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エルミタージュの宮殿部分の見学を終え、引き続き絵画が並ぶたくさんの部屋を見学していきます。元々が宮殿なので陳列している部屋自体が美術品なので、限られた時間でどこを見て行けば良いのか混乱します。説明は1つの部屋に対して代表的な作品1~2点だけです。ダ・ヴィンチなど数点しかない作家は良いのですが、個人的に観たい作家でもルーベンスやヴァン・ダイクやスペインの画家はほとんど部屋を通過するだけでした。またこの年は日本で「エルミタージュ美術館展」が開催されているので、観たかったクラーナハのリンゴの木の下の聖母子やリーベラやスルバランやムリーリョの数点が出張中でした。そしてカラヴァッジオのリュート弾きもどこかへ貸し出されていました。それでもあまりに膨大な絵画の数には驚かされます。

初冬のロシア旅(13)サンクトペテルブルグ エルミタージュ美術館をガイドさんと共に駆け抜けるように見学する。

29いいね!

2017/10/31 - 2017/10/31

281位(同エリア1801件中)

kojikoji

kojikojiさん

エルミタージュの宮殿部分の見学を終え、引き続き絵画が並ぶたくさんの部屋を見学していきます。元々が宮殿なので陳列している部屋自体が美術品なので、限られた時間でどこを見て行けば良いのか混乱します。説明は1つの部屋に対して代表的な作品1~2点だけです。ダ・ヴィンチなど数点しかない作家は良いのですが、個人的に観たい作家でもルーベンスやヴァン・ダイクやスペインの画家はほとんど部屋を通過するだけでした。またこの年は日本で「エルミタージュ美術館展」が開催されているので、観たかったクラーナハのリンゴの木の下の聖母子やリーベラやスルバランやムリーリョの数点が出張中でした。そしてカラヴァッジオのリュート弾きもどこかへ貸し出されていました。それでもあまりに膨大な絵画の数には驚かされます。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
アエロフロート・ロシア航空
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
利用旅行会社
阪急交通社

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  • ロレンツォ・ディ・ニッコロ ・ジェリーニ「聖母子」<br />1391年から1412年にかけてフィレンツェで活動していたイタリア人の画家です。初期のルネッサンスの作家ですがゴシック様式の影響を受けています。フィレンツェのアカデミア美術館にも作品があったと思います。

    ロレンツォ・ディ・ニッコロ ・ジェリーニ「聖母子」
    1391年から1412年にかけてフィレンツェで活動していたイタリア人の画家です。初期のルネッサンスの作家ですがゴシック様式の影響を受けています。フィレンツェのアカデミア美術館にも作品があったと思います。

  • キャプションにDujam Vuckovic(ドゥヤム・ヴァコビッチ)、ヴェネツィア~ダルマチアン・スクールとあったので現在のクロアチア辺りで活躍した画家のようです。ヴェネツィアからトリエステ、トリエステからクロアチアのリエカ迄鉄道とバスを乗り継ぎ、リエカからドゥブロブニクまでフェリーの旅をつづけたことがあるので親しみが湧きます。

    キャプションにDujam Vuckovic(ドゥヤム・ヴァコビッチ)、ヴェネツィア~ダルマチアン・スクールとあったので現在のクロアチア辺りで活躍した画家のようです。ヴェネツィアからトリエステ、トリエステからクロアチアのリエカ迄鉄道とバスを乗り継ぎ、リエカからドゥブロブニクまでフェリーの旅をつづけたことがあるので親しみが湧きます。

  • アントニオ・ダ・フィレンツェ「聖母子と司教と洗礼者ヨハネと天使」<br />直訳するとこうなります。こちらも15世紀のフィレンツェで描かれたものです。<br />通常ぼろぼろの毛皮を着た姿であらわされる洗礼者ヨハネがおしゃれに描かれているのが印象に残りました。

    アントニオ・ダ・フィレンツェ「聖母子と司教と洗礼者ヨハネと天使」
    直訳するとこうなります。こちらも15世紀のフィレンツェで描かれたものです。
    通常ぼろぼろの毛皮を着た姿であらわされる洗礼者ヨハネがおしゃれに描かれているのが印象に残りました。

  • シモーネ・マルティーニ「受胎告知の聖母」<br />シエナ派の代表的な画家の作品で、板に描かれたテンペラ画です。ウフィツィ美術館にある代表作「受胎告知」のマリアに酷似しています。この絵も元々は大天使ガブリエルと一対だったのでしょう。

    シモーネ・マルティーニ「受胎告知の聖母」
    シエナ派の代表的な画家の作品で、板に描かれたテンペラ画です。ウフィツィ美術館にある代表作「受胎告知」のマリアに酷似しています。この絵も元々は大天使ガブリエルと一対だったのでしょう。

  • フラ・アンジェリコ「聖母子と聖ドミニクとトマス・アクィナス」<br />ガラスで覆われているので、フラ・アンジェリコのフレスコの質感が全く感じられません。サンクトペテルブルグという土地の気候と美術館の室温を考えると仕方ないのかもしれません。

    フラ・アンジェリコ「聖母子と聖ドミニクとトマス・アクィナス」
    ガラスで覆われているので、フラ・アンジェリコのフレスコの質感が全く感じられません。サンクトペテルブルグという土地の気候と美術館の室温を考えると仕方ないのかもしれません。

  • アンドレア・デッラ・ロッビア「聖母子」<br />マヨルカ焼の美しい聖母子像です。添乗員さんが「私これ好きなんです。」というのも分かります。縁取りの可愛らしい天使とその縁の果物の描写も見事です。

    アンドレア・デッラ・ロッビア「聖母子」
    マヨルカ焼の美しい聖母子像です。添乗員さんが「私これ好きなんです。」というのも分かります。縁取りの可愛らしい天使とその縁の果物の描写も見事です。

  • 同じ作家の聖母子が描かれていますが、左で天使が抱えるのは洗礼者ヨハネです。こちらは毛皮のパンツをはいています。デラ・ロッビアの最高級の作品はロンドンのビクトリア&アルバート博物館にあったと思います。

    同じ作家の聖母子が描かれていますが、左で天使が抱えるのは洗礼者ヨハネです。こちらは毛皮のパンツをはいています。デラ・ロッビアの最高級の作品はロンドンのビクトリア&アルバート博物館にあったと思います。

  • 豪華な宮殿の中イタリアの古典絵画を眺めていきます。説明の無い部屋は通り過ぎるだけです。

    豪華な宮殿の中イタリアの古典絵画を眺めていきます。説明の無い部屋は通り過ぎるだけです。

  • サンドロ・ボティチェリ「聖ヒエロニムス」<br />聖ヒエロニムスは四大ラテン教父のひとりであり、正教会やカトリック教会などで聖人とされます。荒野で隠遁する姿で描かれることが多く、骸骨とライオンが彼のアレゴリーです。

    サンドロ・ボティチェリ「聖ヒエロニムス」
    聖ヒエロニムスは四大ラテン教父のひとりであり、正教会やカトリック教会などで聖人とされます。荒野で隠遁する姿で描かれることが多く、骸骨とライオンが彼のアレゴリーです。

  • ピエトロ・ペルジーノ「聖セバスティアヌス」<br />ペルジーノは15世紀に活躍したウンブリアを代表する画家で、弟子であるルネサンス三大巨匠のひとりラファエロの作風に大きな影響を与えたが、自身もラファエロから刺激と影響を受けています。甘美で優雅な雰囲気を持った絵です。

    ピエトロ・ペルジーノ「聖セバスティアヌス」
    ペルジーノは15世紀に活躍したウンブリアを代表する画家で、弟子であるルネサンス三大巨匠のひとりラファエロの作風に大きな影響を与えたが、自身もラファエロから刺激と影響を受けています。甘美で優雅な雰囲気を持った絵です。

  • セバスティアヌスはディオクレティアヌスとマクシミアヌス配下のローマ軍の親衛隊長でしたが、皇帝は彼がキリスト教徒であることに気がついていませんでした。囚われの身であった2人のキリスト教徒マルクスとマルケリアヌスをその信仰で励ましたことからキリスト教徒であることが知られてしまいます。皇帝はセバスティアヌスを草原へ引き立てるよう命じ、彼を縛り付ける杭が打たれてあります。そして射手達に矢を射られて殉教します。

