
2021/11/03 - 2021/11/03
79位(同エリア1579件中)
Islanderさん
- IslanderさんTOP
- 旅行記223冊
- クチコミ76件
- Q&A回答13件
- 512,644アクセス
- フォロワー179人
700以上の島々が散らばる瀬戸内海。瀬戸内に面する街で育った自分にとって、瀬戸内は海の原風景。少年時代に眺め、何時かは行きたいと思っていた島々。それから幾年月、橋が通った島、芸術の島、世界遺産の島、時の流れとともに変わりゆく。
今回は愛媛県松山市からフェリーで55分、忽那諸島の中心にある中島を訪島。歴史ある寺社をめぐり、洒落た宿に宿泊、みかんやレモンがたわわに実る島を歩きました。
【旅程】
○11月3日(水)(本編:1日目)
松山市駅11:00(伊予鉄道高浜線)11:14三津駅(徒歩・散策・昼食)三津浜港13:00(中島汽船・東線フェリー)大浦13:55(徒歩・散策)16:40宿到着(THE BONDS)
・11月4日(木) https://4travel.jp/travelogue/11737696
宿出発9:00(徒歩・散策・昼食)西中13:59(中島汽船・西線フェリー)14:49津和地島(津和地島は続編「瀬戸内アイランド紀行vol.26」で紹介します)
【島データ】
・中島(なかじま) 愛媛県松山市
面積:21.7平方km 周囲:30.0km 標高:296m 人口:2,243人(2022年)
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 私鉄 徒歩
-
愛媛県松山市の沖合に散らばる島々は忽那諸島と呼ばれています。今回の旅では忽那諸島のうち中島、津和地島を訪島します。
-
成田から空路で松山へ。姫路あたりから瀬戸内海上空を飛行し瀬戸内の島々を眺めることができます。これから訪れる中島が見えます。
-
島々へ向かうフェリーは三津浜、高浜の2つの港から発着しています。高浜港は伊予鉄高浜線の終点、高浜駅の目の前にあって電車でのアクセスはとても良好です。今回の旅では途中の三津駅で下車します。
-
松山市駅から「郊外電車」に乗り、14分で三津駅に到着。
三津駅 駅
-
三津浜は古くから港町として栄えた街。三津駅から松山市街の古町駅への鉄路は四国で最初の鉄道(現存する民営鉄道としては南海電鉄に次ぐもの)として明治21年(1888年)に開業しました。現在の駅舎は昭和の初めに建設された2代目駅舎をモチーフにして平成21年(2009年)に新築されたものです。
-
「みよし」で三津浜焼きをいただきます。
お好み焼みよし 三津店 グルメ・レストラン
-
うどん入りにしました。三津浜焼きは広島風お好み焼きに似ていますが、台として入る麺がソースに絡められています。
-
明治14年(1881年)に建築された「木村邸」。三津浜には廻船問や味噌醤油店などの歴史的建造物が残っています。
-
市道の一部として運行されている「三津の渡し」。料金は無料です。
三津の渡し 乗り物
-
三津浜港のきっぷ売り場で中島・大浦行きのきっぷを買いました。
-
三津浜港13時発大浦行きの中島汽船「ななしま」に乗船します。
中島汽船 乗り物
-
定刻どおり出港しました。
-
「ターナー島」が見えてきました。この島の正式名称は四十島。夏目漱石の小説「坊ちゃん」でこの島に生えている松が「ターナーの画にありそう」と書かれたことから「ターナー島」と呼ばれています。島に生えていた松は1970年代に松食い虫の被害を受け枯れてしまいましたが、その後植樹された松が育っています。
-
高浜港に寄港。高浜港は徒歩のみの乗船になります。高浜港から乗船する人の方が多いです。
-
穏やかな瀬戸内を中島に向けクルージング。
-
間もなく中島、大浦港に入港です。
-
泰ノ山が見えます。泰の山には鎌倉時代に勢力を拡大した忽那水軍の城がありました。
-
三津浜から55分で大浦に到着しました。折り返し乗客を乗せて松山に向かいます。
-
待合所にはコインロッカーがあり荷物を預けます。レンタサイクルもあります。
-
中島は忽那諸島の中で最も大きい島です。今回の旅では島の南半分を徒歩で巡ることにします。
-
坂本冬美さんの歌「白いかおりの島へ」の歌碑と直筆の碑があります。この歌は平成元年(1989年)に島の祭り「ばんざい祭」のイメージソングとしてデビューしたばかりの坂本冬美さんが中島に招待され披露されたものです。中島汽船の船内放送でも流されている島民自慢の歌です。
-
大浦港の近くには銀行があります。残念ながら2022年7月をもって島での営業をやめてしまうようです。
-
