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午後からスターリング往きの列車に乗るためにはダンスタフネイジ城は早朝のバスが無いのでタクシーを利用するしか無い。予め駅前に駐車していたタクシーから電話番号を訊いておいた。<br /><br />9時半からの入場だと聞いていたが、ひとけのない岬の先のひっそりとした廃墟の雰囲気を味わいたくて2時間前にはその入口に立っていた。<br /><br />なぜか城の周りだけが朝霧に包まれて近づく者を拒むような空気を感じた。<br />もちろん事務所のドアは堅くしまっていて辺りには誰もいない。<br />勇気をふるって城の脇にある石の階段を登ってみた。朝霧にぬれた石は雑多な種類のものを寄せ集めた粗野なものだった。<br />上がり切ると、重厚な板戸が進入を阻んでいた。この早朝、開場前なので予想したことではあったが、この隔壁の先にはいかなる事実が待ち受けているのかが、知りたかった。<br /><br />はやる気持ちを抑えて、石段を降りた、その足音が湿った空気の中に響いた。<br /><br />岩盤の上に築かれたこの城は小さいながらも堅牢な構えをしていた。私は石の壁伝いに歩いて見ることにした。<br /><br />城の西側に回りこむと、細い小径が続いていた。左側は小さな崖になっていて、海に続いている。スコットランドには珍しく大きな木に遮られた陽の光は、独特な土地の条件を満たし、様々な地衣類が育っている。<br /><br />城の北側に来た。静寂とはこんな時の事を言うのであろうか、木々の葉もそよがず鳥の声もない、岸辺に寄る波でさえも沈黙を守って、私の思索を助けた。この城のある場所から対岸を臨むと、今まで見たことのない幽幻な景色を目にすることが出来た。<br /><br /> 芽吹く前の枯れた丈の長い草が柔らかい色で地面を包み込み寝そべる動物の脇腹のような起伏を形作っている。倒れた大樹はそのまま朽ちるまでその場に身を横たえ、我が身の終焉を味わうが如く時の流れに寄り添う。<br /><br /> 布団の上を歩くような柔らかい地面を足底に感じながら、崩れかけた石垣の間から廃墟の城を覗きこんだ。木々の枝を透して射してきた朝日は城の背後から柔らかい色で包んだ。思わずカバンからスケッチブックを取り出し、鉛筆を走らせた。<br /><br />城の壁面は大小様々な自然石で覆われ、粗野ではあるが重厚で美しい様相を呈している。窓の跡らしきところのむき出しになった穴は石の層の厚さを知るよすがとなっている。上部の石の崩れかけた壁は、私の美意識をいやが上にも高揚させた。<br /><br />あっという間に入場の時間になった。ただでさえ訪れる人の少ないこの城に朝一番で入場するのはわたしだけであった。待ち受けていた係の女性はまばゆいばかりの美しさで、全盛期のこの城の姫ではなかったかと感じられた。再び石の階段を登ると、扉は既に開かれていた。一歩進めると一瞬躊躇する自分に気がついた。<br />これから起こる恐怖の体験を予感したのかもしれない。<br /><br />厨房の跡や井戸などを見て回った後、近年まで使われていたと思われる建物に足を踏み入れた。暗く異様な空気を感じたが、私の好奇心はこの不安を凌駕していた。<br /><br />ある部屋の前まで来ると「ギャーッ」というくぐもった声でありながら辺りを震撼させるような叫びに似た声が聞こえた気がした。<br />反射的に部屋に踏み込んだ。そこには何の飾りもない質素な暖炉があった。<br /><br />この城の王女エミリーが公爵の陰謀により多くの兵士に陵辱されたうえ、泣き叫ぶ3人のわが子を燃え盛る火の中に投げ入れられた因縁の暖炉こそ、今目の当たりにするこの暖炉そのものだったのだ。<br /><br />この風評を信じる訳ではなかったが、この城全体を包む霊的な空気はそれを無意識に感じざるをえないものに満ちていた。<br /><br />その後次々と起こった怪奇な現象は王女エミリーの復讐だと信じられた。多くの人の証言から今だにこの城を彷徨うエミリーの亡霊を見たという話は後を絶たない。今も面白半分に訪れる観光客の中にも復讐の矛先を向けられる者がいないとは言えない。<br /><br /> むしろ、この城の事を面白半分に旅行記などに書いて受けを狙おうとする輩には真っ先に復讐の恩恵、いや災禍が及ぶであろうことは論をまたない。<br /><br />ましてや当旅行記をロードショーなどとおだてて、アップをうながすフォロワーは夢々ご用心を・・・・・<br /><br /><br /><br />

⑯ 岬の先の恐怖の城 ダンスタフネイジ城

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2015/04/21 - 2015/04/30

22位(同エリア648件中)

pedaru

pedaruさん

午後からスターリング往きの列車に乗るためにはダンスタフネイジ城は早朝のバスが無いのでタクシーを利用するしか無い。予め駅前に駐車していたタクシーから電話番号を訊いておいた。

9時半からの入場だと聞いていたが、ひとけのない岬の先のひっそりとした廃墟の雰囲気を味わいたくて2時間前にはその入口に立っていた。

なぜか城の周りだけが朝霧に包まれて近づく者を拒むような空気を感じた。
もちろん事務所のドアは堅くしまっていて辺りには誰もいない。
勇気をふるって城の脇にある石の階段を登ってみた。朝霧にぬれた石は雑多な種類のものを寄せ集めた粗野なものだった。
上がり切ると、重厚な板戸が進入を阻んでいた。この早朝、開場前なので予想したことではあったが、この隔壁の先にはいかなる事実が待ち受けているのかが、知りたかった。

はやる気持ちを抑えて、石段を降りた、その足音が湿った空気の中に響いた。

岩盤の上に築かれたこの城は小さいながらも堅牢な構えをしていた。私は石の壁伝いに歩いて見ることにした。

城の西側に回りこむと、細い小径が続いていた。左側は小さな崖になっていて、海に続いている。スコットランドには珍しく大きな木に遮られた陽の光は、独特な土地の条件を満たし、様々な地衣類が育っている。

城の北側に来た。静寂とはこんな時の事を言うのであろうか、木々の葉もそよがず鳥の声もない、岸辺に寄る波でさえも沈黙を守って、私の思索を助けた。この城のある場所から対岸を臨むと、今まで見たことのない幽幻な景色を目にすることが出来た。

 芽吹く前の枯れた丈の長い草が柔らかい色で地面を包み込み寝そべる動物の脇腹のような起伏を形作っている。倒れた大樹はそのまま朽ちるまでその場に身を横たえ、我が身の終焉を味わうが如く時の流れに寄り添う。