    セバスティアヌスはディオクレティアヌスとマクシミアヌス配下のローマ軍の親衛隊長でしたが、皇帝は彼がキリスト教徒であることに気がついていませんでした。囚われの身であった2人のキリスト教徒マルクスとマルケリアヌスをその信仰で励ましたことからキリスト教徒であることが知られてしまいます。皇帝はセバスティアヌスを草原へ引き立てるよう命じ、彼を縛り付ける杭が打たれてあります。そして射手達に矢を射られて殉教します。

  • 214室<br />「ダ・ヴィンチの間」に入りますが、この部屋も混み合っています。元々はニコライ1世の書斎だった部屋です。

    214室
    「ダ・ヴィンチの間」に入りますが、この部屋も混み合っています。元々はニコライ1世の書斎だった部屋です。

  • バロック様式のシンプルなデザインが美しいです。

    バロック様式のシンプルなデザインが美しいです。

  • 天井にはギリシャ神話の神々の世界、壁には美しいタペストリーが飾られています。フランスやベルギーの城には防寒を兼ねたタペストリーがたくさん残されていていますが、エルミタージュの寒さ対策はどうなっていたのだろうかと疑問が生まれます。

    天井にはギリシャ神話の神々の世界、壁には美しいタペストリーが飾られています。フランスやベルギーの城には防寒を兼ねたタペストリーがたくさん残されていていますが、エルミタージュの寒さ対策はどうなっていたのだろうかと疑問が生まれます。

  • 天井画は17世紀の画家ルカ・ジョルダーノの作品です。

    天井画は17世紀の画家ルカ・ジョルダーノの作品です。

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ「ブノアの聖母」<br />レオナルド・ダ・ヴィンチが1478年に描いた絵画で、1914年以来、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。「花と聖母子」とも呼ばれ、レオナルドが1478年10月から制作を開始したと記録に残る2点の聖母子像の1つだと考えられています。

    レオナルド・ダ・ヴィンチ「ブノアの聖母」
    レオナルド・ダ・ヴィンチが1478年に描いた絵画で、1914年以来、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。「花と聖母子」とも呼ばれ、レオナルドが1478年10月から制作を開始したと記録に残る2点の聖母子像の1つだと考えられています。

  • もう1つの聖母子像はミュンヘンのアルテ・ピナコテークが所蔵する「カーネーションの聖母」だとされています。一昨年ミュンヘンに行った際は月曜日だったので観ることが出来なかったのが今でも悔やまれます。

    もう1つの聖母子像はミュンヘンのアルテ・ピナコテークが所蔵する「カーネーションの聖母」だとされています。一昨年ミュンヘンに行った際は月曜日だったので観ることが出来なかったのが今でも悔やまれます。

  • 次の絵の前は混み合っているので表の景色を眺めてクールダウンします。この時はまだ知りませんが、ネヴァ川を遡っている観光船には翌日の晩に乗ることになります。

    次の絵の前は混み合っているので表の景色を眺めてクールダウンします。この時はまだ知りませんが、ネヴァ川を遡っている観光船には翌日の晩に乗ることになります。

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ「リッタの聖母」<br />19世紀にミラノ貴族のリッタ家が所有していたことから「リッタの聖母」と呼ばれるようになったそうです。アーチ状の2つの窓がある薄暗い背景に人物像が配されており、窓の外には空気遠近法を使用した山並みの風景が描かれています。

    レオナルド・ダ・ヴィンチ「リッタの聖母」
    19世紀にミラノ貴族のリッタ家が所有していたことから「リッタの聖母」と呼ばれるようになったそうです。アーチ状の2つの窓がある薄暗い背景に人物像が配されており、窓の外には空気遠近法を使用した山並みの風景が描かれています。

  • 幼児キリストが左手に握っているゴシキヒワはキリストの受難の象徴とされます。

    幼児キリストが左手に握っているゴシキヒワはキリストの受難の象徴とされます。

  • ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「パウロ3世の肖像」<br />絵の内容よりキャプションに追記された「1850年にヴェネツィアのバルバリーゴ家より購入」の来歴の方が気になります。ヴェネツィアのマッダレーナ運河から更に進むとバルバリーゴ館が現在でも残っています。家は19世紀に途絶えていますが…。

    ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「パウロ3世の肖像」
    絵の内容よりキャプションに追記された「1850年にヴェネツィアのバルバリーゴ家より購入」の来歴の方が気になります。ヴェネツィアのマッダレーナ運河から更に進むとバルバリーゴ館が現在でも残っています。家は19世紀に途絶えていますが…。

  • ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「マグダラのマリアの悔悛」<br />もちろんティツィアーノの絵も素晴らしいですが、この時代の額としても第一級品のものです。<br />

    ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「マグダラのマリアの悔悛」
    もちろんティツィアーノの絵も素晴らしいですが、この時代の額としても第一級品のものです。

  • マグダラのマリアは晩年にイエスの母マリアと使徒ヨハネとともにエフェソに暮らしてそこで没し、後にコンスタンティノポリス(イスタンブール)に移葬されたと信じられています。トルコのエフェソスに行ったときにマリアの家にも行きました。トルコにある数々のキリスト教の聖地も使徒の足跡を訪ねたことがあります。特にキリスト教の信者でもないのですが。

    マグダラのマリアは晩年にイエスの母マリアと使徒ヨハネとともにエフェソに暮らしてそこで没し、後にコンスタンティノポリス(イスタンブール)に移葬されたと信じられています。トルコのエフェソスに行ったときにマリアの家にも行きました。トルコにある数々のキリスト教の聖地も使徒の足跡を訪ねたことがあります。特にキリスト教の信者でもないのですが。

  • ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「ダナエ」<br />古代ローマの詩人オウィディウスの「愛の詩」によれば、ダナエは自身が産む息子がダナエの父を殺害するという神託を受けたため、アクシリオスによって地下室に幽閉されます。この神託を知っていたにもかかわらず、ダナエは黄金の雨に身を変えたオリュンポスの主神ゼウスに誘惑されて男児を身籠もります。

    ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「ダナエ」
    古代ローマの詩人オウィディウスの「愛の詩」によれば、ダナエは自身が産む息子がダナエの父を殺害するという神託を受けたため、アクシリオスによって地下室に幽閉されます。この神託を知っていたにもかかわらず、ダナエは黄金の雨に身を変えたオリュンポスの主神ゼウスに誘惑されて男児を身籠もります。

  • ダナエが男児ペルセウスを出産したことを知ったアクリシオスは、自身の孫ペルセウスがゼウス神の子供であることを無視して、母子を箱に閉じ込めて海へと流してしまいます。母子が閉じ込められた箱はセリーポス島に漂着し、ペルセウスはその島のディクテュスによって育てられ、成長したペルセウスは事故とはいえ神託通りにアクリシオスを殺害することになります。

    ダナエが男児ペルセウスを出産したことを知ったアクリシオスは、自身の孫ペルセウスがゼウス神の子供であることを無視して、母子を箱に閉じ込めて海へと流してしまいます。母子が閉じ込められた箱はセリーポス島に漂着し、ペルセウスはその島のディクテュスによって育てられ、成長したペルセウスは事故とはいえ神託通りにアクリシオスを殺害することになります。

  • ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「聖セバスティアヌス」<br />苦悶する美青年の姿に若き日の三島由紀夫はときめき、みずからの「ヰタ・セクスアリス(ラテン語で性欲的生活を意味する)」を告白するに至ります。

    ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「聖セバスティアヌス」
    苦悶する美青年の姿に若き日の三島由紀夫はときめき、みずからの「ヰタ・セクスアリス(ラテン語で性欲的生活を意味する)」を告白するに至ります。

  • 三島由紀夫は1949年に発表した小説「仮面の告白」の中で、彼自身を投影した主人公が13歳の時に「父の外国みやげの画集」にあったセバスチャン殉教図を見て、初めて自慰行為に及ぶシーンを描いています。また1968年「血と薔薇」(澁澤龍彦責任編集によるエロティシズムと残酷の総合研究誌)の「男の死」をテーマにした巻頭特集では、自らを聖セバスチャンになぞらえた写真を篠山紀信に撮影させてもいます。

    三島由紀夫は1949年に発表した小説「仮面の告白」の中で、彼自身を投影した主人公が13歳の時に「父の外国みやげの画集」にあったセバスチャン殉教図を見て、初めて自慰行為に及ぶシーンを描いています。また1968年「血と薔薇」(澁澤龍彦責任編集によるエロティシズムと残酷の総合研究誌)の「男の死」をテーマにした巻頭特集では、自らを聖セバスチャンになぞらえた写真を篠山紀信に撮影させてもいます。

