雪と氷の世界、名峰センティス山へ　秋の風物詩ドイツ・スイスの旅7-1

2017/09/15 - 2017/09/15

2017年9月15日（金）

旅の7日目、東スイスを代表する名峰、センティス山へと向かいました。
お天気が良く、気持ちの良い朝です。

ケーブルカーで山頂に行くと、遠く連なるアルプスの山々の景色を眺めることができました！

山頂は雪と氷の世界。
階段に積もった雪が凍って、怖かったぁ。（;Д;）

絶景は長くは望めず、雲が湧き出したと思ったら、あっという間に麓が真っ白に。
山頂は雲の上で青空でしたが、遠くの山々が雲に隠れてしまったのは残念でした…。

（旅行期間：2017年9月9日～9月20日）

エリア アッペンツェル(スイス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

6時過ぎ、目が覚めます。
入眠剤のおかげで眠ることはできましたが、昨夜のタオル焦がし事件がズシリと心に重い…。

7時半、ゲマインデ広場に清掃車がやってきました。
綺麗にしてくださって、ありがとうございます。

ランツゲマインデ広場 広場・公園

丘に日が当たってきました。
気持ちの良い朝なのに、ウキウキとはいかず…。

8時、朝食。　飲み物はカプチーノにしました。

食事をしていると、ホテルのオーナーがお子さんを抱っこしながらダイニングにやってきました。
「眠れましたか？」私に尋ねる顔は、明らかに寝不足。
あぁ、申し訳ない…。

近くのテーブルの女性が、オーナーに話しかける声が聞こえてきました。
「昨日、なにかあったのかしら？」
「えぇ、タオルが焦げたんです」
知らんぷりはしていられません、「私のせいなんです。ゴメンナサイ…」
すると、「あら、そうだったの？私は面白かったけど、ホホホ」
少しホッとしました。

夕べ、オーナーは部屋に染みついた煙の匂いを気にしていたので、「部屋をかわったほうがいいですか。それなら、荷物をパッキングして出かけます」申し出ましたが、満室とのこと。

そうだろうなぁ、明日はウルネッシュでイベントあるものなぁ。
それでも、荷物を詰めて出かけました。
念のため、フロントのオネエサンにもそのことを伝えて。

この日は、アッペンツェル地方の最高峰、標高2502mのセンティス山（Säntis）に行ってみることにしました。

まずは電車でウルネッシュ（Urnäsch）まで行き、ポストバスに乗り換えてシュヴェーガルプ（Schwägalp）へ。
そこから、ケーブルカーで昇ります。

スイス国鉄の時刻表は、ポストバスの時間まで調べられるので助かります。

アッペンツェルの駅舎、1階はスーパーになっていました。

反対方向の電車が遅れたため、5分遅れで発車。
単線は一方が遅れると、両方に影響します…。

車窓に、スイスらしい景色が広がってきました。
2日前のどんよりした空の時と比べると、格段に美しい。
やっぱり青空はいいね～！
だんだん気持ちが切り替わってきます。

2日前も見た、不思議な形の岩山。

この時はわかりませんでしたが、あの岩山が、これから向かうセンティス山でした。

牛のいる景色に心弾みます。

たくさんのユキちゃん！

ウルネッシュが見えてきました。

バスは遅れて到着した電車の乗客を待って発車。

アッペンツェル到着日に見学した習俗博物館の前を通ります。

（スイス版なまはげ！？習俗博物館でアッペンツェル地方を識る in ウルネッシュ　秋の風物詩ドイツ・スイスの旅5-2）
https://4travel.jp/travelogue/11322070

だんだんと山深い景色に。

終点のシュヴェーガルプ（Schwägalp）にやってきました。
山頂に伸びるケーブルが見えます。

センティス・ダス・ホテルの前で下車。

ケーブルカーの料金、なんと、45スイスフラン（約5000円）！
こればかりは、アッペンツェル・カードでカバーされていませんでした。

10時半のケーブルカーで山頂に向かいましょう！

花文字でセンティス。
a の上に、ウムラウトの点々もしっかり。（^^）

スイスらしい山の景色にワクワク。

上のほうは雪を頂いています。

グングン上がる標高。

切り立った岩肌。

下りのケーブルカーとすれ違いました。

雪の斜面が目の前に！

こんな場所にも鉄塔が！

父の仕事は送電関係だったため、子どもの頃、着雪や雪崩の実験でよく新潟に出張していました。
海外旅行中も鉄塔を見かけると、よく写真を撮っていたと母が話していたっけ。
危なっかしい場所に建つ鉄塔を見て、そんなことを思い出しました。