 布団の上を歩くような柔らかい地面を足底に感じながら、崩れかけた石垣の間から廃墟の城を覗きこんだ。木々の枝を透して射してきた朝日は城の背後から柔らかい色で包んだ。思わずカバンからスケッチブックを取り出し、鉛筆を走らせた。

城の壁面は大小様々な自然石で覆われ、粗野ではあるが重厚で美しい様相を呈している。窓の跡らしきところのむき出しになった穴は石の層の厚さを知るよすがとなっている。上部の石の崩れかけた壁は、私の美意識をいやが上にも高揚させた。

あっという間に入場の時間になった。ただでさえ訪れる人の少ないこの城に朝一番で入場するのはわたしだけであった。待ち受けていた係の女性はまばゆいばかりの美しさで、全盛期のこの城の姫ではなかったかと感じられた。再び石の階段を登ると、扉は既に開かれていた。一歩進めると一瞬躊躇する自分に気がついた。
これから起こる恐怖の体験を予感したのかもしれない。

厨房の跡や井戸などを見て回った後、近年まで使われていたと思われる建物に足を踏み入れた。暗く異様な空気を感じたが、私の好奇心はこの不安を凌駕していた。

ある部屋の前まで来ると「ギャーッ」というくぐもった声でありながら辺りを震撼させるような叫びに似た声が聞こえた気がした。
反射的に部屋に踏み込んだ。そこには何の飾りもない質素な暖炉があった。

この城の王女エミリーが公爵の陰謀により多くの兵士に陵辱されたうえ、泣き叫ぶ3人のわが子を燃え盛る火の中に投げ入れられた因縁の暖炉こそ、今目の当たりにするこの暖炉そのものだったのだ。

この風評を信じる訳ではなかったが、この城全体を包む霊的な空気はそれを無意識に感じざるをえないものに満ちていた。

その後次々と起こった怪奇な現象は王女エミリーの復讐だと信じられた。多くの人の証言から今だにこの城を彷徨うエミリーの亡霊を見たという話は後を絶たない。今も面白半分に訪れる観光客の中にも復讐の矛先を向けられる者がいないとは言えない。

 むしろ、この城の事を面白半分に旅行記などに書いて受けを狙おうとする輩には真っ先に復讐の恩恵、いや災禍が及ぶであろうことは論をまたない。

ましてや当旅行記をロードショーなどとおだてて、アップをうながすフォロワーは夢々ご用心を・・・・・



同行者
一人旅
交通手段
タクシー
航空会社
ブリティッシュエアウェイズ
旅行の手配内容
個別手配

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  • ホテルの部屋の窓からはフェリーの発着する埠頭が間近に見えて、白白と開けてきた空は明るいが、港の朝はまだ深い眠りについている。

    ホテルの部屋の窓からはフェリーの発着する埠頭が間近に見えて、白白と開けてきた空は明るいが、港の朝はまだ深い眠りについている。

  • もらった名刺の電話番号を確かめて、タクシー会社に電話する。<br /><br />ダンスタフネイジ城に行きたいとこちらのホテル名をも告げて待ち受ける。

    もらった名刺の電話番号を確かめて、タクシー会社に電話する。

    ダンスタフネイジ城に行きたいとこちらのホテル名をも告げて待ち受ける。

  • 昨夜雨が降ったのだろうか、濡れた高台の道路を車はスピードをあげて走った。<br /><br />運転手は中年の女性で、なんとなくホッとする。<br /><br />ダンベックという城に至る分岐点で車を停めてもらって、バス乗り場の帰りの時刻表を調べた。タクシーを待たせているという焦りもあって、表が理解できなかった。<br /><br />帰りはここまで歩いて、運賃を安くすまそうというセコイ考えから出た行為だった。

    昨夜雨が降ったのだろうか、濡れた高台の道路を車はスピードをあげて走った。

    運転手は中年の女性で、なんとなくホッとする。

    ダンベックという城に至る分岐点で車を停めてもらって、バス乗り場の帰りの時刻表を調べた。タクシーを待たせているという焦りもあって、表が理解できなかった。

    帰りはここまで歩いて、運賃を安くすまそうというセコイ考えから出た行為だった。

  • バス乗り場からはかなりの距離があった。<br /><br />バスの時刻表が分からなかったことも手伝って、この距離を歩くのはいささか無理があるな〜・・などと運転手さんに話しかける。<br /><br />岬にはたくさんのヨットが遠目にも係留されているのが見えた。

    バス乗り場からはかなりの距離があった。

    バスの時刻表が分からなかったことも手伝って、この距離を歩くのはいささか無理があるな〜・・などと運転手さんに話しかける。

    岬にはたくさんのヨットが遠目にも係留されているのが見えた。

  • ガラス越しで見えにくいが、運転手さんは手を振ってくれた。<br /><br />タクシー代は10ポンド未満だった。

    ガラス越しで見えにくいが、運転手さんは手を振ってくれた。

    タクシー代は10ポンド未満だった。

  • ゲートは閉まっていたが、人は通れるようになっていた。<br /><br />予め地図で調べた印象では、鬱蒼と木々が茂る森の道を、一人で歩くことを想像していたが、見事裏切られた。明るい海岸の道であった。

    ゲートは閉まっていたが、人は通れるようになっていた。

    予め地図で調べた印象では、鬱蒼と木々が茂る森の道を、一人で歩くことを想像していたが、見事裏切られた。明るい海岸の道であった。

  • 海とは思えない静かな海面である。

    海とは思えない静かな海面である。

  • 城の案内板があった。<br />「ダンスタフネイジ キャスル」「キャスル ダン スタファイニス」と2つの言語が併記されている。下の言語はゲール語だという。<br /><br />スコットランド語とも言われ今もこの言葉を話す人が存在することを知って驚いている。<br /><br />日本におけるアイヌ語のようである。

    城の案内板があった。
    「ダンスタフネイジ キャスル」「キャスル ダン スタファイニス」と2つの言語が併記されている。下の言語はゲール語だという。

    スコットランド語とも言われ今もこの言葉を話す人が存在することを知って驚いている。

    日本におけるアイヌ語のようである。

  • 歩いて行くとストリートビューで何度も見た廃墟の城が姿を現わした。<br /><br />オーッ アメイジング! (欧米かっ!)

    歩いて行くとストリートビューで何度も見た廃墟の城が姿を現わした。

    オーッ アメイジング! (欧米かっ!)