  • ちょっとどろどろしたところから一転して、バスからも見えたガイドさんお気に入りの場所に移りました。ヴェネツィアの溜息橋に似ていると言っていたところです。

    ちょっとどろどろしたところから一転して、バスからも見えたガイドさんお気に入りの場所に移りました。ヴェネツィアの溜息橋に似ていると言っていたところです。

  • 小さな運河が整然とした建築の間を通っています。

    小さな運河が整然とした建築の間を通っています。

  • ガイドさんのルートでは一言説明しただけで通過した「ラファエロの回廊」です。後で戻ってくると誓います。エカテリーナ2世は、ヴァチカン宮殿の回廊に描かれたラファエロのフレスコ画を気に入り、その複製を注文した後にエルミタージュにヴァチカンを模した回廊をわざわざ造ったそうです。

    ガイドさんのルートでは一言説明しただけで通過した「ラファエロの回廊」です。後で戻ってくると誓います。エカテリーナ2世は、ヴァチカン宮殿の回廊に描かれたラファエロのフレスコ画を気に入り、その複製を注文した後にエルミタージュにヴァチカンを模した回廊をわざわざ造ったそうです。

  • いくつかの部屋を通過して到着した229室は「ラファエロの間」です。

    いくつかの部屋を通過して到着した229室は「ラファエロの間」です。

  • この部屋はラファエロの作品が2点展示されていますが、それ以外にもマヨルカ焼の素晴らしいものが数多く展示されています。展示品も素晴らしいのですが、その陳列ケースも素晴らしく、ケースの方が高価なのではとも思えます。

    この部屋はラファエロの作品が2点展示されていますが、それ以外にもマヨルカ焼の素晴らしいものが数多く展示されています。展示品も素晴らしいのですが、その陳列ケースも素晴らしく、ケースの方が高価なのではとも思えます。

  • ラファエロ・サンティ「コネスタビレの聖母」<br />20センチ四方ほどの大きさしかないラファエロが20歳の時の作品で、周りの金の額もラファエロによるデザインなのだそうです。ロシア皇帝アレクサンドル2世がペルージャのコネスタビレ家から購入したのでこの名がついています。

    ラファエロ・サンティ「コネスタビレの聖母」
    20センチ四方ほどの大きさしかないラファエロが20歳の時の作品で、周りの金の額もラファエロによるデザインなのだそうです。ロシア皇帝アレクサンドル2世がペルージャのコネスタビレ家から購入したのでこの名がついています。

  • 確かに額のデザインも素晴らしいです。どう頑張っても光が反射してしまいます。こんな窓際に置くなら無反射ガラスにしてもらいたいものです。

    確かに額のデザインも素晴らしいです。どう頑張っても光が反射してしまいます。こんな窓際に置くなら無反射ガラスにしてもらいたいものです。

  • 今まで数々のラファエロの聖母子像を観てきましたが素晴らしいです。ただ大きさは今まで見た中で一番小さいです。

    今まで数々のラファエロの聖母子像を観てきましたが素晴らしいです。ただ大きさは今まで見た中で一番小さいです。

  • ロレンツォ・ロレンツェッティ「イルカと少年」

    ロレンツォ・ロレンツェッティ「イルカと少年」

  • ラファエロ・サンティ「聖家族」<br />この絵のヨセフには髭がないのが特徴で「聖母子と髭なしヨセフ」と呼ばれることもあるそうです。「コネスタビレの聖母」から2年後に描かれたそうです。エルミタージュには5点のラファエロの作品があったそうですが、財政難からスターリンが3点売ってしまったそうです。

    ラファエロ・サンティ「聖家族」
    この絵のヨセフには髭がないのが特徴で「聖母子と髭なしヨセフ」と呼ばれることもあるそうです。「コネスタビレの聖母」から2年後に描かれたそうです。エルミタージュには5点のラファエロの作品があったそうですが、財政難からスターリンが3点売ってしまったそうです。

  • 聖家族は幼少年時代のイエス・キリストと養父ヨセフと聖母マリアのことであり、キリスト教美術の主題のひとつです。しかしヨセフの貧相な姿がこの絵を好きにさせない力を持っていると思います。

    聖家族は幼少年時代のイエス・キリストと養父ヨセフと聖母マリアのことであり、キリスト教美術の主題のひとつです。しかしヨセフの貧相な姿がこの絵を好きにさせない力を持っていると思います。

  • 個人的な感想ですが、この部分だけだと良い絵だと思えるのですが。

    個人的な感想ですが、この部分だけだと良い絵だと思えるのですが。

  • 「ラファエロの間」に続く半円形の部屋のデザインも素晴らしいです。

    「ラファエロの間」に続く半円形の部屋のデザインも素晴らしいです。

  • そしてミケランジェロの「うずくまる少年」<br />こんな小さかったのというのが第一印象です。ちょっと言葉が出ません。ミケランジェロの彫刻は好きでいろいろ見て歩いていますが…。未完成ということですが…。

    そしてミケランジェロの「うずくまる少年」
    こんな小さかったのというのが第一印象です。ちょっと言葉が出ません。ミケランジェロの彫刻は好きでいろいろ見て歩いていますが…。未完成ということですが…。

  • エルミタージュにはそばらしい彫刻を集めた部屋もありましたが、その部屋にこれを置いたら見劣りすると思いました。少年と言いながら背中の筋肉は子供のものとは思えません。

    エルミタージュにはそばらしい彫刻を集めた部屋もありましたが、その部屋にこれを置いたら見劣りすると思いました。少年と言いながら背中の筋肉は子供のものとは思えません。

  • 237室<br />「小イタリア天窓の間」<br />ウィーンの美術史美術館を思い出させるようなインテリアです。その中央に置かれた青いラピスラズリの壺が素晴らしいです。

    237室
    「小イタリア天窓の間」
    ウィーンの美術史美術館を思い出させるようなインテリアです。その中央に置かれた青いラピスラズリの壺が素晴らしいです。

  • そしてテーブルの天板もラピスラズリの1枚板です。それぞれ一対置かれてあります。

    そしてテーブルの天板もラピスラズリの1枚板です。それぞれ一対置かれてあります。

  • 絵画を鑑賞するにはこれくらいの曇天の方が良かったかもしれません。

    絵画を鑑賞するにはこれくらいの曇天の方が良かったかもしれません。

  • フランチェスコ・フィエラヴィーノ「オリジナルカーペットのある静物画」<br />1610-1670年に生きたバロック絵画の画家です。タペストリーを描いた静物画で知られた画家です。マルタ島で生まれたのでフランチェスコ・マルチーズとも呼ばれます。

    フランチェスコ・フィエラヴィーノ「オリジナルカーペットのある静物画」
    1610-1670年に生きたバロック絵画の画家です。タペストリーを描いた静物画で知られた画家です。マルタ島で生まれたのでフランチェスコ・マルチーズとも呼ばれます。

  • 色彩も大胆かつ印象的でドレープを描くのが上手です。ちなみに小型犬のマルチーズもマルタ島原産ですが2回の旅行で20日近くマルタ島に滞在しましたが一度も見たことがありません。マルタ島は猫ばかりです。

    色彩も大胆かつ印象的でドレープを描くのが上手です。ちなみに小型犬のマルチーズもマルタ島原産ですが2回の旅行で20日近くマルタ島に滞在しましたが一度も見たことがありません。マルタ島は猫ばかりです。

  • 238室<br />「大イタリア天窓の間」です。<br />前の部屋と似たインテリアですが全く違うものがあります。

    238室
    「大イタリア天窓の間」です。
    前の部屋と似たインテリアですが全く違うものがあります。

  • 部屋の中央に置かれた壺は緑色の孔雀石です。同じく一対づつテーブルも置かれています。

    部屋の中央に置かれた壺は緑色の孔雀石です。同じく一対づつテーブルも置かれています。

  • ジョヴァンニ・アントーニオ・カナール(カナレット)「ヴェネチアにおけるフランス大使のレセプション」<br />一目見てカナレットの絵と分かります。ヴェネツィアをパノラマ風に描き、光や大気の効果を巧みに表現したカナレットは写真のような絵を数多く残しました。ほとんどの絵にカメラ・オブスクーラを使って下描きをしていたそうです。

    ジョヴァンニ・アントーニオ・カナール(カナレット)「ヴェネチアにおけるフランス大使のレセプション」
    一目見てカナレットの絵と分かります。ヴェネツィアをパノラマ風に描き、光や大気の効果を巧みに表現したカナレットは写真のような絵を数多く残しました。ほとんどの絵にカメラ・オブスクーラを使って下描きをしていたそうです。

