アッペンツェルチーズ、イマドキの作り方　秋の風物詩ドイツ・スイスの旅6-3

2017/09/14 - 2017/09/14

2017年9月14日（木）

旅の6日目は盛りだくさん。
朝、崖下の山小屋「エッシャー」に行き、その足でザンクト・ガレンを観光。

そして、ザンクト・ガレンからバスを利用して、アッペンツェルチーズの工場へとやってきました。

チーズ作りの行程を見るのは初めてです。
近代的な設備で管理されているチーズに驚きました！

（旅行期間：2017年9月9日～9月20日）

エリア アッペンツェル(スイス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ザンクト・レオンハルト通りに、いくつものバス停が並んでいる場所があり、ちょうどやってきたヘリザウ行きの180番のバスに乗り込みます。

運転手さんに「アッペンツェル・チーズファクトリに行きたい」というと、「このバスはチーズファクトリーを通るよ！」とっても明るく返ってきました。

バスの中は暖かく、雨でメゲがちだった気持ちも上向いてきました。(^^)

ザンクト・ガレンから約15分、シュタイン（Stein）郵便局でバスを降ります。
運転手さん、ちゃんと教えてくれました。ダンケシェーン！

いざ、チーズ工場へ！

アッペンツェラー チーズ工房 散歩・街歩き

チーズ工場らしいモニュメント。（^o^）

アッペンツェル地方のホテルに3連泊するともらえる、アッペンツェル・カードで電車やバスも乗り放題になるだけでなく、ここの入場料もタダ。
タブレットを借りて見学します。

工場はさして大きくなく、ガラス越しに階下のチーズ作りの様子を眺めるようになっていました。

では、タブレットの説明を聴きながら、順番に見学していきましょう！
最初は、美味しいミルクが美味しいチーズになることや、牧童たちの作業などから。
日本語はないので、詳しいことを言われても…でしたが。(^^;

奥に、たくさんのチーズが並んでいました！

アッペンツェル・チーズは、スイスのチーズの中でも長い歴史を持ち、8世紀から作られてきたハードタイプ。

薬草・スパイス・白ワイン・シードルを入れた秘伝の塩水で磨きあげ、熟成させるそうです。

ズラリと棚に並んだチーズをひっくり返す作業を行うのも機械。
すごーい、近代的だー！

チーズをひっくり返す様子（動画）
https://youtu.be/CB8D_lXZzmc

入口方向に戻り、ミルクを撹拌する様子を見学。
オニイサンがやってきて、チーズを固める”レンネット”という酵素を加えるための蛇口を取り付けたりしていました。

ミルク拡販の様子（動画）
https://youtu.be/qjeqCMxtxlU

ミルク桶の隣、丸い穴に入っているのはチーズかな。

機械が動き出しました！

固まったチーズを機械が運ぶ（動画）
https://youtu.be/uqI6gVLG3ME

まだ柔らかいチーズをケースから取り出して、シールを貼っていきます。

底に敷く丸い円盤が管理のカギになるようです。

青い箱に入っているラベルには”BIO”の文字があります。

展示されていたラベル。
これで製造年月日やら、製造番号が管理できるようになっているらしい。

昔ながらのチーズ作りの道具もありました。
この工程を見たいんだけどなぁ。いつかきっと！

工場の窓の外、ポツンと木が立っているのが見えました。
相変わらずの雨…。

レンネットが加わって、ミルク槽が泡立ってきていますが、チーズ作りの見学スペースはここだけなので、見学を切り上げることにしました。

受付の人にバスの時間を確認すると、ヘリザウ行きは行ったばかり。
次は15：03のザンクト・ガレン行きになるとのこと。
この旅行の計画中はアッペンツェルからバスがあったのですが、なぜかなくなっていました。直通で帰れたら便利だったのになぁ…。

時間があるので、売店を覗きます。

アッペンツェル・チーズは、ラベルの色によって、熟成の期間がわかるようになっているとのこと。
　銀ラベル：熟成期間　3~4ヶ月
　金ラベル：熟成期間　5~6ヶ月
　黒ラベル：熟成期間　6ヶ月以上

Würzig はスパイシー、Kräftig は強いという意味。
熟成が進むと、スパイシーさが増すようです。

味見をさせてもらい、紫ラベルのチーズを買いました。
紫は熟成期間が9ヶ月以上と、黒ラベルより長いらしいのですが、クセがなく、美味しいチーズでした！

3日後、ウルネッシュで買った黒ラベルはちょっとクセがありました。
その違いはなんでしょう。製造所が違うから？

チーズ工場に併設する民族博物館。
ウルネッシュの習俗博物館を見学しているので、ここはパス。

ヘリザウ行きも、ザンクト・ガレン行きも停留所は同じ場所。
雨は降り続き、あまりに寒くて、郵便局の扉の内側でバスを待っていると、往きに一緒にバスを降りたインド人カップルがやってきました。

彼らは、チューリヒ近郊のヴィンタートゥーアまで帰るとのこと。
えー、そんな遠くまで？と思ったけれど、ザンクトガレンから、ICならアッペンツェルと同じくらいの乗車時間。
チューリヒ辺りから、充分、日帰りできますね。

15：03のバスがやってきました！

田舎の道をひた走る。

ザンクト・ガレンでトロリーバスを見る。
むかーし、横浜にも走っていたんですよね～。

15：18、ザンクト・ガレン駅に戻ってきました。

駅のスーパーを覗いてみようと思っていましたが、15：37発の電車が入線したので、乗り込みます。

駅の近くの2つの教会を眺めながら、一気に高台へ。
ザンクト・ガレン駅を出ると急こう配になっているので、登山列車に乗っているような気分を、ちょっと味わえます。（^^）