島の中央を貫く道を山側に向かって歩きます。
-
愛媛県立松山北高校中島分校。瀬戸内海で高校がある島は少なくなりました。
-
ひときわ大きな建物は中島総合文化センター。ホールや図書館があり文化の拠点になっています。島に関する情報を得ることができます。
-
センターの庭には田中坦三のストーン・マークがあります。
-
みかんがたわわに実っています。中島は愛媛みかんの主要な産地です。温州みかんだけではなく、伊予柑、せとか、紅まどんな、レモンなど様々な種類の柑橘が栽培されています。
-
大きなヤナギの木。
-
長隆寺へ。立派な山門です。
-
長隆寺は応徳元年(1084年)に忽那氏の開祖、藤原親賢により創建されたと伝わる歴史ある寺。総欅造りの郭公堂と称される本堂は1716年に大洲藩加藤公の寄進により再建されたものとのことです。本尊の千手観音像は25年毎に開帳される秘仏。
-
長隆寺の境内にある「弥勒の鐘」。文化8年(1811年)に浄財により作られたもので余韻が70呼吸の間続くと言われています。実際についてみました。高めの音色がしばらく響き渡りました。7呼吸ぐらいかな。
-
長隆寺を後にし竹林の中を歩きます。
-
浄玄寺へ。
-
浄玄寺の境内にはビャクシンの巨木があります。
-
樹齢は少なくとも400年とのことです。悠久の歴史が刻み込まれた幹は貫禄があります。
-
中島も他の島同様に人口減少が急速に進んでいます。空家は取り壊され木が植えられています。
-
ネコがいました。
-
中島で最も多くの人々が住んでいる大浦。商店街があります。営業している店は疎らです。
-
閉院となっている医院。
-
ところどころアーケードがあります。このよう小さなアーケードは瀬戸内海の島でよく見かけます。
-
ホームセンターを兼ねたスーパーマーケット。生活に必要なものはおおよそこの店で揃いそうです。
-
忽那島八幡宮へ。
-
藤原親賢が勧請し忽那七島の総社と伝わる神社。境内は暖地性の木々で覆われており昼でも暗いです。
-
大浦の集落を後にし、宿のある長師へ歩きます。
-
軒下にちょっとしたアート空間がを見つけました。ほっこりします。
-
真新しい小学校の校舎。平成17年(2005年)に中島町は松山市と合併、小学校も同時に松山市立になりました。
-
大浦から歩くこと40分。長師の集落に入りました。姫が浜ビーチを目指します。
-
本日の宿、THE BONDSに到着。姫が浜ビーチに面したみかん園の間にあります。
-
ウエルカムドリンクは島のみかんジュース。今まで飲んだオレンジジュースの中で一番美味しいと感じました。
-
お洒落な部屋です。
-
宿のテラスから直接ビーチに出ることができます。夕食までの時間、姫が浜ビーチを散歩します。誰もいないビーチで黄昏れます。
-
マジックアワーに入りました。
-
お待ちかねの夕食。メインは鯛しゃぶです。ビールが進みます。
-
シメの雑炊は絶品です。鯛の上品なダシがご飯にしみこんでいます。自家製の海苔味噌を添えると味わいが引き立ちます。
-
デザートも盛り付けがお洒落で美味しかったです。明日は今日以上に歩くので早めに床につきました。(2日目につづく)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
瀬戸内あいらんど紀行
-
前の旅行記
明治の要塞が残る小島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.24
2020/12/20~
しまなみ海道(周辺の島々)
-
次の旅行記
みかん色に染まった中島へ(2日目) 瀬戸内あいらんど紀行vol.25
2021/11/04~
松山
-
瀬戸内あいらんど紀行 vol.1~高島、大飛島編
2016/05/07~
笠岡・浅口
-
瀬戸内あいらんど紀行 vol.2~真鍋島、北木島編
2016/05/08~
笠岡・浅口
-
竹原から大崎下島へ ~瀬戸内あいらんど紀行 vol.3 前編
2016/06/18~
大崎下島・豊島・下蒲刈島
-
瀬戸内国際芸術祭2016を迎えた犬島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.4
2016/08/06~
岡山市
-
現代アートの聖地、直島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.5
2016/10/15~
直島・豊島・小豊島
-
瀬戸内国際芸術祭2016を迎えた大島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.6
2016/10/16~