  • カメラ・オブスクラの原理はちょうどピンホールカメラと同じようなものです。原始的なタイプのカメラ・オブスクラは部屋と同じくらいのサイズの大きな箱を用意して、片方に小さな針穴を開けると外の光景の一部分からの光が穴を通り、穴と反対側の黒い内壁に像を結ぶというものです。画家がこの箱の中に入り壁に映った像を紙の上に描き移すことで、実際の光景とそっくりの下絵をつくることが出来ました。不思議なのはガイドさんの説明で、これは正面から見たところ。

    カメラ・オブスクラの原理はちょうどピンホールカメラと同じようなものです。原始的なタイプのカメラ・オブスクラは部屋と同じくらいのサイズの大きな箱を用意して、片方に小さな針穴を開けると外の光景の一部分からの光が穴を通り、穴と反対側の黒い内壁に像を結ぶというものです。画家がこの箱の中に入り壁に映った像を紙の上に描き移すことで、実際の光景とそっくりの下絵をつくることが出来ました。不思議なのはガイドさんの説明で、これは正面から見たところ。

  • 見る角度を変えて左から眺めるとサンマルコ広場のドゥッカーレ宮殿が小さく見えます。

    見る角度を変えて左から眺めるとサンマルコ広場のドゥッカーレ宮殿が小さく見えます。

  • 逆の方向から眺めると大きくなるのです。

    逆の方向から眺めると大きくなるのです。

  • でも一番心に残るのはこの豪華な船です。9月の第1日曜日にヴェネツィアの大運河ではレガッタ・ストリーカ(歴史的レガッタ)というお祭りがあります。ボートのレースと共にこのような豪華な船と着飾った貴族たちが運河を何十艘と行き交います。もう一度見てみたいお祭りです。

    でも一番心に残るのはこの豪華な船です。9月の第1日曜日にヴェネツィアの大運河ではレガッタ・ストリーカ(歴史的レガッタ)というお祭りがあります。ボートのレースと共にこのような豪華な船と着飾った貴族たちが運河を何十艘と行き交います。もう一度見てみたいお祭りです。

  • ジョゼッペ・マズォーラ「アドニスの死」<br />アフロディーテの怒りをかったミュラーはアラビアまで逃げますが、彼女を哀れに思った神々は、ミュラーをミルラ(没薬)の木に変えます。やがてその木に猪がぶつかり、木は裂けてその中からアドニスが生まれます。そのアドーニスにアプロディーテが恋をします。その後冥府の王ハデスの妻ペルセポネに預けられますが彼女もアドニスに恋をします。成長したアドニスをアフロディーテが迎えに来ますが、三角関係になり1年のうちの1/3づつ一緒に過ごすことにします。のこりの1/3をアフロディテと共に過ごすことを選びペルセポネの怒りもかいます。

    ジョゼッペ・マズォーラ「アドニスの死」
    アフロディーテの怒りをかったミュラーはアラビアまで逃げますが、彼女を哀れに思った神々は、ミュラーをミルラ(没薬)の木に変えます。やがてその木に猪がぶつかり、木は裂けてその中からアドニスが生まれます。そのアドーニスにアプロディーテが恋をします。その後冥府の王ハデスの妻ペルセポネに預けられますが彼女もアドニスに恋をします。成長したアドニスをアフロディーテが迎えに来ますが、三角関係になり1年のうちの1/3づつ一緒に過ごすことにします。のこりの1/3をアフロディテと共に過ごすことを選びペルセポネの怒りもかいます。

  • アドニスは狩りが好きで毎日狩りに熱中していました。アプロディーテは狩りは危険だから止めるようにといつも注意しましたがアドニスはこれを聞き入れません。アドニスが自分よりもアプロディーテを選んだことが気に入らなかったペルセポネは、アプロディーテの恋人である軍神アレスに「あなたの恋人は、あなたを差し置いて人間に夢中になっている。」と告げ口をします。これに腹を立てたアレスは、アドニスが狩りをしている最中に猪に化けて彼を殺してしまいます。やがてアドニスの流した血からアネモネの花が咲いたといいます。絵画や彫刻の題材になるギリシャ神話や聖書の話を知っていると美術館の見学は数倍楽しくなります。<br />

    アドニスは狩りが好きで毎日狩りに熱中していました。アプロディーテは狩りは危険だから止めるようにといつも注意しましたがアドニスはこれを聞き入れません。アドニスが自分よりもアプロディーテを選んだことが気に入らなかったペルセポネは、アプロディーテの恋人である軍神アレスに「あなたの恋人は、あなたを差し置いて人間に夢中になっている。」と告げ口をします。これに腹を立てたアレスは、アドニスが狩りをしている最中に猪に化けて彼を殺してしまいます。やがてアドニスの流した血からアネモネの花が咲いたといいます。絵画や彫刻の題材になるギリシャ神話や聖書の話を知っていると美術館の見学は数倍楽しくなります。

  • ホセ・デ・リベーラ「悔い改める聖ペテロ」<br />リベーラの作品の大部分は宗教画で、聖人や殉教者像を得意としています。明暗の対比を強調した画面構成(テネブリスモ)や老いた聖人の衰えた肉体やたるんだ皮膚を美化せずに容赦なく描写する写実表現にはカラヴァッジョの影響がうかがえます。

    ホセ・デ・リベーラ「悔い改める聖ペテロ」
    リベーラの作品の大部分は宗教画で、聖人や殉教者像を得意としています。明暗の対比を強調した画面構成(テネブリスモ)や老いた聖人の衰えた肉体やたるんだ皮膚を美化せずに容赦なく描写する写実表現にはカラヴァッジョの影響がうかがえます。

  • 聖ペトロのアレゴリーである鍵が描かれていません。見上げる視線の上には何が見えるのでしょう。Penitent(悔い改める)と題名にあったので、キリストに「あなたは鶏が鳴く前に3度、私を知らないというだろう。」という予言通りに裏切ったことを悔い改めているのでしょうか。<br />

    聖ペトロのアレゴリーである鍵が描かれていません。見上げる視線の上には何が見えるのでしょう。Penitent(悔い改める)と題名にあったので、キリストに「あなたは鶏が鳴く前に3度、私を知らないというだろう。」という予言通りに裏切ったことを悔い改めているのでしょうか。

  • ホセ・デ・リベーラ「聖オヌフリウス」<br />キャプションを見る前は聖ヒエロニムスかと思いました。どことも知れぬ薄暗い空間の中で半裸の老人が両手をあわせ、宙を見上げるようにして祈りを捧げています。テーブルにおかれた髑髏や冠を除けば画面には何も描かれていません。精緻に描かれた老人の肉体に視線が向かいます。

    ホセ・デ・リベーラ「聖オヌフリウス」
    キャプションを見る前は聖ヒエロニムスかと思いました。どことも知れぬ薄暗い空間の中で半裸の老人が両手をあわせ、宙を見上げるようにして祈りを捧げています。テーブルにおかれた髑髏や冠を除けば画面には何も描かれていません。精緻に描かれた老人の肉体に視線が向かいます。

  • ホセ・デ・リベーラ「Ecce Homo」<br />Ecce Homoはラテン語で「見よ、この人だ」とか「この人を見よ。」という意味です。磔刑を前に鞭打たれ、荊冠を被せられたイエス・キリストを侮辱し騒ぎ立てる群衆に向けて、ピラトが発した言葉です。ベルギーのゲント(ヘント)で観たヒエロニムス・ボスの「十字架を運ぶキリスト」の絵を思い出します。

    ホセ・デ・リベーラ「Ecce Homo」
    Ecce Homoはラテン語で「見よ、この人だ」とか「この人を見よ。」という意味です。磔刑を前に鞭打たれ、荊冠を被せられたイエス・キリストを侮辱し騒ぎ立てる群衆に向けて、ピラトが発した言葉です。ベルギーのゲント(ヘント)で観たヒエロニムス・ボスの「十字架を運ぶキリスト」の絵を思い出します。

  • ホセ・デ・リベーラ「聖セバスティアヌスを介抱する聖イレーヌ」<br />矢で射抜かれたセバスティアヌスは死ぬまでそこに放って置かれますが、奇跡的に命を取り留めます。聖カストゥルスの未亡人聖イレーネは、彼の遺体を救い出し埋葬するためにやってきますが、セバスティアヌスに息があるのに気付きます。イレーネは自宅へ彼を連れて行き、健康になるまで介抱します。

