2017/09/13 - 2017/09/13
29位(同エリア114件中)
ぶどう畑さん
2017年9月13日(水)
旅の5日目、ドイツからスイス・アッペンツェルへとやってきました。
残念ながら、天気はイマイチ…。
山の景色は望めないだろうと、アッペンツェルから電車で15分のウルネッシュに足を伸ばしました。
この地域の生活を知ることができるという「アッペンツェル習俗博物館」に入ってみると…。
な、な、なんと、目を見張る展示物の数々!
独特の衣装と仮面、頭の大きな飾り、はたまたスイス版なまはげ???(*。*)
独特の風習を伝えるビデオも観て、とても有意義な時間を過ごすことができました!
(旅行期間:2017年9月9日~9月20日)
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ウルネッシュ(Urnäsch)を経由する14時発のゴーサウ行きは、すでに停車していました。
この電車はゴンテン(Gonten)の紋章。 -
駅のホームからヤコブ・ジーグナー通りに出ることができました。
駅裏の通りもいい感じ!
左手の白い建物は、ホテル・ストッスプラッツ。 -
ウルネッシュはアッペンツェルから4つ目、15分で行ける距離。
アッペンツェルを宿泊地に選んだのは、この3日後の9月17日、ウルネッシュで行われる、”Alpabzug”を観たいこともありました。
Alpabzug はスイスの伝統的行事で、”牛下ろし”とか、”牧下り”と訳されています。
「ムムム?それって、ナニ?」ってワードですよね。(笑) -
春に、牛や山羊たちを村から山の牧草地に移動させる行事が Alpaufzug。
秋に、里に降ろすのが Alpabzug。
ドイツ語は、言葉をつなげてしまうのでわかりにくかったりするけれど、分解すると…
Alp(牧草地)+ auf(~へ)/ab(~から)+ zug(隊列)
ドイツ語をかじった方なら、auf と ab で、なるほど!ではないでしょうか。
Alpabzugは、スイス観光局のサイトに開催日が掲載されますので、ご参考まで。
【Alpabzüge & Älplerfeste】
https://www.myswitzerland.com/de/veranstaltungen.html?strubrik=2312
秋のAlpafuzugは、その年の開催日にはもう来年の日程も決まっている所もあったりしますが、春の Alpaufzugは雪解けの具合もあって、日程を前もって公開できないと聞いたような。 -
実は、ウルネッシュの牛下ろしは、リベンジなのです。
2014年9月のドイツ・スイス旅行では、残念ながら日程が合わず…。
代わりに、チーズ分配祭り(Chästeilet)をユスティスタール(Justistal)で、ユスティスタールで放牧された牛たちの行列”Alpabzug”を麓の村のシグリスヴィル(Sigriswil)で観てきました。
(ボーデン湖・黒い森・アルザス・ベルン州の旅8-1 スイスの谷でチーズ分配祭り!)
https://4travel.jp/travelogue/10986468
(ボーデン湖・黒い森・アルザス・ベルン州の旅8-2 牛の行列Alpabzug!懐かしのトゥーン街歩き)
https://4travel.jp/travelogue/10987410 -
この旅行、最初は南ドイツを周ろうと計画し、ドイツのクリュン(Krün)の牛下ろしに合わせて旅程を組みました。
でも、同じ日にウルネッシュで牛下ろしがあると気づいて、方向転換。
そして旅行中に、フォートラのトラベラー”ユリアさん”に会えるといいなぁ、「どこかで会えませんか?」お声がけをしました。
すると、ユリアさんも「ウルネッシュの牛下ろしを観たい」となって、嬉しいことに、2日後の9月16日にアッペンツェルで合流することになったのです! -
牛下ろし当日は、ウルネッシュにある”アッペンツェル習俗博物館”の見学をする時間はないかもしれない。そもそも、その日は開いてるの?
で、村の下見も兼ねて、ウルネッシュに向かっているというワケ。
博物館なら、雨も関係ありませんしね。 -
車両に紋章があった”ゴンテン”に到着。
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広々とした丘の景色から、山あいの景色に変わってきました。
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ヤコブスバート(Jakobsbad)駅
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ヤコブスバートを出てほどなく、先のほうに集落が見えてきました。
そこがウルネッシュでした。 -
線路はU字を描くように大きくカーブして、ウルネッシュ駅に到着。
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村の地図、しごくシンプル。
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駅前のバス停。
アッペンツェル地方の最高峰”センティス山”に行く時は、ここからバスを利用します。 -
ウルネッシュの観光局が勧めてくれたホテル・クローネ。
共同シャワーが引っかかって見送りましたが、レストランもあるし、なかなか良さげ。 -
駅前の少し上り坂になった通りの先に、教会がありました。
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教会手前の建物が村役場。
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イチオシ
教会前のちょっとした広場に、窓辺を花で飾った家が並んでいます。
そこが村一番のスポット。 -
牛の看板、いいね!