  • 事務所の前に不自然な形で大砲が備えられていた。<br /><br />海底から引き揚げられたスペイン無敵艦隊の大砲とはこのことか。

    事務所の前に不自然な形で大砲が備えられていた。

    海底から引き揚げられたスペイン無敵艦隊の大砲とはこのことか。

  • 見上げる。手前のスロープが階段になっている。

    見上げる。手前のスロープが階段になっている。

  • 城の後ろ側には大きな木が茂っている。

    城の後ろ側には大きな木が茂っている。

  • 早速石段を登ってみる、

    早速石段を登ってみる、

  • 石段はこんな感じ、色んな種類の石を使っていて面白い。

    石段はこんな感じ、色んな種類の石を使っていて面白い。

  • 開場前なので当然閉まっている。

    開場前なので当然閉まっている。

  • ご覧のようにおおきなむき出しの岩盤の上に築かれた堅牢な城だが、エディンバラ城もスターリング城も同じく岩盤の上に建っている。

    ご覧のようにおおきなむき出しの岩盤の上に築かれた堅牢な城だが、エディンバラ城もスターリング城も同じく岩盤の上に建っている。

  • 低い位置から朝日が射してきた。むこうに事務所が見える。

    低い位置から朝日が射してきた。むこうに事務所が見える。

  • この城を攻めようとした軍団はここで躊躇する、さて、どう攻めたらいいか?<br /><br />火を放つ、燃えるものがない!投石機で壁を破る、いやそんなやわな作りではない。<br /><br />では、ひとつひとつ丁寧に石を外していく・・・

    この城を攻めようとした軍団はここで躊躇する、さて、どう攻めたらいいか?

    火を放つ、燃えるものがない!投石機で壁を破る、いやそんなやわな作りではない。

    では、ひとつひとつ丁寧に石を外していく・・・

  • 兵士の何人かが崩しかけた穴、この厚み!貫通するには何年かかることか!・・・・(恩讐の彼方にかっ)<br />

    兵士の何人かが崩しかけた穴、この厚み!貫通するには何年かかることか!・・・・(恩讐の彼方にかっ)

  • 巨大な溶岩、よくこういう場所を探し出すもんだねぇ

    巨大な溶岩、よくこういう場所を探し出すもんだねぇ

  • 石塀に沿って裏側に回ってみる。

    石塀に沿って裏側に回ってみる。

  • 細い道が石垣にそって続いているが、左側は小さな崖になって海に続いている。

    細い道が石垣にそって続いているが、左側は小さな崖になって海に続いている。

  • 樹の幹や枝は苔などが付いていて異様な形をしている。

    樹の幹や枝は苔などが付いていて異様な形をしている。

  • 木の実がたくさん地面を覆っている。

    木の実がたくさん地面を覆っている。

  • 対岸とその先の小島、古典的な西洋絵画でこういうのが良く出てくるようだ。

    対岸とその先の小島、古典的な西洋絵画でこういうのが良く出てくるようだ。

  • 雨が多く常に湿り気があり、風も強く当たらない場所を選んで、これら地衣類は<br />繁殖していく。

    雨が多く常に湿り気があり、風も強く当たらない場所を選んで、これら地衣類は
    繁殖していく。

  • カタバミのような草の間にも繁殖する地衣類

    カタバミのような草の間にも繁殖する地衣類

  • 針葉樹の枝には信じられないような白い地衣類がへばり付いている。

    針葉樹の枝には信じられないような白い地衣類がへばり付いている。

  • めまぐるしく変わる天気、明るい陽が射してきた。

    めまぐるしく変わる天気、明るい陽が射してきた。

  • 枝越しに見えるダンスタフネイジ城

    枝越しに見えるダンスタフネイジ城

  • 城の全景、右側は円形の建物だが崩壊が進んでいる。

    城の全景、右側は円形の建物だが崩壊が進んでいる。

  • 苔の間に小さな葉が・・すみれのような花が咲いていた。

    苔の間に小さな葉が・・すみれのような花が咲いていた。

  • 城の南側の海岸に降りて行く。自然な形でこんな花も咲いていた。

    城の南側の海岸に降りて行く。自然な形でこんな花も咲いていた。

  • また急に空が暗くなってきた。<br /><br />さっきまで晴れていたのに・・・

    また急に空が暗くなってきた。

    さっきまで晴れていたのに・・・

  • 雲の切れ間の明るい部分が海面を照らしてる。

    雲の切れ間の明るい部分が海面を照らしてる。

  • おっ 虹が出た。<br /><br />誰もが虹を見ると喜ぶね。虹って、希望の架け橋という感じだね♪

    おっ 虹が出た。

    誰もが虹を見ると喜ぶね。虹って、希望の架け橋という感じだね♪

  • 寂しい景色だ。

    寂しい景色だ。

  • 木の大きさを思わせる株があった。小雨のダンスタフネイジ城。

    木の大きさを思わせる株があった。小雨のダンスタフネイジ城。

  • えーっ また陽が射してきた。

    えーっ また陽が射してきた。

  • 広い芝生のなかにこんな建物の影のような石のアーチがあった。<br /><br />9世紀には最初の建物があったそうだから、そんな建物の一部なんだろうね。

    広い芝生のなかにこんな建物の影のような石のアーチがあった。

    9世紀には最初の建物があったそうだから、そんな建物の一部なんだろうね。

  • 綺麗に整備された芝生のうえに立っているアーチは城の子どもたちの格好の遊戯具だたかも・・・

    綺麗に整備された芝生のうえに立っているアーチは城の子どもたちの格好の遊戯具だたかも・・・

  • 入場の時間が来た。<br /><br />重苦しい空気を感じる扉の中、一人、入っていく。

    入場の時間が来た。

    重苦しい空気を感じる扉の中、一人、入っていく。

  • 両側を石壁に挟まれた狭い通路を行くと、その先には明るい中庭があった。

    両側を石壁に挟まれた狭い通路を行くと、その先には明るい中庭があった。

  • 城内は意外と広く、外から見るより低い壁に囲まれていた。

    城内は意外と広く、外から見るより低い壁に囲まれていた。

  • 木造の階段があって、上に登れるようになっている。<br /><br />ウォーキングウォールとかいってあの壁の上を歩けるらしい。<br /><br />私は背後に邪悪なものの気配を感じて、上らなかった。後ろから何者かに突き落とされる恐れを抱いてたからだ。