    ホセ・デ・リベーラ「聖セバスティアヌスを介抱する聖イレーヌ」
    矢で射抜かれたセバスティアヌスは死ぬまでそこに放って置かれますが、奇跡的に命を取り留めます。聖カストゥルスの未亡人聖イレーネは、彼の遺体を救い出し埋葬するためにやってきますが、セバスティアヌスに息があるのに気付きます。イレーネは自宅へ彼を連れて行き、健康になるまで介抱します。

  • フランチェスコ・リベルタ「説教壇の聖ビセンテ・フェレール」<br />フェレールの説教は人の心に強く訴えるのが特徴で、地獄の責め苦を荒々しく語り、神に慈悲を願う時は優しく口調を使い分け、熱狂的な説教で飢餓やペストや社会不安に怯える聴衆を引き付けます。

    フランチェスコ・リベルタ「説教壇の聖ビセンテ・フェレール」
    フェレールの説教は人の心に強く訴えるのが特徴で、地獄の責め苦を荒々しく語り、神に慈悲を願う時は優しく口調を使い分け、熱狂的な説教で飢餓やペストや社会不安に怯える聴衆を引き付けます。

  • その人気は高くロバに乗って布教へ向かう彼の後を支持者がついていき、1409年にバルセロナを訪問した時は3000人もの人々が徒歩でついていたそうです。

    その人気は高くロバに乗って布教へ向かう彼の後を支持者がついていき、1409年にバルセロナを訪問した時は3000人もの人々が徒歩でついていたそうです。

  • ファン・バウティスタ・マイノ「ソリアーノのサン・ドミニコ」<br />ソリアーノの聖ドミニコはイタリア南部のソリアーノの聖ドミニコ(1170-1221)の肖像画を指します。 それは奇跡を起こすことができると信じられていました。その奇跡は17世紀の絵画の主題とされました。

    ファン・バウティスタ・マイノ「ソリアーノのサン・ドミニコ」
    ソリアーノの聖ドミニコはイタリア南部のソリアーノの聖ドミニコ(1170-1221)の肖像画を指します。 それは奇跡を起こすことができると信じられていました。その奇跡は17世紀の絵画の主題とされました。

  • マイノは画家であり修道士でもありました。1608年までイタリアに住んでいました。彼はエル・グレコの弟子であると言われましたが、カラッチとグイド・レニのスタイルを受け継いでいます。1611年3月にトレドに移り1612年にサンペドロ・マルティル教会の主祭壇のために4つの祭壇の祭壇画を描きます。

    マイノは画家であり修道士でもありました。1608年までイタリアに住んでいました。彼はエル・グレコの弟子であると言われましたが、カラッチとグイド・レニのスタイルを受け継いでいます。1611年3月にトレドに移り1612年にサンペドロ・マルティル教会の主祭壇のために4つの祭壇の祭壇画を描きます。

  • ファン・バウティスタ・マイノ「羊飼いの祈り」<br />マイノは同じような構図の絵を何枚か描いています。題材は幼子イエスの誕生を祝い祈りを捧げる羊飼いたちと聖母マリアです。

    ファン・バウティスタ・マイノ「羊飼いの祈り」
    マイノは同じような構図の絵を何枚か描いています。題材は幼子イエスの誕生を祝い祈りを捧げる羊飼いたちと聖母マリアです。

  • マイノについてはあまり詳しく知りませんでしたが、来年の4月から5月にかけてスペインを2週間ほど周るので勉強しておかなけれならなさそうです。

    マイノについてはあまり詳しく知りませんでしたが、来年の4月から5月にかけてスペインを2週間ほど周るので勉強しておかなけれならなさそうです。

  • ヴィセンテ・カルドゥーチョ「パドヴァの聖アントニオの幻視」<br />カルドゥーチョはフィレンツェに生まれマドリッドで没したイタリア人の画家です。聖アントニオはカトリック教会では失せ物や結婚、縁結びや花嫁、不妊症に悩む人々、愛、老人、動物の聖人とされています。彼の絵画や肖像でのアレゴリーは幼子のキリストを抱き、本とユリの花、パンがともに描かれていることが多いです。

    ヴィセンテ・カルドゥーチョ「パドヴァの聖アントニオの幻視」
    カルドゥーチョはフィレンツェに生まれマドリッドで没したイタリア人の画家です。聖アントニオはカトリック教会では失せ物や結婚、縁結びや花嫁、不妊症に悩む人々、愛、老人、動物の聖人とされています。彼の絵画や肖像でのアレゴリーは幼子のキリストを抱き、本とユリの花、パンがともに描かれていることが多いです。

  • バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「無原罪の御宿り」<br />17世紀中期~後期にかけて活躍したセビーリャ派の巨匠で、19世紀末期にベラスケスが再評価されるまで国内外でスペイン最大の画家として名を馳せていました。

    バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「無原罪の御宿り」
    17世紀中期~後期にかけて活躍したセビーリャ派の巨匠で、19世紀末期にベラスケスが再評価されるまで国内外でスペイン最大の画家として名を馳せていました。

  • この絵はプラド美術館の収蔵品に酷似した構成です。聖母マリアが神の恵みの特別なはからいによって原罪の汚れと咎を存在のはじめから一切受けていなかったとするカトリック教会における教義で、無原罪懐胎(むげんざいかいたい)とも言われます。

    この絵はプラド美術館の収蔵品に酷似した構成です。聖母マリアが神の恵みの特別なはからいによって原罪の汚れと咎を存在のはじめから一切受けていなかったとするカトリック教会における教義で、無原罪懐胎(むげんざいかいたい)とも言われます。

  • フランシスコ・デ・スルバラン「聖ロレンツォ」<br />聖ロレンツォは3世紀にローマ皇帝ヴァレリアヌスの迫害を受けて殉教した聖人です。網の上で焼かれて殉教したので左手に網のような金物を持っています。

    フランシスコ・デ・スルバラン「聖ロレンツォ」
    聖ロレンツォは3世紀にローマ皇帝ヴァレリアヌスの迫害を受けて殉教した聖人です。網の上で焼かれて殉教したので左手に網のような金物を持っています。

  • バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョ「エジプトへの逃避行途上の休息」<br />描かれている主題は聖書が伝える「出エジプト記」の様子です。「ユダヤ人の王」が誕生したことを知ったヘロデ王はベツレヘムにいる2歳以下の全ての子供を殺すよう命じますが、幼いキリストを救うため天使が遣わされ、ヨセフにエジプトへ出奔するよう告げます。

    バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョ「エジプトへの逃避行途上の休息」
    描かれている主題は聖書が伝える「出エジプト記」の様子です。「ユダヤ人の王」が誕生したことを知ったヘロデ王はベツレヘムにいる2歳以下の全ての子供を殺すよう命じますが、幼いキリストを救うため天使が遣わされ、ヨセフにエジプトへ出奔するよう告げます。

  • ムリーリョらしい少女のようなマリアと安心しきって眠る幼子イエスの姿がほほえましいです。

    ムリーリョらしい少女のようなマリアと安心しきって眠る幼子イエスの姿がほほえましいです。

  • バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョ「少年と犬」<br />初期はテネブリスモを中心としたカラヴァッジオの絵のような様式でしたが、1650年代以降、フランシスコ・エレーラの影響により、作品に色彩豊かな表現がみられるようになります。 スティロ・バポローソ(薄もやの様式)と称される画面全体が薄もやに覆われたような夢幻的な作風は、1670年頃からの晩年の作品に多くこの時代の絵も魅力的です。<br />

    バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョ「少年と犬」
    初期はテネブリスモを中心としたカラヴァッジオの絵のような様式でしたが、1650年代以降、フランシスコ・エレーラの影響により、作品に色彩豊かな表現がみられるようになります。 スティロ・バポローソ(薄もやの様式)と称される画面全体が薄もやに覆われたような夢幻的な作風は、1670年頃からの晩年の作品に多くこの時代の絵も魅力的です。

  • ムリーリョというとルーブル美術館の「乞食の少年」が思い出されます。どちらも貧しい市井の少年を描いています。

    ムリーリョというとルーブル美術館の「乞食の少年」が思い出されます。どちらも貧しい市井の少年を描いています。

  • ディエゴ・ベラスケス「昼食」<br />楽しそうな笑い声が聞こえてきそうな絵です。

    ディエゴ・ベラスケス「昼食」
    楽しそうな笑い声が聞こえてきそうな絵です。

  • ベラスケスは17世紀スペインバロック期に最も活躍した宮廷画家で、セビーリャでパチェーコに師事した後、1623年に国王フェリペ4世付きの画家となり、以後生涯の大半を宮廷画家として首都マドリッドで過ごします。1628年から続いたルーベンスとの交流も有名です。しかしこの頃から親指を立てるポーズってあったのでしょうか?