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牛の看板の家の手前、ウグイス色の建物がアッペンツェル習俗博物館。
観光局も兼ねているようですが、ドイツ語しか通じず、四苦八苦しました。(~~;
そうそう、メールは英語でOKでした。
アッペンツェルの観光局にウルネッシュの牛下ろしのことを問い合わせたら、ココに転送してくれて、詳しい情報がもらえました。アッペンツェル地方の風習を知るならここ!イチオシの博物館 by ぶどう畑さんアッペンツェル習俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
入場料は、アッペンツェル地方のホテルに3連泊するともらえる”アッペンツェル・カード”で無料。
「日本語のビデオを観ますか?ドイツ語の上映の後になるけれど」と聞かれ、お願いしました。
なお、トイレは入口になく、3階にあります。 -
奥に進んで、目に飛び込んできたものは…。
こ、これは一体、ナニ???
足元の犬が妙にリアルで、一瞬、デモンストレーションと思ってしまいましたが、人形でした。(^^; -
イチオシ
独特の雰囲気…。
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うわぁ、なんじゃこりゃ~!?
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アッペンツェル習俗博物館に展示されていたのは、”シルヴェスタークロイゼ(Silvesterkläuse)”という、200年以上受け継がれてきた年越しの伝統行事にまつわるもの。
とっても、とっても興味を持ったので、調べてみました。
魔を追い払って心身を清め、新年の幸せと繁栄を願う行事で、大晦日(シルヴェスター)だけでなく、ユリウス歴(旧暦)の大晦日にあたる1月13日にも行われます。
1798年にまで遡るといわれるシルヴェスタークロイゼ、一度は消えかかりましたが、貴重な伝統が再び見直され、現在では、ここウルネッシュだけでなく、シュタイン、ヘリザウを始め、アッペンツェル地方の各地で行われています。 -
イチオシ
クロイゼ(kläuse)とは、サンタクロース(聖ニクラウス、St. Nikolaus)の複数形なのだそうですが、この行事では精霊のような偶像をさすとのこと。
・美(Schöne)
・醜い(Wüeschte)
・自然または森(Natur、Wald)
の3種類があり、独特の衣装や仮面、 精巧に作られたかぶり物を着け、村を練り歩きます。
写真は、”美”のクロイゼ。 -
イチオシ
美のクロイゼは、19世紀の初めに登場したそうです。
この地域の生活などを描いた繊細な装飾のヘッドドレス、重さはなんと、8キロ! -
これらが装飾に使われた物。
-
ヘッドドレスを作っている写真がありました。
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展示物が人形だからではなく、お面を着けるようですね。
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博物館ではガイドツアーがあるらしく、小数人のグループが説明を聴きながら、展示物を見学していました。
ガイドさんに促され、その中の一人が、クロイゼが背負う鈴にトライ。
とっても重そう。
スカートを履き、女性のお面を着けて練り歩くのは男性とのこと。
そりゃぁ、酪農で鍛えた体でなきゃ、重いヘッドドレスに、重い鈴は無理だわ。 -
イチオシ
”自然または森”のクロイゼ。
200年前から、ウルネシュから伝わっているらしいです。
衣装やマスクは、樹皮やマツの種子などの天然素材で作られています。
ヘッドドレスや背中の飾りに、美のクロイゼと同様、人々の生活が表現されています。 -
自然のクロイゼの装飾に使った物。
もうワタクシは、展示物の虜で、知りたいこといっぱい!
けれど、プアなドイツ語では到底無理…。
それでも、四苦八苦して単語を並べていたら、ツアー参加者の方が通訳してくれました。
まぁ、英語も達者ではないので、たいした質問はできなかったけど。(^^; -
イチオシ
”醜い”クロイゼ。
恐ろしいマスク、藁や木の葉などで作った衣服を身につけ、カウベルを鳴らして人々を怖がらせ、魔を追い払う伝統的なクロイゼ。
秋田の”なまはげ”を彷彿とさせます。
スイス・レッチェンタールの”チェゲッテ(Tschäggätä)という風習は知っていましたが、アッペンツェルにも似たようなものがあるとは知らなんだ。 -
なまはげクロイゼをとくとご覧ください!
