2016/10/16 - 2016/10/16
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Islanderさん
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およそ3,000の島々が散らばる瀬戸内海。瀬戸内に面する街で育った自分にとって、瀬戸内は海の原風景。少年時代に眺め、何時かは行きたいと思っていた島々。それからうん十年、橋が通った島、芸術の島、世界遺産の島、時代とともに変わりゆく島あれど、そうでない島も。
今回の旅は、かつてハンセン病患者が隔離されていた悲しい歴史のある大島へ。今も国立療養所大島青松園があり、65人の入所者と療養所職員の方々が生活しています。2010年、2013年に引き続き瀬戸内国際芸術祭の会場となった大島。ボランティアサポーター「こえび隊」の案内で島内を巡りました。
なお、芸術祭会期終了後も作品を鑑賞できる日があります(月に2日間)。詳しくはART SETOUCHIのWEBサイト http://setouchi-artfest.jp/ をご覧ください。
【旅程】
○10月16日(日)
高松港9:20(チャーター船)9:50大島(徒歩)大島13:30(チャーター船)13:55高松港(徒歩)高松駅14:40(瀬戸大橋線・マリンライナー)15:32岡山駅
【島データ】
・大島(おおしま) 香川県高松市(旧木田郡庵治町)
面積:0.69平方㎞ 周囲:4.2km 標高:70m 人口:70人(2016年)
【瀬戸内国際芸術祭2016】(公式ガイドブックより)
会期 2016年3月20日-4月17日、7月18日-9月4日、10月8日-11月6日 108日間
開催地 瀬戸内海の12の島+高松、宇野
作品数 約200点(うち過去開催の恒久作品85点)
参加アーティスト 33の国と地域/約230組
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
高松港から約8㎞のところにある大島へは民間の定期船はありません。島に用のある人々は官用船で渡ることになります。瀬戸内国際芸術祭鑑賞の来訪者は1日に3往復高松港から出るチャーター船のみ利用できます。高松港旅客ターミナル内の総合インフォメーションセンターで往復分の整理券(出港時刻の40分前から配布)を受け取り乗船します。運賃は無料。島の滞在時間は折り返し便で帰る場合は約1時間、次の便で帰る場合は約3時間となっており、ゆっくり見学したい方は次の便で帰ることをおすすめします。
高松港旅客ターミナルビル 乗り物
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休日は大きめの船で運行されます。
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ほぼ満席で出港。この日は風が強く、瀬戸内としては波が高い状況でした。
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高松港から約25分で大島に到着。満席であったことと風が強かったことから予定の時刻より5分程度遅れました。
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案内所でボランティアガイド(こえび隊)の方からガイダンスを受けたのち、ガイドの案内で療養所の各施設を巡ります。施設見学の後は自由行動となり、作品鑑賞となります。5か所の作品会場がありますが、鑑賞料は5か所全部で300円。
大島 (高松市) 自然・景勝地
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この島で亡くなられた2,000名を超える人々が眠る納骨堂があります。納骨堂の前では参加者全員で手を合わせます。写真は供養碑。
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納骨堂の近くには様々な宗教、宗派の寺院があります。どの寺院も僧侶はおらず、入所者が自主的に管理しているとのことです。写真のキリスト教会は近江兄弟社の寄付により建てられたもの。
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目の不自由な入所者が歩けるよう、随所に設置されているスピーカーからは常に音楽が流れています。
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四国八十八カ所の仏像が並んでいます。
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入所者が耕している菜園。
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火葬場。
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火葬場の奥には1992年に1,000人のボランティアでつくられたモニュメント「風の舞」があります。
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高松の街が望めます。1996年に「らい予防法」が廃止されるまでハンセン病患者の隔離政策が実施されていました。ハンセン病は伝染すことはなく、仮に発症しても薬で完治できる病気です。しかし、身寄りがなく、また差別を恐れ、入所者はこの島で暮らさざるを得ない現実が今もあります。
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ガイドツアーはここで一旦解散。今は使われていない入所者が暮らしていた寮がアート空間として利用されています。作品を見ながら入所者の方々のかつての生活に触れることができます。
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写真の人物は、終戦直後、モンゴルで抑留中にハンセン病を患い、帰国後この島で暮らした政石蒙。2009年に他界するまで、歌人として、人の尊厳を訴え続けました。
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山川冬樹の「歩みきたりて」。山川冬樹が政石蒙のエッセイを朗読するビデオ・インスタレーション。
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島の道には白い線が引かれています。
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緊急連絡用の専用電話が置かれている電話ボックスが随所にあります。
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解剖台。戦前の入所者は死亡後の解剖について同意することが半ば強制されていたとのことです。この解剖台は海に投棄されていたものを引き上げ、入所者の同意を得て展示されています。
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道端にはきれいな花が咲いていました。
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「つながりの家」。
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内部は壁が取り払われ、アート空間になっています。
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入所者の生活用具や蔵書が展示されています。
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入所者が手入れしている盆栽。
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田島征三の「森の小径」。入所者の平均年齢は約83歳。高齢化で手放さざるを得ない盆栽を利用した作品。
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田島征三の「青空水族館」。ここも入所者の寮であった建物が利用されています。
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大粒の涙を流しつづける人魚。この作品のほか、海をモチーフにした作品があります。
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防空壕跡がありました。
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前方に見える建物周辺は現在、入所者が生活されているエリア。このエリアには立ち入ることができません。
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来島者と入所者の交流施設ともなっている大島会館。コンサートなども開かれています。
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郵便局があります。
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面会者の宿泊所として使われていた建物。土日祝日(会期外は第2土日)のみ「カフェ・シヨル」として営業しています。
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カフェ・シヨルでケーキとコーヒーを頂きます。
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店内は家のようにリラックスできる空間になっています。
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平氏が屋島の戦いで敗れ、武将の遺骸を埋葬し松を植えたと伝わる「墓標の松」。
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島の西側には砂浜が広がっています。漂流してきたおもちゃのピアノがありました。
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帰りの時間となり、港近くで集合して乗船します。手前の大きな船は官用船「まつかぜ」。
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島を後にします。
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高松港に到着。
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高松駅から岡山行きのマリンライナーに乗り帰途につきます。
高松駅 駅
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これまで身近な問題として意識していなかったハンセン病患者への差別や隔離政策。無知による人類の愚かな行為。このようなことは2度と繰り返してはなりません。入所者の方々の思いを残す手段として、大島での芸術祭開催が未来永劫続くことを願っています。(おわり)
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