    木造の階段があって、上に登れるようになっている。

    ウォーキングウォールとかいってあの壁の上を歩けるらしい。

    私は背後に邪悪なものの気配を感じて、上らなかった。後ろから何者かに突き落とされる恐れを抱いてたからだ。

  • アーチの中には小さな窓があった。ここは建物の中だったらしいから、暗い部屋にこの小さな窓のみが唯一の採光の窓だったに違いない。

    アーチの中には小さな窓があった。ここは建物の中だったらしいから、暗い部屋にこの小さな窓のみが唯一の採光の窓だったに違いない。

  • 窓。部屋の中は大理石や漆喰で綺麗になっていただろうな。まさか寛ぎの部屋が<br /><br />こんなゴロ石の壁とは信じられない。

    窓。部屋の中は大理石や漆喰で綺麗になっていただろうな。まさか寛ぎの部屋が

    こんなゴロ石の壁とは信じられない。

  • 隅々まで見て回る。

    隅々まで見て回る。

  • この先は厨房だったらしい。

    この先は厨房だったらしい。

  • 城には必ず井戸がある。 命の源だから。

    城には必ず井戸がある。 命の源だから。

  • 中を覗きこんだが何も見えなかった。

    中を覗きこんだが何も見えなかった。

  • 石の入り口をくぐって入ってみると・・

    石の入り口をくぐって入ってみると・・

  • 上部をアーチ状にした小部屋のような、倉庫のようなのがあった。<br /><br />これだけの量の石を積み上げて形作っている。天井をアーチにするのは、美的な感覚だけでなく、構造上の都合でもあるのだろう。 むしろ、平らな天井を作るには巨大な石を必要とするから・・

    上部をアーチ状にした小部屋のような、倉庫のようなのがあった。

    これだけの量の石を積み上げて形作っている。天井をアーチにするのは、美的な感覚だけでなく、構造上の都合でもあるのだろう。 むしろ、平らな天井を作るには巨大な石を必要とするから・・

  • これは何だ? 煙抜きがあれば竈かも知れない。

    これは何だ? 煙抜きがあれば竈かも知れない。

  • 石、石、石・・・<br /><br />スコットランドでは最も古い石造りの城として知られているらしい。<br /><br />記録によると1275年に建設された。

    石、石、石・・・

    スコットランドでは最も古い石造りの城として知られているらしい。

    記録によると1275年に建設された。

  • 石、石・・・<br /><br />しばらくは石ばかりの写真が続く・・<br /><br />

    石、石・・・

    しばらくは石ばかりの写真が続く・・

  • 珍しく大理石の部分が残っている。

    珍しく大理石の部分が残っている。

  • ジャコバイトのヒロイン、フローラマクドナルドが囚人として幽閉された獄として<br /><br />使われた時期があった。

    ジャコバイトのヒロイン、フローラマクドナルドが囚人として幽閉された獄として

    使われた時期があった。

  • この石の厚さを見よ、なんという奥行きだ。

    この石の厚さを見よ、なんという奥行きだ。

  • ダンスタフネイジ城の周囲は120メートルあり壁の厚さは最大で3メートルを有し<br />戦略的に重要な場所を防御するにふさわしい構造になっている。<br /><br />壁は砂岩と砂礫からなる。基盤は天然の岩盤のうえに18メートルの壁を支える。とウィキペディアは説明している。

    ダンスタフネイジ城の周囲は120メートルあり壁の厚さは最大で3メートルを有し
    戦略的に重要な場所を防御するにふさわしい構造になっている。

    壁は砂岩と砂礫からなる。基盤は天然の岩盤のうえに18メートルの壁を支える。とウィキペディアは説明している。

  • 「ドゥエリング ハウス」つまり住宅への階段があった。1725年の建造だそうだ。

    「ドゥエリング ハウス」つまり住宅への階段があった。1725年の建造だそうだ。

  • なんとも言えない味のある石段だなぁ

    なんとも言えない味のある石段だなぁ

  • グレイトホールの想像図、このような木組みで屋根を支えていたのだ。

    グレイトホールの想像図、このような木組みで屋根を支えていたのだ。

  • 崩れかけて上部と

    崩れかけて上部と

  • この壁のカーブを見ると、円形の建物部分だとわかる。

    この壁のカーブを見ると、円形の建物部分だとわかる。

  • 外の木々と海が見えます。

    外の木々と海が見えます。

  • 崩れて残った石がモニュメントのように見える。

    崩れて残った石がモニュメントのように見える。

  • 低い階段があった、導かれるように身体は自然に向かって行く。

    低い階段があった、導かれるように身体は自然に向かって行く。

  • 窓から差し込む自然光だけが部屋の様子見せる。<br /><br />近年まで使っていたのだろうか?<br /><br />フローラマクドナルドはこの部屋も使用したのだろうか・

    窓から差し込む自然光だけが部屋の様子見せる。

    近年まで使っていたのだろうか?

    フローラマクドナルドはこの部屋も使用したのだろうか・

  • こちらの窓からも光が・・・<br /><br />どちらも板ガラスが入っているが、当時はどうだっただろうか?<br /><br />日本の城の窓は開いたままだが・・・

    こちらの窓からも光が・・・

    どちらも板ガラスが入っているが、当時はどうだっただろうか?

    日本の城の窓は開いたままだが・・・

  • だ、暖炉が・・・<br /><br />泣き叫ぶ3人の幼い子が投げ込まれたというのはこれか?<br /><br />辺りの雰囲気は陰鬱なものである。

    だ、暖炉が・・・

    泣き叫ぶ3人の幼い子が投げ込まれたというのはこれか?

    辺りの雰囲気は陰鬱なものである。

  • 1469年 国王ジェームズ?はコリン・キャンベルをこの地の領主としてまた初代伯爵として、またダンスタフネイジ城の城主として認めた。<br /><br />かれは城の防御のためこのゲートハウスを建設した。<br /><br />王はキャンベルに城の防御のため甲冑に身をかため戦争に備えるよう要請した。<br />1644年、キャンベルは英国支持者の軍に包囲されたが生き残った。そして独立運動のジャコバイトを支えた。<br /><br />キャンベル家は今もこのダンスタフネイジの城主である。・・・と書いてある。

    1469年 国王ジェームズ?はコリン・キャンベルをこの地の領主としてまた初代伯爵として、またダンスタフネイジ城の城主として認めた。

    かれは城の防御のためこのゲートハウスを建設した。

    王はキャンベルに城の防御のため甲冑に身をかため戦争に備えるよう要請した。
    1644年、キャンベルは英国支持者の軍に包囲されたが生き残った。そして独立運動のジャコバイトを支えた。

    キャンベル家は今もこのダンスタフネイジの城主である。・・・と書いてある。

  • この城に今も出没するという幽霊は「ダンスタフネイジのエル・ネイド」とよばれている。<br /><br />先程からの重苦しさは、この幽霊に起因しているのかも知れない。

