⑱　スターリング城　（１）

2015/04/21 - 2015/04/30

ホテルにチェックインする間も惜しんで荷物だけ預かってもらい急ぎ足でスターリング城までの坂道を上って行く。折から怪しかった空はかき曇り、風が出てきた。石畳が濡れだした。

軽くて小さな折り畳み傘を開くと、風に煽られてとんがりコーンのような形になる、必死で身体をかばいながら歩く。城の前まで来た頃には雨は上がっていた。一瞬の出来事だった。

　　　　　　　　　　　表紙の絵は小山の上に立つ　ウォリス　モニュメント

エリア スターリング(イギリス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

スターリング城に繋がる道はなだらかな坂になっています。

歩道を歩いていますが、車はほとんど通りません。

道の右側に八重桜ヨようなピンク色をした花が咲いていました。日本のものより地味な印象です。

街灯、煙突のチムニーポット、建物のお洒落な屋根・・・あゝ外国だなぁ

折り畳み傘を必死でさしながら歩いた雨は嘘のように上がっていました。

この門をくぐって広場に出ました。

目の前にあるのは戦時博物館です。

戦争関連の武器　勲章、写真、文書などが展示されているそうです。

ここは団体客の集合場所になっています。

苦労してプリントしたヒストリックスコットランドイクスプローラーパスのパーチャルを入場券に換えて貰います。

どこの城にもある大砲が備え付けられていました。

先程の雨の水滴をつけたキャノンはそとの墓地を狙っています。

内側が広く外側が狭い挾間になっています。　この発想は日本の城も同じなのは面白いですね。

先程まで雨を降らせた雲がまだ空を覆っています。

低い峰が連なる山々が一望できます。

左に見えるのはグレートホール？

エルフィンストーン　タワー入り口。

何があるのか好奇心にかられてすり減った階段をおります。

通路は突き当たって左に曲がります。

何にもない部屋に入ります。石の洞窟のようだ。

見上げると明かり取りの窓がみえます。

どういう訳か高いところに・・タワーに来ていました。先程の大砲が見えます。

螺旋階段をおります。人とすれ違うのは困難な狭い通路です。

ここはどんな部屋だったのか？家具を揃えれば様になるような気が・・・・

やはり寒いでしょうが、明かり取り・・・ガラスが無い時代だったものなぁ

次の部屋

やはり明かり取り・・・

グレートキッチンという案内板があります。

大厨房とでも訳して良いでしょうか・・

覗いて見よう・・

グレートキッチンのパネルには美食を謳歌する（こんな言葉はあり？）王侯貴族の絵が描かれています。

この窓から中の様子を窺います。

白い服の男達が、働いています。お疲れのようです、顔色が悪いもの・・

はいどうぞ・・・出来たての料理を差し出す男、

竈の火が赤々と・・

麻袋に入った穀物や、乾燥した野菜など点検しています。

皆一生懸命に働いています。

手の動きが早いので写真がブレています。・・・という気がします・・・

天秤棒を二人で担いで重い荷物を運んでいます。

「あれからどうしたの？」・・「亭主ったら夕べは帰ってこなかったのよ。頭にくるわ。」・・・・これ以上聞かないことにします。

本には「城独自の醸造所を持っていた」とか書いてあります。

グレートキッチンから出てくると・・

ノースゲートキッチンへと続きます。

またキッチンですか。　どこまでも食欲旺盛なんだっ

暗く怪しい隙間

と・・綺麗な部屋に出ました。

ノースゲートキッチン、おおきな竈です。

今度はノースゲートに向かいます。

ノースゲート入り口。

外に出ました。快晴です。　誰もいません。

城壁の際に立つと、スターリングの街というより田園地帯が一望できます。

ここスターリング城は巨大な岩の上に建つ名城です。

Key to Scotlandと言われるように「スターリングを制するものがスコットランドを制する」と言われるくらい貴重な街でした。その象徴であるスターリング城です。

13世紀から14世紀にかけてイングランドからの独立を勝ち取った英雄が現れました。

ウィリアム・ウォリスとロバート・ザ・ブルースによってイングランド軍を破って悲願を達成したのです。

何ヶ月か前のスコットランド独立、というか分離の国民投票ではその意志は否決されましたが、軍事解決にならないところが現代の有難さですね。

スターリングとは「努力の地」を由来としているそうな。

スコットランド人にとってはこの地が「独立の象徴」と言える地なのだそうです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　bｙ　地球の歩き方

空気の分子に太陽の光が反射しています。雨上がりのスターリングは吸い込まれそうな青空を持っています（英語の直訳みたいですね。）

また城の中に戻ってみよう・・・

この旅行記へのコメント （6）

• ろこままさん 2015/12/13 04:09:44

  雨上がり〜

  pedaruさん、おはようございます。
  
  先日は、日本でも、トンガリコーンになっちゃいましたね〜
  
  スターリング城、重要な要塞だったのですね。
  
  要塞での王室貴族様達の美食三昧にも、驚きましたぁ。。。
  
  城からのスターリンの眺望と、雨上がりの青空と生き生きとした緑。。。
  素晴らしい光景に出会えさせていただきました〜
  
  帰りの道は、ステップでも踏みながら下ったのではないでしょうか〜
  
  。。ろこまま。。
  
  
  