    ベラスケスは17世紀スペインバロック期に最も活躍した宮廷画家で、セビーリャでパチェーコに師事した後、1623年に国王フェリペ4世付きの画家となり、以後生涯の大半を宮廷画家として首都マドリッドで過ごします。1628年から続いたルーベンスとの交流も有名です。しかしこの頃から親指を立てるポーズってあったのでしょうか?

  • ディエゴ・ベラスケス(工房作品)「フェリペ4世の肖像」<br />フェリペ4世の治世のスペインは、なおヨーロッパの強国としての地位を保ってはいたし、文化面でも絵画のディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・スルバラン、アロンゾ・カーノ、バルトロメ・エステバン・ムリーリョ、ホセ・デ・リベーラ、あるいはスペイン領ネーデルラントの宮廷に仕えたルーベンスなどを輩出していました。

    ディエゴ・ベラスケス(工房作品)「フェリペ4世の肖像」
    フェリペ4世の治世のスペインは、なおヨーロッパの強国としての地位を保ってはいたし、文化面でも絵画のディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・スルバラン、アロンゾ・カーノ、バルトロメ・エステバン・ムリーリョ、ホセ・デ・リベーラ、あるいはスペイン領ネーデルラントの宮廷に仕えたルーベンスなどを輩出していました。

  • アントニオ・デ・ペレーダ「チェストのある静物画」<br />ペレーダと言えばウィーンの美術史美術館の「ヴァニタス(虚栄のアレゴリー)」が有名ですが、エルミタージュの作品も素晴らしいです。<br />

    アントニオ・デ・ペレーダ「チェストのある静物画」
    ペレーダと言えばウィーンの美術史美術館の「ヴァニタス(虚栄のアレゴリー)」が有名ですが、エルミタージュの作品も素晴らしいです。

  • 多分いろいろなアレゴリーが隠れているのでしょうが、読み取ることはできません。ただ、チェストの抽斗から覗いている織物が我が家にあるトルコのジジムの柄にそっくりなので驚きました。でもウールの平織りのキリムやジジムではこんな薄さにはなりません。

    多分いろいろなアレゴリーが隠れているのでしょうが、読み取ることはできません。ただ、チェストの抽斗から覗いている織物が我が家にあるトルコのジジムの柄にそっくりなので驚きました。でもウールの平織りのキリムやジジムではこんな薄さにはなりません。

  • フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ「アントーニア・サラテの肖像」<br />ディエゴ・ベラスケスとともにスペイン最大の画家です。来年20年ぶりくらいにじっくりスペインを旅するのが楽しみです。今回エルミタージュでもカラヴァッジオの作品を観ることが出来ませんでしたが、プラドが収蔵しているカラヴァッジオも2回行って2回とも観ることが出来ていません。

    フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ「アントーニア・サラテの肖像」
    ディエゴ・ベラスケスとともにスペイン最大の画家です。来年20年ぶりくらいにじっくりスペインを旅するのが楽しみです。今回エルミタージュでもカラヴァッジオの作品を観ることが出来ませんでしたが、プラドが収蔵しているカラヴァッジオも2回行って2回とも観ることが出来ていません。

  • 一時スペインの画家に傾注した時期がありましたが、個人的にまた来年時代が巡ってきそうです。

    一時スペインの画家に傾注した時期がありましたが、個人的にまた来年時代が巡ってきそうです。

  • ルイス・トリスタン「ロペ・デ・ベガの肖像」<br />ロペ・デ・ベガはスペイン文学や演劇のルネッサンス期最大の作家です。

    ルイス・トリスタン「ロペ・デ・ベガの肖像」
    ロペ・デ・ベガはスペイン文学や演劇のルネッサンス期最大の作家です。

  • エル・グレコ(ドメニコス・テオトコプーロス)「使徒ペトロとパウロ 」<br />アレゴリーから左の鍵を持つ男がペテロで、右側の聖書に手を置く男がパウロです。

    エル・グレコ(ドメニコス・テオトコプーロス)「使徒ペトロとパウロ 」
    アレゴリーから左の鍵を持つ男がペテロで、右側の聖書に手を置く男がパウロです。

  • イヤホンガイドでガイドさんがエル・グレコの生涯について説明していましたが、聞き流しながら他のスペイン画家の写真を撮っていました。一緒に聞いて一緒に写真を撮っていると時間のロスが大きいですからね。エル・グレコも好きな画家でブダペストの国立美術館には数多くの作品が収蔵されていて驚いたことがありました。来年のスペイン旅行で再開が楽しみな作家でもあります。

    イヤホンガイドでガイドさんがエル・グレコの生涯について説明していましたが、聞き流しながら他のスペイン画家の写真を撮っていました。一緒に聞いて一緒に写真を撮っていると時間のロスが大きいですからね。エル・グレコも好きな画家でブダペストの国立美術館には数多くの作品が収蔵されていて驚いたことがありました。来年のスペイン旅行で再開が楽しみな作家でもあります。

  • エル・グレコ(ドメニコス・テオトコプーロス)「聖ベルナルド」<br />イタリアとスイスの国境に個の聖人の名前を冠した峠があります。名前はサン・ベルナール峠です。英語読みするとセント・バーナードです。実際の聖ベルナルドは12世紀のフランス出身の神学者で、すぐれた説教家としても有名です。フランス語読みでクレルヴォーのベルナール(聖ベルナール)とも呼ばれます。<br />

    エル・グレコ(ドメニコス・テオトコプーロス)「聖ベルナルド」
    イタリアとスイスの国境に個の聖人の名前を冠した峠があります。名前はサン・ベルナール峠です。英語読みするとセント・バーナードです。実際の聖ベルナルドは12世紀のフランス出身の神学者で、すぐれた説教家としても有名です。フランス語読みでクレルヴォーのベルナール(聖ベルナール)とも呼ばれます。

  • マサイアス・ステム「キャンドルと老婆」<br />テネブリスモを中心としたカラヴァッジオの絵のような雰囲気を持っています。

    マサイアス・ステム「キャンドルと老婆」
    テネブリスモを中心としたカラヴァッジオの絵のような雰囲気を持っています。

  • 最初観た時はルーベンスの絵かと思いました。デン・ハーグのマウリッツハイスで観た「キャンドルを持つ老婆と少年」を思い出したからです。それくらい似ている絵です。<br />マウリッツハイス:https://4travel.jp/travelogue/11025506

    最初観た時はルーベンスの絵かと思いました。デン・ハーグのマウリッツハイスで観た「キャンドルを持つ老婆と少年」を思い出したからです。それくらい似ている絵です。
    マウリッツハイス:https://4travel.jp/travelogue/11025506

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「ダナエ」<br />一昨年のフランドルの旅では3週間かけてベルギーからオランダの美術館を巡り、レンブラントの家にも行きました。この絵を観ているとその旅のいろいろなことが思い出されます。<br />

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「ダナエ」
    一昨年のフランドルの旅では3週間かけてベルギーからオランダの美術館を巡り、レンブラントの家にも行きました。この絵を観ているとその旅のいろいろなことが思い出されます。

  • フランスの裕福な貿易商で美術コレクターのピエール・クロザが18世紀に自身のコレクションに加えた作品で、現在はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。この絵画はレンブラントが初めて手がけた等身大ヌードであり、彼の最高傑作の1つとも見なされています。ただ、作品のサイズが大きかったためになかなか売却できず、長くレンブラントの手元にあったと考えられています。

    フランスの裕福な貿易商で美術コレクターのピエール・クロザが18世紀に自身のコレクションに加えた作品で、現在はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。この絵画はレンブラントが初めて手がけた等身大ヌードであり、彼の最高傑作の1つとも見なされています。ただ、作品のサイズが大きかったためになかなか売却できず、長くレンブラントの手元にあったと考えられています。

  • ギリシア神話の英雄ペルセウスの母であるダナエがほぼ等身大で描かれています。彼女は娘の男児によって殺されるという予言を得た父アルゴス王アクリシオスによって幽閉されていました。そのダナエをオリンポスの主神ゼウスが見初め、黄金の雨に身を変えて訪れ彼女と交わります。またこの絵は1985年に後に精神疾患の診断が下されるリトアニア人の青年から硫酸を浴びせかけられた上に刃物で2回切りつけられるという災難にあっています。