センティスの標高は2502m。
男体山よりちょっと高いくらいですが、山頂付近は一面の雪景色。

雪を抱くアルプスの山々も見えてきます。

金属の柵が凍りついている～。

山頂駅に到着。

窓ガラス一面に雪が付着していました。
ガラス越しに山々を望めるようですが、この時点ではなにがなにやら。（^^;

センティス山 山・渓谷

展望台に出ます。
暖かい陽射しに雪が融け始め、シャーベット状の箇所も。
滑らないように慎重に歩きます。

センティス山 山・渓谷

遠く連なる、雪をかむったアスプスの山々。

ピラトゥスが望めるらしいけれど…。

スイス・ルツェルンからほど近い場所にそびえるピラトゥス山。
傾斜度最大48％の世界一急勾配となるラックレール登山鉄道で昇ってみたいと思いながら、まだ実現できていません。

センティス山は、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタインの国境に近く、スイス、ドイツ、リヒテンシュタイン、オーストリア、イタリア、フランスと、6カ国を見渡すことができるそうです。

でも…、どれも小っちゃくてさっぱりわからん…。

センティス山からの眺め（動画）
https://youtu.be/u4ZyUO6oYGg

強い陽射しに窓に張り付いた雪が融けて、時折、ドサッと剥がれ落ちる音が聞こえてきます。

少し下のほうに、十字架、発見！

ギザギサの山を見下ろします。

山頂駅の塔、青空に映えています。

”Willkomen im Alten Säntis”とある通路を行くと、岩壁に写真が掲示されていました。　古いスキー板も。

通路から続く登山道。

通路の先に山小屋がありました。

柵のプレートに山の名前が書かれています。
ツィンバ山、リヒテンシュタインの先にあるオーストリアの山のようです。　手前の変わった形の山ではありませんでした。

ドイツの最高峰、ツークシュピッツェも見えるらしいけれど…。

麓を下ろすと、崖下の山小屋”エッシャー”から見た、ゼーアルプ湖が！
エベンアルプも、センティス山系のひとつであることがわかります。

（アッペンツェルカードでエベンアルプ☆洞窟教会、崖下の山小屋エッシャーへ！　秋の風物詩ドイツ・スイスの旅6-1）
https://4travel.jp/travelogue/11326572

リンダウ、ボーデン湖、コンスタンツ、残念ながら雲に隠れていました。

（来てよかった！ボーデン湖畔のリンダウ　秋の風物詩ドイツ・スイスの旅4-3）
https://4travel.jp/travelogue/11317613

湧き出た雲は、あっという間に広がって、麓の景色をさえぎり始めました。アララ…。

あの山の上の建物まで上ってみたい！
その考えは、少々浅はかでした…。

上に行くほど積もった雪は厚く、かつ凍っていました。
滑りそうで、とても怖い。
この道を選んだことを後悔しますが、引き返すのはもっと怖い…。

夕べ、あんな事件を起こして、運は傾いているに違いありません。
柵につかまりながら、一歩、一歩、慎重に進みました。

どうにか上の展望台に到達！ホッ。

山小屋を見ろします。
我ながら、よくまぁ、雪の階段を上ってきたと感心。

柵に凍り付いた雪が剥がれ、棒状になったものが、辺りにたくさん落ちていました。

アンテナには、まだびっしりと雪が付いています。

麓からあがってきた雲が、時折、塔の先を隠します。

展望台の少し下は、一面、真っ白になってしまいました。
こういう時に見る十字架は、妙に説得力があります…。（~~;