  
  
  
  
  

  pedaruさん からの返信 2015/12/13 06:54:21

  RE: 雨上がり〜

  ろこままさん　お早うございます。
  
  そうなんです、雨上がりの濡れた石畳の坂道をスキップ踏んで下ったのですが
  滑って転んでふもとまで一気に転げ落ちてしまいました。
  
  この時受けた頭部の打撲が原因かは分かりませんが、先日受けた頭部レントゲン検査では画像に鮮明なタータンチェックの模様があり、医師団は解明に苦慮していると、そっと美人の看護士さんが教えて下さいました。
  
  これは私見ではありますが、pedaruのスコットランドの印象が強烈なため脳に刻み込まれた記憶の痕跡だと思います。
  
  ろこままさんも十分お気をつけてご旅行をなさって下さい。
  
  pedaru

• 前日光さん 2015/12/11 21:13:19

  グーグルマップがうまく使いこなせない私は。。。

  もっぱら、２００５年にイギリスで£６．９９で購入した「ロードアトラス　グレートブリテン」と首っ引きで、場所探しをしています。
  
  こんばんは、pedaruさん。
  なにしろグラスゴー方面には行っていませんので、具体的にはイメージしずらい点はあるものの、スコットランド全体の雰囲気はなんとなく想像できます。
  ただ、この青空がねぇ〜(?_?)
  スコットランドでは、ついぞ見かけることのなかった青空でして。。。
  
  春には、こんな空が見られるのでしょうか？
  スターリングという町、グラスゴーの北東部、エディンバラの北西部ですね。
  ちょうどグラスゴーとエディンバラとの間（北寄りの）にあるのですね。
  そこに城があり、この旅行記にある街並みが続いている。。。
  
  地図上の町が、こんな風ですよと具体的に紹介されるって、不思議な気分です。
  日本の町だとそんな風には思わないのですが、外国の、日本から遠く離れた所であるほどに、そんな気持ちにとらわれます。
  
  ターナーのようなタッチのpedaruさんの絵も、毎回素晴らしいです。
  
  ところで、このスコットランド旅行記、今年中に完結するのでしょうか？^^;
  
  
  前日光

  pedaruさん からの返信 2015/12/12 06:01:59

  RE: グーグルマップがうまく使いこなせない私は。。。

  
  前日光さん　お早うございます。
  
  う〜ん、痛いところを突かれました。スコットランド旅行記は秋までには完結するつもりでしたが、延びに延び、今年中には無理だということが明らかになりました。って、（他人事のような見解ですね。）
  
  この先インバネス、エルギン、ストーンヘブン、車窓から・、ロンドン上空等々ありますので、来年中には・・・それはないと思いますが・・・
  
  まだ年賀状作成ももありますので、・・・今年はたくさん絵を描きましたのでスコットランドのスケッチを年賀状にします。
  
  私の絵、ターナーを引き合いに出されるとは思いませんでした。恐れ多いことでございます。最大級の褒め言葉、身の引き締まる気持ちであります。（敬礼）
  
  pedaru

• norisaさん 2015/12/10 14:13:18

  スコットランドの気候

  pedaruさん
  
  こんにちは。
  
  またまた表紙にスケッチですね。
  さすがコミュの副頭取兼客引きです（爆＆失礼！）
  いよいよスコットランドらしい風情の秀作ですね！
  
  さて、スターリング城がスコットランドの要地でしたか。
  てっきりエディンバラと思い込んでしたのは無学のなせるわざでした。
  
  ここの気候、お天気の移り変わりは早いですね。
  まさかこのお城に一泊して泊まり込んでいたわけでもなさそうなので、たった数時間で強い雨から快晴に変わったのですね（笑）
  
  どうも日本のギャルみたいな移り気はここが本場でしたかーー！？
  
  norisa

  pedaruさん からの返信 2015/12/11 06:57:26

  RE: スコットランドの気候

  
  norisaさん　お早うございます。
  
  コミュの客引き、昨今は当局の取り締まりが厳しくて勧誘など出来ずにいます。
  
  代わりにyouさんがdankeさんという素敵な仲間を呼び込んでくれました♪
  
  私の旅行記は写真は早々とできているのですが、スケッチを入れようなどと功名心？にかられて絵を描いているものですから思うように進みません。
  更にコメントなどnorisaさんのように軽妙に出てきませんので、悪戦苦闘です。
  pedaruの場合悪銭苦闘ともいいます。
  
  そういえばオーバンでもストーンヘブンでも城を訪れると大気の状態が不安定になり、にわか雨、快晴の繰り返しでした。
  
  我が家の奥方も最近は丸くなりましたが、スコットランド以上に大気の状態が不安定でしたよ。その原因は何時も私でしたが・・・
  
  pedaru