    この城に今も出没するという幽霊は「ダンスタフネイジのエル・ネイド」とよばれている。

    先程からの重苦しさは、この幽霊に起因しているのかも知れない。

  • ゲートハウスの窓から庭を見る。<br /><br />太い石の柱に囲まれた井戸が見える。

    ゲートハウスの窓から庭を見る。

    太い石の柱に囲まれた井戸が見える。

  • 背後に重苦しさを感じながら逃げるように出口へと急いだ。

    背後に重苦しさを感じながら逃げるように出口へと急いだ。

  • 扉の外に出ると晴れ渡った空の下に海が見えた。

    扉の外に出ると晴れ渡った空の下に海が見えた。

  • 湖のような水面にはヨットが係留されている。<br /><br />穏やかな景色だ。

    湖のような水面にはヨットが係留されている。

    穏やかな景色だ。

  • 先端に止まった鳩は何を思うのか・・

    先端に止まった鳩は何を思うのか・・

  • チケット売り場のすぐ後ろは海が広がっている。

    チケット売り場のすぐ後ろは海が広がっている。

  • 「隣接した所に廃墟のチャペルがありますよ。」という女性の言葉に従って<br /><br />森の道を歩いて行くと・・

    「隣接した所に廃墟のチャペルがありますよ。」という女性の言葉に従って

    森の道を歩いて行くと・・

  • 朝日を受けてひっそりと佇むチャペルが見えてきた。<br /><br />13世紀の建設と聞いている。

    朝日を受けてひっそりと佇むチャペルが見えてきた。

    13世紀の建設と聞いている。

  • 周りを歩いてみる。

    周りを歩いてみる。

  • アーチ型の入り口をくぐると・・

    アーチ型の入り口をくぐると・・

  • 往時のチャペルの再現図があった。<br /><br />「参拝者が集う場所は豊かな陽の光が窓から射して、気持ちの良い空間を作っている。2つ対の窓からは明るい光が射して、この窓の形は遺跡として残っている。<br /><br />マクドナルドファミリーはこのチャペルを埋葬の場とはせず、オーバンの近くのリオスモール島のカテドラルに埋葬された。<br /><br />1560年の宗教改革のあと城主になったキャンベル一家はこのチャペルの東側に埋葬のための墓を作り彼らのファミリーでいっぱいになってしまった。」・・・と書いてある。

    往時のチャペルの再現図があった。

    「参拝者が集う場所は豊かな陽の光が窓から射して、気持ちの良い空間を作っている。2つ対の窓からは明るい光が射して、この窓の形は遺跡として残っている。

    マクドナルドファミリーはこのチャペルを埋葬の場とはせず、オーバンの近くのリオスモール島のカテドラルに埋葬された。

    1560年の宗教改革のあと城主になったキャンベル一家はこのチャペルの東側に埋葬のための墓を作り彼らのファミリーでいっぱいになってしまった。」・・・と書いてある。

  • 復元図にあるアーチ型の窓の跡。

    復元図にあるアーチ型の窓の跡。

  • これが入り口だったらしい。今は鉄格子がはまっている。

    これが入り口だったらしい。今は鉄格子がはまっている。

  • 石版のような石になにやら書いてある。<br /><br />人の名前らしい。「フィアクレ・マルガリータ と ルードヴィッチ」

    石版のような石になにやら書いてある。

    人の名前らしい。「フィアクレ・マルガリータ と ルードヴィッチ」

  • 可愛い動物の頭の彫刻かと思ったが、良く見ると人間の頭蓋骨の彫刻だった。<br /><br />下の棒状のものは大腿骨のようだ。 死者の象徴となっているようだ。

    可愛い動物の頭の彫刻かと思ったが、良く見ると人間の頭蓋骨の彫刻だった。

    下の棒状のものは大腿骨のようだ。 死者の象徴となっているようだ。

  • 記念碑のようである。<br /><br />碑の文字を見てみると、どうやら27歳で亡くなった領主キャンベル夫人の石碑のようだ。

    記念碑のようである。

    碑の文字を見てみると、どうやら27歳で亡くなった領主キャンベル夫人の石碑のようだ。

  • こちらの記念碑には<br /><br />「21代ダンスタフネイジ城の城主であるミヒャエル イードン キャンベルは1919年4月24日に生まれた。1980年12月4日に没した。・・以下省略」<br /><br />新しい石碑だ。

    こちらの記念碑には

    「21代ダンスタフネイジ城の城主であるミヒャエル イードン キャンベルは1919年4月24日に生まれた。1980年12月4日に没した。・・以下省略」

    新しい石碑だ。

  • また雲行きが怪しくなってきた。<br /><br />傘をさして歩く。ダンスタフネイジ城の姿を目に焼き付けて、後にする。

    また雲行きが怪しくなってきた。

    傘をさして歩く。ダンスタフネイジ城の姿を目に焼き付けて、後にする。

  • この写真と・・

    この写真と・・

  • これは同じ写真だが、めまぐるしく変わる天気、大気の状態が不安定である。

    これは同じ写真だが、めまぐるしく変わる天気、大気の状態が不安定である。

  • 自家用車で訪れたカップルとすれ違った。彼らは中に入らずすぐに帰って行ったようだ。

    自家用車で訪れたカップルとすれ違った。彼らは中に入らずすぐに帰って行ったようだ。

  • 城の入口付近、花の後ろの方に駐車場が見える。一台だけ停まっている。 <br /><br />ここで、タクシーを呼ぶ。

    城の入口付近、花の後ろの方に駐車場が見える。一台だけ停まっている。 

    ここで、タクシーを呼ぶ。

  • タクシーが来るまで駐車場からの景色を楽しむ。<br /><br />対岸の民家、青みを帯びた山、その奥の雪を頂いた山々・・・<br /><br />城に気を取られて気が付かなかった美しい風景だ。

    タクシーが来るまで駐車場からの景色を楽しむ。

    対岸の民家、青みを帯びた山、その奥の雪を頂いた山々・・・

    城に気を取られて気が付かなかった美しい風景だ。

  • タクシーは高台の道を走る。

    タクシーは高台の道を走る。

  • また墓地の前を通って・・・

    また墓地の前を通って・・・

  • ホテルに着いた。帰りは街なかを遠回りしたため11ポンドかかった。<br /><br />カメラを向けると、ポーズをとってくれた運転手さん。<br /><br /><br />※文中の記述はあくまで作者個人のイメージです。事実とは異なる場合があります。

    ホテルに着いた。帰りは街なかを遠回りしたため11ポンドかかった。

    カメラを向けると、ポーズをとってくれた運転手さん。


    ※文中の記述はあくまで作者個人のイメージです。事実とは異なる場合があります。

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この旅行記へのコメント (21)

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  • ドロミティさん 2016/05/21 11:26:23
    悲劇のお城!?怖すぎます♪
    pedaruさん、おはようございます。

    pedaruストーリーを堪能させていただきましてありがとうございます。

    昨春のイギリス旅の旅行記シリーズ、柔らかい表紙絵を拝見するのも楽しみです♪

    エミリー王女のお話は事実なのでしょう!と確信しました!