高松
-
女木島、瀬戸内国際芸術祭2016を追憶 ~瀬戸内あいらんど紀行vol.7
2016/10/26~
高松
-
男木島、瀬戸内国際芸術祭2016を追憶 ~瀬戸内あいらんど紀行vol.8
2016/10/26~
高松
-
瀬戸内国際芸術祭2016を迎えた本島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.9
2016/11/02~
丸亀・宇多津・多度津
-
瀬戸内国際芸術祭2016を迎えた高見島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.10
2016/11/02~
丸亀・宇多津・多度津
-
瀬戸内国際芸術祭2016を迎えた伊吹島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.11
2016/11/05~
観音寺市
-
七不思議とジオパーク、それに美味い魚がある姫島へ ~瀬戸内あいらんど紀行vol.12
2016/12/09~
国東(くにさき)・姫島
-
水仙薫る岡山県最南端の島、六島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.13
2017/01/28~
笠岡・浅口
-
大飛島を再訪、小飛島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.14
2017/01/28~
笠岡・浅口
-
錦秋の小豆島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.15
2017/11/23~
小豆島
-
播磨灘の離島、家島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.16
2017/11/24~
家島
-
盛んな漁業で活気ある島、坊勢島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.17
2017/11/25~
家島
-
「人間回復の橋」を渡って長島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.18
2018/12/08~
邑久・長船
-
ネコノシマ佐柳島 瀬戸内あいらんど紀行vol.19
2019/12/13~
丸亀・宇多津・多度津
-
NORINAHALLEに乗って風待ちの大多府島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.20
2020/02/24~
備前・日生
-
弓削島から「マンガの島」高井神島と「瀬戸内のどまんなか」魚島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.21
2020/03/28~
しまなみ海道(周辺の島々)
-
牛窓から緑の島、前島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.22
2020/06/19~
牛窓
-
白石島で「瀬戸内アルプス」をハイキング 瀬戸内あいらんど紀行vol.23
2020/07/17~
笠岡・浅口
-
明治の要塞が残る小島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.24
2020/12/20~
しまなみ海道(周辺の島々)
-
みかん色に染まった中島へ(1日目) 瀬戸内あいらんど紀行vol.25
2021/11/03~現在の旅行記
松山
-
みかん色に染まった中島へ(2日目) 瀬戸内あいらんど紀行vol.25
2021/11/04~
松山
-
たまねぎの島、津和地島 瀬戸内あいらんど紀行vol.26
2021/11/04~
松山
-
瀬戸内国際芸術祭の会場になった与島へ 瀬戸内あいらんど紀行vol.27
2022/05/15~
坂出・瀬戸大橋周辺
-
伊吹島の瀬戸内国際芸術祭2022を追憶 瀬戸内あいらんど紀行vol.28
2022/10/13~
観音寺市
-
本島でクラフトビール、ほろ酔いで牛島を歩く 瀬戸内あいらんど紀行vol.29
2023/05/04~
丸亀・宇多津・多度津
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったグルメ・レストラン
松山(愛媛) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 瀬戸内あいらんど紀行
1
55