線路は道路に沿って続きます。

教会を横目に見ながら、トイフェン（Teufen）駅に到着。
夕方の時間になり、昨日のお昼頃と比べ、道行く人も多い。

車両には、ツアーグループと思われる、年齢が高めの方々が乗り込んでいました。
向かいのおふたりはフランス語を話しています。
駅で配っていたチョコレート味の飲み物をきっかけに、会話が始まりました。

私のフランス語は超お粗末なため、プアながら英語で。
昨日から、なにかと話をしている自分にちょっと驚きながら。

おふたりはコルシカ島から来たとのこと。
「大聖堂の図書館が素晴らしかった！」と絶賛。
それを聞くと、ちょっと残念な気持ちも…。（^^;

通路を隔てた席の方は、イギリス英語を話す女性。
「北朝鮮が怖いですね」なんて心配してくれました。
「今夜はフォークロアショーですよ」とふたりに伝えていたりしたので、ツアーガイドさん？

そうこうしているうちに、アッペンツェルが見えてきました。

空はどんよりしていますが、ゴツゴツした岩山は姿を見せていました。

16：20、アッペンツェルに戻ってきました。

アッペンツェル・カードで見学できる”アッペンツェル博物館”、まだ間に合うかな？
急いで博物館に向かいました。

この旅行記へのコメント （4）

• Papanさん 2018/03/12 10:03:34

  素晴らしい工場見学☆

  ぶどう畑さん　こんにちは
  
  私アッペンツェラーチーズが一番好きなんですよ…
  微妙な味加減で癖になる美味しさですよね。
  旅行じゃなく通販で買ったものですが、アッペンツェラーのチーズボードを部屋に飾ってるぐらいなんですよ…
  私もいつかアッペンツェラーの工場見学に行ってみたいです。
  そのときのために保存版として参考にさせて頂きます！
  
  
  papan

  ぶどう畑さん からの返信 2018/03/13 21:44:28

  RE: コメントありがとうございます！

  papanさん
  
  ぶどう畑です。
  コメント、ありがとうございました！
  
  ドイツ・ワイン街道のグライスツェレン、ランダウのイベントは、そのエリアのことを調べていくうちに見つけましたが、ノイシュタットは偶然です。
  旅の目的が「秋の風物詩」だったから、フェダーヴァイサーに出会えて嬉しかった！
  
  あの旅行の頃は、いわゆる〇十肩が痛くて…。
  旅行を考え始めた頃は痛みも軽かったのですが、ドンドン痛くなって困りました。
  それで、とにかく荷物を減らして、身軽を目指していたのです。
  旅の始まりだったし、カップは我慢、我慢。（>_<）
  
  ドイツ語は片言くらいしかできないので、困った時に少し助けになるくらいなんですが、ドイツの方は英語がお上手だし、「どうにかなるでしょ」で通してます。（笑）
  
  アッペンツェルチーズ、お好きなんですね！
  「絶対見たい所」を星3つとすると、工場は星1つくらいかなぁ。
  でも、近代的ではありましたが、チーズ作りの行程を知ることができたのはよかったです。
  
  今年は家の用事があり、海外旅行は多分、お預け…。
  その前にと、ジャカルタとシンガポールを旅行して、3/12に帰って来たところです。
  
  panpanさんはどちらへ？

  Papanさん からの返信 2018/03/14 01:05:06

  RE: RE: コメントありがとうございます！

  ぶどう畑さん　こんばんは☆
  
  昨日ジャカルタとシンガポールから帰国されたのですか？帰国されたばかりで早速のお返事くださりありがとうございます！
  ぶどう畑さんってアジア方面の旅行もすごく経験豊富ですよね〜
  
  旅の目的が「秋の風物詩」・・・なんて素敵な目的なんでしょうか☆
  そういえばぶどう畑さんが訪れた紅葉した秋のアルザスやドイツの葡萄畑も本当にベストシーズンでしたよね。たわわの葡萄をつまんだりフェダーヴァイサーに出会えたり…、季節感満載で、しかも美味しそうで☆
  
  私は航空券のとり方に迷ったせいで今年に入ってバタバタ決めたんですが、４月初旬にトスカーナの街をいくつか周るのとミラノ＆トリノ、でパリと周遊してきます。成田発着なので東京見物も少々…有名ハンバーガーのお店に寄りたいです(^-^）
  
  またまたぶどう畑さんの旅行記を参考にさせて頂きますので〜宜しくお願いします♪
  ご旅行のお疲れが残りませんようにご自愛ください。
  
  
  papan

  ぶどう畑さん からの返信 2018/03/14 11:31:59

  RE: RE: RE: コメントありがとうございます！

  Papanさん
  
  ぶどう畑です。
  お名前を間違えて、ゴメンサイ！！！
  
  トスカーナ、交通機関が不便ではないですか？
  ミラノとトリノ、そして、パリ、旅行記が楽しみです！
  
  アジアは得意って訳ではないのですが、イトコが住んでたりした関係もあり。
  お腹が弱いので、実は心配しながらなんです。
  今回、信頼していたシンガポールでお腹シクシクになり、ウ〜ム…。
  ただ、アジアだと時差があまりないし、飛行時間も短いので、気がついたら何度も行っていた。（笑）
  
  4月初旬といったらもうすぐですね。
  気を付けてお出かけください！