    ギリシア神話の英雄ペルセウスの母であるダナエがほぼ等身大で描かれています。彼女は娘の男児によって殺されるという予言を得た父アルゴス王アクリシオスによって幽閉されていました。そのダナエをオリンポスの主神ゼウスが見初め、黄金の雨に身を変えて訪れ彼女と交わります。またこの絵は1985年に後に精神疾患の診断が下されるリトアニア人の青年から硫酸を浴びせかけられた上に刃物で2回切りつけられるという災難にあっています。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン<br />「レースの襟をつけた若い男性の肖像」

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン
    「レースの襟をつけた若い男性の肖像」

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「少年の肖像」(工房作品)<br />少年は唯一育ったティトゥスの幼い頃の姿ではないだろうかと思ってしまいます。

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「少年の肖像」(工房作品)
    少年は唯一育ったティトゥスの幼い頃の姿ではないだろうかと思ってしまいます。

  • レンブラントはサスキアという女性と結婚しますが、子供は次々に亡くなり妻も後を追うようになくなります。唯一残ったティトゥスも後に亡くなってしまいます。妻の遺産が残されましたが、再婚すると権利が無くなるという縛りもあり、決して幸せだったとは思えない人生です。

    レンブラントはサスキアという女性と結婚しますが、子供は次々に亡くなり妻も後を追うようになくなります。唯一残ったティトゥスも後に亡くなってしまいます。妻の遺産が残されましたが、再婚すると権利が無くなるという縛りもあり、決して幸せだったとは思えない人生です。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン<br />「ぶどう園の労働者の寓話」<br />ぶどう園の主人は夜明けから出かけて、ぶどう園で働く労働者を探しに行き、1日につき1デナリオンの約束をします。主人は9時ごろと12時、3時と5時にも労働者を探しに行き、何もしないでいる人たちも呼びます。そして1日の終わりに1デナリオンずつ与えようとします。当然、朝早くから働いていた人たちは、後から来て少ししか働かなかった人と同じ扱いをされることに不平を言います。すると主人は報酬は約束どおりのものであると答え、他の人にも同じように支払ってやるが、それについてねたんではいけないと言います。

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン
    「ぶどう園の労働者の寓話」
    ぶどう園の主人は夜明けから出かけて、ぶどう園で働く労働者を探しに行き、1日につき1デナリオンの約束をします。主人は9時ごろと12時、3時と5時にも労働者を探しに行き、何もしないでいる人たちも呼びます。そして1日の終わりに1デナリオンずつ与えようとします。当然、朝早くから働いていた人たちは、後から来て少ししか働かなかった人と同じ扱いをされることに不平を言います。すると主人は報酬は約束どおりのものであると答え、他の人にも同じように支払ってやるが、それについてねたんではいけないと言います。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン<br />「ヨナタンとダビデの別れ」<br />ヨナタンはサウルの王の子でダビデの親友でした。 サウルは王座を脅かす存在としてダビデを殺させることに決めます。ダビデは逃げなければならなくなり、ヨナタンに別れを告げます。

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン
    「ヨナタンとダビデの別れ」
    ヨナタンはサウルの王の子でダビデの親友でした。 サウルは王座を脅かす存在としてダビデを殺させることに決めます。ダビデは逃げなければならなくなり、ヨナタンに別れを告げます。

  • レンブラントはヨナタントダビデの友情を描いています。ヨナタンの胸に顔をうずめるダビデの衣装は大変豪華なものです。つまりヨナタンがダビデに与えたということです。この絵は1716年にアムステルダムのオークションでロシアのピョートル大帝のコレクションのために買収されます。

    レンブラントはヨナタントダビデの友情を描いています。ヨナタンの胸に顔をうずめるダビデの衣装は大変豪華なものです。つまりヨナタンがダビデに与えたということです。この絵は1716年にアムステルダムのオークションでロシアのピョートル大帝のコレクションのために買収されます。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「老兵士」<br />レンブラントの描く肖像画はその人の人生まで描き切っているように思えます。<br />ある意味写真を越えてしまっているような…。

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「老兵士」
    レンブラントの描く肖像画はその人の人生まで描き切っているように思えます。
    ある意味写真を越えてしまっているような…。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「バエルティ・マルテンスの肖像」きっとこのおばあさんは幸せな人生を送ったと思う。でもおばあさんと言いながら自分より若かったのだとも思う。<br />

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「バエルティ・マルテンスの肖像」きっとこのおばあさんは幸せな人生を送ったと思う。でもおばあさんと言いながら自分より若かったのだとも思う。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「聖家族」<br />ゆりかごの中にイエスが眠り、様子を見るマリア、ヨセフは後ろで大工仕事に励んでいます。そしてそこへ天使がそっと降りてきます。<br />

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「聖家族」
    ゆりかごの中にイエスが眠り、様子を見るマリア、ヨセフは後ろで大工仕事に励んでいます。そしてそこへ天使がそっと降りてきます。

  • 天使が音も無く着地する瞬間が描かれているようです。

    天使が音も無く着地する瞬間が描かれているようです。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「老婆の肖像」<br />

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「老婆の肖像」

  • とくに有名でもないこの作品はとても心に残りました。

    とくに有名でもないこの作品はとても心に残りました。

  • こんな部屋の中にレンブラントの作品が数多く収蔵されています。実際は1つ1つ丁寧に観るのではなく、ガイドさんの説明の合間に写真を撮っているだけです。一目見てだれかを判断し、題材を読み取って写真に残すかどうか決めています。そして迷子にならないように団体の環の中に戻ります。

    こんな部屋の中にレンブラントの作品が数多く収蔵されています。実際は1つ1つ丁寧に観るのではなく、ガイドさんの説明の合間に写真を撮っているだけです。一目見てだれかを判断し、題材を読み取って写真に残すかどうか決めています。そして迷子にならないように団体の環の中に戻ります。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「イサクの犠牲」<br />レンブラントを代表する宗教画作品のひとつです。イスラエルの民の祖アブラハムと妻サラの間に生まれた待望の息子であるイサクを山上で焼き、我に捧げよと神が命じます。迷い苦しんだ末にアブラハムは息子イサクを山上へ連れてゆく決意を固め、アブラハムは牡羊を、息子イサクは薪を背負って山頂へ赴き、祭壇上で息子イサクの喉元へ小刀を当てようとします

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン「イサクの犠牲」
    レンブラントを代表する宗教画作品のひとつです。イスラエルの民の祖アブラハムと妻サラの間に生まれた待望の息子であるイサクを山上で焼き、我に捧げよと神が命じます。迷い苦しんだ末にアブラハムは息子イサクを山上へ連れてゆく決意を固め、アブラハムは牡羊を、息子イサクは薪を背負って山頂へ赴き、祭壇上で息子イサクの喉元へ小刀を当てようとします

  • 次の瞬間天使が現れ「お前が神を恐れる者であることがわかった。」と神の祝福の言葉が響き「お前の子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。地上の諸国民はすべて、お前の子孫によって祝福を得る。」とアブラハムが神から祝福を得るという旧約聖書に記された重要な場面です。

    次の瞬間天使が現れ「お前が神を恐れる者であることがわかった。」と神の祝福の言葉が響き「お前の子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。地上の諸国民はすべて、お前の子孫によって祝福を得る。」とアブラハムが神から祝福を得るという旧約聖書に記された重要な場面です。

  • レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン<br />「放蕩息子の帰還」<br />これも有名なレンブラントの作品です。新約聖書ルカ福音書に記される放蕩息子の逸話を題材にしています。父から財産を等分に与えられた兄弟のうち、弟は家を出て放蕩し財産を消費した後、豚の世話役となり、その餌で餓えを凌いでいましたが最後には実家へと戻るというものです。父は息子の帰還を喜び祝福を与えるという、信仰と慈悲と希望を説いた場面です。

    レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン
    「放蕩息子の帰還」
    これも有名なレンブラントの作品です。新約聖書ルカ福音書に記される放蕩息子の逸話を題材にしています。父から財産を等分に与えられた兄弟のうち、弟は家を出て放蕩し財産を消費した後、豚の世話役となり、その餌で餓えを凌いでいましたが最後には実家へと戻るというものです。父は息子の帰還を喜び祝福を与えるという、信仰と慈悲と希望を説いた場面です。