    数枚のお写真の中に何かエネルギー体のようなモヤモヤとした塊が写っている気がしました。
    暖炉のお部屋でも〜^^;

    最後のタクシーの運転手さんがとても頼もしく感じられました。
    無事にお城からご帰還されて何よりでした*(^o^)*

    またお邪魔いたしますので、宜しくお願いいたします。ドロミティ



    pedaru

    pedaruさん からの返信 2016/05/22 06:41:11
    RE: 悲劇のお城!?怖すぎます♪

    ドロミティさん お早うございます。

    書き込みありがとうございます。スコットランドの旅ももう遥か昔のような気がします。ドロミティさんのコメントをきっかけに自分でも旅行記を見なおしてみました。懐かしい気がしました。

    > 数枚のお写真の中に何かエネルギー体のようなモヤモヤとした塊が写っている気がしました。
    > 暖炉のお部屋でも〜^^;

    それはねぇ〜 部屋に漂う妖気です。と言いたい所ですが、実は興奮したpedaruの鼻息です。

    城を見終わった後、発券所に寄ると扉は堅く閉ざされていて、近くにいた地元の人に聞くと、ここは今では全く使われていなくて、ずっと無人です。と言っていました。えーっ では、今朝見たあの女の人は?・・怖〜っ

    pedaru
  • hot chocolateさん 2015/08/12 20:56:20
    恐怖の予感・・・
    pedaruさま

    こんばんは〜
    毎日暑いですね。

    ダンスタフネイジ城のお話、プロローグから小説の世界に引き込まれていきました。
    水彩画の才といい、小説・エッセイの才といい、pedaru氏はただ者ではありまぬな。

    どんよりと厚く垂れこめた雲、荒々しい岩盤の上に建つ城、厚く積み上げられた石の城、苔むした道、もう舞台は整っています。
    ダンスタフネイジ城は、凄まじくも悲しい歴史を持つ城なのですね。
    石造りの建物は、廃墟となってもその形をとどめているので、なおさら恐ろしい気がします。

    城から出た時に、何やら背中が重くはありませんでしたか・・・

    hot chocolate

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/14 05:19:23
    RE: 恐怖の予感・・・

    hot chocolateさん お早うございます。

    昨日13日から仕事が休みなので猫の額ほどの庭にある松の木の手入れをしていました。我が家の真上には旅客機が常に飛んでいます。2分から4分おきに飛んでいます。まさに山手線並みの過密ぶりです。
    時には、4機の飛行機が空にあるときがあります。4トラの皆さんは我が家の上空を飛んだ経験が必ずあるはずですよ。太陽の角度によってはチラッと陰がよぎることがありますが、なんと、飛行機の陰なのです。

    余談でした。  ・・・ダンスタフネイジ城、確かに、出てきた時は背中が重かったです。どうやら若い姫の霊じゃなくて、老婆の霊だったようです、カチカチ入れ歯の音が聞こえましたから・・・・

    pedaru
  • ガブリエラさん 2015/08/05 11:05:39
    石マニアにはたまらないお城♪♪♪
    pedaruさん☆

    こんにちは♪

    ダンスタフネイジ城、思わずメモしちゃいましたよー!!!
    石、岩好きの私には、こういう石造りのお城、廃墟など、たまりません(*^_^*)

    あ〜、さわってみたい〜♪

    石の壁、すごい厚さですよね。
    これを、崩そうと思ったら、本当に何年もかかっちゃいますよね!
    これだけの石を運ぶのは、大変だったでしょうね。

    なにかの気配、ありますよね!!!
    とくに、欧州のお城とか、私も感じることあります。
    それだけ、歴史があるってことですよね♪

    今回も、表紙の絵画に、うっとりですよ〜!!!

    ガブ(^_^)v

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/07 05:06:55
    RE: 石マニアにはたまらないお城♪♪♪

    ガブリエラさん お早うございます。

    毎日こう猛暑が続くと、涼しいスコットランドが恋しくなります。

    私の故郷、館林では連日猛暑記録更新中です。

    石好きのガブリエラさん、スコットランドは石の城や廃墟が多くて、どこも
    見どころには、廃墟に暇がない、です。?????

    石の壁の厚さには驚きました。日本だったら地震でとっくに崩れて平らになっていたでしょうね。

    ガブリエラさんの旅行記の速攻と比べたらpedaruの歩みは亀のようです。
    長い目で見てくださいね。 それではまた〜

    pedaru
  • duc teruさん 2015/08/04 11:35:44
    ご訪問ご投票ありがとうございました。
    pedaruさん

    お久しぶりです、pedaruさんの素敵な写真とコメントで一緒に旅を味あわせていただきました、メルフェンの世界を!!

    しばらく4トラから離れておりましたが懐かしく拝見しました。

    又お邪魔します。

    duc teru

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/05 05:40:08
    RE: ご訪問ご投票ありがとうございました。

    duc teruさん お早うございます。

    拙い私の旅行記をご覧いただき有難うございます。

    なかなか先へ進まない旅行記ですが、徐々にアップしていきたいと思います。
    また、ご訪問ください。

    先ほど、duc teruさんのベネチアを拝見しました。コジャレたエッセイを見るようでした。

    pedaru
  • わんぱく大将さん 2015/08/03 07:40:29
    四季節
    pedaruさん

    日本行きまでもう少し。ここのところ日本滞在での旅行の計画で、4トラもご無沙汰。 必要な口コミはちらっと見てましたが。失礼しました。

    ほ〜このお城は行ったことないですね。 どこの国もそうかもしれませんが、お城にまつわる話は特に怖いですね。 井戸から1枚、2枚〜って声が聞こえてきませんでしたか? それは姫路城やがな。 
    流石に英国は1日で四季を味わうことができると言いますが、それを立証していただいたかのようです。

    ここのお城の壁の重厚なこと。 寒い地方で根気よく造ったものだと思いましたね。 これらの石はずっとこの城を築き、守ってきたんでしょうね。
    これが1つ、1つ喋ったらえらいこっちゃ。静寂もなにもありませんがな。
    冗談はさておき、 ここで起こった歴史をみてきてるだと思うと感慨深いですね。

    幽霊出てきても、何を喋ってるのやら。 すっとこランドの住人は人はいいのですが、何を言ってるのやら。 一度機内でスコテッシュアクセントで放送があった時にゃ、隣の英国人も”なに? 何言ってんだ?”って私に聞いてきましたから。 仕事でこのアクセントは慣れたつもりでいましたが、わかりませんねえ〜。

