂線)16:01岡山駅
【島データ】
・大多府島(おおたぶじま) 岡山県備前市
面積:0.4平方km 周囲:5.0km 標高:41m 人口:71人(2015年)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR赤穂線の黄色い電車に乗って、岡山駅から約1時間、日生駅に到着。
日生駅 駅
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日生の沖には4つの有人島があります。今回は日生から最も遠い大多府島を訪島します。
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日生駅から徒歩10分少々で日生諸島行きの定期船のりばに到着。日生と日生諸島を結ぶ大生汽船のNORINAHALLE(のりなはーれ)が入港。
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9時15分発頭島行きのNORINAHALLEに乗り込みます。
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定刻どおり日生を出港。切符は船内で係員から購入します。日生から大多府島までの運賃は大人620円、所要時間は30分です。
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NORINAHALLE(のりなはーれ)は平成29年(2017年)4月に就航。デザインは水戸岡鋭治氏によるものです。
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ローカルな離島航路の客室とは思えない豪華な雰囲気です。シートも革張りで座り心地も上々。
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客室後部にはグループ旅行にぴったりなテーブル席もあります。
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2階デッキにもテーブル席があります。心地よい風に吹かれて瀬戸内の景色を眺めることができます。
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日生から15分で鴻島(こうじま)に寄港。半分以上の乗客が下船しました。
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鴻島には多くの別荘があります。
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穏やかな瀬戸内海をゆっくりと走ります。右前方には小豆島が見えてきました。
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大多府島に近づいてきました。
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大多府島の港入口にある「元禄防波堤」が見えます。この防波堤は岡山藩の土木技術者、津田永忠の指揮で元禄11年(1698年)に築かれたと伝わっています。平成10年(1998年)1月に防波堤としては初めて国の文化財に指定されました。
大多府元禄防波堤 名所・史跡
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9時45分、大多府島に到着。
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港には立派な待合所がありますが、中には入ることができませんでした。飲み物の自動販売機、公衆電話、郵便ポストがあります。島内には飲食店や商店はなく、この自動販売機の存在は来島者にとっては重要です。
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観光案内図は港近くにしかありません。この案内図をスマホに撮っておくことをおすすめします。
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大多府島は幕府や西国大名の御用船の風待ち港として元禄時代に開かれました。「加子番所」は船を漕いだり雑役をする加子(水夫)が詰めていた建物。現在の建物は平成5年に復元され、休憩所として使われています。
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現在は漁業が島の主な産業になっています。
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島周辺では牡蠣の養殖が盛んに行われています。港には種カキ採取のために使うホタテ貝の貝殻が山積みされています。
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2月は牡蠣水揚げの最盛期。港の近くには牡蠣のムキ場があり、水揚の漁船が頻繁に入港していました。
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島のメインストリート。小さな火の見櫓があります。
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「六角大井戸」は元禄の開港の際に寄港する回船、御用船に飲料水を供給するために掘られた井戸。昭和44年に本土からの水道が敷設されるまでは水は島内の井戸水で賄われていたとのことです。
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井戸を覗いてみます。きれいな水です。
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港近くには大きな古民家が立ち並んでいます。
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島の集落の東端には「宮の下海水浴場」があります。
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春日神社を拝観。宝永4年(1706年)に建立された村社。丸みの大きい屋根に精緻な木彫りがあることから、塩飽大工による建築ではないでしょうか。
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自然研究路を歩いてみます。自然研究路は島の南岸に沿ったハイキングコース。
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「夫婦岩」夫婦のように寄り添って立っている岩。
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「燈籠堂」正徳4年(1714年)から明治初年まで存在した灯台。現在の建物は昭和61年に復元されたものです。
大多府燈龍堂 名所・史跡
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段々畑の跡と思われる石垣が所々あります。
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島の南側の海岸線は北側とは異なり、岩場となっています。「瀬戸内の東尋坊」と名付けたくなるような岩場。
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自然研究路には八十八の仏像が鎮座しています。
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「勘三郎洞窟」江戸時代に勘三郎という男がこの洞内でニセの藩札を作っていたと伝わる洞窟。落石の危険があり洞内への立ち入りは禁止されています。
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「瀬戸内の足摺岬」と名付けたくなる岩場。
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大多府島灯台・大多府島小赤石照射灯。大多府島の沖にある小赤石にここから照明を当て、周辺を航行する船に知らせるための施設です。
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自然研究路は海岸線を歩く場所もあります。シーグラスを探しましたが、数は少なく、珍しい色のものを見つけることはできませんでした。
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帰りの船の時間もあり、自然研究路を全て歩くことは断念し、港に向かいます。道端には黄色の水仙が咲いています。
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普照山慈雲寺を拝観。大きな仏塔があります。
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島の中央部には畑が所々あります。いのししが出没するようで、畑は網で囲われています。
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「六地蔵」名のとおり6のお地蔵さんが鎮座しています。
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「ふれあいの館かぜまち」定期船乗り場近くにある2部屋10名まで宿泊可能な宿泊施設。食事は自炊のみとのことです。
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定期船乗り場に戻ってきました。13時発の日生行きの便に乗り込みます。
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3時間余りの滞在。大多府島を後にします。
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牡蠣の養殖いかだ。
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鹿久居島と頭島を結ぶ「頭島大橋」が見えます。
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右手の山は岡山県最大の島で野生のシカが生息する鹿久居島。
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日生と鹿久居島を結ぶ「備前日生大橋」。
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13時30分に日生に到着。
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遅めのランチにします。日生といえばカキオコ。日生駅近くの「うまうま」へ。3連休最終日の祝日でカキオコの店はどこも行列。入店まで30分ほど待ちました。
うまうま グルメ・レストラン
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このカキの量は半端ない。
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生ビール、酢ガキ、カキオコのアンサンブル。至福のひととき。
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ほろ酔い加減で赤穂線に乗って帰ります。(おわり)
日生駅 駅
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