  • 若くして成功しながらも妻サスキアや子供たちの死、オランダの急速な景気降下を境に没落していったレンブラントの人生を想像させます。この絵はレンブラントが63歳頃に描いたと推測されていますが、生存していた最後の息子ティトゥスが急死しており、放蕩息子を抱く父親の姿もレンブラント自身の姿と重なります。<br />

    若くして成功しながらも妻サスキアや子供たちの死、オランダの急速な景気降下を境に没落していったレンブラントの人生を想像させます。この絵はレンブラントが63歳頃に描いたと推測されていますが、生存していた最後の息子ティトゥスが急死しており、放蕩息子を抱く父親の姿もレンブラント自身の姿と重なります。

  • この日の晩にホテルに戻ってからこの絵の絵葉書を実家に送りました。

    この日の晩にホテルに戻ってからこの絵の絵葉書を実家に送りました。

  • この部屋にはフランドルの絵画が詰め込まれています。個人的には1枚1枚観ていきたいところですが、団体行動しなければいけません。扉の上の部屋番後を控えておきます。

    この部屋にはフランドルの絵画が詰め込まれています。個人的には1枚1枚観ていきたいところですが、団体行動しなければいけません。扉の上の部屋番後を控えておきます。

  • ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム「花瓶の花」<br />

    ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム「花瓶の花」

  • 17世紀のオランダ黄金時代の画家です。すべて実在する花々が描かれているのだと思います。分かる人が見ればチューリップの種類も。細かく見るとカタツムリや蝶に毛虫まで描かれてあります。

    17世紀のオランダ黄金時代の画家です。すべて実在する花々が描かれているのだと思います。分かる人が見ればチューリップの種類も。細かく見るとカタツムリや蝶に毛虫まで描かれてあります。

  • ハブリエル・メツー「放蕩息子」<br />若い頃はヘラルト・ドゥに絵を学び、ライデンではヤン・ステーンやフランス・ファン・ミーリス (父)から影響を受けたオランダの画家です。

    ハブリエル・メツー「放蕩息子」
    若い頃はヘラルト・ドゥに絵を学び、ライデンではヤン・ステーンやフランス・ファン・ミーリス (父)から影響を受けたオランダの画家です。

  • ライデンで画家組合の一員として登録されましたが、朝6時に売春宿を出て売春婦をアカデミーに連れて行ったりめちゃくちゃな人だったようです。まるで自分自身を描いているように思えます。レンブラントの放蕩息子とは全く違うものですね。よく見ると酒を飲まされている間にお金の入った袋を盗まれています。

    ライデンで画家組合の一員として登録されましたが、朝6時に売春宿を出て売春婦をアカデミーに連れて行ったりめちゃくちゃな人だったようです。まるで自分自身を描いているように思えます。レンブラントの放蕩息子とは全く違うものですね。よく見ると酒を飲まされている間にお金の入った袋を盗まれています。

  • ヤン・ステーン「イースターの前のアハシュエロス」<br />ヤン・ステーンは静物画や肖像画、歴史画に宗教画など様々なジャンルの作品を800枚ほど制作しましたが、特に有名なのは農民を描いた風俗画です。酔っ払った人々の乱痴気騒ぎや結婚式などを情景をユーモラスに描いています。彼は兼業で居酒屋を経営しており、そこで人々を観察していたといわれています。

    ヤン・ステーン「イースターの前のアハシュエロス」
    ヤン・ステーンは静物画や肖像画、歴史画に宗教画など様々なジャンルの作品を800枚ほど制作しましたが、特に有名なのは農民を描いた風俗画です。酔っ払った人々の乱痴気騒ぎや結婚式などを情景をユーモラスに描いています。彼は兼業で居酒屋を経営しており、そこで人々を観察していたといわれています。

  • アルト・シューマン「靴職人」

    アルト・シューマン「靴職人」

  • ピーテル・パウル・ルーベンス「老人の肖像」<br />いかにもルーベンスらしいポートレートです。ルーベンスの作品もたくさんあるので部屋番号を控えておきます。

    ピーテル・パウル・ルーベンス「老人の肖像」
    いかにもルーベンスらしいポートレートです。ルーベンスの作品もたくさんあるので部屋番号を控えておきます。

  • ピーテル・パウル・ルーベンス「羊飼いの祈り」<br />アントワープのヒルトンに3泊してアントワープ中の美術館を巡りました。中でも心に残ったのはルーベンスの家です。今年のクリスマスにアントワープを再訪しますが、ルーベンスの家まで行く時間はなさそうです。<br />ルーベンスの家:https://4travel.jp/travelogue/11025220

    ピーテル・パウル・ルーベンス「羊飼いの祈り」
    アントワープのヒルトンに3泊してアントワープ中の美術館を巡りました。中でも心に残ったのはルーベンスの家です。今年のクリスマスにアントワープを再訪しますが、ルーベンスの家まで行く時間はなさそうです。
    ルーベンスの家:https://4travel.jp/travelogue/11025220

  • 作者不詳のようですが「エルサレム入城」<br />イエス最後のエルサレム入りです。事前に人を乗せたことのない子驢馬を弟子に用意させます。当時馬は軍事用で、驢馬は平和時に用いられる高尚な動物と考えられていたようです。そして驢馬の足元には棕櫚の葉や着物が敷かれます。<br />

    作者不詳のようですが「エルサレム入城」
    イエス最後のエルサレム入りです。事前に人を乗せたことのない子驢馬を弟子に用意させます。当時馬は軍事用で、驢馬は平和時に用いられる高尚な動物と考えられていたようです。そして驢馬の足元には棕櫚の葉や着物が敷かれます。

  • ベルナール・パリッシーの装飾皿はグロテスクの極致ですね。ロンドンのビクトリア&アルバートにも数点ありましたし、どこの美術館もいくつか持っているようです。ここまでではありませんが、ポルトガルのカルダス・ライーニャのボルダロ社の陶器は好きです。あまりの美しさに先のことを考えずに大きな花瓶を買い、1カ月ほどポルトガルとスペインを担いで旅したことがありました。

    ベルナール・パリッシーの装飾皿はグロテスクの極致ですね。ロンドンのビクトリア&アルバートにも数点ありましたし、どこの美術館もいくつか持っているようです。ここまでではありませんが、ポルトガルのカルダス・ライーニャのボルダロ社の陶器は好きです。あまりの美しさに先のことを考えずに大きな花瓶を買い、1カ月ほどポルトガルとスペインを担いで旅したことがありました。

  • ここでガイドさんと駆け足の見学は終わりになります。3時間の見学時間のうち1時間30分で宮殿の主だった部屋と有名どころの絵画作品を観たことにはなります。一度1階のカフェまで戻り1時間30分の自由時間がもらえます。ここで妻とはお別れです。あまりにも見なければならないものが残り過ぎです。残り1時間30分でどこまで観ることができるか!絵画好きでツアーで来られる方は6時間くらい滞在するものにしないとフラストレーション溜まります。

    ここでガイドさんと駆け足の見学は終わりになります。3時間の見学時間のうち1時間30分で宮殿の主だった部屋と有名どころの絵画作品を観たことにはなります。一度1階のカフェまで戻り1時間30分の自由時間がもらえます。ここで妻とはお別れです。あまりにも見なければならないものが残り過ぎです。残り1時間30分でどこまで観ることができるか!絵画好きでツアーで来られる方は6時間くらい滞在するものにしないとフラストレーション溜まります。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ぴょん太さん 2017/11/21 17:45:22
    9月の訪問を思い出します
    私2日間もエルミタージュ美術館訪問しましたが、事前にこんなに詳しい解説があれば、もっと楽しめました。
    保護用ガラスは、困ったものですよね。低反射にしてほしいですよ、全く。

    kojikoji

    kojikojiさん からの返信 2017/11/21 19:06:44
    Re: 9月の訪問を思い出します
    20代のころからギリシャ神話や聖書の物語を読んで絵画を読み解くのにはまっていました。ある意味文字が読めない人のために描かれた教会のフレスコなどは理解し易かったように思います。自分で自分の旅行記を読み返して確認したり、あやふやな知識はネットで確認したりなのでなかなか先に進みませんが、エルミタージュだけでまだ旅行記が3つくらい増えそうです。結構気持ちがなえそうになるのですが、こうやってお便りをいただけると頑張ろうという励みになります。ありがとうございます。またお時間がありましたら旅行記にお立ち寄りください。

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