上ってきた階段とは別の階段を降ります。
雪がシャーベット状になって、これまた怖い～。

遠く見えていたアルプスの山々も、すっかり雲の中。

山頂駅に着いた時、一面凍り付いていたガラスの氷は、半分以上融けていました。

あれ、この階段は？
怖～い雪の階段を上ったり下りたりしなくても、館内から上の展望台に行けたのでした…。（+｡+）

別の展望台に出てみます。
パネルに山々の名前が書かれていますが、その先はひたすら雲海。
今頃到着した人は、お気の毒です。

展望台はこんなに明るい陽射しにあふれていても、

ちょっと下のレストランは雲の中。

12時半、野菜のスープで軽いお昼。
レストランは暖房が入って、暖かいを通り越し、暑かった～！

13時半のケーブルカーで下界へと戻ります！

この旅行記へのコメント （6）

• jubiさん 2018/10/08 18:17:43

  絶景ですね！

  はじめまして！
  来年の夏に行ってみたいなと思い検索していたら、こちらにたどり着きました。
  参考にさせていただきます！

  ぶどう畑さん からの返信 2018/10/08 21:21:29

  Re: 絶景ですね！

  jubiさん
  
  ぶどう畑です。コメントをありがとうございます！
  
  センティス山へのロープウェイ代が高いんですがね…。
  アッペンツェル地方のホテルに3連泊するともらえるカードで電車やバスもタダ、入場料もタダになる所を結構利用したので、そのくらいはと。（笑）
  
  ウルネッシュの習俗博物館もオススメですのでぜひ！
  そうそう、エッシャーも。山小屋を閉めるって話も出ているようですが。
  
  お天気に恵まれますように！
  

• frau.himmelさん 2018/03/21 11:52:56

  センティス山、雪山がきれいですね

  ぶどう畑さん、こちらでも今日は。
  
  タオル焦がしの翌朝、テンションが上がらない気持ちで朝食に臨まれたのですね。
  でも、気配りが素晴らしいぶどう畑さん、素敵です。
  
  ケーブルカーの料金が5000円!?
  まあ、そうですね。私も今年は新装なったツークシュピッツェのケーブルカーに乗りたいと思っていますが、これが往復45ユーロ。
  高いけれど（運賃も山も）雪山の美しさを見ると来て良かったーと思われたでしょう？
  
  旅行記早いですね。もう次のがアップされている。
  またお昼から拝見させていただきます。
  
  himmel
  

  ぶどう畑さん からの返信 2018/03/21 12:22:49

  RE: センティス山、雪山がきれいですね

  himmelさん
  
  ぶどう畑です。
  さっそくお越しいただき、コメントをありがとうございました！
  
  ツークシュピッツェも45ユーロですか…。
  オーストリア側のレストランは、オススメですよ。
  ガラス張りで、お天気だったら眺望がよさそう。
  クヌーデルズッペのお団子が大きくて、美味しかったです！
  
  > 旅行記早いですね。もう次のがアップされている。
  センティス山の写真の枚数が多くなって、麓の散策と切り離したので、サッサと揚げてしまおうと。
  恥ずかしい旅行記から遠ざけたくもあり。（^^;
  
  フランス観光局のサイトで、メッスの紹介ビデオ見つけました。
  なかなか良さげな街です。
  http://jp.france.fr/ja/discover/31181
  

• Papanさん 2018/03/18 21:12:21

  ☆背筋凍りました☆

  ぶどう畑さん…
  
  凄いところ登りましたね！！！(・∀・|||)
  映像が素晴らしいです！！
  私、去年インスブルックでハーフェレカーに登ったとき怖くて転げ落ちたら崖から滑って死ぬかもしれないとずっと考えてました。怖かったです…。でもぶどう畑さんの登ったところのほうが、もっと凄いです。足滑らせてたら本当にやばいところですよね…。
  負けました。完全に降参です　○|￣|＿
  私は例えアッペンツェラーに行っても、そこは多分行かないと思うので、たくさんの素晴らしいお写真や映像がみれてよかったです！
  
  papan

  ぶどう畑さん からの返信 2018/03/19 19:40:10

  RE: ☆背筋凍りました☆

  papanさん
  
  ぶどう畑です。
  センティス山の眺めを楽しんでいただけて、ありがとうございます！
  
  センティス山は、「できれば行ってみたい所」の星2つでしょうか。
  あの高い料金を払って、景色雲海だったら、金返せー！ですよね。
  もしかして、どこかにライブカメラがあって、頂上の様子が見えるのかもしれませんが。
  
  いやぁ、さすがにあの階段は怖かったです…。
  あの展望台に、中から安全に行けたとわかった時は、ズッコケそうでした。（笑）