     大将 

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/04 04:36:34
    RE: 四季節

    大将さん お早うございます。

    近々日本に来られますか?行動的な大将さん、今度は何処を計画ですか?
    普段住んでいないだけに、外国旅行気分で旅行できるのでしょうね。

    英国は一日で四季を味わえる・・とは言い得て妙ですね。そんな言葉があったのですね〜

    ダンスタフネイジ城、もちろん歴史はあると思いますが、胡散臭い情報も多くて、面白そうなのだけ取り上げました。ですから、正しい歴史は述べてません。

    しかし、旅はロマン、遺跡もロマン、私の好きなのはロマングラッセ、おっと、マロングラッセでっせー。

    スコットランド訛り、私の英語は訛りを気にするほどのレベルには達してません。何しろジャパン訛りですから・・・・

    pedaru

    わんぱく大将

    わんぱく大将さん からの返信 2015/08/04 04:58:24
    RE: RE: 四季節
    >
    > 大将さん お早うございます。
    >
    > 近々日本に来られますか?行動的な大将さん、今度は何処を計画ですか?
    > 普段住んでいないだけに、外国旅行気分で旅行できるのでしょうね。
    >
    > 英国は一日で四季を味わえる・・とは言い得て妙ですね。そんな言葉があったのですね〜
    >
    > ダンスタフネイジ城、もちろん歴史はあると思いますが、胡散臭い情報も多くて、面白そうなのだけ取り上げました。ですから、正しい歴史は述べてません。
    >
    > しかし、旅はロマン、遺跡もロマン、私の好きなのはロマングラッセ、おっと、マロングラッセでっせー。
    >
    > スコットランド訛り、私の英語は訛りを気にするほどのレベルには達してません。何しろジャパン訛りですから・・・・
    >
    > pedaru

    pedaruさん

    ロマンスグレーもありまっせ。 伊豆急行が誇るロマンスカ―も。
    気、つけなはれや。知らない間にあなたの街を徘徊する大将! がいるかもしれません。8月中、町を歩かれる時は時々後ろを振り向いてください。
    あのお城の幽霊とわしが後をついていってますので〜 (因みにお城の受付のうつくし〜いお姉さんはついてきません)

     大将
  • ろこままさん 2015/08/03 01:04:20
    背筋。。。ゾクゾク。。。
    pedaruさん、こんばんは。

    表紙の絵に惹かれました〜
    そして、プロローグに惹きこまれました〜

    ダンスタフネイジ城、悲しい歴史のお城なんですね。
    扉を開けた時、中庭からの光が射しこんでいたのには、ホッとしましたぁ。

    大きな石造りの城壁、海の見える景色、ころころと変わる空の色。。。
    異国の風景を。。。

    pedaruさんワールドの中。。。
    楽しんではダメなんだよーと自分に言い聞かせてはいたのですが。。。
    やっぱり、楽しませていただきました〜

    暑さ厳しい毎日ですが、ご自愛くださいますように。。。

    。。ろこまま。。

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/03 07:42:03
    RE: 背筋。。。ゾクゾク。。。

    ろこままさん お早うございます。

    朝から今日も猛暑の予感です。

    ・・・電線の 陰を歩く 猛暑かな・・・字余り

    ダンスタフネイジ城、楽しんでいただけたら嬉しいです。スコットランドは住みやすそうな気候ですね。夏は暑くてもせいぜい24度位、でも冬は暖かい。

    館林は猛暑で最近、王者熊谷を抜いて頭角を現してきました。館林はわが故郷ですが、暑いのでお盆には帰省しません。お正月はからっ風が吹いて寒いのでなかなか帰りません。・・・いつ帰るんじゃ・・・

    スコットランド旅行記は写真の編集だけはできているのですが、文章を書くのが遅くてなかなか次へ進めません。秋までには完結を目指しています。

    pedaru

  • 前日光さん 2015/08/02 00:06:04
    やっぱり後世に名を残すかも(>_<)
    pedaruさん、こんばんは〜
    いやはや今日の暑さは、ホントにどうしちゃったんでしょう!
    夜の9時を回っても、車の温度計は30℃越えでしたよ。

    さてさて、ダンスタフネイジ城、まるで「嵐が丘」の風情が漂っているような。。。
    ヒースの原野に、残酷な運命に翻弄される王女の怨念が揺曳しています。

    ちょっと上質な、しかしホラー感に満ちたエッセイを読ませていただき、目が離せませんでした。
    日本エッセイスト賞受賞間違いなし!でしょう。

    そして田山花袋に続く館林出身の文筆家の誕生ですね!

    西洋の話って、とても残虐性に満ちたものがありますが、この城に纏わるものもそうですね。
    あり得そうな話であるだけに、井戸や暖炉を一人で見て歩いたら震え上がってしまいそうです。

    そして石の美しさと冷たさ、人を寄せ付けない固さを感じますね。

    またなんと言っても、あの空の色です。
    瞬く間に変化する雲のありよう。
    雨、虹、晴れ間、かと思えば次の瞬間にはまた雨…(山陰の天気に似てますよ〜^^;)
    こういう気象状況の下で暮らす人々の思考というものが、気候に影響されないわけはないと思います。
    実に陰鬱で詩的でロマンに満ちていますよね。

    でも、立ち直るのが難しいスコットランド病に罹られたのではありませんか?

    この孤高の城に一人で行かれたようで、まずその行動力に脱帽です。

    ところで、英国ではこういった廃墟のようなお城を、わざと造るという風潮もあったようですね。
    このお城はもちろん正真正銘の曰わく因縁付きのものと思いますが、廃墟状態をわざと造るという英国人の発想というのも、実に面白いと思います。

    2日から4日まで、この暑いのに福井への旅に出ます。
    戻りましたら、またこの旅行記、じっくり拝読させていただきたいと思います。


    前日光

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/03 07:21:11
    RE: やっぱり後世に名を残すかも(>_<)
    前日光さん お早うございます。

    昨夜のNHKのニュースでは大気の状態が不安定で、鹿沼市に竜巻注意報が出ていて驚きました。事なきをえたでしょうか?・・・と言っても旅行中でしたね。
    福井のお天気はいかがでしょうか?

    私が思っていたことを、前日光さんが奇しくも指摘してくださいましたね。特にスコットランドでは、廃墟の城が多い気がします。

    日本では石垣だけが残った城址がたくさんありますが、もし石造りの城なら廃墟の城ということになりそうですね。

    列車の窓から、ガイドブックに載ってない、廃墟の城が見えたりしました。雑草に埋もれたような城なら途中下車しても見てみたいと思います。

    廃墟も廃校もたくさん見てしまえば、感動も薄くなりますね。ヨーロッパの建物は皆同じようだ、と言っている人もいますが、わかる気もします。

    まだ、感動が薄くなるほどヨーロッパは行ってませんので、薄くなるほど行ってみたい・・・

    pedaru
  • 備前屋ねこさん 2015/07/31 23:17:10
    待ってました♪
    楽しみにしてましたよ〜ダンスタフネイジ城!
    繰上げロードショーありがとうございます♪
    英国でロンドンダンジョンと共に私の行ってみたい場所でした。