日本の鬼に似てる。大きな鈴が重そう。 -
藁の衣装のクロイゼ。
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イチオシ
毛皮、あったかそうです。(^^)
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木の葉の衣装、まさに森の精。
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このクロイゼは、ちょっと異質な感じ。
プレデターを思い浮かべちゃいました。(^^; -
モダンで洗練された雰囲気。 パリコレに出てみる?
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お面もさまざま。
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ウルネッシュでは、同種のクロイゼ数人で構成されたいくつものグループが、大晦日の朝から村を練り歩くそうです。
ガランゴロンとカウベルを荒々しく響かせたあと、素朴なヨーデルを歌うクロイゼたちが来るのを、村人たちは心待ちにしているとのこと。
なんだかとっても大晦日のウルネッシュに行ってみたくなりました! -
2階に移動します。
アッペンツェルの生活を伺える展示がいろいろありました。 -
足踏みミシンが置かれた部屋の壁には、工具がいっぱい。
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カラフルな刺繍が施されたものは、カウベルのベルト?
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大きいカウベルになると、ベルトの幅も、長さも、ハンパないんだねー!(・o・)
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丸いのは Chüelibrosche。男性の首元を飾るブローチのようです。
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パイプ、細かい細工が施されています。
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暮らしを支える道具の数々。
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コチラは台所。
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緑のドット柄、草間彌生さんの芸術作品!?
いえいえ、ストーブです。(笑) -
ベッドの脇に置かれていたのは、湯たんぽと簡易トイレ。
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タンスのペイント、独特な雰囲気がありますね。
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木彫りの牛がいっぱい!
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雪深い時期は、こういった木彫りの人形作りをしていたのでしょうね。
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チーズ作りの道具。
3日後の牛下ろしでも、見る機会がありました。 -
イチオシ
民族衣装の名称、なかなか興味深い。
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男性の民族衣装。
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女性の民族衣装とアクセサリー。 刺繍の道具も。
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部屋のミニチュア
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ハイジとオンジのアルムの山小屋、こんな感じだったのかも~。(^。^)
スイスでは牧草地のことを”アルプ(Alp)”と呼びますが、南ドイツやチロルでは”アルム(Alm)”。
スイスが舞台のアニメ『アルプスの少女ハイジ』で、なぜアルムになったのだろう…。
蛇足ながら、 南ドイツやチロルで牛下ろしは、アルムアプトリープ(Almabtrieb)と呼ぶようです。
フランス語圏では、デザルプ(Desalpe)。 -
「日本語ビデオを上映するけれど、観ますか?」
先ほどのガイドさんが、わざわざ探しに来てくれました。
1階に降りて、ビデオ鑑賞。
ワタクシひとりのために、ありがとうございます!(^-^) -
ビデオは、牧畜、酪農を中心とするアッペンツェル地方の風習などを伝えるものでした。
まずは、シルヴェスタークロイゼの紹介。 -
”美”のクロイゼ。
女性のお面を着けたクロイゼ、男性が女装しているから、歩き方もどこかたくましい(笑)
振る舞い酒をストローで飲めるように、お面の口の所は少し開いているようですね。 -
”醜い”クロイゼ
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これはなんだったか…。お葬式?
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春、牛や山羊を山の牧草地に連れて行く、Alpaufzug が行われます。
牛の隊列を、民族衣装を着た子どもが先導。
牛から外したカウベルは、運んでいる牧童がヨロヨロするほど重そうでした。
ハレの日の牛たち、重いカウベル付けられて、モー大変だ~。(笑) -
夏のイベントのようです。
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秋、牛の品評会。
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再び、冬。
アッペンツェル地方の1年を知ることができました! -
博物館の見学再開。
音楽のコーナーへ。
弦の張られた楽器は、ハックブレッド。
弦をスティックで叩いて演奏する打弦楽器で、柔らかな音色がします。
コインを入れて回して音を出すのが、右上の器。
博物館の見学は、これにて終了。 満足感いっぱいです!
ガイドさんに、日本にも”なまはげ”という風習があることをつたないドイツ語で伝えて、博物館を後にしました。 -
広場から少し先に行ってみましたが、特に見どころも、お店もなさそうな…。
3泊する滞在地をアッペンツェルにして正解かな。 -
広場前の教会。
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その脇のウンタードルフ通り、良さげな感じです。
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教会の下に”WC”の文字。
牛下り当日に利用するかもしれない。下見をしておきましょう。
きれいなトイレでした。 -
駅への道すがら、太い材木を積んだトラックが通過。
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駅前広場のシルヴェスタークロイゼ像、ウルネッシュならでは。
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ウルネッシュ駅に戻ってきました。
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駅裏の小山に、可愛い山羊たちがいました!
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16:13の電車がやってきました。
それでは、アッペンツェルに帰りましょう!
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