    これがあの英国最恐と言われるお城ですか。

    ネットなどの情報では「ダンスタフニッツ城」や「ダンスタフニッジ城」という名前で色々と出ていたのですがpedaruさんの旅行記に出てくる城の看板の英文名を見てもpedaruさんの「ダンスタフネイジ城」という呼び方の方が合っているように思えますね。
    「ダンスタフニッツ城」の呼び方はゲール語の呼び方に近い感じがしますね〜

    城壁のすごい分厚さに驚きです。
    何重にも重ねて造られてるんですね〜
    あんなに厳重なお城にどうやって暗殺者達が忍び込んだのか・・・

    室内は意外とかなり質素な感じなのですね。
    石の壁で壁が厚いとはいえ当時は窓ガラスもなかった事を思うと冬はとっても寒そう。
    あの小さな暖炉に子供3人も・・・
    叫び声が聞こえたのは本当ですか?((((;゚Д゚))))

    お城の周囲の苔や枝のうねった木々などの陰鬱とした雰囲気もそれらしくっていいですね。
    それと廃墟のチャペルも重々しいけれど廃墟好きな備前屋にはたまらない雰囲気を出してます。
    西洋クラシカルなホラームード漂う場所ですね。
    夜は恐そう・・・^^;

    このお城の祟りの結末を知っていたら城壁に登れるようになっていても高い場所には登りたくない気分になりますね。
    pedaruさん劇場ロードショーを楽しみにしてしまった備前屋もしばらく高い所には近寄らないようにするとしましょう(笑)


       備前屋ねこ


    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/03 06:57:39
    RE: 待ってました♪
    >備前屋ねこさん お早うございます。

    備前屋さんのために繰り上げてアップしました。ご満足いただけましたか?と言っても元々順不同に気ままに旅行記を書いているpedaruですから、恩に着せるほどでもありませんね。

    城壁に登る話、実はKEEP OUTの表示があったのです。これがpedaruの虚言症にかかると・・・・「最近城壁の上から転落死した事故がありました。目撃者の話によると、後ろから何者かに押されるのを抵抗する姿勢で落ちていった。と証言しています。よって、当面は登上を禁止します。」・・・

    と、こんな風になっちゃうのですよ♪ですから、pedaruの話は信用しないのが身のためです。

    > あの小さな暖炉に子供3人も・・・
    > 叫び声が聞こえたのは本当ですか?((((;゚Д゚))))

    はい、確かに聞こえました。・・・のような気がしました。


    pedaru
  • mayたんさん 2015/07/31 17:49:29
    なんて濃い中身の文章と素敵な絵!!
    pedaruさん、絵も文章もとっても素敵な書き出しですね。
    小説を読んでるみたいにドキドキして、引き込まれてしまいました。
    ちょっと怖くなるくらい・・・

    ダンスタフネイジ城なんて、変わった名前だなあって、調べてみたら心霊スポットでも有名なんですね!

    よくお一人で行けましたね・・
    私はかなりの怖がりなので、無理かも・・・
    残酷なエピソードで・・なんともヒドい。

    ヨーロッパの方は魔女裁判だったり、若い女性の血を求める女王がいたり、なかなか怖いスポットもありそう。

    城の様子がよく捉えられていて、たいへん興味深く拝見しました。

    でも夜には開けない旅行記です〜(笑)

    mayたん

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/03 06:16:06
    RE: なんて濃い中身の文章と素敵な絵!!

    mayたんさん お早うございます。

    私は心霊スポットなどというものは全く関心が無くて、ダンスタフネイジ城も何も感じませんでした。 が、・・・こんな私でも、怖い思いをした経験はあります。
    ある夕暮れ迫る頃、人一人やっと通れる崖縁の道を妻と一緒に歩いていた時のことです。突然、説明の付かない感覚、とでも言いましょうか、背筋がゾッとする異様な感覚に襲われました。不思議なことに妻も全くおなじ感覚を覚えたと言っています。・・・・

    気がつけばそこは田舎にありがちな小さな5基くらいの墓石の並ぶ墓地だったのです。墓地の存在すら認識していなかった無意識な状態でも、何らかの現象が私達を襲ったのです。・・・・これが何なのか、霊などと安易に思いたくないpedaruですが・・・

    pedaru
  • norisaさん 2015/07/31 10:14:55
    過去最高の一作のひとつーーー。
    pedaruさん、

    こんにちは。

    早速お邪魔ましたが、過去の名作の数々と比べても、さらに秀逸な名品ではないでしょうか!?
    (特にお中元はあてにしていません(笑))

    まず、表紙のスケッチ、これはマネできません。
    適度なデフォルムや淡色ながらマチエールが感じられる技ーー。

    さらに冒頭の文章がふるっています。
    「城の北側に来た。静寂とはこんな時の事を言うのであろうか、木々の葉もそよがず鳥の声もない、岸辺に寄る波でさえも沈黙を守って、私の思索を助けた(中略)
     芽吹く前の枯れた丈の長い草が柔らかい色で地面を包み込み寝そべる動物の脇腹のような起伏を形作っている。倒れた大樹はそのまま朽ちるまでその場に身を横たえ、我が身の終焉を味わうが如く時の流れに寄り添うーーー」

    これは芥川賞作家も盗作したくなるスコットランドの陰鬱にして孤独な情景が彷彿とします。

    これはさぞや内容も名文揃いかと期待するとーー!?
    「欧米か!」を見て安心しました(爆)

    あのpedaru師匠が師匠どころか手の届かない久遠のかなたに昇天する神になるかと思いきや、やはり普通人でした(苦笑)

    それはさておき、この因縁の古城。
    エミリー妃の非業の死を見届けた、何とも恐ろしい歴史を持つのですね。
    この古城の風情は日本の各地にある古城の風情に重なります。

    武の象徴である城、しかしそれは栄枯盛衰のシンボルでもありますーーー。

    朝から名作を拝見し、これ以後はグータラするしかないほど感動&疲労しました(笑)

    norisa

    pedaru

    pedaruさん からの返信 2015/08/03 05:51:58
    RE: 過去最高の一作のひとつーーー。
    norisaさん お早うございます。

    最大級のお褒めを頂き誠に面映い心地でございます。

    最近邪な考えが心を支配して、素直な正直な旅行記を書かなくなって、受けを狙うような、捏造や創作の疑惑を持たれるものが多くなりました。

    今回のエミリー王女の話はネットで見ましたが、全く信用していません。しかし、それを念頭に置いて、遺跡を見たりすると、いい雰囲気になってくるんですね〜・・・・・

    古城がなぜあんな不便な所に建設されたかは定かではありませんが、多分防御の要衝だったのでしょうね。・・・近くにスーパーもコンビニも無く、映画館もない、こんな城の中で繰り広げられるものと言えば・・・だいたい想像に難くない・・・pedaruの想像を、ご想像ください。 えっ そんなー 

    pedaru

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